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Channel: 中高年の山旅三昧(その2)
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新春の丹沢:大山初詣

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                                <富士山と丹沢表尾根>

           新春の丹沢:大山初詣
           (山旅スクール5期会)
      2015年1月12日(月・成人の日)快晴

<ルート地図>


<登山地図>
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<男坂経由で阿夫利神社下社へ>

■伊勢原駅集合
 山旅スクール5期有志で新年恒例の大山初詣を行った.本来は1週間ほど前に実施するつもりだったが悪天候のために,本日の催行となった.参加者は8名,男性2名,女性6名だった.もっとも,山旅スクール5期有志の会とはいえ,山旅スクール5期以外の方が3名居られるので,山旅スクール5期有志の会とは最早言えないかもしれない.
 8時30分,小田急線伊勢原駅集合である.8時30分といえば,何時もの塔ノ岳なら,もう駒止茶屋を通過して堀山の尾根道を歩いている時間である.その時間にやっと伊勢原駅なので,朝から何となく気が抜けた感じがしてしまうが,これはやむを得ない.
 8時20分頃,参加者全員が揃う.
 「…じゃあ~…,(今停まっている)バスに乗っちゃいましょう…」
 …ということで,伊勢原8時25分発大山ケーブル行のバスに乗車する.バスは満員で,結局終点まで立ちっ放しだった.

■追分社で男坂へ
 バスは8時52分にバス停大山ケーブルに到着する.出発準備を済ませ,9時02分に歩き出す.やや急な舗装道路を過ぎると,階段が連続する商店街に入る.例によって皆さんの歩き出し速度が結構速いので,私は皆さんに付いていくのがやっとである.私は,どうも歩き出しが弱いようである.商店街の階段道を登っているだけで,もう草臥れてしまう.
 商店街を抜けて,9時17分に追分社に到着する.ここは男坂と女坂の分岐点である.
 ここで衣服調整のために休憩を取る.
 
<商店街の階段道>                         <追分社>

■男坂経由で阿夫利神社下社へ
 9時25分,追分社から歩き出す.私達は追分社に向かって右手の男坂を経由して,まずは阿夫利神社下社まで登る予定である.
 追分社からは,いきなり急な登り階段になる.自重して超ユックリペースで登り続ける.
 登攀速度には,多少の個人差があるので,どうしても速い人と遅い人の間隔が開いてしまう.
 私は列の先頭を歩いているが,
 ”間隔が開くのはマズイナ…”
と思いながらも,ついついすぐ後ろに居られるお二人の歩行速度に釣られてしまう.
 男坂には一体何段の階段があるんだろう.大きな自然石で作られた階段は,一段の高さが不揃いな上に段差が大きいし,踏み面も凸凹しているので,なんとも気が張るし疲れる.
 私達は休み休み長い階段を登り続ける.
 
<男坂に入る>                             <急階段が連続する>

■女坂と合流
 長い男坂を登り切って,10時05分,八大坊上屋敷跡(西楽院)前の広場に到着する.ここで,立ち休憩を取りながら呼吸を整える.続いて,10時10分,女坂合流点を通過する.
 女坂を経由して登って来る登山者が結構多そうである. 
 
<八大坊上屋敷跡>                           <女坂に合流>

<阿夫利神社下社>

■阿夫利神社下社前広場
 10時12分,阿夫利神社下社前の広場に到着する.ここで,トイレ休憩を取る.
 広場はケーブルで登って凝られた参拝客で賑わっている.ただ,新年が明けてから大分日が経っているので,新年早々に比較すれば随分と空いている.
 広場の片隅に並んでいる茶店から「寄ってらっしゃい…」という声が盛んに掛かる.
 
<阿夫利神社下社前広場>

■下社参拝
 一息入れてから,立派な階段を登って,阿夫利神社下社に到着する.参拝客で賑わっている.どこかの中学生らしい集団が神社に背を向けて記念写真を撮っている.私のような古い人間は,神様の通り道である通路で神社に尻を向けるなどという蛮行は決してしないようにしつけられている.そんな子ども時代のしつけがあるので,他人が神社に尻を向けるのを見ているだけで,実に腹立たしい気分になる.
 …ま,そんなことはさておいて,私達も参拝を終える.

<阿夫利神社下社は参拝客で大賑わい>

<阿夫利神社下社から大山山頂へ>

■登山口から急階段を登る
 参拝を済ませて,10時26分,登山を開始する.
 登山口からいきなり長くて急な階段になる,この階段を勢いよく登るとすぐにバテてしまうので,ごくごくユックリと登り続ける.
 階段から先も,かなり急勾配の登り坂が連続する.
 
