<鎌倉中央公園の紅葉>
晩秋の鎌倉:中央公園・源氏山公園・鶴岡八幡宮散策
(単独散策)
2014年11月13日(木) 晴
<鎌倉中央公園の紅葉>
■何で忙しい日に天気が良いんだ!
このところ,天気予報に振り回されっぱなしである.予報がネコの目のように変わるので,物事が予定通り進まないので,ついついイライラしてしまう.別に誰かを恨むわけではないが,
“ナントカしてくれ~ぃ…!”
と叫びたくなる.
今日(11月13日)は,1週間前の天気予報を勘案して,予め仕事日と決めていた…が,予想の反して,朝から快晴.秋晴れである.
“ん…ニャロウめ! オレを裏切ったな…”
私は落ち着かない.こんな秋日和の日に家に籠もっているなんて馬鹿げている.
“よお~しっ! こうなったらその辺りを一回りしてこよう…”
■まずは近場の鎌倉中央公園だ
私はオンボロデジカメをポケットに入れて,取りあえずは近場にある鎌倉中央公園を散策しようと決める.
今日は平日.
でも公園近くにお住まいの方々が三々五々散策を楽しんでいる.
まだ見頃には早いかもしれないが,公園の紅葉は結構見応えがある.私は公園を散策しながら,
“さて,公園の何処を廻って家に帰ろうかな”
と思案する.
<山崎口付近の紅葉>
■変な鳥
下の池の畔に差し掛かる.
初老の男性が,大きなレンズが付いた立派な一眼レフを構えて,何かを熱心に見つめている.
”何だろう…見つめているのは…”
私は野次馬根性丸出しで,この紳士の脇に立つ.
「何か居るんですか…?」
と伺う.
紳士は池の一隅を指さしながら,
「変な鳥が居るんですよ…」
と教えてくれる.私もポケットからオンボロデジカメを撮りだして,この変な鳥の写真を撮る.写真を撮りながら,
“この鳥,一体何だろう…アオサギかな?”
変な鳥は水面の一点を見つめたまま微動すらしない.
もう少しこの鳥に近付いて,シッカリした写真を撮ろうと思って,鳥から目を放した瞬間に,鳥はどこかに消えてしまった.
”ありゃ~…ま!”
鳥は諦めた.
<下の池に変な鳥が居る>
■格好の場所に先客
私は山崎口近くにある獅子岩を通過して,その奥にある空き地向かう.空き地にあるベンチで,1時間ぐらい昼寝でもしようかと思思っている.
でも,ベンチに行ってみると,ベンチには先客が居る.
“オレと同じようなことを考える人が居るんだな…”
と妙に合点する.
仕方ない.昼寝は諦め…だ!
所在なく足任せのブラブラ歩きを続ける.
歩いている内に,折角外へ出たんだから,思い切って夕方まで散歩しよう! 私は気分屋である.成り行き次第でやることがポンポン変わる.
”そうだ! 折角だから源氏山公園と獅子舞の紅葉を見に行こう…!”
そうと決まったら“善は急げ”だ! もっとも,私には何が善かサッパリワカから内が…まま,そんなことどうでも良いな.
私は急ぎ足で公園の梶原口へ向かう.梶原口から中央公園を出て,源氏山へ向かう積もりである.
梶原口に向かう途中,ススキが綺麗な谷戸を通過する.
<谷戸のススキ>
<源氏山公園>
■葛原岡神社
山ノ内配水池の前を通過して,葛原岡神社に向かう.
葛原岡神社に到着した途端に,沢山の観光客と遭遇する.
今日,ここへ来た目的は紅葉の様子を見ることだと自分に言い聞かせてから,葛原岡神社の参拝は省略する.
<葛原岡神社>
■源氏山公園の紅葉
まずは.裏大仏ハイキングコースと梶原住宅地に向かう道路が分岐する辺りの紅葉を眺める.
この辺りは,源氏山公園の中でも,もっとも紅葉が美しいところだ.
今日は11月中旬.見頃は例年12月10日前後なので,まだ見頃の時期には早すぎる.そうは言っても,結構見事な紅葉が楽しめる.
<源氏山公園の紅葉>
■源頼朝像
寿福寺経由で鶴岡八幡宮へ行くことにする.
まずは化粧坂降り口を経由して,源頼朝像のある広場へ向かう.この辺りの紅葉の見頃はまだまだ先のようである.
広場は遠足か修学旅行の子供達で大賑わいである.
源頼朝像のある広場を通過して,寿福寺の裏山に向かう.
<源頼朝像のあるある広場>
<寿福寺から小町通りへ>
■寿福寺の紅葉
源氏山公園から山道を辿って,寿福寺境内に下山する.
寿福寺境内の紅葉の見頃はもう少し先のようである.
<寿福寺の紅葉>
■混み合う小町通り
寿福寺を経由して小町通りに出る.観光客で大変な混雑である.真っ直ぐ歩けない.
“こりゃ~…参った! 人混みから早く抜け出さなければ…”
<観光客で賑わう小町通り>
■コンビニで昼食を購入
“そうだ! 昼飯をナントカしなければ…!”
