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Channel: 中高年の山旅三昧(その2)
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残暑の鎌倉;低山登歩き;チョッピリお湿りの天神山・うぐいす山周遊

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                                                                  <天神山山頂に鎮座する北野神社>

    残暑の鎌倉;低山登歩き;チョッピリお湿りの天神山・うぐいす山周遊
                          (独り散策)
           2015年8月13日(木) 曇一時霧雨

<ルート地図>


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■暫く振りのお湿りだ
 この所,かんかん照りの毎日だった鎌倉でも,今朝は久々の曇り空で,わずかながらもお湿りがあったようである.そのためか,何時もより朝の内は少し涼しくなったようである.ちょっとでも涼しいと,何だか得をしたような気分になるから不思議である.
 午前中は例によってパソコンの前で雑務をこなす.この雑務の中に当該ブログ記事の作成も勿論織り込み済みである.ただ,最近,身辺いささか用務が増えているので,ブログ作成に十分な時間が掛けられなくなっている.ブログは,まあ,どうせボケ防止を目的に気楽にやっているので,そう毎日しゃかりきになって記事を仕上げなくても良いのだが,習慣っておかしなもので,ブログ記事を書かないことには一日が始まらなくなっている.私は,何時の間にか,ウワークポリックならぬブログポリック病に罹患しているのかもしれない.
 …ま,冗談と愚痴はこれくらいにしておこう.
 さて,話題の舞台は次の場面に展開する.やがて昼食の時間になる.
 同居人が,
 「…お昼は何にしましょう…」
と独り言のように言う.
 「食欲があまりないな…ソーメンでも茹でたら…」
ということで,もらい物のソーメンを茹でてから,冷たい水で充分に締める.これになにがしかの香の物があれば,終末期(?)高齢者の昼食としては十分である(実際はこんな食事ではためなことは重々分かっているが…).

■寺分口から十王堂跡へ
 「さあてっ~と…」
 今日も,私は,昼食後のお散歩をしようと思う.今の予定では,今度の土曜日に塔ノ岳リハビリ登山に出掛ける積もりなので,その2日前の今日は,あまり疲れないように鎌倉低山登りでもする積もりである.
 私は最低限の持ち物とオンボロデジカメだけを持って,自宅を出る.
 今日は,何時もと目先を変えて,お散歩の出発点を鎌倉中央公園の清水塚口ではなく,寺分口にしようと思う.そして,まずは寺分口へ向かう.
 12時50分,寺分口から歩き出す.
 まずは鎌倉中央公園へ.そして,寺分口の高い所から公園を覗き込むようにして,本日最初の写真を撮る.バカカメラのせいか,私の腕が悪ためか分からないが,とにかく木々の緑が眼で見た感じと大分違った感じに写ってしまう.
 高い所から階段を下って,下の池付近に到着する.そして,水飲み場付近で,携帯電話を使って気温を測定してみる.気温は29.4℃.わずかとはいえ,30℃を切っている.
 ただ今日は完全に無風なので,たとえ気温が30℃を切ったとしても,かなり蒸し暑く感じる.やっぱり風の有無が体感温度に随分と影響するなと実感する.
 何時ものように山崎の集落の中を北へ進む.そして,薬師堂跡付近で,三差路に突き当たる.そこを左折する.
 13時22分,十王堂跡に到着する.現在,十王堂跡には山崎集会場の建物が建っている.
 十王堂跡の裏山には前回登ったばかり,また十王堂については説明済みなので,今回は省略.
 
<寺分口から鎌倉中央公園へ>                                            <十王堂跡に建つ山崎集会場>

■江の島道標と宝積寺跡
 13時23分,江の島道標に到着する.折角の道標辺りはゴミ置き場になっていて,改修されなかったゴミが散乱しているのが残念.
 ここを左折すると登り坂をへて,富士塚付近に出ることができる.今日の低山登りの目標を富士塚にしようか一瞬と迷うが,予定通り宝積寺跡へ向かう.傘をさすほどではないが,小雨が降り出す.気温は30℃以下だが相変わらず蒸し暑い.
 13時26分,宝積寺跡に到着する.バス停山崎付近である.
 『かまくら子ども風土記』(p.252)の記事によると,夢窓国士が京都山崎にある宝積寺を真似て作ったという説があるとのこと.愛甲氏の菩提寺てもあったが,戦国時代に津久井郡にある串川光明寺に移され,廃寺になったようである.同書によると今でも当時の五輪塔が民家に残っているという.一体何処のお宅のことだろう.
 宝積寺跡の正確な位置は,素人の私には分からないが,たまたまこの辺りにバス停山崎があるので,どうでも良い写真を一枚撮っておく.この写真にこんもりとした山が写っている.この山が今日登ろうとしている天神山である.
 
<江の島道標>                               <宝積寺跡付近>

■天神山登山口
 バス停山崎前の五叉路の信号を渡って,右手の裏通りに入る.雨脚が少し強くなる.傘をさすのが面倒だなと思っていたが,さすのも止むを得ないなと思えるほどの雨脚である.
 ”仕方がないなあ~…(傘を)さすか”
 13時31分,北野神社参道入口に到着する,ここは天神山の登り口でもある.参道の奥に薄暗くて長い階段道が見えている.ウンザリとするほど長い階段である. 
 
