<長い階段道が続く>
秋たけなわの伊豆;天城峠と河津七滝周遊(2);七滝とわさび丼
(塔ノ岳常連会)
ハマちゃんと歩く大人のノンビリ遠足
2015年11月4日(水) 晴
前の記事(こちらを先にご覧下さい)
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http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/37105af0af0be5735244e58f352c82c1
<ルート地図>
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※再掲(案内パンフレットより引用)
<河津七滝>
■平滑の滝
13時01分,三差路に到着する.三叉路に立っている案内標識によると,左折すると平滑の滝(ひらなめのたき)まで0.1kmと書いてある.
「…100メートルか.すぐ先だから言ってみましょう」
ということで,私は数名の同行者と一緒に,左折して平滑の滝を見物に向かう.
特段の案内杭も立っていないので,どこが平滑の滝はハッキリしないが,多分,この辺りだろうと勝手に判断してデジカメに収めたのが下の写真である.
”これ,本当に平滑の滝だろうか…?”
多少の疑問が残るけど,平滑の滝ということにしておこう.
<平滑の滝>
■猛スピードで草道を下り続ける
往路を100メートルほど先ほどの三差路に戻る,そして,再び草道を下り続ける.
13時04分,草道はわさび田に沿って左に曲がる.すぐに落差が5メートルほどある砂防ダムの下に架かる橋を渡り,道幅がやや広い道路に出る.
ここからは,軽微な下り坂で,やや単調な道になる.
皆さんの歩行速度が速いので,私はたちまちの内にビリカスになる.
”こんなに早く歩くのに,どうしてノンビリ遠足なんて言うんだろう…”
私は内心でブスブス言いながら,置いて行かれないように歩行速度を速める.
”雑談しながら先頭を歩く女性群は,多分,魔法の竹箒に乗っているに違いない…”
とつまらない連想をする.
それにしても,17人もの集団が,かなりの速度で歩いているのを後ろから見ると,なかなか壮観である.
13時32分,案内標識にしたがって,再び右折して河津川左岸沿いの階段道に入る.
<17人の集団は壮観だ> <河津川左岸沿いの階段道に入る>
■長い階段道
階段道を歩き始める.
それにしても,大変大規模な階段道である.数年前にも多分ここを訪れているが,こんなに大規模な階段道を通った記憶は全くない.この階段道は,最近,整備されたものなのだろうか.何だか不思議な気分になる.
とにかく長い階段道である.まだ,右膝リハビリ中の私には要注意の所である.私は足に余計な力が加わらないように注意しながら慎重に階段道を歩く.
<長い階段道>
■猿田淵
どこに何という滝があるのか良く分からないまま,階段を登ったり下ったりを繰り返す.進行方向右手には川全体が滝ではないかと思えるほどの急流が音を立てて流下している.
ところどころに案内板が設置されているが,先頭を行く皆さんに付いていくのがやっとで,案内板を読んでいる余裕がない.後で読もうと思って写真だけは撮っておく.でも,内心では,
”写真など撮っても,どうせ読まないよ…”
と思っている.
階段道が左右に分かれる.右側の階段はすぐに行き止まりになる.どうやら眼下の滝を観賞するためのデッキになっているようである.
”面倒だから,左へ行こう…”
13時39分,猿田淵というところを通過する.深い青色の澄んだ水が淀んでいる.近くに案内板が立っているが,あまりに長い説明文なので読む気が起きない.通過.
<猿田淵>
■滝の展望台
やがて,長くて急な下り階段に差し掛かる.夢中で階段道を下り続ける.
13時40分,展望デッキに到着する.ここから見える滝は釜滝(かまだる)だろうか.眼下には何段にもなって流下する小さな滝がいくつも見えている.
<展望台から滝を見下ろす>
■吊り橋を渡る
13時49分,吊り橋を渡る.当然揺れる.イヤな感じ.
上流に見えている滝は,どうやら釜滝のようである(正直なところ良く分からない).
<吊り橋を渡る>
■エビ滝
13時49分,エビ滝(と思われる)を上流に眺めながら,また吊り橋を渡る.激しく流下する水の音に圧倒される.
辺り一面に水飛沫が飛んでいる.
<エビ滝(かな?)>
■河津踊子滝見橋
13時53分,河津踊子滝見橋に到着する.大きな波状に下ったり登ったりを繰り返す一寸不思議な吊り橋である.
この辺りまで来ると,如何にも観光バスで来られたと思われる観光客の姿が増え出す.
川を流下する水の音を聞きながら,不思議な形をした吊り橋を渡る.
<河津踊子滝見橋>
■初景滝と踊子像
河津踊子滝見橋を渡り終えて,14時01分,初景滝が見える場所に到着する.滝の手前に踊子像が立っている.
この踊子像を見て,川端康成の作品から私が勝手に想像してい踊子と少し印象が違うような気がする.でも感じ方は人それぞれ.私個人は,この彫像を見て,自分が抱いていたロマンが崩れてしまったような気がして,ちょっとガッカリ.でもそれは人それぞれ.このような彫像はない方が良いと思うのは私だけだろう.
さらに下流に下って,14時08分,また踊子像が立っている前を通過数r.
<初景滝と踊子像> <もう一つの踊子像>
■大滝温泉に到着
踊子像を過ぎる辺りから,道路幅が広がり,何時の間にか,舗装道路になっている.すれ違う観光客の姿も増え出す.
