<汽車道から“みなとみらい”を望む>
?浜;関内・山下公園・みなとみらい地区周遊
(パスポート受け取り序でに単独散策)
2013年5月24日(金) 晴
<ルート地図>
<鎌倉中央公園を抜けて大船へ>
■新しいパスポート
今日は,かねてより申請中のパスポートの公布日である.?浜関内まで行かなければならない.
良い年をして,何で今頃パスポート?
実は,前回,パスポートを申請したとき,私は5年後にトウネントッテ70歳になる計算だった.私はそんなにロートルになった頃,海外旅行に出掛けるなどあり得ないと思ったので,有効期限が5年のパスポートを取得した.それにわずかな金額の差だが5年パスポートの方が,10年パスポートより手数料が幾分安かったからだ.
ところが,瞬く間に,5年が経過し,気がついたときは私のパスポートは有効期限を過ぎていた.
さて,その5年間で私がどうなったかである.結論から言えば,いろいろ細々とした身体のトラブルはあったものの,毎年,相変わらず年間50〜60回丹沢塔ノ岳に登っているし,北アルプスの高山にも年に1〜2回は出掛けている.また,昨年は白内障の手術を受けた関係で海外登山には行かなかったが,それまでは毎年1回海外の高山にも出掛けている.まあ大過なくトウネントッテ70歳を通過してしまった.
…で,まあそんなわけで,今年もどこか海外へ出掛けてみようかという気になっている.それには,まずは失効しているパスポートを返上して新しいパスポートを貰わなければ…という次第である.
今度は,思い切って有効期限10年のパスポートを貰うことにしたが,いくら何でも新しいパスポートの有効期限が切れるトウネントッテ80歳では,山へなど到底行けないだろう.
…ま,ともかく今日は?浜関内まで,パスポートを撮りに行かなければならない.
今日の天気は上々.実に気持ちがよい.そこで,自宅から大船までは乗り物に乗らずにブラブラ歩きをしようと決め込む.
■鎌倉中央公園のハンゲショウ(?)
自宅近くの鎌倉中央公園清水塚口から公園に入り,山崎口へ向かう.
私は名だたる花オンチ.多分,ハンゲショウかと思うが,今年も勢いよく育っている.これからが楽しみだ.
<ハンゲショウ>
<これ何の花? ショウブ,アヤメ? 私には区別付かない>
■アジサイが少し色付き始めた
山崎口から公園を出る.公園近くの民家のアジサイが色付き始めている.アジサイを見ると,もうすぐ梅雨になるなと連想する.
さて,何件か依頼を受けている鎌倉アジサイ案内のコース設定をそろそろしなければ…さて,どこを廻ろうか.
<あじさいが色付き始めた>
■Becker’sで軽食
ブラブラ歩きを続けて.山崎から大船に抜ける.バスで220円掛かる道のりである.歩数にして約7000歩.
大船駅構内にあるn\Becker'sに惰性で立ち寄ってしまう.何時ものようにブレンドコーヒーとオニポテを所望する.この程度の飲食で結構小腹が治まるから有り難い.
<大船駅構内Becker’s にて>
<?浜公園から山下公園>
■?浜公園
大船駅から根岸線の電車に乗って関内駅へ.
関内駅から?浜公園を横切って,山下公園方面に向かう.今度の土日に何か催し物があるらしく,?浜公園から日本大通りかけて,おびただしい数のテントが張られている.
私は?浜市民ではないので,一体何が始まるのか全く分からないが,延々と続くテントの列を見て唖然とする.
“随分と大規模だなぁ〜・・・”
<沢山のテントが並ぶ?浜公園>
■パスポート受領
山下公園近くにあるパスポートセンターで,新しいパスポートを受領する.パスポートセンターは随分空いていて,全く待ち時間なしに交付を受ける.これで,お金さえあれば,外国旅行に出掛けることができる.
さて,どこへ行こうかな? 近場の東南アジアか,それとこヨーロッパにしようかな?
とにかく,9月一杯に日本を出発するツアーは円高時代のレートで料金が設定されているので,海外旅行に行くなら9月までのツアーに参加するのが得だなと思っている.
■山下公園をブラブラ
拍子抜けするほど速くパスオート受け取ったので,真っ直ぐ帰宅する気にならない.折角だから,少し山下公園をブラブラしてみようと思う.
山下公園に入る.
丁度昼下がりの時間帯である.この近くの職場で働くサラリーマンやOLらしい方々で公園は賑わっている.見渡したところ,ベンチに空きがない.ただボンヤリ立っていても仕方がないので,園内をあちこち歩き回る.
<昼下がりの山下公園>
<?浜れんが街へ>
■長い高架歩道を歩く
随分と沢山の高校生程度の若者が山下公園を歩いている.
