Quantcast
Channel: 中高年の山旅三昧(その2)
Viewing all articles
Browse latest Browse all 2690

中秋の箱根;屏風山・箱根関所・旧東海道を一回り

$
0
0

                                <屏風山を登る>

     中秋の箱根;屏風山・箱根関所・旧東海道を一回り
            (箱根ハイキング会)
         2014年10月25日(土)  晴

<ルート地図>



<登山口の甘酒茶屋へ>

■朝の時間を持て余す
 久々の箱根である.
 今回は,今時,本当に珍しいことに,男性ばかりのグループである.正直なところ男性ばかりのグループも,ずいぶんと気楽な雰囲気があって,また,味わいのあるものである.
 今日は,箱根湯本から路線バスで甘酒茶屋迄移動し,ここから屏風山を縦走して箱根関所に出る.その後,杉並木を経て,旧東海道の石畳道を通って,またバス停甘酒茶屋の戻るという三角形の周遊コースを歩く.
 私は,これまで何回となく箱根の山々を歩いているが,どういう風の吹き回しか分からないが,なぜか屏風山は登ったことがない.そんなわけで,今回の屏風山は私にとっても初めての経験である.
 私は,元勤務先の同僚,OM先生と10時丁度に箱根湯本駅で待ち合わせをしている.10時といえば,もし塔ノ岳に登っていれば,頂上に到着して10~20分経った頃,そろそろ下山しようかと思っている頃である.今回のハイキングは箱根湯本駅10時20分集合である.こんなに遅い集合時間では,正直,私は朝の時間を持て余す.
 まだ,出掛けるには早すぎると分かっているのに,7時頃自宅を出発する.天気予報では快晴とのことだったが,大分雲が湧いていて,それほど良い天気ではなさそうである.

■箱根湯本駅
 大船で時間潰しをしてから,東海道本線下り8時02分発小田原行の電車に乗車する.何時も塔ノ岳に出掛けるときの初電と違って,電車は沢山の乗客で混雑している.何となく苛つくような急かされるような気分になるが,運良く座席に座れる,まあ,特に座りたいとも思っていないが…
 小田原で,また,売店などを彷徨いてから,箱根湯本行の電車に乗車する.それでも早すぎて9時16分に箱根湯本駅に到着してしまう.
 “さて,どうしよう…”
 仕方がないので,駅前の商店街や川沿いの道を一回りするが,それでも時間がある.やむを得ず,駅改札口近くにある喫茶店に入り込んで,ホットコーヒーを所望する.
 “「早起きは三文の得」ていうのはウソだな.「早起きは三文の損」が正解だ!”
 
<箱根湯本駅に到着>                                                      <甘酒茶屋>

■バス停甘酒茶屋
 10時20分頃,参加者全員が揃う.リーダのKGさんの先導で,駅前バス停に移動する.今回の参加者は,正確には人数を数えていないが十数人.私はこのグループに参加して間もないので,名前が覚えられなかったり,どんな経歴の方なのか分からない方が沢山居られる.
 駅前から路線バスに乗車する.駅周辺は沢山の観光客で大混雑.幸いなことに箱根湯本駅始発のバスだったので,何とか座席に座れる.乗客は一般の観光客と,リュックを背負ったハイカーと半々ぐらいかな.
 10時40分,箱根湯本を出発.バスは道幅の狭い九十九折りの登り坂を走る.この道は確か東海道五十三次巡りをしたときに歩いたことがあるような気がする.
 11時03分,バス停甘酒茶屋に到着する.

<屏風山登山>

■甘酒茶屋側の登山口
 OM先生から私にウォームアップストレッチの音頭を取れというご下命があったので,不肖私めがストレッチの温度を取る.やるからには手抜きをすることはできないので,頭から足の先まで,10分余り時間を使って,ストレッチを行う.
 少々差し出がましくて言いにくいが,私の山仲間に比較すると,身体が硬い人が多いような気がする.余所様のことながら,平素からもう少し身体の筋を伸ばしておかないと危険だなと感じる.
 ストレッチを終えて,11時27分に甘酒茶屋前から歩き出す.
 自動車道をほんの少し北西にあるいた路傍に案内標識が立っている.この案内標識の手前に屏風山登山口がある.左折して登山口から登山道に入る.
 
