<振り返れば矢倉岳>
中秋の箱根;矢倉岳・万葉公園・夕日の滝周遊
(ARENAオフミ)
2014年10月26日(日) 晴後曇一時小雨
<ルート地図>
<矢倉岳に登る>
■登山口の前田橋へ
ARENAオフミの定例会.8時50分,大雄山鉄道小田原駅集合.
例によって,朝の時間を持て余しながら,大船駅7時55分発東海道本線下り電車に乗車する.たまたま,大船駅ホームで,今日の定例会に参加する女性群数名と鉢合わせする.
昨日,箱根の屏風山に出掛けていたので,2日間連続の山登りということになる.毎日,小田原まで出掛けているのでは,まるでサラリーマン時代と同じである.
“こんなに遊びほうけていて良いのかな…”
とチョッピリ反省.
定刻より少し早く,集合場所に到着する.本日の参加者は,幹事長のNOさん,塔ノ岳常連のTGさん,TBさん他男性女性合わせて10名余り.大変な繁盛振りである.
小田原9時00分発大雄山行の電車に乗車する.続いて関本9時35分発路線バスに乗車,9時20分にバス停矢倉沢に到着する.
バス道路から右折して,登山口の前田橋まで移動する.
<路線バスで矢倉沢へ> <登山口の前田橋へ移動する>
■前田橋から歩き出す
橋の袂の広場で,私が音頭を取って,全身のストレッチを入念に行う.
9時57分,幹事長のNOさんを先頭に前田橋から歩き出す.前方には,これから登る矢倉岳が聳えている.
歩き出して暫くは,矢倉沢の右岸沿いの舗装道路を歩く.
<出発点の前田橋> <前方に矢倉岳が見える>
■ミカン畑と茶畑
暫くの間は進行方向右手に集落が続く.神社の前を通り過ぎて暫く進むと,矢倉岳の案内杭が立っている.ここを右折する.
ここからは,いくらかきつい上り勾配の農道が続く.曲がりくねって登る農道の両側にはミカン畑や茶畑が点在する.
農道を20分ほど登ると,次第に視界が開けてくる.
天気予報では,今日は夕方15時頃から小雨とのことだが,今は高曇りである.気温は暑くも寒くもない.
<ここから少し先で右折して農道に入る> <茶畑の向こうに展望が開ける>
■急坂が連続する
高度が増すにつれて,登り坂の勾配もだんだんときつくなる.やがて農道が終わって,登山道に入る.登山道の両側はこれまでの茶畑から少し色付き始めた広葉樹林に変わる.美しい情景である.
勾配がますますきつくなる.私達の前方を歩いている集団が段々と近付いてくる.私達も結構のろのろと登っているが,私達よりさらに歩みの遅い方々である.この集団の方々は,坂道の途中で休憩するようなので,挨拶をして先に行かせてもらう.
「こんにちは,皆さん私達と同じぐらいの年配の方々のようですね…」
私達のグループも足の速い人と,遅い人との間が開き始め,だんだんとばらけてくる.
10時25分,雑木林の木陰で10時39分まで衣服調整と給水をするために休憩を取る.
<雑木林の中の登山道> <爽やかな緑のトンネル>
<矢倉岳山頂>
■山麓だけしか見えない富士山
11時47分,矢倉岳山頂に到着する.遅れた方々の到着は5分ほど後になる.
ススキが綺麗だが,富士山方面に黒い雲が掛かっていて,肝心の富士山は山麓しか見えない.矢倉岳の山頂は富士山の眺望が売りなのにとても残念である.
<矢倉岳山頂から富士山を望む>
■山頂で昼食
矢倉岳山頂は広々とした原っぱになっている.山頂にあった展望台は跡形もなく取り壊されている.
私たち以外にはほとんど登山者が居ない.適当に散らばって昼食を摂ることにする.
<矢倉岳山頂> <適当に腰を下ろして昼食>
<足柄峠から林道終点の駐車場へ>
■雨粒が落ち出す
ノンビリと昼食を摂っていると,ポツン,ポツンと雨粒が落ちてくる.
「これはイカン…早めに下山しましょう…」
ということになる.
足のストレッチを軽く行ってから,12時18分,下山開始.
私達と入れ替わるように,さきほど出会ったグループが矢倉岳山頂に到着する.
山頂直下は,結構な急坂である.安全第一,足元に注意をしながら急坂を下り続ける.
20分ほど下ると,薄暗い杉林に入り込む.少々薄気味悪い所である.杉林の中の路は結構長い.
13時07分,路傍に群生するトリカブトを見付ける.紫色が美しいので,ついつい写真を撮る.
<急坂を過ぎると薄暗い杉林だ> <群生するトリカブト>
■矢倉岳を見上げる
12時50分,杉林を抜け出して小さなコルを通過,また短い登り坂になる.この登り坂を過ぎると,また下り坂になり.12時55分,2番目のコルを通過,再び緩い傾斜の登り坂になる.
13時17分,進行方向左手に矢倉岳が大きく見える場所を通過する.
「うわあ~…! あんな高い所まで登ったんですね…」
と何人かが歓声を上げる.
<矢倉岳を見上げる>
■万葉公園
雨が本降りになる.一同,堪らず雨具を着用する.私は雨具を着用するほどでもないと思ったので,ビニール傘のビニールで作った自家製のポンチョを羽織る.
13時26分,万葉公園に到着する.
