<小諸城趾大手門>
善光寺街道;第1回;第1日目(3);小諸;藤村プロムナード・本町散策
(五十三次洛遊会)
2015年8月25日(火)~2016年8月27日(木)
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第1日目;2015年8月25日(火) (つづき) 小雨時々曇
<ルート地図>
■軽井沢駅→小諸駅(しなの鉄道)
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■小諸市内散策(本町・藤村エリア)
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※地図は小諸市パンフレットから引用
<しなの鉄道で小諸へ>
■しなの鉄道に乗車
雨の中,15時08分に軽井沢駅に到着する.
当初,軽井沢駅周辺を散歩してから,しなの鉄道の電車で小諸へ向かおうと思っていたが,降りしきる雨の中を散歩する気にもなれないので,散歩は省略する.
もともと散歩の時間を織り込んで行動計画を立案していたので,散歩をせずに小諸へ向かうとなると,時間が勿体ないがこれも止むを得ない.
特にこれといって用事もないので,早々としなの鉄道のホームへ向かう.ちょうどそのとき2両編成の電車がホームに入ってくる.この電車が軽井沢発15時42分発小諸行電車として折り返す.
電車の外装は重厚な色に塗り替えられているが,中はその昔東海道本線や横須賀線で走っていた片側三つドアーで,ドアーとドアーの間にボックス席が片側2ヶ所あるタイプである.
何時の間にか,私たち以外にも,かなり沢山の乗客が居る.
電車は,定刻15時42分に,軽井沢駅を発車する.
<軽井沢駅> <小諸駅>
■小諸駅に到着
もし晴れていれば,車窓から雄大な浅間山連峰が見える筈だが,今日は雨雲が低く垂れ込めているので,見えるのは鉛色の雲だけである.
折角,浅間山の山麓を走っているのに,浅間山が見えないのでは,旅情も半減してしまう.でも致し方のないことである.
電車は16時06分に小諸駅に到着する.
小諸は私の生まれ故郷である.懐かしさが込み上げてくる…と,言っても,なんだかんだで年に数回は帰郷しているが…
雨はもう止んでいる.気温は何度あるか分からないが,少々寒い.
<小諸駅に到着> <小諸駅前相生町>
<藤村プロムナード>
■まずは相生町
まだ,散策する時間は充分にあるし,コンビニへ行きたい人も居る.そこで一旦,宿泊予約しているホテルへ行って,リュックを預け,身軽になってからから,散策しようと提案する.すると,一旦,ホテルに入ったら,もう出歩くのがイヤになりそうなので,リュックを背負ったまま歩きましょうということになる.
私もその方が良いなと思うので,頭の中で素早くコース設定をする.
「…では,ひとまず駅前の道を真っ直ぐ登りましょう…」
と先導する.
小諸も長野と同じように坂の道である.駅前からの登り坂は秋穂町という小諸で一番賑やかな繁華街である.両側に立派な歩道がついた2車線の道路である.つい数年前までは歩道にアーケードが付いていたが,何時の間にかアーケードはなくなっている.
道路の両側には小綺麗な商店が建ち並んでいる.昭和末期のバブル期には,相生町に面して,某有名百貨店もあったが,ほどなく撤退してしまった.私は賑やかだった頃の小諸を思い出しながら,皆さんを案内する.
駅から5分ほど歩いたところで右折して,規模が比較的大きな某スーパーに立ち寄る.ここで,当座必要な夜食や飲み物類を調達してもらう.
■藤村井戸と藤村旧栖地
スーパーで買い物を済ませた私達は,16時25分,スーパーを出発する.往路を相生町まで戻り,相生町を横切って道幅が狭い路地に入る.この辺りは藤村プロムナードと呼ばれ,小諸の観光スポットである.道路は化粧タイルでオシャレに舗装されている.
16時36分,まず,最初に訪れたのが藤村井戸である.
ここには,島崎藤村が使ったと言われる共同井戸が残っている.もちろん,今は使われていない.井戸の周囲は小綺麗に整備された広場になっている.
続いて,この井戸の直ぐ近くにある藤村旧栖地を訪れる.今は何の変哲もない駐車場になっていて,往時の面影は全く残っていない.
ただ,空き地の入口に「藤村旧栖地」と刻字された石碑と,案内番がある.
小諸市の観光案内によると,島崎藤村は,明治32年から6年間,ここに住んでいた.また,石碑に刻字されている字は有島生熊筆とのことである.
なお,島崎藤村の小諸時代については,明日か明後日,懐古園を一回りする予定なので,そこで若干の説明文を書きたいなと思っている.
<藤村井戸> <藤村旧栖地>
■貫禄のある猫
藤村井戸の側で猫と出くわす.なかなか貫禄である.この猫,飼い猫らしくとても人懐こくて,呼ぶと近付いてくる.その仕草が実に可愛い.
”今日は,猫に出会ったので,縁起が良いな…”
と思いながら,この猫の写真を撮る.
<街角で出会った猫> <呼ぶと近寄ってくる>
<本町散策>
■江戸時代の建物「そば七」
藤村井戸から本町通りへ向かう.
16時42分,本町に突き当たる.本町は善光寺街道(北国街道)小諸宿の中心部だったところである.
本町の角に蕎麦屋「そば七」がある.ここの定休日は火曜日.残念ながら今日はお休みである.小諸市の観光案内によると,「そば七」の建物は江戸後期に脇本陣代として建築された由緒ある建物のようである.
<江戸後期の建物「そば七」>
■北国街道小諸宿道路元標
15時44分,北国街道小諸宿道路元標のある場所に立つ.
足元の大きなタイルに「北国街道小諸宿道路元標」と刻字されている.
<北国街道小諸宿道路元標> <ほんまち遊子公園>
■ほんまち町屋館
16時44分,ほんまち町屋館に到着する.
小諸市のパンフレットによると,ここは味噌と醤油の製造元だった建物をコミュニティ施設として再利用しているところである.この建物は有形登録文化財である.
会館時間は17時まで.まだ見学する時間はあるが,最終日にもう一度訪れる予定なので,今日は見学を省略する.
<ほんまち町屋館>
■ほんまち遊子公園
16時48分,ほんまち町屋館のすぐ裏手にあるほんまち遊子公園を覗いてみる.
小諸の街並みの向こうに浅間山連峰が見えている.前掛山,剣ヶ峰は雲の中,黒斑山,高峰,篭ノ塔山などが分厚い雲の下に見えている.
<ほんまち遊子公園からの眺望>
<大手門・せせらぎ丘>
■大手門
ほんまち遊子公園から馬場裏通りを通って,16時53分,大手門に到着する.
江戸時代,小諸駅付近は小諸城内であった.ここが小諸城の四の門である.1階は堅牢な門,2階は書院風の作りになっている.国重要文化財に指定されている.2階の公開時間は,10時~15時.今日は残念.
<大手門>
■再び小諸駅前
大手門から小諸駅へ向かう.
途中,明日の夕食が摂れる適当な食堂があればいいなと思いながらキョロキョロするが,どうも適当な所がなさそうである.
17時01分,小諸駅前に戻る.
<小諸駅前>
(つづく)
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