<光則寺>
秋たけなわの鎌倉;光則寺・甘縄神明宮・鎌倉文学館周遊
(単独散策)
2015年11月5日(木) 晴
芸術の秋である.
柄にもなく,私も少しは高尚な1日を過ごしてみたいなと思う.
昨日(11月4日)は,塔ノ岳常連の皆さんと一緒にちょっぴり長い時間ウォーキングを楽しんだので,今日は極々軽めのお散歩が良い.
そう言えば,今,光則寺で新装の本堂天井を公開している.新しい天井には100枚近くの鎌倉彫がはめ込まれている.今の公開期間が過ぎると非公開になり,もう見る機会が無くなる.今日は天気も良いし,光則寺見学には丁度良いなと思いつく.
昼食後,私は一人でノンビリと光則寺に向かう.
本来の私ならば当然のことながら,自宅から光則寺まで歩くはずだが,今日は,折角の芸術の秋なので,光則寺近くの甘縄神明宮と鎌倉文学館も廻って見たい.
…となると,時間が少々足りない.
私は,やむなく,バス停梶原から大仏前まで路線バスを利用することにする.
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
13時40分頃,バス停大仏前に到着する.本当は一つ先のバス停長谷観音の方が光則寺には近いが,バスが長谷観音前の交差点を通過するのに随分と時間が掛かるから,大仏前で下車することにした.
大仏前から先は,歩道から溢れんばかりの観光客の間を縫って光則寺に向かう.
13時50分頃,光則寺に到着する.長谷観音や大仏に比較すれば,観光客は少ないものの,それでも沢山の観光客で賑わっている.
早速,本堂の天井を拝見する.天井には沢山の鎌倉彫がはめ込まれている.どれも素晴らしい作品である.私の縁の者の作品も1枚張り付けられていいるので,とにかくその1枚だけはジックリと目に焼き付けるように試みる.本当は写真を撮りたかったが…遠慮した.
なお,公開期間が過ぎると,この天井は非公開になる.
これからウン百年過ぎて,鎌倉彫の上塗りがはげ落ちた頃の研究者がそれぞれの鎌倉彫の作者が誰だったのか,多分,研究するだろう…そのときに私に縁の者もその1人になっているのは誇らしいことだなとニタニタする.
<賑わう光則寺>
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
続いて,14時08分頃,甘縄神明宮を訪れる.
根の前に長い階段が見えている.こんな長い階段を登るのはイヤだなと思ったが,折角,久々に訪れたんだから…ということで,登って見る.
階段を登ると,視界が開けて,眼下に長谷付近の建物が見えている.
<甘縄神明宮>
<甘縄神明宮から長谷付近を見下ろす>
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
続いて鎌倉文学館を訪れる.
窓口で鎌倉市の福寿手帳を出して,入場料100円を支払おうとする.窓口の係員が,
「タダですよ…」
という.何だか儲かったような気がして嬉しくなる.私は,てっきり,フラワーワーセンター大船と同じように入場料100円が必要だと思っていた.
今回は島崎藤村と大佛次郎関連の資料を重点に見て回ろうと思う.その結果は冗長になるので省略するが,島崎藤村については全くと言って良いほど資料がないのが残念である.
<鎌倉文学館>
展示物を一通り見た後,休憩室で一休みする.ここからの七里ヶ浜の眺望が素晴らしい,早速,写真を撮るが,残念ながら露出オーバーになってしまい,外の風景はほとんど写っていない.
自動販売機で100円也のコーヒーを賞味しながら,一時を過ごす.
<談話室で休憩>
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
何だか少し歩きたくなる.
そこで,鎌倉文学館から,裏道を通って,鎌倉駅西口まで歩く.
15時05分,吉屋信子邸前を通過する.
<吉屋信子邸>
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
引き続き,15時20分,御成小学校正門前に到着する.
校門に取り付けられている表札は高濱虚子筆.高濱虚子は,戦時中,私の生まれ故郷の小諸に疎開していたことから,私には何となく親しみが湧く.
早速,門札の写真を撮る.
<御成小学校の門札>
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
バス停鎌倉市役所前から鎌倉中央公園行の路線バスに乗車する.
私は,芸術オンチ,でも,光則寺の天井,鎌倉文学館と廻っている内に,何とも言えない満ち足りた気分になる.
たまには,今日のようなユックリ散策も良いなとつくづく思う.
(おわり)
「鎌倉あれこれ」の前回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/052785fbf0e6f503fbf4d7ceb536a7ef
「鎌倉あれこれ」の次回の記事
(なし)
↧
秋たけなわの鎌倉;光則寺・甘縄神明宮・鎌倉文学館周遊
↧