<天神山登り口(北野神社参道)>                   <長い石段が続く>

■北野神社
 長い石段を登りきって,13時35分,北野神社に到着する.長い階段を登るのに4分も掛かったことになる.
 階段を登りながら,私は塔ノ岳大倉尾根の後七分坂(花立階段)のことを思い出す.
 ”この北野神社の階段を2回登れは,大体,後七分坂と同じだな…”
ということは,そろそろリハビリ登山で花立山荘まで登っても良いかナ…と余計なことを連想する.
 北野神社境内は,実に綺麗に掃除され,手入れが行き届いている.ただ,辺りには全く人の気配がない.下の方から町の騒音が絶えず聞こえてくるが,神社周辺は不気味なほど静かである.

<北野神社>

■天神山山頂
 神社裏手の短い急坂を登る.
 13時37分,天神山山頂(標高約65メートル)に到着する.
 山頂には何の標識もない.沢山の樹木に覆われているので,眺望は殆ど期待できない.
 足元は藪になっているので,立ち止まると蚊に刺されそうだ.私は,山頂に留まることなく,すぐに往路を辿って北野神社へ戻る.
 山頂から先へ進むと,明治時代に作られた四国八十八ヶ所巡りの石塔や石仏が散乱している.

<天神山山頂>

■真新しい鳥居と狛犬
 北野神社の鳥居と狛犬が真新しくなっている.随分立派な鳥居である.この形式の鳥居は両部鳥居というらしい.
 それに新しい狛犬が一対.狛犬の台座には奉納者の名前と日付が刻字されている.「平成27年9月吉日関根○○」と.
 私は,この刻字の日付を見て,
 ”あれっ! まだ,今日は,平成27年8月だよね…それとも今年は平成26年だったかな…”
と頭の中が混乱する.
 それにしても,鎌倉でこんなに真新しく立派な鳥居を見るのは初めての経験である.
 そういえば,古い鳥居が建っていた頃,狛犬が居たかな? どうも狛犬は居なかったような気がするが,私には定かでない. 

<真新しい鳥居と狛犬>

■宝篋印塔と2基の祠
 境内にある宝篋印塔や石造りの祠2基を拝観する.
 前掲書によると,宝篋印塔の一番上の相輪部を持ち上げて傘部中央に貯まっている水が眼病に効くという言い伝えがあるようだ.
 ついで,境内裏手に回って,2基の石造りの祠を見る.この祠はもともと「もろん台」にあった神明宮を移したものだという.
 13時41分,北野神社から往路を辿って下山開始.
 
<宝篋印塔>                                  <祠2基>

■水道山遠望
 参道石段を下る途中で視界が開ける.
 つい先日,鎌倉低山歩きで登った水道山が,前方に見えている.
 13時45分,先ほどの天神山登り口に下山する.登り口前の道を左折し,さらにその先の三差路を左折して妙法寺方面へ向かう.

<水道山遠望>

■妙法寺
 13時51分,妙法寺に到着する.今日は珍しく入口が開いているので,ちょっとだけお邪魔することにする.
 ここは日蓮宗の寺.前掲書(p.251)によると,山梨県にあった妙法寺が関東大震災で焼けて廃寺になり,昭和3年(1928年)に鎌倉で再建した寺である.境内の奥に子育地蔵が安置されている.
 
<妙法寺>                                  <子育地蔵>

■源頼朝かくし湯跡付近
 妙法寺前を通過して,13時55分,JR引込線踏切跡で左折して天神山山麓沿いの路地に入る.路地の左側のは天神山の山裾に建っている住宅が続く.右側は大手電機メーカーの工場である.
 前掲書(p.254)によると,この路地を少し入ったところの左手に,第二次世界大戦前まで「山崎園」という温泉旅館があった.この辺りには昔から鉱泉があって,「湯之本」という地名が残っているとのこと.古くは源頼朝が傷ついた武将の治療にこの鉱泉を利用したという伝説から源頼朝かくし湯跡と呼ばれているようである.今でも井戸が残っていて,コンクリートの蓋がしてあるとのことだが,残念ながら見たことがない.
 ”もし,この井戸が観光客にも見て貰えるようになれば,立派な観光資源になるのに…”
と,私は勝手に残念がる.
 この路地をさらに先へ進むと,左手に階段道が見える.この階段を登ると,道幅がますます狭くなって心細くなるが,天神山の尾根のコルを越えて,バス停山崎方面に抜けることができる.
 13時59分,左折してこの階段道に入る.
 

■富士塚遠望
 坂を登る途中で,湘南モノレール湘南町屋駅近くにある富士塚が見える.この富士塚にも近々登って見たいなと思っている.
 ここから先,さらに道幅が狭くなり,階段の勾配も急になる.

