<光照寺のアジサイ>
鎌倉のアジサイ;水道山・光照寺・成福寺・厳島神社周遊
(単独散策)
2015年6月20日(土) 晴後曇
<ルート地図>
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<まずは鎌倉中央公園>
■しまった~ッ…塔ノ岳に行きそびれた
実は1週間ほど前から,今日,土曜日に塔ノ岳詣でを再開しようかと思っていた.ところが前日までの天気予報では,どうやら雨のようなので,無理をしても仕方がない.やむなく,塔ノ岳詣では,あと2週間後の土曜日ということにする.というのも来週の金,土,日は五十三次洛遊会の皆様と善光寺西街道を歩くことになっているので,どうしても2週間間が空いてしまう.でも,今回痛い目に遇っている私は,絶対に無理はすまいと思っている.
ところが,どうだろう.目覚めてみると,雲一つない素晴らしい天気ではないか.でも,時既に遅くて,太陽が高くなってから山へ行こうという気には更々なれない.
私は塔ノ岳行はサッパリと諦める.ところが私に体内に巣喰っているもう一人の私が.
”待てよ? お前さん,塔ノ岳に行かなかったのをお天気の生にしているけど,本当はただ億劫だっただけなんでしょう!”
と何時ものように嫌みを言う.
もう一人の私が言っていることも,満更ウソとも言えない私は苦笑して誤魔化す.
…ま,何れにしても,このところ多忙な私は,午前中,しゃかりきになって色々なことをこなす.そんなことをしていると,近くの済んでいる長女から 今日我が家一緒に夕食を食べようという提案がある.もちろん孫どもにも逢えるので大歓迎である.
”よし! そんなら,孫達が来るまで,午後の一時をブラウン運動よろしくデタラメ歩きをしてこよう…”
と,いう訳でデタラメ歩きをした軌跡が冒頭の地図に示したルートである.もちろん,この季節だから,目指すのはアジサイ.こんなルートの中にも沢山のアジサイが咲き乱れている.中には山旅スクール5期の皆さんや,五十三次洛遊会の方々などと是非ご一緒したいなと思うところもある.
■鎌倉中央公園寺分口
今日の記事も,また,愚痴から始まっちゃったが,ここからは真面目に自分の行動を記録しておこう.真面目に記録することこそがブログの依って立つ所以だからである.
家内は午前中から外出中.私1人でボソボソと昼食するのも風流ではないので,外で軽く昼食を取ろうかと思う.
12時16分,何時ものように鎌倉中央公園清水塚口から歩き出す.今日は一寸コースを変えて,住宅地内を少し歩いて,寺分口から鎌倉中央公園に入る.その理由は寺分口付近のアジサイが綺麗だからである.なにしろ今日のテーマはアジサイだから…
<寺分口付近のアジサイ>
■山崎口へ抜ける
寺分口から鎌倉中央公園に入る.山崎口に抜ける間は,今日はさてどこへ行こうかと迷い続ける.山崎口から山ノ内方面に向かうか,それとも大船方面に向かうかである.
”まあ,今日の所は,とりあえずは山崎口から公園の外へ出よう…”
<寺分口のアジサイ>
<水道山に登る>
■水道山登山口と山頂
山崎口から薬師堂跡を経由して,12時32分,水道山登山口に到着する.登山口と言っても,住宅地の中の坂道が始まる場所である.
住宅地の中の急坂を登る.坂道の両側には,やや手狭な感じがする家屋が建ち並ぶ.
やがて前方に樹木に覆われた水道山山頂が見え始める.ただ,残念なことに水道山山頂に立ち入ることができない.
<水土津山登山口> <水道山山頂が見える>
■山頂付近から大船観音方面を望む
12時36分,山頂付近からの展望を楽しむ.曇り空ながら,遠くに大船観音が見えている.早速デジカメを取り出して,大船観音の見える風景の写真を撮る.
<大船観音が見える風景>
■六国見山の展望
山頂から北側の斜面を少し下ったところから,六国見山が良く見える.
”ここ数ヶ月六国見山に登っていないな…”
と思いながら,六国見山の写真を撮る.
今日,六国見山に登ってしまおうかと思ったが,ちょっと時間が足りなそうである.でも,これから先のことは成り行きに任せようと思いながら台方面に向けて下山し始める.
<水道山から六国見山を望む>
■アジサイが見事な下山道
水道山山頂から,少々迷路めいた細いジグザグ道を,山麓の神明神社を目指して下る.この道の山側の路肩には今が見頃のアジサイが並んでいる.
ここは鎌倉の隠れたアジサイの名所だと私は勝手に思っている.
アジサイの写真を撮りながら,坂道を下る.
<水道山のアジサイ道>
<台の住宅地を散策>
■神明神社から台の住宅地へ
12時42分,神明神社に到着する.折角,ここまで来たのだから,神明神社を御参りするのが,下の写真でご覧の通りの長い階段を登らなければならない.到底登る気がしないので今回はパス.
神明神社前で,さて,どっちへ行こうかと迷う.ここから山崎切通を目指して坂道を登って,台峯緑地を経由して帰宅するルートも魅力的である.あるいは山崎小学校から矢戸池を経由して源氏山公園へ行こうか…でも,ちょっと時間が足りないな.
