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Channel: 中高年の山旅三昧(その2)
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陽春の鎌倉中央公園・常磐緑地周遊

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                           <鎌倉日当公園>

      陽春の鎌倉中央公園・常磐緑地周遊
           (単独プチ散策)
      2013年5月27日(月) 高曇り

<ルート地図>



<緑鮮やかな鎌倉中央公園>

■春の田んぼ
 午前中は雑務に追われてあっという間に過ぎてしまった.
 昼食後,一休みしたところで,このまま家でゴロゴロしていてはブロイラーになっちゃうという恐怖感もあって,ちょっとその辺りを散策しようかと小銭だけを持って出掛ける.
 自宅近くの鎌倉中央公園清水塚口から中興公園に入った.このときは,疎林広場辺りを軽く一回りして帰宅するつもりだったが,心地よい陽気に誘われて,山崎口にあるしし岩を経由して広場の方まで少し足を延ばす.
 うららかな春の日射しに誘われて,谷戸を遡る.廻りを山に囲まれた田んぼに水が引かれている.もうすぐ田植えのようである.信州の山奥出身の私には,こんな風景が堪らなく懐かしい.

<鎌倉中央公園の田んぼ>

■白い花
 田んぼを過ぎて,自然なままの谷戸を遡る.
 白い花が見事に咲いている木が何とも美しい.勿論,花のことなどサッパリ分からない私には,この花の名前など,全く分からない.でも,綺麗だな,見事だなと思う.

<白い花にここ後が和む>

■梶原へ
 日当公園から階段道を下る.
 こんなに緑に囲まれたところでも,住宅地の真ん中に位置している.私たちが住んでいるこの住宅地は,交通が多少不便ながら緑豊かなところである.外を出歩くことが好きな私にはもってこいな場所だと思っている.
 坂道を下り終えると,梶原のバス道路に突き当たる.

<日当公園から梶原バス通りへ>

<常磐緑地>

■旧野村総研入口
 バス通りまで降りると,目の前に旧野村総研入口がある.今は鎌倉市の所有になっていて,建物以外の所には,日中に限って自由に出入りできる.
 たまたま数台の自家用車が,出入り口から出てくる.
 “そういえば,もう何年も中に入っていないな…”
と改めて思う.
 “では,ちょっと覗いてみようか”
 またまた,私の中の風来坊が頭をもたげる.
 私が最初に野村総研を訪れたのは,かれこれ30年ほども前のことである.勿論,当時,ここの野村総研は健在だった.私は某電機メーカーの社員だった.野村総研の研究成果は,来るべき時代を見据えるのに大変役立ったものである.
 当時,私は付加価値通信網に関わりを持っていた.その関係で野村総研に出向いたことがある.その日の朝,東京の職場に行かずに,家の近くの野村総研に直行したので,随分,遅く家を出ても間に合ったし,何よりも通勤電車に乗らなくて済むのがとても嬉しかった.野村総研で何をしたのか今では全く覚えていないが,朝が楽だったことは鮮明に覚えている.
 当時の私の職場は,本社所属ではあったが丸の内の本社ビルが狭かったので,浜松城駅近くの猥雑なビルに事務所があった.そこに比較すると野村総研は閑静美しい森の中,とても恵まれた環境なので羨ましかった.できれば私もこんな閑静なところで仕事をしてみたいなと羨ましかった.
 あれから幾星霜.
 今考えると,グウタラ者の私では,閑静な環境に居たら,多分,居眠りばかししていて,何の研究成果も出せないだろうなと自己分析する.その理由は,自分の過去を振り返って見ると,大部分のアイデアや方策は,机に座っているときに思いついたのではなく,散歩や山歩きの途中や,乗り物に乗っているときなどに,フト思いついたものが圧倒的に多いからである.
 まあ,それはともかく,懐かしい気分を抱きながら,常磐緑地の一角でもある坂道を登る.

<旧野村総研への坂道>

■旧野村総研
 長い坂道を登って,旧野村総研の建物に到着する.
 建物の外観は,以前とそう変わったところも見当たらない.現在,内部への立ち入りは禁止されている.
 玄関に近付いて,内部の様子を伺う.30年ほど前に訪れたときはピカピカだったロビーも,悲しいことに今は随分と荒れ果てている.何とはなしに“栄枯盛衰”という四字熟語が頭を過ぎる…別に野村総研さん自体とは無関係なことだが.
 そういえば,あのときお会いしたTさんという研究員の方は,今,どうされているんだろうか.多分,私と同年代か少し若い方だったと思うが…
 建物の前で少し感傷的になった私は,木を取り直して,建物裏手に回ってみる.裏手の広場では,幼児を連れた親子連れが数組遊んでいる.微笑ましい風景である.

