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Channel: 中高年の山旅三昧(その2)
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紅葉の軽井沢・小諸・浅間連峰周遊;第2日目(2);浅間山(2)

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                                <湯の平の紅葉>

    紅葉の軽井沢・小諸・浅間連峰周遊;第2日目(2);浅間山(2)
            浅間山から車坂峠へ  
           (塔ノ岳常連グループ・地元グループ)
            2014年10月8日(水)~11日(日)

第2日目;2014年10月9日(木) (つづき) 晴

前の記事
  ↓
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/63fa453fc7b75b169e585005bcf7604e

(1)火山館から浅間山へ

<ルート地図>

■浅間山全体図

                  ↓
■浅間山周辺地図         拡大図


<湯の平の紅葉>

■黄金色に紅葉したカラマツ
 8時23分に火山館を出発する.
 火山館のすぐ脇にある浅間山神社に無事に登山ができるように御参りをしてから,やや急な坂道を登る.急坂を登り切ると,登山道の勾配はなだらかになる,私達は,鬱蒼としたカラマツ林の中を北に向けて歩き続ける.
 やがて,黄金色に紅葉したカラマツの向こうに,第二外輪山の蛇骨岳や仙人岳が良く見える場所に到着する.
 昨年の10月に,台風の通過直後に雲で何も見えないこの辺りを一緒に歩いた方が,
 「去年は何も見えなかったけど,素晴らしいですね…」
と感激した様子である.

<第二外輪山が見え出す>

■草すべり分岐
 8時34分,草すべり分岐に到着する.
 紅葉の見頃には,まだ一寸早いようだが,それでも,素晴らしい風景である.ここまで来ると,やっぱり今年もこの時期に訪れて良かったなとしみじみ思う.
 私にとって,もちろんこの辺りまでは,幼少の時代から,たびたび訪れている思い出の場所でもある.

<草すべり分岐>

■Jバンド分岐
 草すべり分岐を過ぎると,登山道の勾配が次第にきつくなり始める.
 8時51分,Jバンド分岐を通過する.
 この辺りから,高度が増すにつれて,樹木の背丈が次第に小さくなっていく.いよいよ浅間山の核心部を登り始める.

<Jバンド分岐>

■外輪山とカラマツ
 登るにつれて,次第に視界が広がる.やがて,これまで頭上に見えていた第2外輪山が,ほぼ同じ目線で見えるようになる.紅葉したカラマツの向こうに外輪山が見えている.
 この辺りが樹林帯の限界である.

<唐松の間に外輪山が見える>

■登山道の途中で休憩
 9時23分,登山道の途中で衣服調整のために休憩を取る.
 高度が高くなるにつれて,気温が下がったことと,樹林帯を抜け出したので冷たい風をモロに受けるようになったので,衣類を一枚余計に羽織ることにする.
 今日の天気はまずまずの晴だが雲が多い.上空の雲が日光を遮ると,すぐに寒くなる.見上げると山頂に雲が掛かっている.たまたま下山してきた男性に,
 「山頂まで行きましたか,頂上の天気はどうでしたか…?」
と伺う.
 「ときどき雲が掛かったり,晴れたり…でした」
とのこと.
 私達が山頂に着いたときに晴れ渡るのを期待しながら,また登り続ける.登るにつれて勾配がますます急になる.

<吹き曝しの斜面で衣服調整>

<山頂を往復>

■前掛山分岐
 急斜面の山裾を右へ廻り込むように登山道が続く.前方に群馬県側が見えるようになると,勾配はますますきつくなる.ザラザラとした礫と砂の登山道を登るのは,正に難行苦行の連続である.幾ら登っても,まだまだ先があるような錯覚に陥る.でも,視界がますます開けてくるのが楽しみである.
 9時53分,漸く前掛山分岐に到着する.
 ここから前掛山山頂までは,沿面距離で約1キロメートル.見えてはいるが,結構長い距離である.稜線上に数人の登山客の姿が小さく見えている.
 前方に噴火の際の待避所として作られたシェルターが2基見える.
 私達はこの分岐で暫く休憩を取る. 

