＜雨の遊歩道＞
雨降りしきる鎌倉中央公園で初秋を楽しむ
（単独散策）
２０１４年９月８日（月） 雨
2日前の土曜日に，蒸し暑さに四苦八苦しながら，丹沢塔ノ岳を往復した．それなのに，どうしたことか，翌，日曜日からは，半袖短パンではとても寒くて居られないほどの涼しさ…というより寒くなってしまった．
今日も朝から雨．やっぱり寒い．
例により，机に座ってゴチャゴチャと何かしているうちに，瞬く間に午前中は終わる．デング熱騒ぎが代々木公園だけでなく，あちこちの公園にも飛び火しているというニュースを聞きながら昼食を済ませる．
幾ら雨の日だとはいえ，終日家の中でゴロゴロしていては体が鈍る．
“ちょっとばかり，鎌倉中央公園でも散歩してこようか…”
ということで，ボロデジカメを片手に，ビニール傘さしてお散歩だ．
清水塚口から鎌倉中央公園に入る．
上の池から下の池に下る木道に差し掛かる．雨に濡れた木道は滑りやすいので，足元をシッカリ見ながら歩く．その木道が雨で鏡のように曇り空を反射させている．
“うん…なかなか綺麗だな．風情があるな…”
とブツブツ無言で独り言を言いながらデジカメを取り出す（冒頭の写真）．
木道の途中で蓮池を覗き込む．蓮の花はもうすっかり散ってしまったが，雨粒が沢山付いているハスの葉が面白い．
すかさずデジカメだ．
雨が少し小降りになった．
今度は，木道から池を見下ろす．池の水面に雨滴がつくる沢山の同心円が出来たり消えたりしている．その様子が面白いので，早速デジカメだ．
幸いなことに，こんな雨の日に公園を彷徨いている人は，ほとんど居ない．もし誰かが，木道から何の変哲もないものに見入っている私を見たら，変人だなと思うだろうな…そんなどうでもいいことを考えながら，雨滴の作る波紋を眺め続ける．
花の名前などほとんど興味のない私でも，綺麗な花はやっぱり綺麗だなと思う．雨に生気を貰ったように見える薄紫の花に見惚れる．ここでも花を見上げながらデジカメだ．
でも残念なことに花に付いた雨滴は，うまく写っていないようだ．とはいえ，薄紫の花の色と葉の緑，それに黄色の取り合わせが実に絶妙だなと思う．
下の池近くの木道に差し掛かる．
道なりに進んで，アサガオのトンネルを潜る．ここでもデジカメだ．
“雨が降ると木々の緑が生き生きするな…”
と当たり前のことをあらためて感じる．
あいかわらず雨は降り続いているが，このまま家に引き返したのでは，少々歩き足りない．ついでに大船まで歩こうか…ということで山崎口から公園の外に出る．
いつも大船へ行くときは，薬師堂跡を経由して山崎跨線橋を越える道を通るが，今日は少し道順を変えて宝積寺跡から天神下を経由して大船まで出ようかと思う．
江の島道分岐の手前で，左手に分岐する急坂がある．
“この急坂を登ったら，どこへ出るんだったかな…”
どうもこの坂のことは私の記憶にない．
“ちょっと登って見よう…”
ということで左折する．
ちょっとした山道より急な，とんでもない所である．こんな急坂でも道の両側にビッシリと住宅が建ち並んでいる．
途中何カ所か枝道があるがすべて行き止まりになっている．ついに一番高いところまで登り詰めるが，残念ながら袋小路．また急坂を引き返すしかない．
今登った坂道を振り返ると，雨に煙る天神下，大船方面の眺望が開けている．折角だから，ここでもデジカメだ．
急な下り坂を下りてから，バス停山崎に到着する．
急に気が変わって，バス停近くの某コンビニに立ち寄る．この頃，私も良く利用する100円コーヒーでも賞味しようかと思ったから．
でも，ここのコンビニのコーヒーは，どうやら高級路線を取っているらしく，100円コーヒーではなく，コーヒー1杯が200円前後もする．ケチな私は，
”や〜めたっ…と！”
店内で週刊誌を立ち読みしてから，缶コーヒーを購入．だって…何も買わずに雑誌を立ち読みしただけで終わりでは，ちょっと気が引けるから…
10分ほどでコンビニを出る．
何となく大船まで行く気がしなくなる．そのまま往路を辿って帰宅する．
“何やってるの…バカみたい！”
これが私の反省の言葉である．もっと一日一日を大切に過ごさなければ…
（おわり）
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