こんなことをあれこれ考えている内に,
"そうだ!…折角だから光照寺や成福寺を廻って大船へ出よう"
と思い立つ.このコースなら余り遅くならない内に家に戻れるだろう.
そうと決まったら迷いはない.神明神社前から台の住宅地に入る.沿道の庭先で,ときどきアジサイが咲いているのを見かける.
<神明明神> <台の住宅街で見かけたアジサイ>
■崖の中の地蔵
12時49分,岩窟に安置されている地蔵の前に到着する.この地蔵に会うのは,何年ぶりだろうか.この地蔵に出会った途端に,
”ああ,そうだ…ここに地蔵があったんだ”
と急に思い出す.
折角の再開だから写真を撮とっておこう.
<窟の中の地蔵>
<光照寺>
■光照寺に到着
12時51分,稲荷神社への分岐に到着する.ここから稲荷神社を経由して台峯緑地に登れば,尾根伝いに我が家まで帰ることができる.ここでまた,どうしようかと迷う.
でも折角ここまで来たのだからということで,予定通り光照寺に向かうことにする.
12時54分,光照寺に到着する.
ますは,クルス紋のある山門とアジサイの写真を撮る.クルス紋については,当ブログの中でも何回も登場しているので説明は省略する.
今日は墓地の売り出しをしているらしくて,寺の境内に入れるようである.
”それで …”
ということで本堂前まで入って見る.
<クルス紋のある山門>
■こそだて地蔵とおしゃぶき
まずは山門近くに祀られている「こそだて地蔵」と「おしゃぶき」を詣でる.「おしゃぶき」は咳の神様である・
参道にあるアジサイがなかなか見事である(冒頭の写真).
<こそだて地蔵> <おしゃぶき>
■光照寺本堂
光照寺本堂まで行ってみる.長い間,鎌倉に住んでいるが,光照寺の中まで入るのは初めての経験である.
本堂の後ろに墓地が広がっていて,その一角に売り出し中の墓地があるらしい.
余所者の私が余りな害時間ウロウロしているのも問題なので,本堂前で合掌を済ませてからすぐに立ち去る.
<光照寺本堂>
<花一杯の路地>
■狭い路地に入る
光照寺近くの狭い路地に入る.この路地を抜けるのも,久々のことなので,殆ど記憶にない.何だか初めて通るような新鮮さを感じる.
先へ進むにつれて,道幅はますます狭くなり,軽自動車でも通れない道である.私はこの路地が鎌倉街道に抜けられることを知っているので,構わず先へ進むが,初めてこの路地に迷い込んだ人は,多分途中で引き返してしまうだろうな…などと連想しながらあるきつづける.
実はこんな路地を歩くのも鎌倉散策の面白いところである.
<狭い路地に入る>
■路傍の稲荷神社
路地の途中に緑深い石段がある.
”あれ,こんなところに石段があったかな…”
鎌倉には私が未だ知らない秘所が結構あるなと,思いながら緑陰で薄暗い石段を登って見る,
突き当たりには小振りながら立派なお社が建っている.キツネが居ることから稲荷神社のようである.ただ,神社の後ろに無機質で大きな石垣が立ちはだかっているのが残念.
<狭くて薄暗い石段> <石段の奥にある稲荷神社>
■素晴らしい花壇
やがて,進行方向左手の崖側に素晴らしい花壇が続くようになる.多分,ご近所の方が丹精込めて整備されているんだろうと思う.花壇の途中に英語でParadise Gardenと書いた案内板が立っている.
<パラダイスガーデンの一角>
■見事なアジサイ
パラダイスガーデンの先の道路沿いには見事なアジサイが並んでいる.正にこの路地は「花一杯の路地」である.
ここは鎌倉の隠れた花の小径とも言えそうである.私は仲間達とこの道を又歩きたいなと思っている.
<見事なアジサイ>
■遊歩道案内地図
路傍に観光案内図が立っている.
デジカメ画面の大きさの制限のために,地図の表題は撮せなかったが,「北鎌倉~大~大船遊歩道」という題名の地図である.
この地図は,一寸目には少々分かりにくいが,45度ほど右に回転すると北が上になるので,"なるほど”と合点がいく.
私もできるだけ早い機会に,この地図通りのコースを歩いて,ラップタイムを量ってみたいなと思う.
<裏道で見かけた遊歩道の地図>
<小袋谷へ>
■ますます素敵な小径
さらに道路を先へ進むと,道幅がますます狭くなる.私にはますます気分良く感じる小径のなる.
でも,この道もそう長くは続かない.
13時06分,日当たりが良くて幾分広い道に突き当たって,この路地は終わりになる.
<楽しい散歩道>
■コンビニで一休み
13時07分,小袋谷のコンビニに到着する.
そういえば,私は昼食抜きだった.ここでオニギリでも買って昼食にしよう…ということで,店内に入る.もう昼時は過ぎているのに,結構沢山の買い物客が居る.お店は繁盛しているようである.