<阿夫利神社下社からの登山口>                   <急登が連続する>

■夫婦杉とぼたん岩
 11時47分,急坂を廻り込むようにして夫婦杉の前を通過する.根本付近で1本になった大きな杉の木が2本自生している.
 11時15分,ぼたん岩に到着する.足元の岩がボタンの花に見えるとのことである.
 
<夫婦杉>                            <天狗の鼻突き岩>

■天狗の鼻突き岩と十六丁目追分跡
 ぼたん岩からさらにジグザグの急登を登り続けて,11時18分に天狗の鼻突き岩を通過する.大きな岩の片隅に丸いくぼみがある.このくぼみが天狗の鼻突き跡だという.私はこういう荒唐無稽な話が大好きである.思わず天狗が開けた孔の写真を撮る.
 続いて11時20分,十六丁目追分跡を通過する.
 
<天狗の鼻突き岩>                           <十六丁目追分跡>

■富士見台に到着
 相変わらずジグザグの急坂を登り続ける.絶えず下山してくる登山者とすれ違う.巨石がごろごろと転がっている歩きにくい坂道である.こんな坂道を登り続けて,11時33分,漸く富士見台に到着する.
 ここで,暫時,展望休憩を取る.沢山の登山客が,富士山の眺めに見入っている.
 例年なら,この時期,この辺りから上は残雪があって完全な冬景色だが,今日は気温もそれほど低くなくほぼ無風,それに足元も乾燥していてとても歩き易い.例年1月初めに大山に登っているが,今日が一番条件が良いような気がする.
 
<富士見台に到着>                           <富士見台は登山客で賑わっている>
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■ヤビツ峠分岐から大山山頂へ
 11時56分,ようやくヤビツ峠分岐に到着する.ここから大山山頂までの沿面距離は200メートル,所要時間は約10分である.一同元気が出る.
 足が速い人も遅い人の到着を待って,12時05分,一緒に鳥居を潜って大山山頂に到着する.山頂には大山登山道二十八丁目の石柱が立っている.
 山頂は沢山の登山客で賑わっているが,新年早々ほどの混雑ではないようである.
 
<ヤビツ峠分岐>                              <大山登山道二十八丁目石柱>

<大山山頂>

■大山山頂奥の院
 大山山頂に到着してすぐに縁起を担いで大山山頂奥の院を御参りする.今年一年無病息災を祈願する.
 苦しいときの神頼みという訳ではないが,たまには神前で静かに我が身を顧みることをしなければ,糸の切れた風船のような頼りない毎日を過ごすことになってしまいそうである.
 参拝後,山頂の裏手に回って,日当たりの良い所を探す.そして,日光を浴びながら昼食を摂る.例によりOTさんから手作りの惣菜を沢山頂戴する.
 
<大山山頂>                                <大山山頂奥の院>

■山頂から浜方面を望む
 大山山頂からの眺望を楽しむ.まずは浜方面を望む.今日は春のような陽気なので,遠くが幾分霞んでいるが素晴らしい眺望である.
 足元に見えている街は伊勢原だろうか.それとも秦野かな.まあ,どっちでもいいや.肉眼では東京スカイツリーらしい大きな建造物がボンヤリと見えているが,どうやら写真には写らないようである.

<大山山頂から相模湾を望む>
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■表尾根の先に富士山
 大山の裏手に回ってみる.富士山が手に取るように見えている.その向こうに南アルプスの山々が屏風のように連なっている.手前には丹沢表尾根の山々が見えている.
 スバラシイ.

<富士山と表尾根の山々>
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<見晴を目指して下山開始>

■長い階段道
 12時55分,大山山頂から下山開始.私達は,まずは見晴経由で阿夫利神社下社を目指すことにする.
 こちらの道は単調で長い下り階段が連続するルートである.階段はとても良く整備されているので歩き易いが,途中,泥んこ道があるので閉口する.下山途中で2回ほど立ち休憩を取る.
 13時57分,見晴に辿り着く.ここで10分ほどの休憩を取る.
 見晴から振り返って大山を見上げる.毎度のことながら,よくもまああんな高い所から下山してきたものだと感心する.

<見晴から大山山頂を見上げる>

■二重滝経由で阿夫利神社下社へ
 休憩を終えて,14時07分,見晴から歩き出す.阿夫利神社下社までのトラバース道を歩く.急斜面に作られた道である.岩礫の崩落があったらしく,新しく工事された箇所が何カ所かある.また道の谷側にはほぼ全線にわたって柵が新設されている.
 ときどき観光客とすれ違ったり,追い抜いたりを繰り返す.
 14時22分,ようやく二重滝を通過する.ここまで来れば,阿夫利神社下社も間近である.
 私の当初の胸算用より大分時間が押している.私は内心では下社から大山ケーブルを使って先に帰ろうかと何回も思うが,それも素っ気ないので我慢する.
 14時28分,漸く阿夫利神社下社下のトイレ脇に到着する.
 ここでトイレ休憩を取る.
 
