<富士塚山頂から大船観音を望む>
新緑の鎌倉;富士塚と深沢地区の名刹巡り
(単独散策)
2015年4月22日(水) 晴
<ルート地図>
<まずは清水塚公園>
■出発点は鎌倉中央公園清水塚口
午後から,自宅近くのそこいらを散策しようかとにわかに思い立つ.天気もまあまあで絶好の散策日和である.
”さて、どこへ行こうか…”
毎度のことながら,特段のお目当てもない適当歩きは行き先を選ぶのに苦労する.とはいえ,少々やらなければならないことが山積しているのであまり遠出もしていられない.
“そうだ…! 久々に富士塚にでも登って見ようか…そこから先はまたそこで考えよう…”
ということで,とにかく自宅から歩き出す.もちろん,履き物は,つい先日購入したばかりのはきならし中の靴である.シッカリ足底板を靴の中に入れて…
富士塚は鎌倉中央公園清水塚口(バス停鎌倉中央公園入口)から,北西の方向に10分ほど歩いたところにある.鎌倉市立富士塚小学校は,この富士塚のすぐ下に位置していることからも分かるように,地元では,この富士塚は結構有なところである.
まずは,起点の清水塚口まで行く.ここから“用意ドン”である.
■富士塚公園
交通量が比較的多いバス通りは避けて,裏道を北西に向けて歩く.この辺りは野村不動産が昭和40年代前半に開発した大規模住宅地の一角に当たる.狭い道路の両側に切れ目無く住宅が続いている.
裏道は三叉路で直行する道路に突き当たる.ここを右折すると,すぐにまたバス通りに突き当たる.左折して湘南町屋駅方面へほんの少し歩いたところで,また左折,さらに右折して,富士塚公園に到着する.
富士塚公園の新緑がとても綺麗なので,園内に一寸だけ立ち寄る.
<富士塚公園入口> <新緑が綺麗な富士塚公園>
<富士塚>
■富士塚の釈迦像
富士塚公園前の道を,道なりに進む.道路はほぼ直角に左に曲がる.その先の三叉路を右折すると緩やかな上り勾配の道に入る.進行方向左手を見ると畑の向こうにこんもりとした森が見える.大半が桜の木である.ここが富士塚である.
道路は見晴の良い崖の手前で左に曲がる.この道路の突き当たりにある階段が富士塚の登り口である.そこから先は踏み跡風の山道になる.
入口から塚の廻りををらせん状に半周するように登ると,程なく富士塚山頂に到着する.
塚の廻りは雑草が刈り込まれていて,一寸した空き地になっている.空き地の真ん中に石塔が1基安置されている.
『かまくら子ども風土記』(p.268)によると,この石塔は,嘉永2年(1849年)4月に建立された釈迦像である.ただ頭部は盗まれてしまい,今は胴の部分しか残っていない.
<富士塚登り口> <富士塚山頂の石塔>
■富士塚山頂
富士塚山頂には三角点がある.ここの標高は63メートルである.山頂の周辺には樹木が繁茂していて周囲の風景は殆ど見えないが,山頂をほんの少し下りたところから南側に広がる深沢方面が木の間から見え隠れする.
<富士塚山頂の三角点> <山頂から少し下ったところから深沢方面が見える>
■点在する石塔・石碑
富士塚の山裾に石塔や石碑が点在している.すでに随分の風化していて,何が彫られているのかほとんど読めないが,同上書の解説によると,これらの石塔・石碑はいずれも富士浅間神社を祀ったもののようである.また,この富士塚は江戸時代から明治初期ぐらいまでは,地元の人達から深く信仰され,毎年4月15日にお祭りが行われていたとのこと.
<富士浅間神社を祀った石塔・石碑群>
■石塔群前からの眺望
石塔・石碑群の前は一寸した高台の広場になっている.
広場から北東の方向を眺めると,台峯緑地の向こうに六国見山が見えている.手前に広がる住宅地は大平山丸山住宅地.昭和40年代前半に開発された住宅地である.
北の方向に目を転じると,送電鉄塔と樹木の間に大船観音がほんの一寸見えている.
これらの住宅地が開発される前は,富士塚周辺に縄文時代の竪穴式住宅地跡が発掘され,石斧,石槍,石錘,土器や弥生式土器などが出土していたようである(同上書,p.268).
<富士塚の山麓から六国見山・台峯緑地を望む>
<花を愛でながら深沢へ>
■紅白のサクラ
富士塚から寺分1丁目の急坂を深沢方面へ下る.
途中,一寸した下り階段を下りるので,故障中の右膝に負担が掛からないように細心の注意をしながら,ユックリと下り続ける.
道すがら,サクラ(かな?)の花を眺めながらのノンビリ散歩である.どこへ行くという宛もない行き当たりバッタリのお散歩である.気楽,気楽.
<紅白のサクラが美しい>
<深沢地区を一回り>
■深沢へ
足の向くまま,何となく坂道を下っている内に,深沢に到着する.高台の住宅地はほとんど一戸建住宅が建ち並んでいるが,この辺りの古い住宅地まで下ると,一戸建てだけでなく,集合住宅やお店なども増え始める.
とある駐車場も見事な紅白で彩られている.ちょっとの間,立ち止まって,写真タイムだ.
<駐車場は花盛り>
■大慶寺
途中,大慶寺に立ち寄る.この寺のビャクシンは有名.でも,ビャクシンを見るだけに,わざわざ立ち寄るのも面倒なので,本堂の写真だけを撮って通過する.
<大慶寺>
■等覚寺
ついで等覚寺を訪れる.
境内で写真を1枚撮って退散する.
<等覚寺>
■泣きっ面橋跡から深沢中学校へ
等覚寺から深沢小学校脇にでる,深沢小学校のグラウンド沿いに梶原方面へブラブラ.
途中,泣きっ面橋跡付近から,深沢中学校グラウンド脇の路地に入る.この路地にはアジサイが植えられている.
路地を登るにつれて次第に視界が開ける.
<泣きっ面橋跡付近> <深沢中学校グラウンド脇の路地>
■深沢中学校グラウンド沿いの路地からの眺望
坂道を登ると,笛田,鎌倉山方面の眺望が開ける.手前に梶原笛田付近の住宅地が広がっている.
坂道を登り詰めると大平山住宅地に入る.
14時45分,出発地の清水塚口へ戻る.
←クリック拡大
<ラップタイム>
13;28 清水塚歩き出し
13:34 富士塚公園
13:36 富士塚(13:50まで)
13:59 大慶寺(14:07まで)
14:11 等覚寺(14:18まで)
14:25 泣きっ面橋跡
14:29 深沢中学校グラウンド脇路地
14:45 清水塚着
[散策記録]
■水平歩行距離 3.7km
■累積登攀高度 78m
■累積下降高度 78m
■所要時間(休憩時間込み)
清水塚発 13:28
〃 着 14:45
(所要時間) 1時間17分(1.28h)
水平歩行速度 3.7km/1.28h=2.89km/h
(おわり)
「鎌倉あれこれ」の前回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/452c854bf6fa59dd4f0cf1ae85cc7322
「鎌倉あれこれ」の次回の記事
(なし)
↧
新緑の鎌倉;富士塚と深沢地区の名刹巡り
↧