雨が降っているので,公園内の道路ではなく,舗装道路を足柄峠方面に向けて歩き続ける.
<万葉公園に到着> <舗装道路を行く>
■足柄峠
水平に近いと舗装道路だと思っていたが,雨の中を歩くと結構な登り坂に感じる.雨で濡れた舗装道路をトボトボと登り続ける.
13時44分,トイレ休憩.
つづいて,13時53分,聖天堂前を通過する.
<トイレ休憩> <聖天堂>
■尾根道を行く
尾根沿いの道をひたすら歩く.かなり急な登り坂である.またもや先頭と後ろの距離が開き始める.
やがて舗装道路から砂利道に変わる.
この道を真っ直ぐ進めば,金時山登山口に通じている.
14時25分,砂利道の終点にある駐車場に到着する.ここで左折して下り坂に入る予定である.
雨が次第に小止みになる.
<砂利道を延々と歩く> <林道終点の駐車場>
<夕日の滝へ一気に下る>
■濡れた下り坂
14時28分,駐車場脇から下山開始.
急傾斜で濡れた登山道を下り続ける.登山道は結構荒れている.木の根や大きな段差が行く手を阻む.足元に注意ながら,ひたすら下り続ける.
下るにつれて薄暗い谷間の道に変わる.雨は止んでいるが,なにもかもビショビショ.足元は滑りやすい.
<雨で濡れた登山道><薄暗い谷を流れる川「>
■吾妻屋
15時08分,金時山分岐を通過する.続いて,15時12分,吾妻屋に到着する.
ここまで下れば,まずは安心である.ここで,10分ほど休憩を取る.ついでに雨具を脱いでリュックに仕舞う.
何人かの方々が,一同にチョコレートを振る舞ってくれる.
「ここが夕日の滝ですか…」
とどなたかが言う.
「まだまだ先ですよ…」
と誰かが連れない返事をする.
<金時山分岐> <吾妻屋>
<夕日の滝と地蔵堂>
■登山口の駐車場に到着
15時18分,休憩を終えて,吾妻屋を出発する.暫くの間,左岸川沿いの道を下り続ける.路面が荒れていて歩きにくい道である.
15時35分,ようやく登山口の駐車場に到着する.
駐車場で右折して夕日の滝へ向かう道に入る.道の途中で紅葉が美しい谷間を見下ろす.
<登山口の駐車場> <紅葉が綺麗な谷間の集落>
■夕日の滝
15時35分,夕日の滝に到着する.滝の周囲には観光客の姿もチラホラ.
滝を眺めながら休憩を取る.
滝壺から少しは馴れたところで,山旅スクール5期生のTBさんの音頭でクールダウンストレッチを行う.
<夕日の滝>
■地蔵堂
15時50分,夕日の滝を出発する.
駐車場脇から舗装道路をダラダラと下り続ける.バス停地蔵堂までは,結構長い道のりである.
私は道路を下りながら,
“こんな坂道を登ってまで,わざわざ夕日の滝を見に行く気にはなれないな…”
と碌でもないことを考えている.
16時10分,ようやくバス停地蔵堂に到着する.バスが発車するまで,まだ10分ほど時間があるので,バス停直ぐ近くの地蔵堂を見学する.地蔵堂の由来など,近くの案内板に書いてあるが,今日は読む気にならないので,分からないままで終わる.
<バス停地蔵堂に到着> <地蔵堂>
<地蔵堂から帰宅>
■バス停地蔵堂
バス停地蔵堂の時刻表は下の写真の通りである.
バス停近くの売店を覗きながら時間を潰す.私たち以外にバス待ちの人は居ない.
“何時もは何人ぐらい乗るんだろう…”
余所様のことながら少々気になる.
<バス時刻表>
■バス停地蔵堂発
地蔵堂16時25分発路線バスに乗車する.バスの乗客は私達だけ.関本近くで2~3人の乗客が乗ってきただけ.
<地蔵堂発路線バス> <バス社車内>
■関本から大雄山鉄道へ
16時47分,関本着.ここで解散.バスで松田方面に向かう人と,大雄山鉄道で小田原に向かう人に別れる.
<大雄山駅> <小田原行電車>
■無事帰宅
小田原で東海道本線に乗り換える.他の方々はそれぞれどこかで飲食や喫茶を楽しむようだが,私は明日からの神奈美展が気になるのでそのまま帰宅する.
こうして,今日も無事一日が終わった.楽しい一日であった.
…という訳で,今日も良かった! 良かった!
<ラップタイム>
9:57 前田橋歩き出し
10:39 休憩(10:41まで)
11:47 矢倉岳山頂(12:18まで昼食)
12:50 最初のコル
12:55 2番目のコル
13:25 万葉公園
13:42 トイレ休憩(13:50まで)
14:25 駐車場(14:28まで休憩)
15:10 吾妻屋(15:18まで休憩)
15;35 夕日の滝(15:50まで)
16:10 バス停地蔵堂
[山行記録]
■水平歩行距離 10.0km
■累積登攀高度 994m
■累積下降高度 876m
■所要時間(休憩時間込み)
前田橋発 9:57
地蔵堂着 16:10
(所要時間) 6時間13分(6.22h)
水平歩行速度 10.0km/6.22h=1.61km/h
(おわり)
「伊豆箱根の山旅」の前回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/f48a142083246130d7c9af460c9e0f18
「伊豆箱根の山旅」の次回の記事
(なし)
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