私は小町通りを横断して若宮大路にあるコンビニに向かう.そして,たまたま手にした弁当を購入する.
「…暖めますか?」
と店員が私に聞く.
何時に食べるか分からないが,とにかく暖めて貰う.
<鶴岡八幡宮>
■観光客で賑わう境内
鶴岡八幡宮に到着する.境内は観光客で大混雑.
そういえば,今は七五三で参拝のシーズンである.あちらこちらに着飾った子供達の姿が見える.子供達があまりに可愛いので写真を撮りたいが,プライバシィ14のご時世なので,うっかり写真を撮ることもできない.残念.
もっとも,
「余所様の子供の写真を撮って,どうするの?」
と聞かれたら返事に窮するだろう.
<大賑わいの鶴岡八幡宮>
■源氏池
沢山の観光客に混じって,池の畔の石段に座って休憩を取る.日光が温かい.池の中の枯れた蓮がちょっと気になる.
池の畔の紅葉はまだまだのようである.
<源氏池>
■池の畔で昼食
池の畔の石垣に座り込んで日光浴.序でにさきほどコンビニで購入した弁当を広げてソソクサと食べる.税込みで498円也の海老天重.
“う~ん…まずいとは言わないが…めちゅくちゃ美味しいともいえないな”
食事を始める地,早速,足元に沢山のハトがやってくる.セカセカとそちこちを歩き回るので,落ち着かない.
”うるさい! お前等に分けてやる食い物はないぞ…”
と無言で叫びながら,足で,
“シッ,シッ,…”
と追い払う,ハトは一瞬パッと立ち退くが,また性懲りもなく近寄ってくる.また追い払う.そんなことを何回も,何回も,繰り返しながら,全く落ち着きないままで昼食を終える.
<コンビニ弁当>
■鶴岡八幡宮の紅葉
鶴岡八幡宮の境内で,紅葉が一番美しいのは,国宝館周辺である.もっともこれは私の独断と偏見だが…
昼食を終えて,国宝館の前に行ってみる.まだ紅葉は始まったばかりで,見頃はまだまだ先.ガッカリ.
“さて,そろそろ獅子舞の紅葉でも見に行こうか…”
丁度そのとき.国宝館の前で,『鎌倉ゆかりの天神様』という催し物のチラシが眼に入る.私が興味をもっているテーマである.
“う~ん…,どうしようか? 獅子舞に向かう前に,10分ぐらいでササぁ~ッ…と見てしまおう”
<国宝館前の紅葉>
<国宝館と近代美術館>
■国宝館;鎌倉ゆかりの天神様展
10分ほど見物するつもりで国宝館に入る.窓口で福寿手帳を提示すれば拝観料が無料になる.これは有り難い.
館内に入る.でも,館内は撮影禁止.
実に沢山の仏像や絵が飾られている.とても,とても,10分ぐらいで見るなんて不可能だと気がつく.
折角,館内に入ったのにすぐに出てしまうなんて…そんな馬鹿な!
私は即座に獅子舞へ行くのを諦めて,小一時間掛けて展示物を子細に拝見する.拝見している内に,私の心の中のイライラや躁鬱感は次第に静まる.これも御仏からの御利益だろう.
<ちらしの表>
<ちらしの裏>
■近代美術館;コレクションの対話
獅子舞見物を諦めているので,少々時間に余裕がある.国宝館の見学を終えた私は,
つづいて近代美術館を訪れることにする.
今回の展示テーマは「コレクションの対話」である.私にはテーマの意味が良く分からないが,
“まあ,テーマなど,どうでもいいいか…”
ということで,館内に入ることにする.
ここも,福寿手帳を提示すれば,子供料金で入館できる.有り難い.
館内に入る.展示場はそれほど広くはない部屋が2室.時間を掛けて,一つひとつの作品を子細に拝見する.
ども絵も実に落ち着いた雰囲気を持っていて,見ている内に絵の中に引きずり込まれてしまうような錯覚に陥る.
絵を見回っている内に,だんだくと気分が落ちついてくる.
絵を見ながら.
”オレがムゾルフスキーだったら,どんな感じの曲を作るんだろう…?”
と不遜なことを連想する.勿論,私には音楽のことなど全くわからない.
暫く館内を彷徨いていると,絵と額縁が実に良く調和していることに気がつく.それに絵も実に丁寧に仕上がっているので,拝見していても常に安心感がある.
“なるほど! この安心感こそ芸術の神髄といえるんだろうな”
と,私は1人で早合点している.
不遜な言いぐさになるが,絵を見て回ったことが,とても参考になった.
<チラシの表紙>
<チラシの裏>
<散策を終えて>
今日もまた,全く無計画で,行き当たりバッタリの一日を送ってしまった.私はどうしてこうも無計画なんだろう.こんな自分自身の生き様にいさがか呆れるとともに,行き当たりばったりの行動が悲しい.
“今日は今日の風,明日ハアシアタの風.風任せの人生だな…オレは”
“でも,まあ…今日一日,ご機嫌で過ごせただけでも良かったのかな”
(おわり)
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(なし)
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