<前掛山分岐>

■山頂で記念写真
 分岐点の標識近くの岩陰にリュックを置いて,山頂までピストンすることにする.山頂は直ぐ近くに見えているが,実際に登って見ると,結構時間が掛かる.
 10時20分,漸く山頂に到着する.
 火山館を出発したのが8時23分だったので,所要時間は1時間57分である.標準時間は休憩時間なしで2時間丁度なので,私達は標準時間よりは,まあまあ速く登ったことになる.
 山頂には冷たい風が吹いている.長居は無用.記念写真を撮ってすぐ,10時25分,下山開始である.

<山頂で記念写真>

<山麓で昼食>

■天空の眺望
 10時38分,前掛山分岐に戻る.
 ここで小休止後,再びリュックを背負って下山開始である.急傾斜のザレ場が連続する.滑りやすくて歩きにくいが我慢のしどころである.
 眼下に湯の平の火口原が広がっている.何という美しさだろう.三つ石,Jバンド付近がまるで鳥瞰のように見えている.この風景を眺めただけでも,登り甲斐があったというものである.

<湯の平の先にJバンド,鋸岳,仙人岳が良く見える>

■振り返れば浅間山
 長い長い急坂を下り続ける.ときどき登って来る登山者とすれ違う.多分,地元の方だと思うが,ごく簡単な装備と運動靴で登って来る方も多い.かつての私もそうだったように…
 11時20分頃,ようやく樹林帯の中まで下山する.今下山してきた方向を見上げると,カラマツの向こうに巨大な浅間山の山肌が広がっている.
 “ついさっきまで,あんなところまで登ったんだ…”
と思うと感一入である.
<カラマツの向こうに聳える浅間山>

■少々早めの昼食
 やがて下り勾配も緩やかになる.高度も下がったので,寒さも次第に和らぐ.
 「そろそろお昼にしませんか…朝食が早かったんで…」
と,どなたかが提案する.
 勿論,異論はない.
 11時35分頃,早速,登山道のすぐ脇の空き地に座り込んで,早めの昼食を摂る.気分最高!

<早めの昼食>


(2)草すべりと中コース

<ルート地図>

■浅間山全体図

              ↓
■中コース拡大図     拡大図


■再び草すべり分岐へ
 11時47分,昼食を終えて,午後の部の開始である.
 周囲の紅葉を眺めながら歩いて,11時56分,草すべり分岐に到着する.ここから,第二外輪山の一角にあるトーミノ頭へ向けて,急坂を一気に登る難所が始まる.
 私は皆さんに,
 「…ユックリ登りましょうね…」 
と念を押す.
 でも,内心では,
 “そんなことを言っている自分が,一番先に,へばってしまうな…”
と予感している.

<草すべり分岐>

■急坂の連続
 草すべり分岐からトーミノ峰を目指す.
 最初はなだらかな登り下りが続く.コースの途中で牙山の雄姿も望めるが,楽しく登れる場所はそれほど長くはない.すぐに急坂のジグザグ道が連続するようになる.

<途中牙山を望む>

■岩場と荒れた登山道
 喘ぐようにして急坂を,ジワリジワリと登り続ける.
 途中,高度感のあるトラバース道や,三点確保で登らなければ成らない一寸した岩場もある.さらには大きく崩れた場所を迂回して登る所もある.登山道はかなり荒れている.
 ビデオを撮っているMGさんは遙か先を登っている.余力のあるYDさんに,
 「どうぞ先に行って下さい…トーミノ峰で待ってて下さい…」
と先頭を譲る.
 その後,YDさんと私達の距離は,すぐに広がっていく.

<次第に高度を増して目の前に火口壁が迫る>

■稜線に出る
 第二外輪山の稜線がすぐ目の前に見えているのに,なかなか辿り着かない.もう稜線かと思うと,登山道はつれなく右折してトラバース道になる.また左折する.今度こそは稜線に出るかと思うとまたトラバース道になる.
 そんなことを繰り返して,13時23分,漸く稜線に到着する.本当にシンドイ道である.
 草すべり分岐からの所要時間は,休憩時間込みで1時間27分.標準時間は休憩時間なしで1時間20分である.ということは,やっと標準時間で登ったということになる.
 “足を引っ張ったのは,ほかならぬオレだな…犯人は…”
という自覚はあるが,そんなこと知らんぷりすることにしよう.

