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Channel: 中高年の山旅三昧(その2)
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閑話休題;日々雑感;山の常連に「病気」と「ケガ」は違いますよと諭される

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           閑話休題;日々雑感;
    山の常連に「病気」と「ケガ」は違いますと諭される
            (山旅あれこれ)

2015年8月19日(水) 晴幾分涼しい

 今日は朝から大分涼しいようです.
 本来ならば,今日は塔ノ岳リハビリ登山に出掛けるべきですが,どうしても外せない用事があって,残念ながら塔ノ岳行は見送りました.こんなことをしていると,私の脚力はますます弱くなってしまいますが,止むを得ません.
 その代わりに…と言ってもとても塔ノ岳登山の代わりにはなりませんが,午後の一時を利用して,自宅近くからデタラメ歩きをしながら,大船駅まで約7000歩ほど散策してきました.外気温は29℃,ようやく30℃を切るほどの気温になりました.
 このところの猛暑に馴れさせられてしまった体内の温度計は,外気がまだ29℃もあるのに,盛んに「涼しい,涼しい」と言っています.どうやら体内の温度計は,連日の暑さで.壊れてしまったようです.
 ところで,今日は,是非ブログに載せたいという特段のトピックスもないので,ちょっとした雑談を記事にしたいと思っています.実は,この記事の初出は趣味人倶楽部というSNSですが,その記事を加除修正したものを今回のネタにいたします.
    ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 実は,つい先日,何時もお世話になっているA旅行社主催のツアーに参加申込みをしました.
 この旅行社は,参加者が75才(70才だったかな?)以上だと,1年以内に受診した健康診断の結果,あるいは医師から「登山に差し支えない健康状態」という診断書を提出させています.
 もちろん,安全登山のために,このようななお墨付きを提出させるのは,旅行社としては当然なことでしょう.また,参加者にとっても,事前に医師の診断を受けるのが望ましいでしょう.
 私は近所の掛かり付けの医師を訪ねて,旅行社へ提出する診断書を書いて貰いました.
 診断書には,
 「現在,健康状態良好により,登山可能である.以下余白」
と書いてあります.
 この診断書により,私は目出度くツアーに参加できます(まだ参加費支払っていませんが…).
 でも,ちょっとばかり愚痴も言ってみたくなります.
 実は,診断書,なんと7,000円もします.勿論,病気で診察を受けたわけでありませんので,保険は利きません.診断書の文章は25字で1行半.つまり,7,000円÷25字=280円/字ということになります.
 勿論,診断書は,それだけ権威がありますから,私には,高いと言ってクレームを付ける気などさらさらありません.ちょっぴり愚痴りたいだけです.
    ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 とはいえ,このお墨付きを頂いたにもかかわらず,自分が果たして本当に健康か,どうも気になってしまいます.
 というのも,私は,60才台までは,医師とは殆ど無縁でしたが,70才台後半になって,急に体のあちこちの調子が悪くなり始めたからです.白内障で眼科,水虫治療で皮膚科,ピロリ菌退治で内科,足底板と膝のケガで整形外科…まあ,ざっとこんな具合です.果たして,こんな状態で,本当に健康と言えるんでしょうか.
 つい先日,塔ノ岳リハビリ登山の途中で,顔なじみのご常連Iさんにバッタリ会いました.
 Iさんの私への第一声は,
 「あら,お久しぶり…相変わらずお元気そうですね…」
でした.
 でも,私としては,リハビリのヨタヨタ登山.当然,さっさと登れないイライラ感,絶望感が心の中で渦巻いています.
 私は,思わず,本音で,
 「いや~ぁ…もうダメです.こう病気ばかりしていたら,思うように登れません,もうオシマイですよ…」
と愚痴ってしまいました.
 すると,Iさんは,
 「何言ってるんですか!…ちゃんと塔ノ岳に来ているじゃないですか.それだけで元気な証拠ですよ.それに「ケガ」と「病気」は違うでしょう.ケガなら時間が経てば治るでしょう! 」
と一喝(?)されてしまいました.
 私は,Iさんの言葉が,”ハッ”と気がつきました.
 ”なるほど! ケガと病気は違うか.なるほど!”
 そう言えば,現に私は.塔ノ岳に登っている…言われてみれば元気なのかもしれません.
 余談ですが…Iさんは,標準時間3時間半の塔ノ岳を2時間ちょっとで登ってしまう韋駄天女性.それに若くて魅力的なお婆ちゃんです.こんなお婆ちゃんには,ちょっと甘えて.愚痴ってみたくなります.まあ,こんな出会いも,登山の魅力の一つでしょう.
 確かに,私の場合,毎年の健康診断で,血糖値,コレステロール,中性脂肪,それに何でしたか…とにかく引っかかる数値は今のところはありません(だからこそ,医師が診断書を書いてくれたんでしょう).ただ加齢による体力や瞬発力の減退は如何ともし難いです.だから愚痴りたくもなります.
    ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 前回のコラムで,同級生の3分の1以上が川向こうへ行ったと書きましたが,神仏は全ての物事を,気まぐれで,不公平にお決めになるようです.でも,これに逆らうことも難しいでしょう.ですから,今ある自分をあるがままに受け入れるしかないです.言い換えれば,私は自然の中で「偶然」と「必然」の結果として生かされているだけの存在でしょう.そう考えると,気分は幾分楽になります.
 私の右膝のケガも神仏の気まぐれなご配慮でしょう.つまり,なるようになっただけです.今更後悔しても詮ないことですね.
 そうは言いながらも,平素,大した病気もせずに漫然と生きてきた私のような人間には,ちょっとしたケガや身体の不調でも,もうこの世も終わりかと思うほどの大きなショックを受けてしまいます.端から見たら大したケガでもないのに…
 「病は気から…」と良く言われますが,“以て座右の銘とすべし”.これが最近の自分に対するメッセージです.
 こんな雑文を掲載すると,現に病床に居られる方から,何を寝言をいているんだと叱られそうで怖いです.所詮,こんな記事.戯言ですよ.頭の老化防止のために書いているだけなんです.大目に見てやって下さい.
※本稿の初出は「趣味人倶楽部」です(加筆).
                                  (おわり)

「閑話休題;日々雑感」の前回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/cac16499c431791cb7cdc1f3c8c7cc5a
「閑話休題;日々雑感」の次回の記事
(なし)


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