<外交官の家の花壇>
中秋の浜;神奈美展・山下公園・山手洋館巡り
(五十三次洛遊会臨時散策会)
2014年10月28日(火) 晴
<ルート地図>
<神奈美公募展会員展>
■五十三次洛遊会の皆さんと一緒に…
私は神奈美の新参者…といっても会員になって4年も経過しているのに,展覧会には出展するものの催し物に全く参加したことのない無気力で怠惰な会員である.
そんな私でも,展覧会に絵を出すと聞きつけた知人,友人の方々がわざわざ私の絵を見に来て下さる.心底から嬉しく,有り難いことである.
今日は五十三次洛遊会の皆様10名にご来場頂けることになっている.そんな訳で,今日1日は,展覧会を見て頂いた後,県民ホール6階の英一番館で食事を楽しもう…そして午後からは山下公園,山手地区洋館巡りでも一緒にしましょうということになる.
集合は会場の県民ホールに11時.幹事役を買って出たABさんが英一番館の予約をしてくれている.
この頃,ついつい色々なことを忘れてしまいそうになる.これも老害かもしれないが…折角スケジュールを書き込んだスケジュール表を見るのを忘れてしまうから,正に“○○には付ける薬がない”困ったことである.
私は,遅刻しないように用心して,自宅を出る.これまた何時ものことで,余りに早く家を出たために,今度は目的地に着いてから時間を持て余す.
早々とJR関内駅に到着した私は,会場がオープンするまでの間,浜公園や山下公園で時間を潰す.
ようやく紅葉し始めた木々や青い空を眺めながら,小一時間,ぼんやりとした時間を過ごす.
<浜公園の木々が紅葉し始めている>
■神奈美会員展見学
11時丁度に今回ご参加の方々,総勢11人が揃う.男性4人,女性6人である.この頃の私は山をテーマにした絵しか画いていないので,皆さんすぐに私の絵を探し当てる.
熱心に絵を見て回っているうちに,だんだんとバラバラになる.ついでに隣の会場で開催中の女流写真展の会場まで入り込む.
皆さん熱心に絵を見物しているので,見物時間が1時間では少々足りなかったかもしれないが,12時に受付前に集合する.
ちょうど,居合わせた会長に,五十三次洛遊会のメンバーを紹介する.
「沢山のお仲間がいらっしゃって良いですね…」
とのこと.私は内心で,
“なるほど,その通りだな…”
とうなずく.
<神奈美展会場>
<英一番館で楽しく食事>
■英一番館の予約席
12時から予約の英一番館に向かう.英一番館は県民ホール最上階(6階)にある.
県民ホールで,沢山の催し物が開催されているからか,レストラン内はかなり混雑している.入口では順番待ちの方々が数名待っておられる.
私達は長いテーブルの予約席に案内される.
<英一番館は大賑わい>
■前菜とメインディッシュ
ディナーのメニューは数種類ある.各自適当に選んで注文する.
私もメニューの内容を眺めながら,適当に注文する.注文した途端に,料理の名前を忘れてしまう.
前菜は,バイキング形式である.適当に自分が好きなものを選ぶ.主食はパンかライス.私は,ここのパンが好みなのでパンを選ぶ.それに写真にはないがスープ.
パンは外が硬くて中が柔らかである.
“このパンは実に美味しいゾ…”
と嬉しくなる.同時に,6月末に訪れたオーストリアの山小屋で食べた茶色でバサバサしたパンに往生したことを,またもや思い出す.
“あの茶色のパンは全く口に合わなかったな…それにくらべて,このパンの美味しさは最高だ!”
食べ物が美味しいとハッピーな気持ちになる.
洋食なのに箸を使う.箸ほど便利なものないなと思いながら,唐揚げ風のビーフ(料理の名前は忘れた)をお箸で頂戴する.ついでに味噌汁も頂く.つまり珍妙な和洋折衷だが,これがまた何とも言えないほど楽しいのだ.
<パンと前菜> <メインディッシュ>
■デザートとコーヒー
やや時間を置いて,デザートが配られる.私には食べ物の頃は良く分からないが,冷たくて弾力のあるコーヒーゼリーか寒天のようなものの上に,甘くて香ばしいキャラメルがのっている,正に甘いものは別腹.美味しく頂く.
仕上げはコーヒー.
毎日,何杯となくコーヒーを賞味している私には,食事の〆は,ヤッパリ,コーヒーである.
<デザート> <コーヒー>
<午後の散策;山下公園>
■まずは山下公園
午後は,私が会場の近場を散策することになっている.