<富士塚遠望>

■天神山のコルから切通へ
 14時03分,天神山の南側にのびる尾根のコルを越えて,反対側の切通を下る.急な階段道の下り坂である.
 下り坂は,ちょっとした切通になっている.
 急坂を下って,14時05分,再び宝積寺跡付近(バス停山崎)に戻る.
  
<コルの先の切通を下る>                         <バス停山崎付近に降りる>

■昌清院
 先ほどの往路を逆に歩く.
 14時08分,江の島道道標の前を通過する.そして,次の三差路を右折して谷戸道に入る.
 14時12分,谷戸道の突き当たり近くにある昌清院に到着する.何時もは門が硬く締まっていて境内には入れないが,今日はお盆のためか境内に入れるようだ.でも,余所者の私がのこのこと境内に入るのも良くないと思うので,ほんのちょっと境内に入ったところで本堂の写真だけを撮って退散する.
 前掲書(p.256)によると,昌清院の山号は山崎山.臨済宗の寺,円覚寺36世無礙妙謙という方が開山した.本尊は釈迦如来(木造).元は十王堂にあった地蔵菩薩も,この寺に祀られているという.
 境内裏手には新田義貞が隠れた弁天堂があるそうだがた,私は拝観したことがない.

<昌清院>

■お塔様
 昌清院南側の狭い路地に入る.ちょっと分かりにくいところである.登り坂の路地を進むとすぐに三差路になる.この三差路の石垣の上に「お塔様」とよばれる祠が祀られている.
 14時15分,勾配がきつい階段を十数段登ってお塔様を詣でる.祠の中には五輪塔が1基祀られている.
 前掲書(p.255)によると,江戸時代初期の慶安年間(1648~1651年),この土地の領主だった奥平氏の娘,崇高院の墓だという.
 
<狭い路地に入る>                         <お塔様>

■山沿いの階段道
 お塔様から先は山際の細い階段道を歩く.急な斜面に沿って,家屋が建ち並ぶ.
 この辺りの狭い道はまるで迷路.少々馴れていないと迷う可能性がある.階段道を登るにつれて,北側の視界が次第に広がる.
 
<山際の階段道をひたすら登る>

■六国見山遠望
 14時19分,進行方向右手の視界が開ける.遠くに先日登った六国見山の山裾が見えている.

<六国見山遠望>

■富士塚
 14時20分,大平山丸山住宅地の一角に飛び出るように到着する.住宅地に入ると区画整理された道路になる.
 前方には,富士塚が一段と大きく見えている.

<富士塚を望む>

■うぐいす山から出発点の寺分口へ
 大平山丸山住宅地の中を適当に歩く.
 14時27分,大平山丸山住宅地に隣接する住宅地に下る分岐に到着する.分身点にある掲示板に,「うぐいす山」と書いてあるので,この辺りの山を「うぐいす山」と呼ぶようである.
 うぐいす山が正式な名称かどうか,私には少々疑問が残るが,まさか公の掲示板にいいかげんな名前を付けないだろうと信じて,ここが「うぐいす山」ということにしよう.
 14時28分,うぐいす山分岐のすぐとなりにある鎌倉中央公園寺分口に到着する.
 これで今回の鎌倉低山巡りは終わりである.
 
<うぐいす山>                               <寺分口>

■週末はまた孫台風か?
 寺分口から自宅へ戻る.
 気温はそれほど高くはなかったが,体感温度はそれなりに高かった.多分,終始小雨が降ったり止んだりしていたので湿度が高かったのが蒸し暑く感じる一番の原因だろう.
 ちょっとしたお散歩でも,お散歩の後の気分は上々である.
 気分上々の頃合いを逃さずに,午前中の雑務の残りを一気呵成にやっつける.さっさといろいろなことが片付く.これも気分最高.
 夕食のとき,同居人から,今度の日曜日,孫娘が我が家に来るとのこと.その最大の目的の目的は,オバアサンに浴衣を着せてもらうことだという.残念ながらジイサンの出番はなし.ジイサンは哀れである.仕方がないので,また,近所の低山にシバカリに行くか.でも,私の近所には,大きな桃がドンブラコ,ドンブラコと流れてきそうな川はないなあ…

<ラップタイム>

12:50  鎌倉中央公園寺分口から歩き出し
13:22  十王堂跡
13:23  江の島道標
13:31  天神山登り口(北野神社参道入口)
13:35  北野神社
13:37  天神山山頂
13:45  天神山登り口(北野神社参道入口)
13:59  階段道入口
14:03  天神山尾根のコル通過
14:12  昌清院
14:15  お塔様
14:27  うぐいす山
14:28  鎌倉中央公園寺分口着

[お散歩記録]

■水平歩行距離              3.8lm

■累積登攀高度              106m

■累積下降高度              106m

■所要時間   (休憩時間込み)
  鎌倉中央公園寺分口発             12:50
       〃       着      14;28
   (所要時間)            1時間38分(1.63h)
 水平歩行速度      3.8km/1.63h=2.33km/h
                                                                                    (おわり)
「鎌倉あれこれ」の前回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/323cd479938469bc43d924c01dc22f04
「鎌倉あれこれ」の次回の記事
(なし)


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