<光明寺>
春うららの鎌倉:妙寺・妙本寺・光明寺・材木座海岸周遊
(某社OB会)
2015年3月17日(火) 快晴
<ルート地図>
■予稿地図
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■配付地図
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<散策記録>
■鎌倉駅から歩き出す
13時00分,鎌倉駅表口改札口前に集合.参加者5名.全員男性で某大手電機メーカーのOBである.勿論,全員高齢者.今日は不肖私めが案内役である.
13時04分,鎌倉駅前から歩き出す.まずは,小町通りを北へ向かう.平日にもかかわらず,沢山の観光客で賑わっている.
今日は快晴.風もなく季節外れのポカポカ陽気である.願ってもない散策日和である,
鎌倉駅前から高麗雄通り裏通りを歩いて段葛に出る.段葛は現在工事中で通ることができない.ここは桜の名所.まだ桜の時期には早いとはいえ,通れないのはちょっと残念.
段葛入口付近で若宮大路を横断し,裏道に入る.
13時10分頃,宇津宮幕府跡にある宇津宮稲荷を参拝する.
私はなけなしの知識をひねり回して,鎌倉幕府の移り変わりを説明する.説明内容は鎌倉の年寄り学校で教えて頂いたことの受け売りである.
■妙寺
若宮大路と小町大路の間にある住宅地を抜ける路地を通って,13時24分に妙寺に到着する.妙寺には鎌倉七福神巡りで有名な寿老人が祀られているので,今年も何組かのグループを案内して,この寺を訪れている.
山門の前から満開の桜越しに本堂を眺める構図がなかなかなものだが,残念ながら今はまだ桜の蕾は固いままである.
<妙寺鍋かぶり日新>
■日蓮上人辻説法跡
妙寺から小町大路に出る.小町大路を南へ少し歩いて,13時31分,日蓮辻説法跡に到着する.
小町大路は結構自動車の往来が多いので,自動車を気にしながらの見物である.『かまくら子ども風土記』によると田中智学が道の反対側にあった日蓮上人腰掛け石をこの場所に運んだとのことだが,どの石が件の石かは良く分からない.
<日蓮上人辻説法跡>
■琴弾橋
日蓮上人辻説法跡の南側の路地に入り,13時34分,琴弾橋を渡る.赤い橋の欄干は目下塗装工事中.
橋の向こうに見えている山間に三代将軍源頼家の御所があったというが,一体どの辺りにあったんだろうかと想像しながら,山沿いの住宅地に入る.
<赤い欄干の琴弾橋>
■妙本寺
住宅地内の路地の突き当たりが妙本寺山道である.時間があれば蛇苦止堂に立ち寄ろうかともおもったが,今回は省略する.
なだらかな登り坂の山道を歩く.
登りきった境内は桜の名所だが,もちろん今の時期はまだ蕾.
境内右手にある比企一族の墓を詣でた後,日蓮上人の立像を眺めながら,本堂前を通り抜け,階段道を降りる.
<妙本寺祖師堂>
■常栄寺
参道入口にある比企谷幼稚園沿いに左折する.
14時03分,常栄寺に到着する.通称ぼたもち寺.本堂手前に大きな文字で「牡丹餅寺」と書いてある提灯がぶら下げてある.
"ぼたもちは漢字で牡丹餅って書くのかな…さっそく家に戻ってから調べてみなければ…"
と思うが…すぐにそんなこと忘れてしまう.
<常栄寺>
■八雲神社
つづいて,14時09分,八雲神社を詣でる.
数年前に,「鎌っこ倉ぶ」の定例会で,社務所からゴザを借りて,ここで昼食を取ったことを懐かしく思い出す.
<八雲神社>
■逆行橋
バス通りを横断して,続きの路地に入る.
14時13分,逆行橋を渡る.逆行橋は何の変哲もない小さな橋だが,この橋の下を流れる滑川が,海岸側から山の方に向かって逆さまに流れているから不思議である.川幅はそれほど広くはないが,結構な水量の流れである.
逆行橋を渡って,バス通りに出る,ここを左折する.
■辻の薬師堂
14時21分,横須賀線踏切の手前にある辻の薬師堂に到着する.ここで立ち休憩.参加者の内,お一人が大分お疲れのようである.
この薬師堂はもともと山裾にあった長善寺のもの.横須賀線建設工事に伴い長善寺は廃寺になり,薬師堂がこの地に移設されたという.
<辻の薬師堂>
■石清水の井
横須賀線の踏切を渡って,ほんの少し南へ歩いたところで,右折して路地に入る.
つい最近まで路地の入口に,由比若宮を示す古い石柱があったが,何時の間にか撤去されている.撤去されたことを知らなかったので,少々戸惑う.
路地に入ってほんの数十メートル先,右手に石清水の井がある.この井戸,手入れが行き届いていて立派だが,私が読んだ文献の中には,全く記述がない.何とも気になる井戸である.
<石清水の井>
■由比若宮
14時30分,由比若宮(元八幡)に到着する.
私個人の感想だが…
“鎌倉観光で,まずはさておいても訪れなければならないのは,ここ由比若宮だ!”
参拝後,境内で暫く休憩を取る.