実は,私が案内役を買って出ている.数日前から,どこを散策しようかと迷い続けていた.そしてギリギリの昨日の夜になって,山手地区の洋館巡りをしようと決めた.そして,過去の記録や.地図を参考にしながら,3時間程度で一回りできるルートを決めた(冒頭の地図に示したルート).
とはいうものの,私は鎌倉市民,浜のことは良く分からない.したがって,地図を頼りのオッカナビックリの旅である.
まずは,県民ホール近くの山下公園を訪れる.昼下がりの公園は沢山の市民で賑わっている.
公園に入って北の方を見ると,ミナトミライ地区の高層ビル群が日光を浴びて光っている.
<山下公園からミナトミライ地区を望む> <氷川丸遠望>
■氷川丸
園内をちょっとブラブラ.
氷川丸の雄姿に感動する.10数年前,ここで某学会の全国大会をやったことがある.あのとき,幹事の1人として四苦八苦したことを,つい昨日のことのように思い出す.あれから茫々の幾星霜.オレもすっかり年老いたなと感無量である.
氷川丸のクサリが奇妙な形をしているのに気がつく.変なクサリだなと思いながら近付いて見ると,奇妙な形の招待は沢山のカモメである.なぜか同じ方向を向いて止まっている.
あまりに珍妙なので思わず写真を撮る.同時に「かもめの水兵さん」という童謡を連想する.
<かもめの水兵さん>
■マリンタワーの見事な壁画
マリンタワー付近の横断歩道を渡る.
序でにマリンタワーの1階だけを素通りする.マリンタワーを見上げて写真を撮るが,私のデジカメでは全景が入らない.
入場料を惜しんでいるわけではないが,私はまだ一度もマリンタワーに登ったことがない.
“後学のために一度は登らなければ…”
と思いながらも,今回も“グループ散策なので…”という理由を付けて,当然のことのように素通りである.
1階の壁画の見事さに感動する.天才画家山下清画伯の絵である.
素晴らしい!
とにかく素晴らしい!
実に素晴らしい!
こんなことを書いたら差し障りがあるかもしれないが…本日展覧会で拝見した沢山の絵よりもこの1枚の壁画から受けた感動の方がずっと大きいように思える.
花火,窓の黄色い明かり,水面の反射,見物人の仕草,どれを見ても素晴らしい!
<マリンタワーの壁画>
■山下公園から港の見える丘公園へ
マリンタワーとメルパルクの間の通りを南へ1ブロック下って,すぐに左折する.目の前に見えている階段を登って,高速道路の下を潜り,港の見える丘公園に向かう.
この辺りの地理は余りよく分からないので,地図を首っ引きにして歩く.
<マリンタワーを見上げる> <歩道橋を渡る>
■フランス橋から谷戸坂へ
歩道橋の途中で横浜人形の家の脇を通過する.観光案内図によると,この歩道橋はフランス橋というようである.
橋を渡ってから谷戸坂を登る.
14時14分,港が見える丘公園入口に到着する.
<横浜人形の家> <港が見える丘公園入口>
<山手西洋館巡り>
■横浜市イギリス館
いよいよ山手西洋館巡りの始まりである.
最初に訪れたのは横浜市イギリス館.ただし,今回は西洋館内部の見学をしている時間がないので,原則として入口から中をちょっと覗くだけ.
14時18分,最初の訪問は横浜市イギリス館である.ただし,外から眺めただけ.
イギリス館から一寸脇道に逸れて,山手111番館に向かう.途中に大佛次郎記念館があるが,ここは省略.別途,ゆっくり訪問したいところである.
<浜イギリス館> <大佛次郎記念館入口>
■山手111番館から山手資料館へ
14時24分,山手111番館に到着する.建物の前の広場で,1~2分立ち休憩を取る.
その後,往路を引き返し,再びイギリス館の前に到着する.ここから岩崎ミュージアムの前を通過して,外国人墓地に突き当たる.左折して道なりに歩く.多数の観光客とすれ違う.
14時34分,山手資料館に到着する.勿論,今日は入口から中を覗くだけで,資料館を後にする.庭がとても綺麗だ.
<山手111番館> <山手資料館>
■山手聖公会と山手234番館
重厚な造りの山手聖公会の前を通過して,14時41分に山手234番館に到着する.
建物の内部は,高級レストランになっている.道路端に立っているメニューを眺めながら,
“オレにはちょっと高級すぎて,入れないな…”
とチョッピリ情けなくなる.
<山手聖公会> <山手234番館>
■エリスマン邸とベーリックホール
14時45分,エリスマン邸に到着する.
