<十王岩からの展望>
新春の鎌倉;山ノ内・天園・北鎌倉・台峯周遊
(二人ハイキング)
2016年1月4日(月) 快晴・暖
<ルート地図>
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<北鎌倉へ>
■鎌倉中央公園清水塚口から歩き出す
サンデー毎日の生活を送っている私も,今日4日は,一応,仕事始めの日である.
4日になった途端に,昨年4月からお世話になっている某大学の先生から,バンバンとメールが入ってくる.この年になると,何事を始めるにも,
”さあ~…,やるぞ!”
と自分に気合いを掛けるものの,始動開始には随分と手間が掛かる.なかなかエンジンが始動しないのである.
一方,新年早々から,「尾根の瓦版」編集長から,原稿打ち込みの依頼がPCメールを通じてドンドン送られてくる.まあ,こちらの方は頭を使う必要がないので,できるだけ早く打ち込みを済ませて,編集長に返信するようにしている.ときどき,
”オレはキーパンチャーに成り下がったか…”
と嘆きたくもなるが,これも奉仕,奉仕である.
さて,一方で…
この度,長い間の海外駐在を終えて,北鎌倉に住む義理の息子(以下略して息子)が帰国した.
”それでは,まずは,一緒に新年の鎌倉でも一回りしようか…”
とうことで,今日4日は,この息子と一緒に,鎌倉天園を一周することにした.落ち合う場所は北鎌倉駅近くの某所.
今日の私の出発点は,鎌倉中央公園梶原口である.
9時00分歩き出す.山の上ロータリー,日当公園を経由して,山道を辿って北鎌倉まで下山するつもりである.
■山ノ内展望台
今日は季節外れの暖かさである.それに快晴.全てが明るく輝いて見える絶好のハイキング日和である.
私は,山の上ロータリーからバス通りを経由して,9時10分,日当公園を通過する.レストラン「ブランブルグ」手前で左折して路地に入る.路地を突き当たって右折すると土道になる.尾根沿いの道を辿って,9時17分,山内の展望台に到着する.雲一つない青空に六国見山がクッキリと見えている.何時来ても気持ちの良い風景である.
<山ノ内の展望台から六国見山を望む>
■台峯展望台
山ノ内の展望台を通り過ぎて,すぐの三差路でどちらに行こうか迷うが,何となく左の道を選ぶ.特に理由はないが…
9時20分,台峯の展望台に立ち寄る.
相変わらず素晴らしい風景である.山ノ内展望台からわずかしか離れていないのに,六国見山が一層大きく見えている.眼下には北鎌倉の街並みが見えている.
<台峯の展望台からの風景>
■富士山が見える
9時21分,北鎌倉女子学園グラウンド上に到着する.ここから富士山がうっすらと見えている.下の写真の中央左寄りにうっすらと富士山が写っているのが見えるだろうか.
グラウンドを少し過ぎた辺りから再び舗装道路になる.やや傾斜がきつい下り坂である.北鎌倉女子学院正門前を経由して,さらに坂道を下って,9時33分鎌倉街道に突き当たる.突き当たりの三差路を左折して,北鎌倉郵便局の少し先にある権兵衛踏切付近で,今日一緒に歩く義理の息子と落ち合う.
<北鎌倉女子学園グラウンド上から富士山を望む>
<北鎌倉から勝上献へ>
■明月谷登山道
息子と落ち合ってから,鎌倉街道を北鎌倉駅方面に向かう.途中,駅近くのコンビニに立ち寄って,昼食用のニギリメシ2個を購入する.
9時55分,北鎌倉駅を通過する.北鎌倉駅周辺は,観光客で結構賑わっている.
円覚寺前の踏切を渡り,裏道を通って名月院前を通過する.
10時10分,明月谷登山口に到着する.ここから住宅地沿いの急な坂道を一気に登って,右折,狭い路地に入る.この路地も住宅地が終わったところで舗装も終わりになる.ここから先は道幅が狭い土道になる.
<ここから先は土道>
■勝上献展望台
右手に六国見山を見ながら狭いトラバース道を登って,疎林広場に到着する.なだらかな登り坂になる.この登り坂を登り切ると明月院裏山の尾根道になる.尾根道を暫く進むと今泉台住宅地沿いの断崖に突き当たる.ここで右折して長い石段道を下って,10時23分,今泉台6丁目登山口に到着する.
ここからは登り坂の階段道になる.進行方向左手には六国見山が聳えている.六国見山の山麓には今泉台の住宅地が広がっている.
階段道が終わると,普通の山道になる.なだらかな登り坂が続く.
10時30分,勝上献山頂に到着する.
山頂直下にある展望台は,建長寺から登ってきた観光客で賑わっている.
