閑話休題;踵が減った靴はすぐに捨てよう!
(私の膝の痛み闘病記)(4)
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【教訓】
山登りやウォーキングで足に痛みが出た場合は,必ずスポーツのことが良く分かっておられる整形外科医の診断を受けること.
踵が減った靴を後生大事にはき続けるのは止めよう.
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靴をケチったら駄目
2015年4月13日(月)
<何で今更足底板補正なの…>
■足底板を補正
かねてより予約していた装具師とお会いするために大船駅前にある某整形外科を訪れる.
実は,足底板を作ると保険が適用される.ただし,新しい足底板を作成するまでには,1年半ほど間を空けないと,保険は適用されない.私の場合は,今年5月中旬になると保険で新しい足底板を作ることができる.
整形外科医の診断では,私の場合,なるべく早く新しい足底板を作るのが望ましいということで,今から5月中旬までの間は,現在使用中の足底板を補修して使用することになる.
そこで,今日は,予約した10時丁度に,某整形外科を訪れ,装具師にこの足底板をお渡しする.補正済みの足底板は今週木曜日に完成する予定である.これで,一安心である.
■装具師の話
私に応対した装具師の話によると,私の足を診断した整形外科医の指示で,足底板の踵の部分の外側を厚くするという.
その理由は,今のまま放置すると,関節の内側の軟骨が減って,O脚なってしまうからだという.O脚になるのを防止するために,足底板の外側を厚くして,関節の内側に掛かる圧力を軽減するのが目的だという.
私はこの話を聞いて,ビックリする.そういえば,年配の方が杖を付きながらO脚の足を引きずって歩いている姿をときどき見かける.
“そういえば,私もそれ相応の年齢だったな…もっと気を付けなければ…”
と愕然とした次第である.
もっとも私の場合は,まだO脚になっているわけではないので,これから歩き方にも注意しなければダメだなと自覚した次第である.
■もっと靴に注意すべきだった!
今から思い返せば,私はもっと軽登山靴に注意すべきだった.
もともと,ドケチな性分である私は,登山靴にもケチだったかもしれない.靴底がすり減った靴を,”もう少し,あと一回…”と一日延ばしに履き続けていた.
大抵の方も同じ経験をお持ちだろうと思うが,靴の踵はどうしても外側が余計に減ってしまう.外側が減りすぎた靴を履いていると,膝関節の内側に余計な力が掛かるようになる.こんな状態を長く続けると,私のように膝を痛めることになる.
私のブログを読んで下さる塔ノ岳常連の皆様にも,この点を特に注進しておきたい.
“どうぞ皆さん…踵の外側がすり減った靴で大倉尾根を登らないで下さい…”
そんなことをしていると,きっと私の二の舞になりますよ!
ようやく表具師との面談を終える.
補正済みの足底板は,4月16日に完成する予定である.16日には足底板を受け取った後,整形外科医の診察を受ける予定である.
■恥ずかしながら私の靴
そこで,恥ずかしながら,反省の念を込めて,私が如何に靴を軽視していたかを披露しておこう.読者の皆さん,努々(ゆめゆめ) 私の過ちを繰り返さないように願います.
左下の靴は,右膝を痛めたときに履いていた靴,左下の靴は街道歩きのときに履いていた靴.何れも極端なほどに踵の外側が減っている.
こんな靴を履いていたら,着地する度に膝の内側に余計な力が加わってしまうのは,今考えると自明の理である.これでは意図して足をO脚にしようとしてるに等しい.特に右下の靴は酷い.傾斜して着地しているので,踵自体が外側に曲がってしまっている.さすがにこれでは自分の足が可哀相である.…ああ,もっと早く気がつくべきだった!
私は,このことに早く気がつけば良かったと今になって後悔している.まさに覆水盆に返らずである.
こんな反省から,後で再び説明するが,私はタウン歩き用の靴として,早速,踵が禿びた靴を廃却処分にして,新しい靴を購入した.
「遅かりし由良之助…」
これが私の偽りのない心境である.
<弱り目に祟り目…>
■今度は歯科医だ
表具師との面談を終えて,クリニックを後にする.
外は季節外れの冷たい雨が降っている.丁度,昼時である.私は大船駅界隈で,簡単に昼食を済ませる.
一旦帰宅後,歯を磨いてから,予め予約してある歯科医を訪れる.実は差し歯が外れてしまったので,治して貰うのが目的である.
再び雨の中をテクテク歩いて,自宅から10分ほどの所にある歯科医のクリニックで診察を受ける.
