<もうすぐイグナツマッティス小屋だ>
オーストリアの山旅:第9日目(3);イグナツマッティス小屋へ
(アルパインツアー)
2014年6月26日(木)〜7月7日(日)
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第9日目;2014年7月4日(金) (つづき)
<ルート地図>
※再掲
<花と湖を見下ろしながら>
■眼下に小屋が見える
ロートマンドルシュピッツェ峠から急な岩稜を下ると,見晴の良い尾根道になる.辺り一面に薄紫色の花が咲いている.私は花オンチ.ノートには花の名前をメモしてあるが,間違って書くと,格好悪いので,ここでは花の名前には触れないことにする.
進行方向左手に綺麗な湖が見え始める.
現地ガイドのWGさんが,
「…あそこに見えるのが,今日宿泊するイグナツマッティス小屋ですよ…」
と私たちに言う.
“なるほど…あれが今日宿泊する小屋か…”
早合点した私は,湖の畔にある数軒の小屋に焦点を当てて写真を撮る.
【注】
後で,写真に写っている小屋は牧場の小屋で,イグナツマッティス小屋ではないことが分かる.
<眼下に小屋が見える>
■眼下に素晴らしい湖水
とにかく素晴らしい風景である.
眼下に素晴らしい湖水が見える.地図で確かめると,この湖は,ウンタージグラッシェゼー(Unt.Giglachsee;下ジグラッセ湖;標高1,921メートル)である.
湖水の対岸には,斜めに登る坂道が見えている.この坂道を登り切ったところに小屋が建っている.
【注】
この小屋がイグナツマッティス小屋であることが,もう少し後で分かる.
<眼下に美しい湖水が見える>
■もう一つの湖水
目をさらに左手に転じると,ウンタージグラッシェゼーのさらに上流にもう一つの湖が見えている.これはオーベルジグラッシェゼー(Ob.Giglachsee;上ジグラッシェゼー)である.
両方の湖水に下る斜面には,ピンク色の花が一杯咲いている.
“なんという美しい風景だろう…”
私たちは,進行方向左手に湖水を眺めながら,坂道を下り続ける.下るにつれて湖水が近付いてくる.
<紫の花が咲いている斜面の向こうに湖が見える>
<湖水まで下山する>
■アルペンローズ
12時57分,標高2,160メートル地点で休憩を取る.
これまで下ってきた方向を振り返ると,湖水のある方向とは全く異なり,残雪の高い山が連なっている.
足元には沢山のアルペンローズが沢山咲いている.気温は暑くも寒くもなく実に心地よい.何となく解放された気分になる.
私たちは,休憩時間中も辺りを散策しながら,花の写真を撮りまくる.
<美しい花に囲まれて休憩を取る>
■湖畔の小屋群
13時15分,休憩を終えて歩き出す.単調だが少し急な下り坂が連続する.そして湖水の湖畔を廻り込むようにして,13時20分,ウンタージグラッシェゼー湖畔にある数軒の小屋に到着する.てっきりここがイグナツマッティス小屋かと思っていたが,現地ガイドのWGさんが,
「ここはイグナツマッティス小屋ではありませんよ.まだ,まだ先ですよ…」
と無慈悲なことを言う.
ここに立っている小屋は何なのかは分からないまま,小屋群の中を通り抜ける.
<湖畔の小屋群の中を抜ける>
■小川を渡る
13時27分,湖水から流れ出る小川に到着する.小川に架かる小さな木橋を渡る.
ここから,水平距離300〜400メートルの登り坂の終点に今日の宿泊場所であるイグナツマッティス小屋がある.
あともう一息で今日の終点である.
<小川を渡る>
<イグナツマッティス小屋>
■イグナツマッティス小屋に到着
橋を渡ってからイグナツマッティス小屋までは一本道である.先頭を行くWGさんが,
「…ここから先は一本道です.」
と私たちを励ます.
ここから先は速く歩きたい人は早く歩いても良いとのことである.終始ユックリペースで歩いていた私は,一瞬だけでも良いから自分の速度で歩きたいと思っていたので,これ幸いと,自分の速度で歩くことにする.
WGさんの了承を得て,私は先頭から飛び出して,何時も塔ノ岳に登るときの速度まで歩行速度を速める.自分の経済速度で歩くのは,実に良い気分である.すぐに他の方々との距離が広がるが,WGさんの了承を得ているので遠慮することはない.自分の鬱積を拡散するようにドンドンのぼる.
14時42分,私だけがイグナツマッティス小屋(標高1,986メートル)に到着する.
眼下にウンタージグラッシェゼーが見えている.小屋と湖との標高差は65メートルである.
<イグナツマッティス小屋に到着>
<男性が泊まった別棟> <食堂や女性が泊まった部屋のある本館>
■続々と小屋に到着する
小屋前には立派な案内番が立っている.小屋前の広場で,景色を見下ろしながら,皆さんが到着するのを待つ.そして,私が小屋に到着してから3分後,16時45分に,皆さんが続々と到着する.
<続々と到着>
■割り当てられた部屋
小屋前の広場でクールダウンストレッチをしている間に,WGが宿泊手続きをする.
その結果,男性の部屋は別棟,女性は本館という割り当てである.別棟はどうやら新築の建物のようである.
別棟に入る.階段を登って指定された部屋に入る.私たちが割り当てられた部屋は階段の部分とは仕切りのない6人部屋である.ここを4人で使用してくれとのことである.スペースの広さはタップリあるので,文句は言えない.ただ,またしても私は生存競争に負けて,壁際のスペースは確保できない.
“でも,まあ,いいか…”
正直なところ,寝場所など何処でも構わない.
この部屋の天井は,またしても屋根裏らしく中央の部分は高いが,急勾配の屋根が付いているらしく両側はかなり低くなっている.
WGさんとツアーリーダーのYDさんの部屋は.廊下を挟んで反対側の2人部屋である.
<6人部屋を4人で使う>
<天井はこんな具合> <別棟の入口>
(つづく)
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