趣味三昧:水彩画『山頂を極める(燕岳)』(20号)
今年の神奈美展には水彩画2作品を出展した.その中の一枚がこの絵.
テーマは残雪期の北アルプス燕岳.もうかれこれ数年前に登ったときの資料を叩き台にして,燕岳の魅力を絵にしたかった.
絵の大きさは20号.
前掲の写真では上手く写っていないが,同じ白色でも残雪の白色と雲の白色とでは,感じが大分違うことを表現したかった.
残雪の白色は太陽の光を反射しているので,ゴーグルを外してみていると目が焼けて桃色に見え始めるので,裸眼で見るのは御法度.でも雲の白はゴーグル無しでもずっと見ていられる.この違いを描き分けたかった.でも生越しているとは言えないかもしれない.
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私はこの絵を画きながら,またまた冬山への郷愁に誘われる.
私の絵には近景がない.なぜなら,いくら下手くそでも,遠景や背景としての山は画きたくない.私の画きたい山は,私の足元にある山.汗が滴り落ちている山,足元深くにはマグマが煮えたぎっている山を画きたい.そんなこと無理だと分かっているが…
展覧会は11月2日に終わった.この日は奇しくも私の誕生日.そして今日(11月6日),搬入業者が,この絵を私の手許に届けてくれる.
絵が手許に戻ったら,改めてこの絵を眺めながら,来年3月に開催予定の神奈美公募展に向けて新しい絵を描き始めたいなと思っている.
「趣味三昧」の前回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/74c19ecb68e701d3b216e421bfbd644ehttp://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/74c19ecb68e701d3b216e421bfbd644e
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趣味三昧:水彩画『山頂を極める(燕岳)』(20号)
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