とれた差し歯を接着剤で元の位置に付けて貰う.口の中で接着剤の匂いを感じる.
「…20~30分は食べないで下さい.硬いものを噛まないように…今度,歯茎が腫れるようでしたら抜歯しなければならなくなります…」
と,あまり嬉しくないコメントを頂戴する.
■減るのはお金,増えるのは診察券ばかり…
今日は,2軒の医者をハシゴしてしまった.
60~70歳ぐらいまでは,医者になど掛かったことがなかったこの私が1日に2箇所のクリニックをハシゴするとは…何とも情けないが,年を取るってこういうことかと思い知らされる.健康保険に入っているとはいえ,加齢に伴って,少なからぬ医療費が掛かるようになった.
”減るのはお金,増えるのは診察券ばかりだな…”
と愚痴りたくなる.
でも,まあ,虫歯だらけながら,何とか“80歳-20本”はクリアしているが…,年を取るち体調維持がだんだんと困難になるなというのが実感である.
”弱り目に祟り目”とはこのことか.
■お散歩用の靴を購入
歯科医師の診断を終えてから,近くにある○○靴卸売センターに立ち寄って,今,履いている禿びれた靴を200円で下取りして貰って,新しい靴を購入する.整形外科医の指示に従って,靴紐でシッカリ結ぶタイプの靴である.
補正済みの足底板が出来上がる16日までは,3年近く前に作った古い足底板を使ってしのがなければならないが,新品の靴ならば,踵が真っ平らなので,足への負担も少しは楽になるだろうと期待している.
新しく買った靴を履いて,自宅までブラブラ歩きを楽しむ.
今日一日は,整形外科医と歯科医のダブルヘッダーで殆どの時間を費やしてしまった.
”だから年は取りたくないんだ…”
と私は多少イライラ気味である.
毎日少しは歩かないと…
2015年4月14日(火) 雨
■今日もまた雨
今日も朝から愚図ついた天気である.もう何日もこんな天気が続いている.
朝食を終えて,暫くの間,テレビを眺めている.その内に膝の痛みをテーマにした番組の放映がある.その中で,ストレッチの方法や,下り坂の山道の歩き方などが紹介される.
私は,この番組を見ていて,すべて私がかなり熱心にやっていることばかりだなと思う.下り坂の歩き方など,正に私の平素の歩き方そっくりである.それにもかかわらず,今の私は半月板の故障で苛ついている.
”世の中にはいくら自分で注意しているつもりでも,どうにもならないこともあるんだな…”
というのが,今の私の偽りのない気持ちである.
午前中の私は,4月1日から某大学国際経営研究所研究員になった手前もあって,真面目にいろいろな調べごとや考えごとをしながら過ごす.そして,一緒に研究する研究仲間にちょっとした提案をし終える,そんなことをしている内に,瞬く間に午前中は終わる.
じしゅ
■午後からお散歩
”いくら何でも少しは歩かなければ…”
ということで,午後から,昨日買った新しいお散歩用の靴を履き,草臥れた洋傘を持って,小雨降る中を,大船駅までブラブラお散歩を楽しむ.自宅から王ぬ名駅までは片道約7000歩,軽めのお散歩である.もちろん,膝の調子を見ながらのユックリペースである.
30分余りのお散歩で,大船駅前に到着する.
大船駅に特段の用事もないので,そのまま自宅近くを通るバスに乗り込んでしまう.一体何をしに大船まで行ったのか,自分でも全く分からないが,とにかくバスに乗って帰宅する.バカみたいといわれそうだ.
2015年4月15日(水) 曇後晴
■久々の庭いじり
膝が問題なければ,今日水曜日はもうとっくに塔ノ岳に出かけている時間である。残念ながら私はドクターストップで今月いっぱいは山行を自粛している。そんな折りの退屈しのぎに、久々に同居人と一緒に庭の草取りや,花の受け換えなどに2時間ほど精を出す.
庭いじりを始めた頃は高曇りだったが,どうやら天気は次第に悪くなっていくようである.
自慢ではないが,私は草花のことはからっきしだめ、同居人の指図に従って,あっちこっちの草花を植え替える.
私が,山行を休んでいる間に,もうすっかり春になっているなと実感する.
数日前,玄関脇に鳥が胤を運んだのかニラが咲いているのを見付けた.どうも生えている場所が悪いので,このニラを引き抜いて,庭の片隅に放置した.ところが,今日見ると,元気に花を咲かせている.
“このミラ,随分と元気だな…”
足の故障で山行を自粛中の私は,ともすれば気が萎える.下らない話かもしれないが,この元気なニラに勇気をもらったような気がする.
