<尖った山が見える>
アシニボイン紀行;第6日目(3);ジョーンズシークレットトレイル(2)
<アシニボインロッジ4日目>
(アルパインツアー)
2015年9月21日(月)~29日(火)
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第6日目;2015年9月26日(土) (つつき) 小雨後晴
<ルート地図>
※再掲
<美しい風景に感動しながら…>
■ルートが良く分からないが北へ
私達は,ほぼオグレークトレイルに沿って北に向かって歩いているが,先頭を行く現地ガイドのマーチさんが意図的にトレイルから外れて踏み跡も何もないメドウに入り込む.私は手許の地図を見ながら,
”多分,この辺りを歩いているんだろうな…”
と想像をたくましくするが,どうも正確には分からない.
そこでツアーリーダーのTMさんに,
「…どこを歩いたのか後で教えて下さい…」
とお願いする.
TMさんが,
「…日本に帰ってから,(ルート地図を)お送りします」
と快諾してくれる.
話が逸れるが,冒頭に掲載した地図に記入してある赤い太線は,私が独断で,多分,こんな経路を辿ったんだろうと想像して記入したものである.したがって正確かどうか全く不明である.
帰国後,TMさんから資料を頂戴してから,冒頭のルート地図は修正したいなと思っている.それまでは,一応,この赤い太線に沿って歩いていることにして,記述を続けることにしたい.
■見通しの良い台地歩き
11時頃,私達は見通しの良い大地を,ほぼ北の方向に歩いている.前方に見えている山は霧に覆われていて山裾しか見えていない.左手には切り立った断崖の山が見えている.
気温がどの程度かハッキリは分からないが,冷涼な感じがする.上空には雨雲が低く垂れ込めている.
私はグループの皆さんから少し離れた高い所を歩きながら写真を撮っている.
<見晴の良い大地を歩く>
■前方にMt.ジョーンズ
11時11分,前方に厳しい岩山が迫る.山頂付近は雲に覆われている.
現地ガイドのマーチさんに,この山の名前を伺うとジョーンズピーク(あるいはMt.Johns;標高2,630メートル)である.
私達はMt.ジョーンズの山裾を迂回するようにして進路を次第に北東の方向に変えていく.
<Mt.ジョーンズを見ながら右手に進路を変える>
■山裾を東へ
Mt.ジョーンズに突き当たるようにして進路を東に変えた私達は,Mt.ジョーンズの山裾を東に向けて下り始める.特にトレイルがあるわけではなく,見通しの良い山裾を適宜下り続ける.
私は手許の地図と周囲の地形を照合しながら,地図の上にルートを記入するが,正しいかどうかは全く分からない.
相変わらずの天気で,やや寒い.
<Mt.ジョーンズの山裾を東へ下る>
■尖鋒が見える
11時25分,進行方向右手に鋭く尖った尖鋒と,その向こうに雪を戴く山脈が良く見える場所に到着する.
尖鋒が何処の山かハッキリとは分からないが,地図を見ながら,多分,ウエッジウッドピーク( Wedgewood Peak:標高3,024メートル)から北の方向に2キロメートルほど続く稜線の末端だろうと勝手に決めつける.もし,私の想像が正しければ,あの尖鋒の下辺りに2日前に歩いたサンバーストレイクがあるはずだが…私の推定は正しいだろうか?
いずれにしても広大な展望である.
11時38分,標高約2,400メートルの台地を歩いている.
<尖鋒が見える>
■ベンチとは?
マーチさんが,
「…ベンチで昼食にしましょう…」
という,
「ベンチって? こんな大自然の中にベンチがあるんですか…?
私達は怪訝な顔をする.すると,マーチさんが.
「…ベンチって…,斜面の途中にある平らな所のことを,英語でベンチって言うんですよ」
と教えてくれる.
「なるほど…!」
11時58分,ベンチと称する場所に到着する.素晴らしい見晴である.ここで立ち休憩.何人かの方々が,見晴を背景にして記念写真をとる.
/\
/ \
/斜面 \
/ \
(空) ~~~ (山)
/ ↑
/ 斜面の間で平になったところがベンチ
/ 斜面
■素晴らしい山脈
私は,ノートに山の稜線をスケッチしてから,マーチさんにそれぞれの山の名称を教えて頂く.この広大なパノラマは,私のデジカメには到底収まらないが,Mt.アシニボイン,Mt.マゴグ(Mt.Magog),TPOパス,Mt.ネース,Mt.ナイゼン,タワーズ,ワンダーピークなど地図には名称の記載がない山々が屏風のように連なっている.
<屏風のように連なる山脈>
<Mt.ジョーンズの山麓を迂回>
■一寸ばかり山登りらしくなる
休憩を終えて,12時丁度に再び歩き始める.どうやら東の方向に向かっているようである.