<二重滝付近>                               <大山寺が見え始める>

<女坂を下る>

■大山寺
 14時32分,阿夫利神社下社下から歩き始める.下山は女坂経由である.
 女坂といえども.巨石を並べて作られた急傾斜の階段道は,結構歩きにくい.転倒しないように注意しながら,ゆっくり,ゆっくりと下山し続ける.
 幾つもの階段を下って,14時45分,ようやく大山寺に到着する.何人かの方々が境内のベンチにへたり込むように腰掛ける.成り行きで,ここでも5分ほど休憩を取る.

<大山寺>

■追分社で男坂と合流
 14時30分,大山寺を出発する.まだまだ急な下り階段が連続する.
 14時50分頃,これまでの石の階段からコンクリートの階段に変わる.これまでの石の階段に較べると実に歩き易い.
 階段道がほぼ終わりに近付く頃,道路際に植えられているミツマタが咲き始めている.もう春が近いなと実感する.
 15時01分,追分社に到着する.ここで男坂と合流する.
 
<ミツマタの群生>                              <追分社>

■バス停大山ケーブル
 追分社から先は,商店街の中の階段道になる.
 15時05分,「かんき楼」に到着する.ここで新年会を開催することになっているが,私は夕方所用があるので,新年会は欠席である.
 同行の皆様とお別れして,1人でバス停大山ケーブルを目指して,下山し続ける.途中の商店街でウインドウショッピングをしたいけれども,もう大分時間が押しているのでパス.
 15時11分,バス停大山ケーブルに到着する.バス停にはもう長蛇の列ができている.若い人が多いようである.

<一目散で帰宅する>

■特急電車を奮発
 大山ケーブル15時22分発のバスに乗車する.運良く席に座れるが,バスは超満員.
 どこをどう通ったのか分からないが,バスは15時44分に伊勢原駅に到着する.伊勢原15時55分発急行新宿行の電車に乗車する.
 16時15分,相模大野に到着する.相模大野で下車して下りホームへ向かう.丁度そのとき特急えのしま71号が入線してくる.帰りの時間が遅くなってヤキモキしていた私は何の躊躇いもなく,300円也を奮発して特急電車に乗車する.
 素晴らしい車両で乗り心地は上々.藤沢までの停車駅は大和だけ.滑るように走って,16時44分に渋沢駅に到着する.
 藤沢駅で快速アクティ東京行に乗車.大船駅からバスを利用して,17時半少し前に無事帰宅する.辺りはもう真っ暗である.

■今日もよかった!
 私は大急ぎで家に戻る.そして私の日課業務を大急ぎでこなす.
 こうして,長い時間掛かった今日の大山詣では無事終わった.大山詣でを無事過ごしたので,今年も落ち着いて過ごせそうである.
 一息付いたところで,本日のデータを纏めてみる.随分とユックリ登ったなと思っていたが,意外にも休憩時間込みで1時間に329メートルも登っている.この登攀速度なら堂々としたものである.また,下りの速度も1時間に453メートルにも達している.こちらも一般的には楽々合格の速度である.
 …と,いうわけで,今日も”良かった!良かった!

<ラップタイム>

 9:02  バス停大山ケーブルから歩き出す
 9:17  追分社(9:25まで衣服調整)
10:05  八大坊上屋敷跡
10:12  阿夫利神社下社(10:26まで休憩)
10:47  夫婦杉
11:15  ぼたん岩
11:18  天狗の鼻突き岩
11:20  十六丁目追分跡
11:33  富士見台(11:637まで休憩)
12:10  大山山頂(12:55まで昼食)
13:55  見晴(14:07まで休憩)
14:28  阿夫利神社下社下(14:32まで休憩)
14:45  大山寺(14:50まで休憩)
15:00  追分社(15:10まで休憩)
15:11  バス停大山ケーブル

[山行記録]

■水平歩行距離       7.10km

■累積登攀下降高度    1030m

■登り所要時間(休憩時間込み)
  バス停大山ケーブル発   9:02
  大山山頂着         12:10
  (所要時間)     3時間08分(3.13h)
  登攀速度       1030m/3.13h=329.1m/h

■下り所要時間(休憩時間込み)
  大山山頂発         12:55
  バス停大山ケーブル着     15:11
  (所要時間)     2時間16分(2.27h)
  下降速度      1030m/2.27h=453.7m/h      
                                   (おわり) 
「丹沢の山旅」の前回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/b1749c414086585517560c893c8c8ed7
「丹沢の山旅」の次回の記事
(なし)

※誤字脱字転換ミスは後刻訂正します.

 


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