<ペンションスイスは雪の中>
[再編集] 厳冬期の蔵王山;地蔵山・熊野岳縦走(前編)
(湘南カラビナ隊)
2007年1月27日(土)~28日(日)
※過去の登山記録を「復刻版」として,少しずつ整理します.
この記事は,ずっと以前収録した記事ですが,この度全面的に書き改めることに
致しました.
アクセスして頂く方には申し訳ありませんが,この記事は古い上に,全く個人的な
内容です.
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<行動概要>
若い頃から,一度登ってみたい山の一つに,樹氷モンスターに会える蔵王があった。この度,湘南カラビナ隊のメンバーのお一人の発案で,漸く今回の「蔵王樹氷トレッキング」が実現した.
参加者は総勢8名。事前の天気予報では,好天は期待できないはずであったが,天気予報が外れて好天に恵まれた.おかげで私達は沢山の樹氷モンスターに遭遇することができた.
第1日目(土)
東京(集合)=(東北新幹線)=>山形/山形駅=(路線バス)=>蔵王温泉ターミナル=(送迎バス)=>ペンションスイス着(泊)
第2日目(日)
ペンションスイス発=(送迎バス)=>蔵王山麓駅=(蔵王ロープウェー山麓線)=>樹氷高原駅=(蔵王ロープウェー山頂線)=>蔵王山頂駅(歩き出し)→地蔵山→熊野岳→避難小屋→御釜展望→地蔵山→樹氷群見学→樹氷高原駅(歩き終り)=(蔵王ロープウェー山麓線)=>蔵王山麓駅→蔵王温泉駐車場=(タクシー相乗り)=>山形駅=(山形新幹線)=>東京(解散)
<登山計画の概要>
■登山計画書
■取り交わした覚書
第1日目;2007年1月27日(土)
<ルート地図>
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<行動概要>
■新幹線で山形へ
いよいよ期待の蔵王行きの当日である。
私lは,7時過ぎに東京駅に到着.
東京8時08分発の東北・山形新幹線つばさ105号自由席に乗車する.折から土曜日とあって,列車はかなり混雑している.例年ならば,今頃の福島中通りは雪に覆われているはずである.しかし,今年は全く雪がない.でも,福島を過ぎて山深い県境を越えて山形県に入ると,だんだんと残雪が増え始める.米沢周辺まで来ると辺りは深い雪に覆われている.
列車は在来線の線路に沿って進につれてれ雪は殆どなくなる.10時59分,無事,山形駅に到着する.駅前から,11時40分発蔵王温泉行のバスに乗る予定である.
<山形駅前> <近代的な山形駅>
■美味しい親子丼
まだ,時間がある.その間は昼食のために自由行動となる.私は仲間さんと2人で駅前のビル2階にある食堂「かかし」に立ち寄る.
650円也の親子丼を注文する.店のカウンターには「山形牛使用」と書いた広告が貼ってある・・・でも,私の注文したのは親子丼なので山形牛とは関係ないなと思うと,一寸残念である.この親子丼が大変美味しいのでビックリ.
<山形駅前「かかし」の親子丼>
■ペンション・スイスに到着
今日が休日のためか,蔵王温泉行のバスは観光客でほぼ満席.
駅前広場は,ビショビショに水を含んだ残雪がある.駅員(バス会社の社員?)が,シャベルを使って,雪かきをしている.辺りには何となくのどかな雰囲気が漂っている.
定刻にバスが発車する.
バスに揺られている内に,堪らなく眠くなる.ウトウトしている内に,12時18分,蔵王温泉に到着する.
ここは,想像していたよりも,ずっと大きなリゾート地らしく,飲食店,土産物屋,旅館などが建ち並んでいて,沢山の人達でごった返している.
今年は雪が少ないとはいえ,さすがに,ここは辺り一面,銀世界である.
バスから下車すると,見知らぬ男性が私達に近付いてきて,
「・・・××様のご一行ですか・・?」
と尋ねる.