<甘酒茶屋から歩き出す>                      <屏風山登山口>

■杉木立の中の登山道
 登山道入口から登山道に入ると,周囲の環境が一変する.
 まずは,イメジメした下り坂になる.粗末な木橋を渡ると,暫くの間,杉林の中のなだらかな登り坂が連続する.足元は多少ジメジメしているが,絶好の散歩道である.
 しかし,なだらかな道も,数分で終わりになり,いきなり急登が始まる.
 
<心地よい散策路>                           <いきなり急登が始まる>

■滑りやすい階段道
 急登の登り坂は滑りやすい階段道である.たちまちの内に高度が増す.紅葉が色付き始めた木々の間から周辺の箱根の山が見え隠れする.
 11時50分,ベンチで一休みする. 
 
<急登の階段道>                            <ベンチで一休み>

■屏風岩山頂
 急登が終わるとなだらかな尾根道に変わる.
 12時23分,無事,屏風岩山頂(標高948メートル)に到着する.山頂は深い木立に覆われていて視界は全く利かない.山頂の前後はなだらかな尾根道なので,山頂を示す案内板があるところが山頂だなと納得するしかない.
 リーダーのKGさんのお話だと,屏風岩の三角点は,登山道から少し離れた所にあるらしいとのことである.
 屏風岩の案内板によると,ここに小田原北条氏の砦があったとのことである.
 山頂の標識から少し先のやや広い場所で,昼食を摂る.
 
<屏風岩山頂>                              <案内板>

■笹のトンネルと登り返し
 13時02分,昼食を終えて午後の部の開始である.
 山頂から暫くの間は,なだらかな尾根道が続く.笹のトンネルを潜る.暫くの間は緩い下り坂が続くが,途中から少しの間,登り返しがある.
 
<笹のトンネル>                             <小さな登り返し>

■途轍もなく急な下り坂
 登り返しを通過して,下り坂が始まる.
 13時30分,箱根関所の方向を示す標識の前に到着する.登山道は,この標識の前で直角に右折して,途轍もなく急な下り坂が始まる.終始,階段道である.所々に補助ロープが設置されている.
 かなり高度感のある階段を踏み外さないように細心の注意を払いながら下り続ける.終始緊張が強いられる.
 
<この標識から急な下りが始まる>                   <急な下りを慎重に下りる>

■やっと登山口に下山
 13時42分,小さな空き地の脇まで降りたところで,漸く急な下り坂が終わる.正直なところ,空き地まで降りると,ホッとした気分になる.
 ここから先は深い森林に覆われた普通の登山道になる.
 空き地の脇には,急坂なので体力に自信のない人は無理をするなという主旨の注意書きの看板が立っている.
 
<急坂がやっと終わる>                           <注意書き>

■箱根関所前の登山口
 13時55分,深い森の中の登山道から住宅地に飛び出るような感じで,箱根関所側の登山口に到着する.
 屏風山では,ほんの2~3人の人としか会わなかったのに,関所側の登山口に付いた途端に沢山の観光客と出くわすようになる.山の中の静けさと,関所側の喧噪さの余りの違いに少々戸惑う.
 
<住宅地に飛び出るようにして登山口に到着><登山口の標識>

<箱根関所跡から杉並木へ>

■関所跡
 14時04分,関所跡入口に到着する.
 沢山の観光客に揉まれるようにして,関所の門を潜る.KGリーダーから,今日は関所の観光は省略して通過するとのお達しである.他の観光客に紛れ込んで迷子にならないようにひたすらリーダーの後を追う.
 
<関所前は観光客で賑わっている>                   <関所の中を通過する>

■杉並木を行く
 関所跡を抜けて杉並木に入る.立派な杉に改めて感動する.結構沢山の観光客が杉並木の中を散策している.
 並木の間から,芦ノ湖が見える.
  
