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Channel: 中高年の山旅三昧(その2)
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晩夏の鎌倉:六国見山山麓・台峯緑地・裏大仏を巡る

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     晩夏の鎌倉:六国見山山麓・台峯緑地・裏大仏を巡る
      (山旅スクール5期「鎌倉トレッキング会」定例会)
        2014年8月31日(日) 曇

<ルート地図>



<大船駅から六国見山山麓を巡る>

■大船駅集合
 本日は山旅スクール5期「鎌倉トレッキング会」定例会開催日である.
 昨日,私は生まれ故郷の信州小諸で法事があった.法事は夕方行われるので果たして日帰りができるかどうか心配をしていた.もし一泊することになれば,当然,今日の定例会には出席できないことになるからである.
 結果的には何とか日帰りすることができたが,今朝はそのためもあっていささか寝不足,体調も万全ではない.果たして元気な皆さんと一緒に歩けるかどうかいささか心配だが,まあ何とかなるだろうということで,集合時間の10分前に大船駅ルミネ前に到着する.
 今日の参加者は,まとめ役のノシイカさん他,私を含めて総勢5人である.この程度の人数だと何かにつけて小回りが利くので,案内役としてはかなり気が楽である.
 出発時間5分前に,参加予定者が全員集まる.男性は私1人だけ.後は元気な女性ばかりである.女性群全員が現役の山のベテランである.

■さて…今日は何処へ行こうか
 毎度のことながら,このグループの定例会では,案内役の私は全く事前準備をしていない.何時も朝集まったときに,皆さんの意見にしたがって,何処へ行くのか,何処で解散するのかを決めてから,適当に歩くことにしている.
 今回も,私が皆さんに,
 「(さぁてっと…!)今日はどっちへ行きますか? どっちへ行きたいか,何時頃,何処を終点にしますか?」
と伺う.
 実は,
 「何処でも良いから連れてって…」
という答えが一番困るし,腹も立つ.
 “オレは旅行社じゃないぞ…!! …ンなら勝手に一人で歩きなさい…”
 毎回,お馴染みの方々からは,「何処でも良い」なんていう返事は返ってこない.結局は,あまりヤブ道は歩かずに,終着は鎌倉ということになる.
 「では…」
ということで,まずは六国見山の山麓を通って北鎌倉駅に出るところまで決めて,9時35分に大船駅から歩き出す.

■常楽寺と多聞院
 大船駅前から鎌倉芸術館通りを東に向かう.
 大船中央病院と三菱電機の間の道を抜けて,粟船山南側山麓沿いの路地に入る.住宅地の中をクネクネと曲がる細い路地を抜けて,10時09分,常楽寺に到着する.
 今日は社寺参拝よりも,タップリ歩き回るのが主目的なので,常楽寺の参拝は省略して,常楽寺山門だけ見物する.
 その後,鎌倉街道を横断して,10時24分,多聞院に到着する.ここで数分立ち休憩を取る.
 
<常楽寺山門>                              <多聞院>

■高野へ
 多聞院前の路地を入る.住宅地内の曲がりくねった路地は,やがて車も通れないような細い道になる.細い道を突き当たりながら何回も曲がると,舗装道路に出る.
 この舗装道路は,やがて急勾配の登り坂になる.途中,何回か分岐するが,真っ直ぐに高野台住宅地を目指して登り続ける.急な階段を上り詰めると,大船高校に通じる道に到着する.
 今日は日曜日だが,北鎌倉駅から大船高校へ向かう何人もの生徒達とすれ違う.
 大船高校は,最近,地元で評判が上がっている県立高校である.そんなこともあって,すれ違う高校生が,皆,とても利口そうに見える.
 
<多門院付近の閑静な住宅地>                    <高野台へ向かう急坂道>

■ちょっとサンフランシスコ風
 大船高校に向かう道に突き当たる頃,後ろを振り返ると大船付近の街並みが遙か下の方に見えている.気がつかないうちに.随分と高い所まで登ったものだ.
 ここから,坂道を登ると5分ほどで,六国見山登山口がある.
 今日の私たちは,山道は敬遠することにしているので,高野から北鎌倉に抜けることにする.
 途中で右折して,横須賀線権兵衛踏切に向かう狭い道に入る.緩やかな登り坂を辿って,峠に近付くと,色鮮やかな住宅が建ち並んでいる.姿形や色彩が,何となくサンフランシスコ風である.
 
<高野台から大船方面を望む>                     <サンフランシスコ風の建物>

■藤沢方面の眺望
 峠を越えると,藤沢方面の展望が開ける.
 ここから階段道を下って,西管領屋敷という古い地名が残る住宅地を南へ向かう.閑静な住宅地である.
 道すがら,大船高校に向かう生徒と何回もすれ違う.