”もうすぐ,バス停大滝入口だな”
と予感する.
やがて土産物店が見え出す.飲食店なども軒を連ねるようになる.
14時15分,私達は,無事,大滝温泉に到着する.
<大滝温泉が近い>
<バス停大滝口>
■バス停近くの某食堂
14時16分,バス停近くの某食堂に入る.世話役のTGさんが,あらかじめ予約してくれた店である.
店内に入る.座席に水が入ったコップが置いてある.接客係の女性が,
「コップが置いてある場所に座って下さい…」
と,やや,命令調で私達に注意する.
私には,なんだかガサガサした雰囲気が感じられ,直感的に怖いなと思う.勿論,これは私の主観だけのこと(この記事を読んだ皆さんは気にしない,気にしない…).
私達は指示通りの席に,アルコール組とノンアルコール組に分かれて座る.近代五種(酒,タバコ,麻雀,カラオケ,ゴルフのこと)が苦手な私は,当然,ノンアルコール組である.
<バス停近くの某食堂に入る>
■わさび丼
私が注文したのはわさび丼.550円也.
注文してから,料理が手許に来るまでにちょっと時間が掛かる.
「わさび丼」って,どんなものなんだろう…と,大いに期待する.暫くして,下の写真のような「わさび丼」が目の前に並ぶ.
まずは,おろし金を使って自分で「わさび」を下ろす.ところがおろし金の真ん中辺りが摩滅していて中々上手く下ろせない.摩滅が比較的少ない周囲を使って,エッサ,エッサとわさびをおろす.ちょっと大変.わさびの白い茎ちょっとをおろさずにいると,
「白い茎も下ろさなければダメです…」
と叱られる.
大きめのお椀にご飯が盛りつけられている.その上に鰹節が振りかけてある.何だか「ネコ飯」を連想してしまう.自分でおろした「わさび」を少しずつネコ飯に載せて,醤油を垂らして食べる.「わさび」がピリリと辛い.勿論,わさび丼は美味しいが,普段使っていない二の腕の筋肉を疲労させての結果がこれかと思うと,食べながら少し惨めな気分になってくる.
私は,食べながら,
「…家に帰ってから,チューブ入りの「わさび」を使ってネコ飯をわさび丼に変身させてみよう…」
と思う.
同時に,大船駅前で度々利用する「てんや」の500円天丼と値段の比較をしてしまう.こちらは味噌汁も付いていたっけ…でも,新鮮なわさびのピリッとした辛さは逸品である.したがって,軽々にはどちらがコスト/パフォーマンスが良いとは言えないのは当然である.あとは食べる人の好みの問題である.
<550円也の「わさび丼」>
<無事帰宅>
■河津駅から熱海駅へ
食事を終えて,バス停大滝口15時03分発下田行路線バスに乗車する.全員が座れる.バスに20分あまり揺られて,15時26分に伊豆急河津駅に到着する.
河津駅での電車の接続はあまりよくなく,少々待たされるが,河津15時53分発熱海行各駅停車の電車に乗車する.アルコール組は電車の中でも盛り上がる.
熱海駅から池袋行き特急電車に乗車するHDさんを盛大に見送る.
<河津駅から普通電車で熱海へ向かう> <熱海駅でHDさんを見送る>
■東海道本線を利用して帰宅
熱海17時36分発快速アクティに乗車する.途中,小田原駅で小田急沿線にお住まいの方が下車する.途端に車内は寂しくなる.
電車は,18時31分,大船駅に到着する.ヤレヤレやっと…という感じである.年を取ると遠方まで出掛けるのが実に億劫になるなと実感する.外は真っ暗.夏ならばまだカンカン日が照っている時間なのに…
大船18時45分発路線バスに乗車する.19時頃,無事,帰宅する.
ノンビリ遠足とは言いながら,皆さん随分と速歩だったので,応分の疲労感がある.
本日ご参加の大半の皆さんが,天気さえ良ければ今度の土曜日に塔ノ岳に登るとのこと.私も,せいぜい張り切って塔ノ岳詣でをしなければ…
(おわり)
<ラップタイム>
10:45 水平地下歩き出し
10:47 三差路
11:20 旧天城トンネル入口(11:25まで休憩)
11:40 天城峠(11:45まで休憩)
11:59 旧天城トンネル入口[反対側]
12:17 七滝巡り入口(12:27まで昼食)
12:55 河津七滝入口(土道に入る)
13:00 わさび田
13:03 平滑滝
13:39 猿田淵
13:40 展望デッキ
13:49 吊り橋を渡る(エビ滝)
13:53 河津踊子滝見橋
14:01 初景滝
14:15 バス停大滝口着
[ハイキング記録]
■水平歩行距離 10.0km
■累積登攀高度 570m
■累積下降高度 911m
■所要時間(休憩時間込み)
水生地下発 10:45
大滝口着 14:15
(所要時間) 3時間35糞(3.58h)
水平歩行速度 10.0km/3.58h=2.79km/h
(おわり)
「伊豆箱根の山旅」の前回の記事
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「伊豆箱根の山旅」の次回の記事
(なし)
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秋たけなわの伊豆;天城峠と河津七滝周遊(2);七滝とわさび丼
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