■研究プロジェクトがいよいよ本格的に…
庭仕事が一段落したので,PCを開いてみる.
プロジェクトリーダーから今週土曜日に,メンバー全員に集合するようにとのメールがある.
“そうだ…! こっちの方も何とかしなければ…”
私は,何となく背中を強く押されたような気分になる.膝の調子が今ひとつなんて呑気なことを言っている場合ではない.
午後,お散歩が済んだらすぐにでも作業に没頭しなければ…
私はなんとも落ち着かない気分になる.
<某大学から頂戴した辞令> <我が家の庭は花盛り>
■午後から足慣らし
転機が段々と回復してくる.
”それでは…”
ということで,鎌倉中央公園経由で大船駅まで片道約7,000歩の散策を楽しむ.山行は自粛しているものの,足が萎えないように,毎日歩くようにしている.それでも,山行を自粛して約1ヶ月の間に足の筋肉が大分細くなってきたような気がしている.
”何とかしなければ…”
という焦りがないといえば大嘘になる.
春たけなわの鎌倉中央公園は正に新緑が見事である.
補正済みの足底板
2015年4月16日(木) 曇後晴
■ノンビリと大船までブラリブラリ
明日(4月17日),新しい勤務先の研究プロジェクトの打合せがある.
昨夜から午前中にかけて,PCに向かって資料作りに専念する.この数年,こっちの方に必要な脳味噌を使っていなかったので,調子が出ないこと,出ないこと…自分のことが苛立たしくて腹が立ってくる.
それでも,昼頃には,何とかそれらしい資料が一応完成する.
夕方,大船の某整形外科で,装具師から補正済みの足底板を受け取ってから,医師の診断を受けることになっている.
予約時間までは,まだ,タップリ時間があるが,余りに気持ちの良い天気なので,鎌倉中央公園で日向ぼっこでもしながら,大船へ向かうことにする.
外は風薫る五月を彷彿とさせる素晴らしい陽気である.
公園には幼児を連れた母親が沢山集まっている.子供達が実に可愛い.
足に負担を掛けないように,ノンビリ,ユックリと大船駅まで歩く.今日は折角大船駅まで来たのだから,お茶でもしようかと思い立つ.そして,例によってBecker'sへ.
今日はどうしたことか,何時も座席があるBcsker'sにも沢山のお客が入っていて,座る席がない,やむなく喫煙席に入るが,タバコの臭いが「ムッ…」と鼻について我慢していられない.すぐに喫煙席から外に飛び出してしまう.禁煙席をウロウロしている内にやっと席が確保できる.ここで暫しの時間つぶしである.
コーヒーを賞味しながら考えごとをすると,古雑巾のようなコチコチの脳味噌でもいくらか動くようになり,いくつかのアイデアが浮かんでくる.
“これ,これ…これだ!”
と閃いたアイデアを慌てて,紙ナプキンに書き留める.
“早く帰宅して,このアイデアをpptで纏めなければ…”
私は俄に焦り出す.でもその前に表具師から補正済みの足底板を受け取り,さらに整形外科医の診断をうけなければならない.
<新緑の鎌倉中央公園> <Becker'sのコーヒーとオニポテ>
■補正済みの足底板
予約時間の16時少し前に某整形外科を訪れる.
まずは装具師から補正済みの足底板を受け取る.装具師の説明によると,これまで使用していた足底板の踵の外側を約7ミリメートルかさ上げしたのことである.
かさ上げした足底板を履いてみる.なるほど,なかなか具合が良い.
これまでの私は,前の写真のように踵の外側が随分と減った靴を何の躊躇いもなく履いていたが,これは正に自殺行為だったなと今にして思う.こんなにチビた靴を履いていたなんて,まるで,一生懸命にO脚になるように歩いてきたことになってしまう.桑原桑原.
正に後悔先に立たずである.
<かさ上げした足底板>
■医師の診断
医師から脚の調子はどうだと聞かれる.
「…大分痛みはなくなりました.痛みは90パーセントぐらい回復しているような気がします…」
とありのままに答える.
医師は私の膝を触診して.
「うん,でも,まだ,少し腫れていますね…引き続きあまり無理をしないこと,下り階段にきをつけることを守って下さい.」
私は率直に,
「…無理はしません…注意します」
と返事をする.
「2週間後に,また来て下さい.痛み止めは,夕方,飲むのを止めても構いません…」
とのこと.
骨の故障は、完治するまでに結構時間がかかるなと実感している。
(つづく)
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