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Channel: 中高年の山旅三昧(その2)
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夏の鎌倉;矢戸池,源氏山,鶴岡八幡宮周遊

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                                <鎌倉中央公園の「しし石」>

       初夏の鎌倉;矢戸池,源氏山,鶴岡八幡宮周遊
            (山旅スクール5期生)
       2015年7月13日(月) 晴・猛暑

<ルート地図>


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■オレも耄碌し始めたぞ
 この所,少々,色々なことに手を付け過ぎたかなと,しばしば思うようになっている.正直なところ,加齢とともに,脳味噌が酸っぱくなり始めたらしく,諸事が中々流麗にこなせなくなり,イライラが募る.
 ”なんで,こんなことをサッサとできないんだ…このオタンチンパレオロガスめ!”
と,私は何時も私の体内に巣喰っているもう一人の私に叱咤され続けている.
 ”オタンチンパレオロガスで悪かったな!”
 私はもう一人の私に言い返す.
 揚げ句の果てに,一昨日から携帯電話の調子が悪くなり,メールの送受信がうまくできなくなっている.それにこの猛暑!サノバビッチ!
 ”ブルータス! お前もか!”
の心境である.
 いろいろなことを一辺にやっちゃおうとするから,PCや机の周辺が資料類で乱雑になる.まるでゴミ屋敷ならぬゴミ机だ.
 ”そうよ! お前の頭の中もゴミ頭だ!”
ともう一人の私が図に乗って私を揶揄する.
 ”そうか! オレの脳味噌,カビが生えたかと思っていたら,ついに干からびてしまったかな…”
 私は自分がこのまま本当にオタンチンパレオロガスになってしまうのではないかという恐怖感に震え始める.
 ”こんなときは散歩が一番.散歩するに限る…”
 ちょうど今日はプリンターインクを買いたいなと思っていたところだ.丁度良い.早めに昼食を済ませて,大船辺りまでブラブラ歩きをしてこよう.

■鎌倉中央公園のハンゲショウ
 昼食を早めに済ませる.
 そして,早速,近くにある鎌倉中央公園を散歩することに…例によって余りよく写らないデジカメを片手にもって自宅を出発する.
 今日はここ鎌倉でも大変な蒸し暑さである.東京ほどではないにしても…
 こんな昼下がりの時間でも,暑いためか,公園を散歩している人は皆無.
 ”勿体ないな,大金をつぎ込んで整備した公園を利用する人が少ないなんて…”
 私は公園を独り占めしているような気分で,ユックリノンビリと公園内を彷徨く.そして,見頃を少し過ぎたハンゲショウが見える木陰で,涼風を受けながら一休みする.

<鎌倉中央公園のハンゲショウ>

■山旅スクールの皆さんとバッタリ
 山崎口へ向かって,ノソノソと歩く.広場の木陰で小さなマットを広げて昼寝をしている人が1人居るだけ,他にはまったく人気がない.時々小鳥の囀りが聞こえてくるだけである.
 私は山崎口付近で,しし石を眺めながら,
 ”さて,これから,何処を通って大船まで出ようか”
と迷い続ける.
 ちょうどそのとき,広場の方から,場違いなほど賑やかな話し声が聞こえてくる.
 ”こんな静かな公園で,雑談とは…うるさいな”
と思いながら,その場を立ち去ろうとすると,
 「あっ!…FHさんだ!」
と雑談グループの一人が言う.
 なんと,山旅スクール5期のオバサン連である.
 「そこで昼ご飯を済ませたところですよ…」
とのこと.伺うと北鎌倉駅からややこしいルートを辿って鎌倉中央公園まで来られたとのこと.この蒸し暑い時期にわざわざ鎌倉中央公園まで来園頂いたとは…近くに住んでいる私としては喜ばしいことである.
 久々に出会った皆さんの私に対する第一声は,
 「…少し太ったんじゃないですか…」
と痛いところを突く.実は4ヶ月間塔ノ岳に行っていない間に,2キログラムほど体重が増加している…認めたくないが事実である.

■ヤマユリを見ながら谷戸へ
 私は,成り行きで,大船へ行くのを止めて,オバサン連とお付き合いすることにする.
 「…どこへ行くんですか…」
と伺うと,何処でも良いから山の中を歩くという.この夏の暑い時期に草深いところを歩くのは,ヘビや虫が跋扈しているのであまりお薦めではないが,幸いなことに鎌倉の山にはヒルが居ない,
 「じゃあ…,とりあえず…」
ということで,中央公園の西北に連なる尾根を経由して,山崎の薬師堂跡付近に下山する.
 魯山人窯跡付近で,見事に咲くユリを見付ける.

<魯山人窯跡付近で見かけたユリ>

■矢戸池
 山崎小学校,魯山人窯跡前を通って,谷戸を遡り,矢戸池に向かう.入口付近にあった農家が何時の間にか消えてなくなり跡地が夏草の茂る空き地になっている.
 矢戸池に通じる踏み跡道は,これまで夏になると足元が見えなくなるほどの草深いところだったが,最近,ここを訪れる人が急増しているらしく,踏み跡道が立派な山道になっている.それだけ秘境度は小さくなったが,これもご時世で止むを得ないのかもしれない.
 矢戸池付近の道は泥んこ.山道を歩くつもりではなかったので,私は街歩きの普通のボロ靴を履いている.泥んこ道には少々困惑するが止むを得ない.
 久々の矢戸池である.矢戸池で自生するハスの咲き具合が気になっていたが,今日の所は,もう時機を逸したのか,ハスの花は全く咲いていない.ちょっと残念.
 矢戸池の写真を何枚か撮ったが,ブレていて,何を写しているのか全く分からない.残念.
 何時もは,矢戸池から先で進行方向左手の尾根に取り付いて台峯の展望台付近に登ることにしている.でも,今日は最短距離で鶴岡八幡宮まで行きたいとのことなので,梶原山住宅地の一角に突き上げるコースを辿る.