私は購入したオニギリ類を店内の席に座って,遅めの中傷を摂る.
<コンビニに立ち寄る><私の昼食>
<成福寺と厳島神社>
■成福寺の山門
13時34分,昼食を終えてコンビニから歩き出す.
横須賀線の踏切を渡って,13時37分,成福寺に到着する.茅葺きの山門が素晴らしい.ここは鎌倉唯一の浄土真宗の寺である.
<成福寺の山門>
■多種多様な鉢植えのアジサイ
成福寺の鉢植えのアジサイが,私のあるグループの皆様のお気に入りである.花のことはからっきし分からない私にも,ここには随分と珍しいアジサイがあることぐらいは分かる.
今年は,花がちょっと寂しいような気もするが,さまざまなアジサイの花を楽しむことができる.
<成福寺のアジサイ>
■厳島神社
常福地に来た次いでに…と言ったら語弊があるが,成福寺の裏手にある厳島神社を訪れることにする.
成福寺の南西側にある長い石段を登って,13時42分に厳島神社に到着する.石段の上り口には古い石塔群が並んでいる.
<厳島神社>
■台峯緑地方面の展望
厳島神社境内から,台峯緑地方面の山脈が良く見える.眺望を眺めながら,ほんの数分,立ち休憩を取る.
<厳島神社からの眺望>
<大船駅へ>
■大船駅までメチャメチャ歩き
13時45分,厳島神社を出発する.
先ほど登ってきた階段とは反対側の階段を下って,すぐに左手に曲がる.道幅が狭くて折れ曲がった急坂を降りて,13時47分,レイウエル鎌倉(跡地)に無事到着する.
ここから,大船の市街地に入るが,できるだけ人通りが少ない路地をあれこれと歩いている内に.次第に方向感覚がおかしくなってくる.
”あれ…! 何処歩いているんだろう…!”
斜めに走る道に入ってから,2~3回右折左折を繰り返している内に,方向感覚が狂う.散々歩いている街なのに…
突然,目の前に小袋谷の跨線橋が現れる.
”あっ…なんだ! こんな所を歩いていたのか…”
とやっと正気になる.
その後は何時もの道を歩いて,14時09分,大船駅に到着する.
これで私の小さな散歩は終わりである.
■仕上げはコーヒー
まだ,少し遊んでいる時間がある.
私は,ルミネ1階の某コーヒー店に入る.何時も混雑しているお店である.
「…先に御席を確保して下さい…」
と店員が親切に言ってくれるが,立ち席でも良いですということで,小腹を満たすアンパンとコーヒーを所望する.
幸運にも席が確保できる.
私はコーヒーを賞味しながら,頭の片隅で何時も重く停滞している某大学研究員として作業をどうしようかと考え続ける.私の腐った脳味噌は,こういう話になると,やたらに混乱するが,俗に"無駄な考え休むに似たり”というのとは反対に,無駄なことを考えている内に,ふと閃きのように進むべき方向が見えることがある.
でも,今日は美味しいコーヒーを賞味しているにもかかわらず,何も閃かない.
<某コーヒー店でホットコーヒー>
<こうして今日一日も終わった>
■路線バスで帰宅
大船駅から自宅まで,今日は,大船駅14時45分発の路線バスを利用する.ちょっと気兼ねしながら年寄り優先席に座らせて貰う.
”だって,オレ,トウネントッテ,トウネントッテ,63歳だ! 優先席を使わせて貰っても良いだろう”
と自分自身に言い聞かせる.
15時頃,無事帰宅.
■孫と一緒に大団円
帰宅してすぐにPCの電源をONにして,コーヒーを鑿ながら思いついたことをHDDに記録する.
"どうせ日曜日はお天気が悪そうなので,ちょっと集中して仕事をこなすか…"
と思いながら,夕食まで仕事に没頭する.
夕方,予告通りに近くに住む長女一家が我が家を訪れてくる.バアサンイソイソ.饒舌,上機嫌.関心の焦点が私でなく孫に向かうのは良い傾向である.
でも,孫達と一緒に手巻き寿司の大パーティ,アルコールは一滴も飲まずに…
家族爛漫の媚薬は孫である.
<ラップタイム>
12:16 鎌倉中央公園清水塚歩き出し
12:20 〃 寺分口
12:32 水道山登山口
12:36 水道山山頂直下
12:42 神明神社
12:54 光照寺
13:02 Paradise Garden
13:07 コンビニ(13:34まで昼食)
13:37 向福寺
13:42 厳島神社
13:47 レイウエル鎌倉跡
14:09 大船駅着
[散策記録]
■水平歩行距離 5.1km
■累積登攀高度 69m
■累積下降高度 115m
■所要時間(休憩時間を含む)
鎌倉中央公園清水塚発 12:16
大船駅着 14:09
(所要時間) 1時間53分(1.88h)
水平歩行速度 5.1km/1.88h=2.71km/h
「鎌倉あれこれ」の前回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/c2b2e07c4376ede63348857bf093f9df
「鎌倉あれこれ」の次回の記事
(なし)
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鎌倉のアジサイ;水道山・光照寺・成福寺・厳島神社周遊
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