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Channel: 中高年の山旅三昧(その2)
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紅葉の軽井沢・小諸・浅間連峰周遊;第2日目(1);浅間山(1)

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                                <牙山付近の紅葉>

    紅葉の軽井沢・小諸・浅間連峰周遊;第2日目(1);浅間山(1)
            浅間山荘から火山館まで  
           (塔ノ岳常連グループ・地元グループ)
            2014年10月8日(水)~11日(日)

第2日目;2014年10月9日(木) 晴

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  ↓
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/f5983561fa989a6fb0db15043787db3e

<ルート地図>

■浅間山全体図

             ↓
■浅間山荘→火山館   拡大図



<相乗りタクシーで浅間山荘へ>

■早朝の布引山
 宿泊しているホテルの部屋が,なぜかやけに蒸し暑いので,ついつい一晩中窓を開けっ放しにして眠ってしまった.そのためか,私は早朝3時過ぎに目が覚めてしまう.もっとも,家に居るときも,3時過ぎには起床してしまうので,早すぎる目覚めということでもないが…
 “まあ…,いいや,このまま起きてしまおう…”
と一人部屋の気楽さから,起床してしまう.
 今朝は,5時30分に予約したタクシーがホテルの玄関前まで送迎してくれることになっている.それまで,随分と時間があるが,特段にすることがない.自宅に居たら早速パソコンを開いて何かゴソゴソし始めるところだが…何となく手持ち無沙汰である.
 とにかく身支度を調えて,昨日コンビニで購入した朝食用のオニギリを,1人でボソボソと食べる.味気ないなあ…
 オニギリを頬張りながら,窓外を見下ろす.
 西の空には満月が煌々と光っている.
 “そう言えば,昨夜は皆既日食だったな…”
 私は,今朝月を見るまで皆既日食のことはすっかり忘れていた.
 下の写真で,右下に黒く見える断崖は,布引山である.「牛に引かれて善光寺参り」の伝説で有名なところである.
 “五十三次洛遊会の皆さんと一緒に,善光寺街道を歩くときは,是非,布引山まで足を延ばそう…”
 私の頭の中では,今から善光寺街道歩きのことがチラチラしている.

<満月と布引山>

■タクシー相乗りで出発
 5時20分,まだ少し早いかなと思いながらも,1階のロビーへ降りる.ところがもう殆どの方が顔を揃えている.
 予約していたタクシーも,予定時間より早く到着する.9人乗りのジャンボタクシーである.早いに越したことはない.私達は,早速タクシーに乗車,5時28分に,ホテル前から発車する.

<ジャンボタクシー相乗りで出発>

■浅間山荘に到着
 小諸グランドキャッスルホテルのある場所の標高は約680メートルである.目的地の浅間山荘の標高は約1410メートル,その標高差は約730メートルである.この標高差を一気にこのタクシーで駆け上がることになる.
 私達が乗車したタクシーは,ほどなく小諸市の市街地を抜ける.すると,一気に展望が開ける.沿道にはリンゴ畑,民家が点在している.
 道すがら,話し好きの運転手が,色々なことを話題にする.私が実は小諸出身だと知ると,話題はますますローカルなことになってしまう.
 6時02分,私達を乗せたタクシーは,無事,浅間山荘(天狗温泉)に到着する.料金は7人割り勘で1人当たり1000円弱.もっと掛かるかなと思っていたので,1000円未満住むとは,大助かりである.


<まずは一の鳥居を目指して>

■浅間山荘前から歩き出す
 タクシーから降りると少々寒いが,山登りには丁度良い気温である.多少雲が湧いているが天気もマアマアである.
 とにかく安全第一.まずは不肖私が音頭を取って,念入りにウォームアップストレッチを行う.
 ストレッチを終えて,6時14分,浅間山荘前から歩き出す.私は,
 「…ゆっくり疲れないように登りましょう…」
と一同にお願いする.
 何を隠そう,今回の参加メンバーの中では,私が一番足が弱そうなので,予め予防線を張っておこうというのが私の魂胆である.
 浅間山荘から歩き出して,暫くは,道幅が広い林道風の道が続く.
 6時20分,蛇堀川に架かる橋を渡る.ここからが,いよいよ登山道らしい雰囲気になる.この辺りから,石ころだらけの狭い道になる.蛇堀川の水は,相変わらず赤茶色に濁っている.水が赤茶色になっている理由は,硫化鉄が溶け込んでいるからである.
 ビデオ撮影のMGさんは韋駄天のようにどんどん先へ登る.そして,ときどき振り向いて,私達が歩いている姿を録画する.