<由比若宮>
■来迎寺
水道道の裏道から,材木座2丁目の南へ向かう道に入る.この辺りには沢山の社寺があるが,全部に立ち寄る時間がないのが残念である.
…が,取りあえずは来迎寺に立ち寄る.ここは藤沢にある遊行寺の末寺.三浦大介義明の墓所.裏手には義明の部下達の墓が並ぶ.
<来迎寺の義明の墓>
■三浦大介家公来之墓
来迎寺の裏手に回る.そこにはおびただしい数の五輪塔が建ち並ぶ.これらの五輪塔は三浦大介家来の墓だという.
良く見ると,完全な形の五輪塔は殆どなく,石を適宜積み重ねたものようである.
<三浦大介公家来の墓>
■光明寺のネコ
来迎寺から材木座4丁目方面に向かう.
途中,実相寺の前を通過する.ここは工藤祐経屋敷跡だと言われている.今日はそのまま通過.
突き当たりを左折して山際の道を海岸へ向けて歩く.
途中,『ビルマの竪琴』の作家竹山道夫邸跡を通過して,15時19分,光明寺に到着する.
立派な山門を抜けて,境内に入る.何時もながら,ノンビリネコが彷徨いている.なんともほのぼの感があって嬉しくなる.
<光明寺のノンビリネコ>
■光明寺の桜
光明寺は桜の名所だが,大半の桜はまだ蕾のまま.でも,早咲きの桜が咲き始めている.早速,この柵あをデジカメに収める.
光明寺辺りまで足を延ばすと,さすがに観光客の姿も疎らである.私達はここで少々長い休憩を取る.
<光明寺の桜>
■神奈川景勝50選の眺め
光明寺本堂の裏地にある道を小高い所まで登る.ここから,神奈川景勝50選の一つ光明寺裏山の眺めが楽しめる.
西に傾いた日光が海に反射している.眼下には光明寺の境内,その向こうに稲村ヶ崎が見えている.
<光明寺裏山からの景観>
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■内藤家墓所
鎌倉第一中学校の前を通過して,坂道を下る.
15時42分,内藤家墓所に到着する.毎度のことながら,墓所の規模に驚かされる.
<内藤家墓所>
■材木座海岸
15時48分,バス停飯島に到着する.同行者のお一人はここから路線バスに乗りたいという.
そこで,バス組と徒歩組に分かれ,鎌倉駅で落ち合うことにする.私は徒歩組の案内をする.
オフシーズンの材木座海岸は閑散としている.海風も殆ど吹いていないので,実に心地が良い.太陽が海に反射して眩しい.
<材木座海岸>
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■若宮大路から鎌倉駅へ
16時07分,若宮大路入口に到着する.
ここから若宮大路を北へ向かって,16時27分に鎌倉駅に到着する.ここで路線バスに乗られた方と合流する.
“ちょっと,どこかで一休みしよう…”
ということになる…が,下戸の私には居酒屋の類の情報は全くない.また,あっても時間が早いので開店していないところが多い.
「生ビールが飲めるところで良ければ,いつも行きつけのモアというお店に行きましょう…」
ということで,小町通り入口近くのモアへ移動する.
店内は空いている.
店員が,
「何処の席でも,お好きなところへどうぞ…」
と私達を誘導する.
まずは生ビールである.滅多にアルコールは嗜まない私も,こんなときだけはビール小を注文する.
ビールを賞味しながら,来し方行く末の諸々を語り合う.たちまちの内に1時間余の時間が経ってしまう,
次回は「あじさい」が見頃になった頃,またお散歩会を開催することを約して,17時50分頃,お開きになる.
■今日も良かった!
鎌倉駅前18時00分発梶原行バスに乗車する.途中,大仏坂トンネルが工事中のため随分と混雑する.
18時20分頃,やっと梶原に到着する.
18時30分頃,帰宅.
久々に元の勤務先の皆様と楽しい一時を過ごすことができた.“良かった,良かった,”である.
<ラップタイム>
13:05 鎌倉駅歩き出し
13:10 宇津宮稲荷
13:24 妙寺(13:27までまで参拝)
13:31 日蓮辻上人説法跡
13:34 琴弾橋
13:49 妙本寺(13:58まで参拝・休憩)
14:03 常栄寺
14:09 八雲神社
14:13 逆行橋
14:21 辻の薬師
14:30 由比若宮(14:35まで参拝・休憩)
14:46 来迎寺(14:51まで参拝・休憩)
15:19 光明寺(15:30まで参拝・休憩)
15:42 内藤家墓所(15:44まで見物)
15:48 バス停飯島
16:07 若宮大路入口
16:27 鎌倉駅着
[お散歩記録]
■水平歩行距離 6.9km
■累積登攀高度 97m
■累積下降高度 97m
■所要時間(休憩時間を含む)
鎌倉駅発 13:05
〃 着 16:27
(所要時間) 3時間12分(3.20h)
歩行速度 5.9km/3.20h=1.84km/h
(おわり)
「鎌倉あれこれ」の前回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/ba4cadf996d80ce463722539d0e48017
「鎌倉あれこれ」の次回の記事
(なし)
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春うららの鎌倉:妙寺・妙本寺・光明寺・材木座海岸周遊
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