<第二外輪山の草すべり分岐に到着>

■トーミノ頭手前で一休み
 トーミノ頭は,草すべり分岐のすぐそこにある.トーミノ頭より,ここの方が広くて風も当たらないので,ここで少し長めの休憩を取ることにする.
 “ヤレヤレ…疲れた.正に疲労困憊だ…”
これ私の本音である.
 でも,もうここまで来れば,後は中コースを経由して車坂峠まで一気に下るだけである.もうバテて困り果てることもない.そう思うと実に気が楽になる.
 ここは車坂峠から黒斑山に登る登山者の通り道である.
 ときどき,休憩を取っている私達の前を登山者が通過する.
 数人の男性が私達の前を通り過ぎる.私達の仲間の女性が,
 「頑張って下さい…」
と黄色い声援が飛ぶ.
 すると1人の男性が,
 「頑張ってと言われても…オレもここで休んでいたいよ…」
と愚痴る.このやり取りを聞いて,私も心の中で,
 「ウン,分かる…分かる.登りは辛いよね…」
と男性に同情する.


<トーミノ頭手前で休憩>

<中通りを一気に下る>

■トーミノ頭
 休憩を終えて,13時36分に下山開始.
 まずは直ぐ近くにあるトーミノ頭を越える.荒々しい岩稜の向こうに剣ヶ峰の稜線が見えている.
 トーミノ頭の先端を廻り込むようにして,車坂峠に向かう登山道に入る,これで,第2外輪山の内側の景色とはお別れである.
 ここで私は,去年,猛烈な強風の中を,トーミノ頭を這うようにして廻り込んだことを鮮明に思い出す.
 稜線直下は,岩礫が累々と重なる道である.少し下ったところで,表コースとの分岐点がある.私達がこの分岐点に差し掛かったときに,1人の男性が表コース方面から登って来る.
 私達は,今回も中コースを通って下山することにする.

<トーミノ頭>

■荒れた登山道
 岩稜の山道を下り続ける.途中で,恐る恐る下っている数名の登山者を追い抜く.決して私達が速いわけではなく,登山道になれていない彼らがやたらに遅いだけのことである.
 岩稜を過ぎると樹林帯に入る.登山者の急増と,雨水が原因なのか,登山道は深くえぐれている.私達は溝に落ち込んだネズミのように,溝の中をひたすら下る.

<溝のような登山道>

■長閑な下り坂
 溝のような登山道を過ぎると,見晴が一気に開ける.登山道は谷の右岸沿いの長閑なトラバース道に変わる.
 谷間のカラマツの紅葉が,見頃を迎え始めている.
 足元も歩き易い道なので,周囲の風景を堪能しながら,下り続ける.

<長閑なトラバース道>

■手入れが行き届いた階段道
 14時25分頃,手入れが行き届いた階段道になる.
 私の思い違いかもしれないが,この階段の手前に,一寸した登り坂があったはずだが…
 “おかしいな…登り坂が無くなっちゃった!”
 私は登り返しがないのは有り難いが,なんだかキツネにだまされたような気分である.どうやら道路が付け替えられたようである([参考写真参照]).

<手入れが行き届いた階段道>

[参考写真]
 下の写真は,昨年10月に中コースで撮影したもの.この辺りに,結構な登り返しがあったが,今年はこの登り返しがなかった.

<中通り途中の登り返し>

■車坂峠に到着
 登り返しがなかったので,大助かりだが,何となく節目がなくなった感じもあるが,この階段を下った後は急な下りもなく,実に心地よい散策路が続く.ホッとしながら散策路を歩き続ける.
 途中,裏コースへの分岐点を通過する.そして,14時34分,無事,車坂峠に到着する.
 トーミノ頭を出発したのが13時36分,したがって,中コースの所要時間は途中の休憩時間込みで58分.標準時間は休憩時間なしで60分である.ここでも私達のチームは標準時間より早めに歩いたことになる.結構,結構!
 車坂峠の広場で,私が音頭を取って,足元から先に,少々念入りにクールダウンのストレッチを行う. 

<車坂峠に到着>

■記念写真
 ホテルにチェックインする前に,車坂峠で記念写真を撮る.カメラを構えている当の私がこの記念写真には写っていないが,それで良かったのか悪かったのかは良く分からない…が,とにかく全員無事で第2日目の行程が終わったのが何よりである.
 今日はこれからホテルにチェックインして,風呂に入るのが楽しみである.
 皆さん,ご苦労様でした.

<車坂峠で記念写真>
                                         (つづく)
続きの記事
  ↓
(編集中)

「上信越の山旅」の前回の記事
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「上信越の山旅」の次回の記事
(なし)







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