<蛇堀川を渡る>

■林の中で一休み
 足元は石ころだらけで,あまり良いとも言えないが,上り勾配はそれほどきつくはない.私達は緑陰が美しい森の中を,気分良く歩き続ける.
 6時45分,そろそろ歩き出して30分になるので,衣服調整と給水のために5分ほど休憩を取る.
 皆さん,まだまだ元気である…かろうじて私も…

<林の中で立ち休憩>

■一の鳥居
 立ち休憩を取った後,再び歩き出す.相変わらず蛇堀川左岸沿いのトラバース道を登り続ける.
 やがて,登山道は下り坂になり,6時51分,左岸川沿いに立っている一の鳥居に到着する.
 ここで登山道は二手に分岐する.どちらの道を辿っても二の鳥居付近で再び合流するので,どちらの道も同じようなものである.そこで私はどちらの道を歩くか少々迷う…が,結局は,途中に不動ノ滝がある道を選ぶ.

<一の鳥居>

■いよいよ核心部へ
 一の鳥居から先は,石ころと岩が折り重なっていて,少々分かりにくい.ゴロゴロ岩を伝って先へ進む.
 6時54分,また,丸太を4本並べただけの橋を渡る.今度は蛇堀川の右岸沿いの道になる.相変わらず登り坂が連続する.
 この辺りから,登山道の勾配が次第にきつくなる.

<一本橋を渡って右岸へ>

■水飲み場
 蛇堀川右岸沿いの道を辿る,上りの勾配がだんだんきつくなり,道路が川から少し離れはじめる.石や岩が重なる道を登っている内に,川よりも次第に高い所を歩いている.少々高度感がある.
 7時05分,水場に到着する.ここ数日雨が降っていないのだろうか,何時もと較べると流れ出る水の量が大分少なめである.
 私個人の感想だが,私は,どうもここの水を積極的に飲む気はしない.というのも,写真の樋からから流れ出ている水は,ここで湧出しているのではなく,もう少し高いとkろから湧出していて,短い距離だが.水飲み場までは地表を流れている.
 とはいえ,真夏の暑いときは,私もここの水で喉を潤すことが多い.
 今回同行の仲間では,ここの水を積極的に飲もうという方は居ないようである.でも,とにかく,ここで小休止.

<水飲み場>

■不動滝
 水飲み場から先は,一寸足場が悪い急坂になる.
 7時11分,不動滝に到着する.ここで,写真撮影の休憩タイムを取る.
 私は,これまで,不動滝の写真を,それこそ何十枚もの撮っているが,何時も赤茶色に濁った水が流下している.所が,どういう訳か,今日は殆ど滝の水にはほとんど濁りがない.
 こんな綺麗な水が流下している不動滝を見るのは,私にとって,多分,初めてのことのような気がする.

<不動滝>

■長坂を登って二の鳥居
 不動滝を過ぎると,急な登り坂になる.暫くの間,上りの階段道が続く.ここは長坂と呼ばれる難所である.
 私達は,長坂をゆっくりと登り続ける.
 7時17分,二の鳥居に到着する.先ほど一の鳥居で枝分かれした道と,ここで再び合流する.
 私は,ここで,小休止すると一同に言う.
 「えぇ~…,さっき休んだばかりですよ…」
どどなたかが言う.私は,
 「いえ…,ここで休憩を取るのは私の儀式,縁起担ぎなので…」
と言い訳を言う.これ本音.
 …と,言うわけで,ここでの休憩はほんの2~3分で終える.

<二の鳥居で縁起担ぎ休憩>

■カモシカ平;視界が開ける
 7時30分頃,ようやく急坂が終わって,だんだんと緩やかな坂道に変わる.それと同時に,辺りの視界がだんだんと開け始める.
 標高が高まるにつれて,木々の紅葉がだんだんと美しくなる.
 7時50分頃,カモシカ平に入る.今日はカモシカに会えるかなと期待しながら登り続ける…が,どうやら今日は会えそうもない.
 振り返ると視界が開けている.今まで登ってきた谷間が見事に紅葉している.感激!.