大きくうねるように登り坂と下り坂を繰り返す.足元はガレてはいるが,なだらかな勾配なので,とても歩き易い.
登り下りを繰り返しながらも,次第に高度が増す.そして,列が前後のバラケ始める.私は何時の間にか先頭を行くマーチさんのすぐ後を歩いている.いくら凸凹道でも平素歩いている塔ノ岳の大倉尾根に比較したら,妙な言い回しになるかもしれないが,私にとっては平らな道を歩いているのと大差ない感じである.
アルパインツアー社のツアー案内には.ツアーごとに「靴」のマークが付いている.靴1個が一番平易で靴5個が一番大変なコースということになっている.私はこれまで靴4個以上のコースを中心に選んで参加してきたが,今回のように靴2個のコースに参加するのは初めての経験である.
正直なところ,靴2個のコースは登山という視点から見ると,えらく物足りない感じがする.
”もう少し,シッカリ歩きたいな…”
という気分が常に付きまとう.
そうは言っても,今回のコースが靴2個のコースであることを,最初から分かっていながら参加申込みをしたので,いまさら文句を言えた義理ではない.
とはいえ,素晴らしい風景には感動しっぱなしである.
<起伏のあるガレ場を歩く>
■振り向けばMt. ジョーンズ
12時07分頃,今歩いてきたところを振り返ると,ゴツゴツとした岩山のMT.ジョーンズが聳えているのが見える.この辺りは岩礫が至る所にゴロゴロと転がる荒涼とした稜線が連続する.
私達は幅の広い稜線沿いになだらかな坂を登っている.
<Mt.ジョーンズの雄姿>
■稜線沿いの登り坂
後ろにMT.ジョーンズを見ながら,巨石が散乱する稜線歩きを続ける.進行方向右手(南側)には紅葉したカラマツ(?)林が見えている.
グループが次第に前後にばらけはじめ,先頭を行くマーチさんと列の後ろでは数十メートルの間ができている.
<巨石が散らばる稜線歩き>
<雨上がりの絶景>
■雲間の青空と水滴が光る
天気が次第に回復し始める.先ほどまで空一面を覆っていた雲が消え,所々に青空が見え始める.
先ほどまで雨が降っていたのか木の葉の先端で水滴が光っている.水滴が凸レンズになって,その先の風景が逆さに見えている・
”これは綺麗だ…”
ということで,水滴の写真を数枚デジカメに収める.
<葉の先に光る水滴>
■紅葉の向こうにアシニボインの連山
14時14分,樹林帯の中のなだらかな窪地を通過する.
紅葉した樹林の向こうに氷河を抱くアシニボインの連山が見えている.まさに絵はがきのような風景である.
<紅葉の樹林帯とアシニボインの連山>
<ガレ場で昼食>
■巨大な岩二つ
12時22分,樹林帯を抜けて少し小高い所にあるガレ場に到着する.ガレ場の端には,大雪山の金庫岩を連想させる岩が並んでる.
岩の名前は?
残念ながら聞きそびれた.
岩の向こうには,氷河と雪を抱く高山が見えている.
マーチさんが,
「…ここで昼食にしましょう…」
と提案する.
私達は思い思いのところに座り込んで,今朝,自分で作ったランチボックスを開く.
<巨大な岩塊二つ>
■私のランチボックス
さて,私のランチボックスは下の写真の通りである.
昨夜購入したアシニボインロッジ特製の袋に,ランチボックスを入れて持参している.写真に写っている青い模様のある綿製の袋がこの特製袋である.
まずはサンドイッチ.
アシニボインロッジ特製のパンが実に美味しいので大助かりである.ランチを食べながら,昨年旅をしたオーストリアで食べた茶色のパンが口に合わずに一苦労したことを懐かしく思い出す.
<私のランチボックス>
[補足]
昼食中の雑談で,大雪山の金庫岩の話をしたところ,
「…私も大雪山に登ったけど,そんな岩あったかな…?」
という疑問の声があった.
そこで,参考までに証拠写真を掲載しておこう.
下の写真が大雪山山麓に聳える金庫岩である.もうかれこれ10年ほども前になるだろうか,私は某山岳会の方々と一緒に,大雪山・利尻山登山の旅をしたときに撮影したものである.
<大雪山山麓の金庫岩>
(つづく)
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(編集中)
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「カナダアシニボインハイキング」の索引
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お断り;
これらの記事は,私の趣味仲間を読者対象としたものであり,一般の読者を対象としていません,したがって,まったく個人的なものです.また十分に時間を掛けて編集していませんので,記事は正確とは言えないし,誤字脱字転換ミスも多々あると思います.このことを前提にしてご覧下さい.
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アシニボイン紀行;第6日目(3);ジョーンズシークレットトレイル(2)
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