■葛原岡神社で休憩
 梶原住宅地からレストラン「ブランデルグ」,山ノ内配水池を経由して葛原岡神社に向かう.例によって,葛原ヶ岡まで来ると一般の観光客の姿もチラホラ見えるようになる.
 葛原岡神社前の休憩所で一休みする.ここでも数枚の写真を撮ったはずだが,写っていない.
 休憩を終えてから,最近整備されたアジサイ小径を辿って源氏山方面へ向かう.途中で木立の間から天園方面が良く見える場所を通過する,ここで写した何枚かの写真の中で,何を摂ったのか,何とか見えるのが下ノ写真である.

<葛原岡神社「アジサイ小径」から北鎌倉天園方面を望む>

■源頼朝像
 葛原岡神社から源頼朝像のある広場に向かう.
 途中の化粧坂降り口に近付くと,何時もながら涼しい海風が吹き上げてくる.緑陰を抜けて吹き抜ける海風は実に心地よい.時間が許す限り,ここで涼を取っていたくなる.
 源頼朝像のある広場に到着する.直射日光が当たって暑い広場には人っ子1人居ない.
 ここでも数枚の写真を撮ったが,ブログに掲載できるような写真は皆無に近い.ただ,1枚だけ何を撮ったのかが分かるのが,このアジサイの写真である.もうアジサイの見頃なシーズンは過ぎているが,ここのアジサイはまだまだ見頃である.

<源頼朝像付近のアジサイ>

■寿福寺
 源氏山公園から寿福寺へ向かう.
 途中で太田道灌墓の写真を撮ったが,物凄くぼやけていてなのを摂ったのか分からない.
 途中で,デベッカ墓に立ち寄る.
 先日KGU公開講座『鎌倉学』で聞いたばかりのデベッカ家のことを,ひけらかすようにして皆さんにお話しする.
 「へえ~…そうなんだ!」
というような顔で私の説明を聞いてくれる.
 つづいて大佛次郎,星野立子氏の墓などを遠くから拝観する.政子,実朝の墓は何回も拝観しているので省略.

■鶴岡八幡宮
 短いトンネルを潜り,刃稲荷の横を通ってから,横須賀線踏切を渡って,小町通りに出る.途中の岩屋不動入口にある飲食店のラーメンがテレビか何かに紹介されたと,どなたかから伺う.
 小町通りは,相変わらず沢山の観光客で賑わってはいる…が,何時もに比較するとそれほどの混雑ではない.
 鶴岡八幡宮に到着する.蒸し暑いためか,観光客は意外に少なく,境内は閑散としている.
 私は,ここでも沢山の写真を撮ったはずだが,殆どが何を撮ったのか分からない状態である.わずかに見えるのが,下のボンヤリ写真である.
 ”なぜ,ボンヤリしか撮れていないのか…って?”
 理由は簡単なことです.レンズをマクロに設定したまま写したからです.
 でも,この写真でも,ボンヤリながら今日の鶴岡八幡宮が空いていることが分かる.

<閑散とした鶴岡八幡宮>

■源平池のハス
 今日のお目当ての源平池のハスは,残念ながらほとんど花は咲いていない.花オンチの私には,時期が早かったのか,遅かったのか良く分からない.
 今日は源平池のハスがお目当て.ハスを見たからには,もう鶴岡八幡宮には用事はない.早速,鎌倉駅を目指してお帰りだ.

<平家池のハス>

■小町通り「コメダ」でお茶
 日陰を辿るようにして,小町通りの「コメダ」に到着する.解散前にちょっとお茶.
 私はガラスの長靴を入れ物にしたクリームソーダ500円也を注文する.この写真も撮ったはずだが斜めの線が沢山写っているだけ.
 “この大馬鹿カメラめ!”
 私はカメラを踏みつけたくなるが,自分が損をするだけなので,そんな蛮行はしない.
 このカメラメーカーは"K・・・・o",防水カメラだというので購入したが.とにかく電源をONにしてからの立ち上がり時間が遅く,さらにシャッターを押してからかなりの時間我慢しないとシャッターが降りない.だから,他のカメラを使い慣れていると,このカメラの余りに遅い反応に付いて行けない.その結果,10枚撮ってもまともなのは1枚あるかなしかである.勿論,このカメラを使っている当の私が下手なのが一番悪いのだが…でも,このカメラを扱っていると,バカチョンって一体どういうこと! という疑問が生じる.
 …ま,ともかく,小一時間,雑談しながら楽しいひとときを過ごす.
 夕方,鎌倉市役所前発鎌倉中央公園行のバスで帰宅する.
 いろいろやらなければならないことがあるのに結構遊んでいるな…というのが私の率直な感想である.
                                      ()
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(なし)

 

 

 

 


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