”こんなに沢山,展望台に登ったら,重みで台がひっくり返らないかな…”
と心配しながら,展望台に登る.
今日の天気は上々だが,遠くは霞んでいる.相変わらず富士山は見えてはいるがおぼろげである.
<勝上献からの眺望>
<勝上献から百八ヤグラへ>
■十王岩
10時50分,十王岩に到着する.
まずは喚き十王を拝観.私が息子に十王岩の説明を始めると,たまたま近くに居た中年男性が,いきなり十王岩の講釈を始める.正直,ありがた迷惑.話を30秒も聞けば,どの程度の知識をお持ちかがすぐに分かる.でも,もう結構ですとは言いにくいので,適当に相槌を打って,何となく離れる.
ここは神奈川景勝五十選に選ばれたところだけあって,なかなかの見晴である(冒頭の写真).もっとも夏場に訪れたときは,樹木が繁茂していて,景色などほとんど見えなかったが.何時の間にか邪魔な木が伐採されている.
<十王岩>
■四国大窪寺薬師如来
11時05分,四国大窪寺薬師如来下に到着する.危なっかしい階段を登った先に薬師如来像が安置されている.私は数え切れないほど何回もここを訪れているので師団を登るのを省略する.
薬師如来参拝後,すぐ下にあるヤグラの中を見学する.
辺りは1月だというのに紅葉が美しい.
<薬師如来付近の紅葉>
■鷲峰山山頂
11時07分,百八ヤグラ横の十字路に到着する.
近くにある百八ヤグラ2層目を少しだけ見物した後,11時11分,鷲峰山山頂にあるお堂を参拝する.お堂には明治36年に,四国八十八ヶ所巡りが完成したことが記されている.
<鷲峰山山頂のお堂>
■一番高いところのヤグラ
ちょっとヤブ道を入ると一番高いところにあるヤグラを見物することができる.文化財にむやみに近付くことは避けて写真を1枚撮っただけで退散する.
<百八ヤグラ>
<大平山>
■大平山岩塊山頂
天園ハイキングコースを大平山方面に向けて歩き続ける.途中むじなヶ谷分岐や切り岸入口を通過して,11時36分,大平山岩塊山頂に到着する.
ここからの眺望はなかなかなものである.
前方遙かに三浦富士,砲台山,武山の三浦三山,大杉山などが見えている.手前に見えるのが大平山山頂である.
暫く眺望を楽しんだ後,下の広場を目指して,岩塊を降りる.
<大平山岩塊山頂からの眺望>
■峠の茶屋
11時45分,峠の茶屋に到着する.茶屋に入る.それぞれ一品を購入して,客席に座る.
「このごろ,お髭さんは登ってきますか…」
と女主人に伺う.
「土日に登って来ますけど,大分大変そうですよ…人が多い土日でないと,何かあったときに困るので平日は登ってこないって言っていますよ…」
お髭は,私の4半世紀にわたる山仲間である.私に登山の素晴らしさを開眼させてくれた恩人でもある.彼に会いたいなと思いながら,なかなか会えないでいる.
客席でノンビリと昼食を摂る.
暫くすると,常連のお一人が愛犬を連れて峠の茶屋に入ってくる.さっそく犬の写真を撮らせて貰う.このブログで何回も登頂するお馴染みの犬である.
「…エンちゃんは,今日,登ってこないですか?」
と伺ってみる.
「エンちゃん,今日は大山に登るって言っていましたよ…無事登れるかどうか分からないけど…」
とのこと.
エンちゃんは,あちこちの山へご一緒したことのある私の山の知人で,峠の茶屋のお馴染み山である.
<このワンちゃんは峠の茶屋のお馴染みさん>
<天台山を経由して浄明寺4丁目登山口へ>
■天園岩塊からの眺望
昼食を終えて,12時20分,峠の茶屋を出発する.天園付近は沢山の登山客で混雑している.
登山客を掻き分けるようにして,天園岩塊からの眺望をデジカメに収める.
ここから,獅子舞を下ろうか,あるいは瑞泉寺方面に向かうか,少々迷うが,今回は息子の初見参なことを考慮して,オーソドックスに瑞泉寺方面に向かうことにする.
<天園岩塊からの眺望>
■貝吹地蔵
天園ハイキングk-すに沿って瑞泉寺方面に向けて歩き続ける.
12時39分,天台山山麓にある貝吹地蔵に到着する.ここで貝吹地蔵を拝みながら,伝説話を一くさり.その後,薄暗くてジメジメした急斜面を下る.
<貝吹地蔵>
■北条首ヤグラ
瑞泉寺裏山ヤグラ群の前を通過して,瑞泉寺境内にある偏界一覧亭てまえで,左折して枝道に入る.