私も何となく彼らに付いて歩く.気がつくと,何時の間にか,長い橋のような歩道橋を歩いている.これまで,私は何回も山下公園付近まで通っているが,この長い橋を渡るのは初めてのような気がする.
この橋からの眺めは確かに面白い.
<長い歩道橋を行く>
■?浜れんが街に到着「
若者の後をついて行ったら,?浜れんが街に到着する.
私も,勿論,?浜れんが街という施設があることは知っていたが,わざわざ訪れる気にもならないままでいた.
今回は,若者の後について歩いたお陰で,やっと?浜れんが街を見物することになる.
何となく,日本離れした雰囲気が漂っている.
<?浜れんが街に到着>
■香辛料の匂い漂う異国の地?
れんが街は,外を見ただけで通り過ぎようとしたが,若者の集団が建物の中に入っていくのを見て,私も中に入る気になる.
入口のドアーを開けると,強烈な香辛料の匂いが漂っている.狭い通路の両側には雑貨店,飲食店などが建ち並んでいる.内部の雰囲気は,どう見てもアメリカかヨーロッパ風である.正直なところ,こんなに身近なところに,異国風の場所があるなどとは全く想像していなかった.
<外国のような雰囲気>
■洒落た地図
れんが街の建物から外へ出る.廻りには見馴れた高層ビルが見えているので,およその自分の位置は分かるが,どこをどう通ったら面白いかが良く分からない.
ところが,この辺りの観光案内図があちこちに設置されているので,自分がどこにいるのかがすぐ分かる.なかなか便利である.
<あちこちに設置された案内図>
<みなとみらい地区へ>
■サークルウォーク
やがて,遠景の高架歩道に到着する.サークルウォークと呼ぶらしい.
何気なしにサークルウォークを歩いている内に,自分が何度ぐらい歩いたのかが良く分からなくなり,うっかり360度廻って元に戻りそうになる.
もう一度方向を確かめてから,汽車道の方へ向かうことにする.
<サークルウォーク>
■おしゃれなウォーキングデッキ
サークルウォークから,大きな建物沿いの長いウォーキングデッキが続く.途中にベンチが幾つも置いてある.ベンチに座って,外の景色を眺めながらランチなんていうのも良いなと思いながら,デッキ道を歩く.
ウォーキングデッキは,大きなデパートのような建物で終わりになる.そこから階段を下りると,汽車道の入口がある.
<おしゃれなウォーキングデッキを行く>
■汽車道
ウォーキングデッキから階段を下りると,汽車道入口である.道路の真ん中に線路が残っている.前方にはみなとみらい地区のシンボル,ランドマークタワーが見えている.
あのビルの高い所に,私が務めていた会社の営業所がある.ときどきはこの営業所を訪れたことがあるので,なんとなく懐かしい.でも,あんなに頻繁に営業所を訪れていたのに,そこから目と鼻の先にある,汽車道を歩いたことがないというのは,誠に不思議である.
<汽車道を歩く>
<みなとみらい>
■帆船日本丸
やがて,前方に帆船日本丸が見えてくる.
ここに帆船が停泊しているのは,先刻,承知の助だったが,ついぞ間近にこの船を見たことはなかった.
今日は,この船をじっくり見るのに絶好のチャンスだったが,夕方,大船で昔の職場の方々と待ち合わせをしているので,見ている暇がない.残念なら,外から船を見ただけで通過する.
<帆船日本丸>
■空気圧縮機
暫く進むと,木の間から何やら巨大な金属の塊が見え隠れする.近付いて見るとごつい空気圧縮機である.
傍らにある説明板の記事によると,?浜船渠株式会社(現在の三菱重工)がアメリカから輸入したものだという.
<巨大な空気圧縮機>
■?浜ランドマークタワー
やがて,JR桜木町駅前の動く歩道に到着する.この辺りは現役時代にも頻繁に来ていたところなので,敢えて今日ブラブラ歩きをする積もりはない.
ランドマークタワーの前を素通りする.
<?浜ランドマークタワー>
<?浜駅へ>
■無機質で直角,直角の街を行く
ランドマークタワーを過ぎると,歩道を歩く人の数もめっきり少なくなる.
ここまで歩いてきたんだから,序でにこのまま?浜駅まで歩いてしまうことにする.ただ,太陽がジリジリと照りつけるし,道路からの光の反射も強いので,ヤケに蒸し暑い.
背丈はそれのドタカクはないが大きなビルや,ホームセンターなどが,広い道路の両側に建ち並ぶ.辺りには緑が少ないので,何となく無機質で,建物の角の直角,直角ばかりが目立つ那智並みである.
“こんな感じの都会へ行ったことがあるな…はて,どこだったろう?”
そんなことを考えながら,ひたすら歩き続ける.