私は,頭の中で,JR石川町駅に到着する時間を推計する.このままの調子で歩き続ければ,間違いなく15時30分には石川町駅に到着すると確信する.まだ時間に余裕があるので,一同にエリスマン邸の近くまで行って見学するように進める.
エリスマン邸も今はレストランになっている.店の中を一寸覗いてから,店の前のメニューを眺める.
続いて,14時48分,ベーリックホールに到着する.時間に余裕があるので,内部の見学を希望する方のために少々時間を取る.私は靴を脱ぐのが面倒なので,皆さんが見学を終えるまで外で待っている.
<エリスマン邸> <ベーリックホール>
■フェリス女学院中・高と浜山手中・高
15時01分,フェリス女学院中学校・高等学校の前を通過する.ここは孫娘達の1人が通っているところなので,何となく親しみがある.続いて浜山手中学校・高等学校の前を通過する.
<フェリス女学院中学校・高等学校> <浜山手中学校・高等学校>
■カトリック山手教会
15時04分,信号山手公園北側入口近くにあるカトリック山手教会の前を通過する.重厚な建物である.
カトリック山手教会前を左折するとフェリス女学院大学,テニス発祥記念館,山手68番館,君が代発祥の地などがあるが,今日は割愛して,山手イタリア山庭園方面に向かう.
<カトリック山手教会> <山手イタリア山庭園への道標>
■イタリア山庭園
15時12分,イタリア山庭園に到着する.
まずは,その隣にある外交官の家を訪れる.まだ時間に余裕があるので,初めてここを訪れた方に,内部をザッと見るようにお薦めする.
私…?
靴を脱ぐのが面倒なので,外で待つことにする.
入口脇の庭園は美しい花が一杯である(冒頭の写真).
<イタリア山庭園入口> <外交官の家の玄関(ここからは入れない)>
■外交官の家
一同が外交官の家の中を見学している間に,建物の裏手に回ってみる.裏手一体がイタリア山庭園になっている.
庭園に面したオープンテラスに座り込んで辺りを見回す.
外交官の家は素人目にも美しい建物である.
<外交官の家の外観>
<JR石川町駅へ>
■JR石川町駅へ
15時25分,外交官の家の見学を終える.
すぐ脇の長い階段道を下る.そしてその先の急な坂道を下る.
15時32分,JR石川中駅に,無事,到着する.当初予定の15時30分到着より,少々遅い到着だが,まあ,予定通りの時間である.私は内心でホッとしている.
石川町駅改札口で解散する.
希望者だけで石川町駅近くのガストで,軽く懇親会を開く.参加者は6名.それぞれ好みのものを注文する.女性群が甘いものを注文するので,私も釣られて,ベタベタする甘いもの(名前忘れた)を注文する.何か寒天のようなものの上にドッサリと甘いクリームが乗せてある.美味しいけど,余りに甘いので辟易としてしまう.
“これじゃあ…血糖値が急上昇だな…”
と思いながらも全部平らげてしまう.
<JR関内駅に到着> <ガストで懇親会>
■今日も楽しかった!
16時12分,懇親会を終える.
根岸線石川町16時24分発大船行に乗車する.6人中5人が大船方面,お一人が浜方面行の電車に乗車する.
16時47分大船着.17時過ぎに無事帰宅.
こうして神奈美会員展の第2日目は無事終わった.
沢山の仲間達にご来場頂いたことに心からの謝意を表する次第である.また,ご来場頂いた方々と一緒に,中秋の山手洋館巡りを楽しんだのも幸いであった.
そんなわけで,今日も“良かった! 良かった!”である.
<ラップタイム>
11:00 神奈美展見学と会食(13:30まで)
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13:30 県民ホールから歩き出し
13:59 マリンタワー
14:14 港の見える丘入口
14:18 横浜市イギリス館
14:24 山手111番館
14:34 山手資料館
14:41 山手234番館
14:45 エリスマン邸
14:48 ベーリックホール
15:01 フェリス女学院中高学校
15:04 カトリック山手教会
15:14 イタリア山庭園
15:15 外交官の家(15:25まで見学)
15:32 JR石川町駅到着
[散策記録]
■水平歩行距離 2.7km
■累積登攀高度 51m
■累積下降高度 49m
■所要時間(見学時間・休憩時間を含む)
県民ホール発 13:30
JR石川町着 15:32
(所要時間) 2時間02分(2.03h)
水平歩行速度 2.7km/2.03h=1.33km/h
(おわり)
「関東の山旅」の前回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/9fbd9cbb9ed7671e3645c1489345d5f3
「関東の山旅」の次回の記事
(なし)
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中秋の浜;神奈美展・山下公園・山手洋館巡り
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