12時48分,北条首ヤグラに到着する.
東勝寺で自決した北条高時の首を持った部下が,貝吹地蔵の先導で,このヤグラに高時の首を葬ったという伝説がある.
<北条首ヤグラ>
■衣張山遠望
偏界一覧亭脇を通過して,13時01分,明王院分岐に到着する.ここから衣張山方面の展望が開ける.
風景を眺めながら,立ち休憩を取る.その間に,何組かのハイカーとすれ違う.
1~2分の休憩の後,再び歩き出す.息子が瑞泉寺脇に平凡に下るのではなく,ちがった道を歩きたいと言うので,途中からハイキングコースから外れて,13時11分,浄明寺4丁目登山口に下山する.
<衣張山遠望>
<二階堂から鶴岡八幡宮へ>
■泉谷山浄光明寺跡と護良親王墓
理智光寺谷の住宅地を抜けて坂道を下ると,護良親王墓の前の道に突き当たる.左折して大塔宮に向かうのが順路だが,敢えて右に曲がって,13時20分,護良親王墓に到着する.この辺りは理智光寺跡でもある.
長い階段を見上げただけで私は登る気がしないが,息子は若いだけあって,この階段を登る気力があるようだ.
「下で待っているから,お参りしたら…」
ということで,だらしない私は,階段の途中で,登るのを諦める.
<護良親王墓>
<永福寺跡から荏柄天神へ>
■永福寺跡
13時35分,永福寺跡を見物する.
まだ復元工事中なので中には入れないが,池や二階堂の礎石などが見えるようになっている.工事の完成が楽しみである.
永福寺跡からテニスコート入口付近の土道を通って,大塔宮方面へ向かう.
<永福寺跡復元工事>
■大塔宮
13時40分,大塔宮に到着する.
ここでトイレ休憩.
初詣の客で何時もより賑やかである.
<大塔宮>
■荏柄天神
13時46分,荏柄天神前に到着する.階段を登る気力がないので,参拝は省略.そのまま通過する.
この辺りまで来ると,観光客の姿もめっきり増え出す.
<荏柄天神>
<大倉山と鶴岡八幡宮>
■北条義時法華堂跡
東御門から人混みを避けて裏道に入る.
13時55分,法華堂跡に到着する.目の前の長い階段道を見上げて,この階段を登ろうか,それとも止めようかと迷う…が,決心して登ることにする.
<法華堂跡>
■3基の墓
階段を上り詰めると,3基の廟が並んでいる.
左側が毛利秀光(伝大江広元の子),中央が大江広元,右が島津忠久(伝源頼朝の子)の墓と言われている.
参拝後,山道を抜けて尾根の反対側にある源頼朝墓へ下る.
<3基の墓>
■源頼朝墓
源頼朝墓付近は観光客で混雑している.
早々に見物を切り上げて,階段を下りて白旗神社を詣でる.
<源頼朝墓>
■大混雑の鶴岡八幡宮
14時15分,浜国大附属小中学校側から鶴岡八幡宮に到着する.
もし空いていたら初詣をしようかと思って居たが,もう4日になるのに,まだ大混雑である.これでは,そう簡単にはお参りできそうもないので,小袋谷方面に向けて境内を横断する.参道の両側には沢山の出店が並んでいて,美味しそうなものを売っている.食べ物の匂いに釣られてついつい買い食いしたくなるが,ぐっと我慢.
大混雑の人を掻き分けながら境内を横断するのに5分以上掛かってしまう.
<大混雑の鶴岡八幡宮>
<北鎌倉から鎌倉中央公園へ>
■巨福呂坂
鶴岡八幡宮から鎌倉街道を巨福呂坂へ向かう,
建長寺から鎌倉方面に向かう観光客とすれ違いながら,14時31分,巨福呂坂トンネルを通過する.
鎌倉方面に向かう車は大混雑で,全く動いていない.
<巨福呂坂>
■建長寺前から北鎌倉へ
14時34分,建長寺前を通過する.
なだらかな下り坂が続く.途中,新しいコンビニが開店しているのに気がつく.
「…あれ,こんな所にコンビニができたですね.ここは,元,何がありましたっけ…」
私にも,以前何があったか全く分からない.
14時45分,北鎌倉駅前に到着する.ここで息子とお別れする.私は,駅前の派出所脇から路地に入る.
<建長寺>
<山ノ内から鎌倉中央公園を経て帰宅>
■再び山内展望台へ
北鎌倉駅から路地を抜けて,一旦自動車道路に出る.