<杉並木を楽しむ>                              <芦ノ湖が見える>

<旧東海道の石畳道>

■商店街から路地へ
 杉並木道は,やがて賑やかな商店街に合流する.
 観光客に混じって,暫くの間,商店街をそぞろ歩きする.成川美術館の前を通過して,14時27分,「寄木細工」の看板の手前で右折して狭い路地に入る.路地に入るとすぐ右手に曹洞宗の寺,興福院がある.
 
<商店街を行く>                                <興福院>

■杉並木歩道橋
 興福院脇を過ぎると,いよいよ旧東海道である.
 14時28分,箱根旧街道の案内標識を通過する.すぐに深い木立に囲まれた砂利道になる.
 14時34分,杉並木歩道橋を渡る.
 
<箱根旧街道の案内板>                           <箱根杉並木歩道橋>

■滑りやすい石畳道
 歩道橋を渡ると石畳道になる.
 最近雨が降ったのか,石畳がタップリと濡れているので,とても滑りやすく,歩きにくい.足元に注意をしながらも,おっかなびっくり,歩き続ける.
 最初は登り坂である.ときどきハイカーとすれ違う.
 14時53分頃,これまでの登り坂から,今度は下り坂に変わる.下り坂になると,もっと滑って歩きにくくなる.周囲の風景を堪能する余裕もなく,足元ばかり見ながら下り続ける.
 途中で何回か自動車道を横断する.
 15時02分,バス停旧街道入口の近くを通過する.
 15時13分,無事,甘茶茶屋に到着する.
 
<石畳道>                                     <甘茶茶屋>

<甘酒茶屋から帰途につく>

■バス停甘酒茶屋
 甘茶茶屋に到着後.参加者のご依頼により,広場の片隅でクールダウンストレッチの音頭を取る.約10分,ある程度念入りにストレッチを行う.
 バス停甘酒茶屋15時45分発箱根湯本行路線バスに乗車する.バスは満席で座れない.大多数の皆さんは,これから入浴と食事を楽しむとかで,途中のバス停で下車する.
 OM先生と私は風呂も食事もパスして,自宅まで直帰する積もりである.
 バスは16時28分に箱根湯本に到着する.結局,箱根湯本まで立ちんぼだった.

■無事帰宅
 箱根湯本16時38分発小田原行電車に乗車する.私と同じように何処へも立ち寄らずに直帰するOM先生も一緒である,駅は沢山の観光客で大混雑.行楽シーズンの休日に,箱根辺りに来るのは考え物だとつくづく思う.
 小田原発17時06分東京行電車に乗り換える.電車はまあまあ空いていて,OM先生と一緒に昔の勤務先のことなど雑談しながら大船までご一緒する.
 今日は土曜日,自宅近くを通るバスは休日ダイヤ.バスの本数が少ない,大船駅前のバス停で25分も待つ.18時半頃,やっと帰宅する.
 明日はARENAグループの山行に参加する予定である.早く準備をして寝なければ身体が持たない.何とも忙しないが,仕方がない.それに来週月曜日からは展覧会.特に月曜日は朝から会場飾り付けのお手伝いをしなければならない.“参った!参った!”の一日であった.

<ラップタイム>

11:27  甘酒茶屋から歩き出し
11:40  休憩(11:55まで)
12:15  休憩(12:18まで)
12:22  屏風山山頂(13:02まで昼食)
13:42  箱根関所前登山口
13:45  箱根関所(14:00通り抜け)
14:28  旧箱根街道入口
15:13  甘酒茶屋着

[登山記録]

■水平歩行距離                5.8km

■累積登攀高度                365m 

■累積下降高度                                   365m

■所要時間(休憩時間込み)
  甘酒茶屋発                         11:27
     〃  着                                  15:13
  (所要時間)                    3時間46分(3.77h)
  水平歩行速度          5.8km/3.77h=1.54km/h
                                  (おわり)

「伊豆箱根の山旅」の前回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/f7e6ae615ae277ab58767b0fd07ccea6
「伊豆箱根の山旅」の次回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/630a4b0b384bc87b4dc0c6076c87bc80


Viewing all articles
Browse latest Browse all 2690

Trending Articles