“ああ…そうだ! ダラスだ.ダラスがこんな感じだった”
ひょっとしたら私の思い違いかも知れないが…
進行方向左手に大きな空き地がある.そこを通り過ぎて交差点を渡る.前方には?浜駅前の百貨店の建物が見えている.私はこの百貨店のビルを目標にして,この交差点を左に曲がる.
日産グローバル本社の前を通過して,次の交差点で右折する.
■?浜駅に到着
だんだんとビルが建て込んできて,街並みが息苦しい雰囲気になる.
14時04分,?浜駅地下街入口に到着する.
当初の予定では,これから一旦家に戻って,再び,17時に待ち合わせ場所の大船に戻るつもりだったが,家と大船の間を往復するのが面倒になる.
“ならば,家には帰らずに,少し道草をしよう…”
と宗旨替え.
自分の行動を成り行きでクルクルと変えてしまうのが私の欠点である.
…で,ルミネの6階(だったかな?)にある有隣堂に入り込む.そして,有隣堂の書棚を隅から隅まで廻って立ち読みをする(結局何も買わなかったが…).
ここはさすがに大きな本屋である.特に宇宙・天文,地学関連の書籍や,水彩画関連の書籍のあるところで,長い時間を費やす.序でにコンプ−たー関連のコーナーでも何か良い本はないかなと探す.
こんなことをしていると,瞬く間に時間が過ぎてしまう.
16時過ぎに,
“これはいかんぞ…”
ということで有隣堂を後にする.
<花の会>
■再び大船へ
?浜駅から湘南新宿ライン逗子行の電車に乗車する.電車は混雑していて座れないが,押しくらまんじゅうでなければ,多少の時間,立っていても苦にならない.
16時45分頃,大船駅に到着する.
私は生来せっかちである.約束の時間の30〜40分前に集合場所に到着してから,近くのコーヒーショップで時間を過ごすのを常としている.そんな私にとって集合時間の15分前は,コーヒーを飲む間もないので遅すぎる.仕方なしに,コーヒーショップには入らずに改札口付近で出席者の到着を待つ.
今日は元の職場で一緒だった部下2人と私の3人の会である.半年に1回定期的に落ち合っている.最低な上司だった私ごときを囲んで,この回をずっと開いていただいている,何とも嬉しいことである.
約束の時間10分前に全員が揃う.
なお,この回はフラワーヒルにちなんで“花の会”と言っている.
■会場は大船ルミネのドイツ料理店
場所をあちこち探すのは面倒なので,大船ルミネ7階の某ドイツ料理店で懇親会を開いている.3人は数十年にわたって苦楽を共にしてきた仲間である.近代五種すべて駄目な私は落ちこぼれ管理者であった(注;私の上司は,酒,タバコ,麻雀,カラオケ,ゴルフを近代五種と呼んでいた).そんな私をこのお二人が支えてくれたのである.今になっても,感謝,感謝である.
私もこのお二人とならば忌憚のない話もできるし,ジョッキ1杯程度の生ビールだっていってしまう.
楽しい語らいの内に,瞬く間に2時間ほど経過してしまう.また,11月頃,懇親会をやろうということでお開き.
<ちょっとハイカロリーだが実に美味>
■一体私は何をしていたんだろう
懇親会で気分が良くなった私は,このまま自宅まで歩いて帰ろうかと随分迷ったが,暗い道を歩くのもまずいかなと思い直して,バスを利用して帰宅する.
“それにしても,今日一日,オマエは何をやっていたんだ…なんで紐の切れた風船のように,あっちへフラフラ,こっちへフラフラと迷走しているんだ!”
と憎たらしいもう一人の私が私を責める.
“お前さんの言うとおりだよ…もう少し計画的に行動しなければ駄目だな”
と反省すること頻りである.
残された人生,もっと大切にしなければ…
<ラップタイム>
10:30 鎌倉中央公園清水塚口歩き出し
11:10 大船駅着(Becker's で軽食)
11:41 〃 発
12:05 関内駅歩き出し
12:10 ?浜公園(パスポートセンターでパスポート受領)
12:42 山下公園
13:01 ?浜れんが街
13:23 汽車道
13:38 ?浜ランドマークタワー
14:04 ?浜駅地下街入口
14:08 ?浜駅着
[散策記録]
※鎌倉中央公園清水塚口から大船までを除く
■水平歩行距離 5.0km
■累積登攀高度 11m
■累積下降高度 11m
■所要時間(休憩時間込み)
関内駅 発 12:05
?浜駅 着 14:08
(所要時間) 2時間03分(2.05h)
水平歩行速度 5.0km/2.05h=2.44km/h
(おわり)
「鎌倉あれこれ」の前回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/f0ee19ddf8159f4f7f9f7ff2ad295f1b
「鎌倉あれこれ」の次回の記事
(なし)