<旧野村総研>

■広大な竹林
 旧野村総研の裏手の竹林に向かう.心地よい散策路が続く.ここまで足を延ばす人は少ないようである.
 ただ,人手不足のためか,竹林の手入れは行き届かず荒れている.「竹林が荒れているので竹の子を採らないでくれ」という趣旨の注意書きが何カ所かに立っている.

<竹林の中の散策路>

■旧野村総研グラウンド
 散策路の突き当たりに旧野村総研グラウンドがある.勿論,今は鎌倉市の所有になっている.ここで春の日射しを浴びながら,ゆっくり弁当でも食べたいなと思う.
 誰も居ないグラウンドの片隅で暫く休憩.
 その内に,ご近所の方だと思うが,犬をグラウンドで遊ばせている.

<旧野村総研グラウンド>

■藪道を下る
 旧野村総研を通過して山道に入る.
 少々荒れた藪道である.この道を真っ直ぐ辿ると裏大仏ハイキングコースに出るが,私は途中から右折して小さな尾根沿いの踏み跡道に入る.
 途中,倒木があったり,木の間をググったりしながら,下り続ける.

<やや荒れた山道を行く>

<北条常盤邸跡>

■タチンダイ分岐
 やがて,深い森を抜けて,視界が開け,狭い畑の脇道に出る.畑を通過するとジグザグの急な下り坂になる.浮き石がゴロゴロしていて少々歩きにくい坂道である.
 坂道を下り終えると道幅がやや広い小径に突き当たる.この分岐点に「タチンダイ」と書いてある案内標識が立っている.

<タチンダイの案内標識>

■タチンダイのヤグラ
 案内標識に従って谷戸の奥に向かって歩く.辺りは広場になっている.ここは北条氏常磐亭跡の一角である.
 広場の突き当たりには立派な2層のヤグラがある.この写真の左手にも,半分埋もれたヤグラが幾つかある.
 周囲の夏草は刈り込まれていて,気持ちよく見学することができる.
 ヤグラの近くに案内板が設置されている.ここにはタチンダイなどについての詳細な説明が書かれている.

<タチンダイのヤグラ>

<市役所通りに沿って>

■北条氏常磐亭跡
 タチンダイから往路を戻って市役所通りに出る.そして市役所通りを西へ向かって歩き出す.歩き出してすぐに「北条氏常磐亭跡」の案内板がある.
 北条氏常磐亭の由来などは,この案内板の説明で明らかであろう.

<北条氏常磐亭跡>

■円久寺
 さらに西へ向けて歩く.
 途中,コンビニに立ち寄って,氷菓を購入,身体を冷やす.コンビニで休憩をしている内に,そろそろ家に戻ろうという気持ちになる.
 ここから,また常磐緑地に登り返すのも趣があるが,今日の所は,最短距離で委託へ戻ることにする.
 コンビニからさらに西へ向かって歩く.
 途中,常盤山円久寺の前を通過する.ここは日蓮宗の寺である.この寺の由来などの説明は,今回省略する. 

<円久寺>

■八雲神社
 続いて八雲神社に到着する.
 参道の階段を登るのが面倒なので,鳥居のところで黙礼をして通過する.
 この神社の由来は,下の写真「常磐八雲神社由緒」の通りである.



<八雲神社>

<梶原から丸山へ>

■不思議な井戸
 八雲神社の先の交差点で右折してバス通りに入る.交差点から藤沢方面に少し歩いたところに不思議な井戸があるのに気がつく.
 面白いので写真に収める.
 どうやら使ってはいなそうだが,いざとなったら使えるだろう.何だか微笑ましい井戸である.

<不思議な井戸>

■山の上ロータリー
 梶原口から梶原住宅地に入る.
 住宅地内の道路を適当に歩く.どの道を通っても登り坂である.
 「そろそろ矛を収めて帰宅するか…」
 16時10分,山の上ロータリーに到着する.こうして,私はミニミニ散策は終わる.
 “オレって…暇だなあ!”

<山の上ロータリー>

<ラップタイム>

14:55  鎌倉中央公園清水塚口歩き出し
14:22  しし岩
14:33  鎌倉中央公園梶原口
14:37  日当公園
14:45  旧野村総研入口
15:05  旧野村総研グラウンド
15:19  タチンダイ分岐
15:22  タチンダイ
15:26  市役所通り
15:42  円久寺
15:43  八雲神社
16:10  山の上ロータリー
16:13  鎌倉中央公園清水塚口着

 [散策記録]

■水平歩行距離        5.6km

■累積登攀高度        215m

■累積下降高度        215m

■所要時間(休憩時間を含む)
  歩き出し    14:55
  歩き終わり   16:13
  (所要時間)  1時間18分(1.30h)
 水平歩行速度      5.6km/1.30h=4.31km/h
                              (おわり)

「鎌倉あれこれ」の前回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/7f0a04de3710cb4a96724ec9a5578e1f
「鎌倉あれこれ」の次回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/c435f553346be0f3b395d36d8be59af4


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