<西管領屋敷へ下る峠からの眺望>

<八雲神社から円覚寺へ>

■石塔群と安倍晴明神君
 横須賀線権兵衛踏切手前で右折する.
 横須賀線の線路と丘を挟んだ反対側の谷間の道に入る,緩やかな上り勾配の道である.道路の進行方向左手には住宅が,右手には崖の丘が続く.
 ほんの数分坂道を登ると,丘の上に登る草道がある.草道に入るとすぐに庚申塔など沢山の石塔が立ち並んでいる.
 辺りはジメジメとした草地なのでヤブ蚊が沢山居そうである.私たちは立ち止まらずに,横目で石塔群を眺めながら先へ進む.草道はすぐに見晴の良い断崖に突き当たる.
 断崖沿いの柵に沿って進むと八雲神社前の広場に到着する.
 広場の左手にある数段の石段を登ると,石造りの古びた鳥居の先に安倍晴明神君と書いた案内板が立っている.
 私は安倍晴明について殆ど何も知らないので,説明できないが,どうしてこんなところに安倍晴明縁の遺構があるのかは調べてみたいと思っている.
 
<庚申塔など>                                 <安倍晴明>

■八雲神社
 八雲神社を詣でる.そして神社前で立ち休憩を取る.
 私は神社前の広場から台峯緑地を眺めながら,これから何処を歩こうか,どこで昼食にしようかと迷い続ける.どうも考えが纏まらないが,まあ,ともかく円覚寺へ入ろう.そして円覚寺の境内を散策している間に,午後のことは考えようと思う.
 立ち休憩を取った後,道なりに歩いて円覚寺へ向かう.
 さすがに円覚寺は大寺院である.沿道沿いに沢山の塔頭や寺が立ち並んでいる.
 
<八雲神社>                                   <円覚寺参道>

<円覚寺参拝>

■厳粛な雰囲気の境内
 円覚寺境内に入る.境内には沢山の観光客が訪れている.外国人観光客も多数訪れているようである.
 境内には厳粛な雰囲気が漂っている.私たちも,気持ちを引き締めて境内の奥へと向かう.
<厳粛な雰囲気が漂う境内>

■境内奥の紅梅院
 境内をそぞろ歩きしながら一番奥の紅梅院を参拝してから,往路をユックリと引き返す.
 そろそろ昼時である.私は歩きながら,どこで昼食にしようかと迷い始める.
 
<紅梅院入口>                              <紅梅院>

■方丈とネコ
 出口に真っ直ぐ向かうつもりだったが,方丈に立ち寄る.
 たまたま,ネコが方丈を一回りしている.ネコの参拝である.ネコを見たら写真を撮ることにしている私は迷わずこのネコの写真を撮る.
 さて昼食である.
 鐘楼脇の喫茶店まで,石段を登って,そこで何か注文することも考えたが,結局は外で食べようと言うことになる.
 
<方丈>                                    <方丈を廻るネコ>

<台峯緑地へ>

■ビャクシンを眺めながら北鎌倉駅
 ビャクシンを眺めながら円覚寺の外へ出る.
 円覚寺から北鎌倉駅前を経由して,山ノ内方面へ向かう.私は台峯緑地の展望台で昼食を摂るつもりである.
 
<円覚寺のビャクシン>                         <北鎌倉駅>

■台峯緑地の展望台
 北鎌倉駅前派出所から狭い路地を抜ける.そして,山ノ内に抜ける狭い自動車道路に出る.この自動車道路を200〜300メートル登ったところで右折し,さらに100メートルほど登ったところでさらに左折する.すると,すぐに舗装はされているものの狭い階段道になる.その階段道も尾根筋に出る頃は草道になる,
 やがて三叉路に到着する.この三叉路を鋭角に右折する.
 北鎌倉女子学園グラウンドの手前で,右折して踏み跡道をほんの一寸登ると,いきなり視界が開ける.ここが台峯緑地の展望台である(12時30分).
 展望台には,幼児を連れた女性と,地元の男性1人が先客.私たちも空いている腰掛けに陣取る.
 眼下に,先ほど通った北鎌倉駅付近と,その先の六国見山が見渡せる,素晴らしい景観である.
 私たちはここで少し遅めの昼食を摂る.
 足元から,終始涼しい風が吹き上げてくる.時間が許すならば何時までも涼んでいたいところである.

<台峯緑地の展望台で昼食>

■山ノ内の展望台
 昼食を終えて,13時10分,再び歩き出す.
 休憩中に,午後は素直に裏大仏ハイキングコースを歩くことに密かに決めている.
 まずは山ノ内配水場を目指して,尾根道を歩く.歩き出して3分ほどで山ノ内の展望台を通過する.ここからも六国見山が良く見えている.

<山ノ内の展望台からの眺望>

<源氏山公園>

■葛原岡神社
 山ノ内排水場前から源氏山公園に向かう.
 13時40分,葛原岡神社に到着する.途端に沢山の観光客と出会う.
 “ここからなら,鎌倉駅に出ても良いな…”
と“ふと”思う.