この男性は,ペンション・スイスのオーナー,SZKさんである.すぐに送迎バスに乗車する.
「・・・まだ,昼食を済ませていないんです・・・先に昼食を摂りたいんですが・・」
とリーダーのNGさん.
「とにかく,ひとまずペンションへ行きましょう。後で食堂へ案内します・・・」
とSZさんが答える.
私達を乗せた送迎バスは,12時28分に,ペンション村駐車場に到着する.
ここから,なだらかな雪道をほんの数分登り,雪で埋まりそうな階段を20段ばかり登って,ペンション・スイスに到着する.
<ペンション・スイスの案内杭> <軒のツララ>
■ペンションスイスに入る
ペンションスイスは木造の小さな建物.少々古くなった感じもするが,なかなか瀟洒な構えである.
狭い玄関に一苦労しながら,登山靴を脱いで,室内に入る.
部屋割りはアミダクジで決める.私はSTさんと相部屋になる.
<ペンションスイスの入口>
■リフト前の食堂で昼食
12時47分に,私達は再び送迎バスに乗り込む.SZさんが食堂のある観光施設へ連れて行ってくれる.
12時55分頃,リフト前の大きな建物に到着する.食堂はこの建物の1階にある.
<ペンションの車> <食堂施設>
■串団子
店内には50~60人ほどの座席があるが,ほぼ満席に近い状態である.
私は既に昼食を済ませていたので,串団子でお付き合いをする.この串団子のモチモチ感がとても良くて大変美味しい.
<おいしい串団子>
■ペンション・スイスの夕食
食事の後,SZさん,蔵王山や登山全般のことについて,いろいろと教訓を承る.なかなか話し好きの方である.
1時間ほどお話を承ってから,14時30分頃,再び送迎バスに乗ってレストランを後にする.
往路を引き返して,14時44分にペンション・スイスに戻る.
ペンション前の庭先で,明日のトレッキングで使用するワカンの説明を受ける.一行の中にはスノーシューやワカンを持参した人も数名居るが,残りの方々は,ペンション・スイスからワカンを借用する予定である.
私達は,鈴木オーナーに,明日のガイドをお願いしている。その鈴木ガイドから,
「ワカンは乾いていると割れやすいので,今晩一晩雪の上に放置してください・・・」
と指示がある.それぞれ自分が借用しようと思うワカンを選んで,雪の中に放置する.
18時から夕食である.オーナーの奥さんの手作り料理が振る舞われる.
<ペンション・スイスの美味しい夕食>
■ガイドのSZさんと打合せ
夕食後,明日,ガイドお願いしているSZさんを囲んで,ミーティングがある.
鈴木さんは,この際,私達に対して山歩きのレクチャーと実習をしたいという意向だったが,私達は,自分たちが登山に未熟なことは重々承知しているものの,今回はお勉強や実習ではなく,蔵王の美しい風景とモンスターの見物に重点を置いて欲しいとお願いする.
その結果,まずはロープウェーで蔵王山頂まで登る.そこから地蔵山山頂まで登り,樹氷を見学しながら,樹氷公園まで戻ることに決定する.ただ,天候次第で,スケジュールは大幅に変更する可能性があるという.尤もなことである.
「明日は間違いなく吹き荒れるよ・・・」
とSZんが,私達を脅す.
SZさんはなかなかのヘビースモーカーだ.絶えず流れてくる吸いさしのタバコの煙で,私は息苦しくなる.これには往生した。
私はSTさんと同室になる.
21時頃就寝.
(参考資料)
地形図1/25,000『蔵王山』
プロフィールマップ『蔵王』昭文社
(2日目に続く)
(2日目の記事はこちら)
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(編集中)
「東北・北海道の山旅」の前回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/5458d97387af39d2ac18d57bc499604c
「東北・北海道の山旅」の次回の記事
(なし)
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厳冬期の蔵王山;地蔵山・熊野岳縦走(前編)
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