<振り返れば紅葉が綺麗だ>

■中開霊神石塔
 7時51分,中開霊神石塔の前を通過する.
 この大きな石塔がここに安置されていることは以前から知っていたが,qあわたしに派中開霊神について何も知らない.また,興味もなかった.でもやっぱりちゃんと調べておかなければいけないなと今頃になって気がつく.
 “でも,下山したら,そんな気持ち,すぐに忘れてしまうだろうな…”
と,平素からぐうたらな私は,石塔の前を通過しながら,こんなことを考えている.

<中間霊神石塔>

■外輪山の中に入るのが
 浅間山は三重式火山である.現在の火口が釜山,そのすぐ外側にある前掛山.口跡,さらにその外側にある鋸岳,仙人岳,蛇骨岳,黒斑山,トーミノ頭,牙山,剣ヶ峰などの山が外側の火口跡である.
 私達は8時過ぎに,一番外側の第2外輪山入口辺りに到着する.
 この辺りまで登ると,火山特有の景観になる.ここは,何回来ても,素晴らしい景観だなと思う.この辺りなら,運が良ければカモシカに会えるかもしれない.昨年は,この辺りでカモシカに会えたが,今年はどうだろう.

<火山特有の景観が広がる>

■マッターホルンのような形の牙山
 カモシカ平を過ぎて,進行方向右手に牙山(ギッパヤマ)を眺め登り続ける.
 牙山の断崖は紅葉の名所でもある.でも,今は,まだ時間が早いので,折角の紅葉も日陰になっている.とても残念.午後になれば,美しい紅葉が楽しめるのに…
 “でも,まあ,仕方がないな…”
 私は牙山を見る度に,マッターホルンに良く似ているなと思う.

<牙山の偉容>

■火山館に到着
 ザレた硫黄臭い谷を廻り込むように登る.足場が余り良くない場所もあり,少々緊張しながら登る.
 8時10分,無事,火山館に到着する.
 6時14分に浅間山荘から歩き出したので,火山館まで所要時間は,休憩時間を含めて,1時間56分である.このコースの標準時間は,休憩時間を含めないで2時間丁度である.したがって,私達の所要時間は,まあ,まあ,という所だ.

<火山館>

■火山館で一休み
 火山館に入る.
 館内には館長のKDさんが居られる.
 「…大勢来られたんで,誰かと思ったらFHさんでしたか…ガイド始めたんですか?」
と言われてしまう.
 今年になってから,私は何だかんだで多忙で,浅間山にはすっかりご無沙汰している.KDさんにお会いするのは,ほぼ1年ぶりである.
 館内にはもう一人の男性が居られる.神田さんにこの男性を紹介される.でも,お名前を伺った途端に忘れてしまう.この男性は浅間山に関連する某クラブの会員だそうである.実は私もこのクラブの会員だが,会費を払っているだけで,なにも活動をしていない不良会員である.
 KDさんから,このクラブをNPOにする計画があるので賛同してほしいといわれる.勿論異論などあるはずがない.
 KDさんから,現在の浅間山の様子を詳しく伺う.さらに,裏コースがどんな状態かの情報を教えて貰う.
 KDさんのお話しだと,裏コースは夏草があって,道路自体が定かではないので,行かない方が良いとのことである.
 私は,KDさんの情報を参考にして,これからの行動予定を次のように決める.
 “まずは,山頂まで登ろう.その後,一旦,草すべり分岐まで戻って,草すべりを登ってトーミノ頭に到着後,中コースを車坂峠まで下ろう…”
 …とはいっても,結構大変なコースである.
 雑談の中で,昨今の御嶽山噴火の影響で.浅間山の登山客は,従来の4分の1に減少しているそうである.
 火山館での休憩を終えて,8時23分に火山館を出発する.

<火山館を出発>
                                         (つづく)
続きの記事
  ↓
(編集中)

「上信越の山旅」の前回の記事
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「上信越の山旅」の次回の記事
(なし)













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