自動車道路を南へ少し登った頃から右折,さらにその先で左折して,山道に入る.途中から上りの階段道になる.結構な傾斜のある道である.
15時04分,山ノ内の展望台に到着する.
今朝,9時過ぎにここを通ったときとは,太陽の位置が違うために,また違った風景が楽しめる.
15時06分,山ノ内配水池手前で右折して路地に入る.
<山ノ内の展望台>
■鎌倉中央公園
バス停日当公園手前で右折して住宅地の中に入る.またすぐに左折,さらに最初の三差路を右折して,坂道を登る.
15時15分,鎌倉中央公園梶原口に到着する.
ここから,田んぼ,イベント広場を経由して,しし石まで下って,山崎口から,もう一度公園に入り直す.
もう大分日が傾いているのに,まだ散策を楽しむ人達が沢山居られる.
下の池,上の池を経由して,15時36分,清水塚口に到着する.
<夕陽が眩しい上の池>
<新年の歩き初めが終わった>
■ブラブラ歩きだったが…
こうして,新年の歩き初めが終わった.
私にとって,この歩き初めは,何の変哲もない平凡なルートだったが,帰宅してから歩数をチェックして驚いた,なんと,27,003歩にも達していた.
また,カシミールを使って,今日の歩行ルートを計測してみると,水平歩行距離15.1キロメートル,累積標高は596メートルであった.これはほぼ大山登山と同じ程度の数値である.
それにしても,始めて長距離歩行につき合った息子の脚力を,一応誉めてやりたいなと思う.
■さてこれから…
一寸した歩きをしたので,私の気分はまあ,まあ…
PCの電源をONにする,
また,また,「尾根の瓦版」の入力依頼が来ている.
”またかよ…”
と愚痴りたくもなるが,「尾根の瓦版」を楽しみにしている方々が沢山居られるので,私はキーパンチャーになりさがって,文句も言わずにサッサと打ち込んでしまう.実は何も考えずに,原稿を打ち込むだけなので,大した労力にはならないというのが本音である.
さて,もう一つ厄介な仕事がある.それは昨年4月から始めた某大学関係の仕事である.これは一両日中に私のノルマを仕上げなければならない.これを思い出すと,途端に気が重くなる.
それと…
3月に開催される美術展に向けて,2~3枚の水彩画を仕上げなければならない.これも楽しいけど気が重い.
”どうしよう…”
”でも,まあ,いいや…6日の水曜日に,まずは塔ノ岳初詣をしてから,そそくさと始めよう…”
私は新年早々から,年甲斐もなく,気ばかり焦っている.
<ラップタイム>
9:00 鎌倉中央公園清水塚口歩き出し
9:04 山の上ロータリー
9:10 日当公園
9:14 ブランブルグ
9:16 山ノ内配水池
9:17 山ノ内展望台
9:20 台峯展望台
9:21 北鎌倉女子学園グラウンド上
9:30 北鎌倉女子学園正門前
9:33 鎌倉街道
9:35 北鎌倉某所(9:45まで休憩)
9:50 北鎌倉コンビニ(9:55まで)
9:55 北鎌倉駅
10:10 明月谷登山口
10:23 今泉台6丁目登山口
10:30 勝上献展望台(10:41まで)
10:50 十王岩(10:55まで)
11:05 四国大窪寺薬師如来
11:07 百八ヤグラ
11:11 鷲峰山山頂(11:15まで)
11:36 大平山岩塊山頂
11:40 ゴルフ場脇トイレ
11:45 峠の茶屋(12:20まで昼食)
12:39 貝吹地蔵
12:48 北条首ヤグラ
13:00 十二所分岐
13:01 明王院分岐
13:11 浄明寺4丁目登山口
13:20 護良親王墓(13:30)
13:35 永福寺跡
13:40 大塔宮
13:46 荏柄天神
13:55 法華堂跡(大江広元他墓)
14:04 源頼朝墓
14:07 西御門
14:15 鶴岡八幡宮(14:20まで)
14:45 北鎌倉駅前
15:04 山ノ内展望台
15:06 山ノ内配水池
15:15 鎌倉中央公園梶原口
15:36 〃 清水塚口
[ハイキング記録]
■水平歩行距離 15.1km
■累積登攀高度 596m
■累積下降高度 596m
■所要時間(休憩時間込み)
清水塚口発 9:00
〃 着 15:37
(所要時間) 6時間37分(6.62h)
水平歩行速度 15.1km÷6.62h=2.28km/h
(おわり)
「鎌倉あれこれ」の前回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/dafc80f26c824c87cc2f02c513aa300f
「鎌倉あれこれ」の次回の記事
(なし)
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新春の鎌倉;山ノ内・天園・北鎌倉・台峯周遊
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