<葛原岡神社>

■源氏山公園散策
 源氏山公園をブラリブラリと歩く.
 「どうです…銭洗弁天に立ち寄って,お金でも洗っていきますか…」
と皆に聞いてみる…が,今更,お金持ちになっても仕方がないということなので,真っ直ぐ裏大仏ハイキングコースに向かう.

<源氏山公園内を散策する>

<裏大仏ハイキングコース>

■素晴らしい展望
 裏大仏ハイキングコースに入る.
 コースに入ってすぐに展望の良い所を通過する.ここからは鎌倉市内,材木座,逗子マリーナ方面が良く見える.
 ほんの1分ほど,展望休憩を取る.
 その後は,すなおにハイキングコースを辿る.途中,沢山のハイカーとすれ違う.

<素晴らしい展望;材木座・逗子マリーナ方面が良く見える>

■尾根道で生ビールはいかが…
 裏大仏ハイキングコースの途中にあるレストラン「一樹(アトレ)」の看板の前で立ち止まる.今日の皆様の中にはビールがお好みの方が居られるので,
 「どうです…ここは空中ビアホールですよ.ここで生ビールはいかが…」
と伺う.
 でも,もう少し歩きたいとのことなので,一樹はパスする.

<一樹>

<大仏坂切通>

■仲之坂の住宅地へ下山
 14時33分,ハイキングコース終点近くの三叉路に到着する.この三叉路を左折すれば,大仏坂を経由して鎌倉駅に向かうことになる.
 「皆さん,どうしますか.鎌倉駅に行きますか…それとも,深沢方面に行きますか…」
 どうやら,沢山の観光客で喧噪の鎌倉駅へは行きたくないようである.そこで私は右折して,仲之坂住宅地に出る.

<仲之坂住宅地に下山>

■大仏坂切通
 仲之坂住宅地から,再び山の中に入る.
 本来ならば,ユックリと周囲を見ながら歩きたいところだが,うっかり立ち止まると蚊に刺されるので,立ち止まらずに切通を通過する.

<大仏坂切通>

<深沢へ>

■バス停火の見下
 大仏坂切通を通り抜けて,14時49分.バス停火の見下に出る.
 ここからは,しばらく喧噪のバス通りを歩かなければならない.バス停火の見下から藤沢鎌倉道路を藤沢方面に歩き始める.
 梶原口交差点の少し手前から裏道に入る.裏道に入った途端に自動車の騒音から解放される.

<バス停火の見下>

■深沢「天狗」で懇親会
 深沢交差点まで,ずっと裏道を通る.
 15時15分,予定通りの時間にバス停深沢に到着する.
 バス停深沢近くのレストラン「天狗」で懇親会を開催する.全員が参加する.
 まずは生ビールなどで乾杯.若干のおつまみを肴に,16時頃まで雑談しながら過ごす.そして,次回は9月21日(日)に定例会を開催することに決定.
 
<深沢の「天狗」で懇親会>

■こうして今日一日も無事だった
 16時10分に,「天狗」を出る.
 バス停深沢まで,皆さんを見送る.バス停近くの八百屋に立ち寄る.ここは良い品物を良心的な値段で提供しているので,この会の皆さんにも評判なお店である.
 結局,皆さんはこの店でなにがしかの買い物をしたようである.
 この店で,数分,お付き合いした後,皆さんにお別れして,深沢から鎌倉中央公園にある自宅に向けて坂道を登る.
 17時少し前に無事帰宅.
 こうして水平歩行距離10キロメートル余りの散策は無事終わった.
 楽しい一日であった.…で,今日も良かった! 良かった!

<ラップタイム>

 9:35  大船駅から歩き出し
10:09  常楽寺
10:24  多聞院
11:34  高野台
10:45  西管領屋敷への階段
10:55  権兵衛踏切手前左折
11:05  八雲神社(11:10まで休憩)
11:21  円覚寺(12:05まで参拝見学)
12:02  北鎌倉駅
12:30  台峯緑地の展望台(13:10まで昼食)
13:13  山ノ内の展望台
13:40  葛原岡神社(13:47まで休憩)
13:50  裏大仏ハイキングコース入口
13:55  展望台
14:16  一樹(14:20まで立ち休憩)
14:33  三叉路を右折
14:38  仲之坂住宅地
14:42  大仏坂切通
14:49  バス停火の見下
15:15  バス停深沢(解散)

[ハイキング記録]

■水平歩行距離         10.5km

■累積登攀高度         326m

■累積下降高度         327m

■所要時間(休憩時間込み)
 大船駅歩き出し        9:35
 バス停深沢着         15:15
 (所要時間)       5時間40分(5.67h)
 水平歩行速度    10.5km/5.67h=1.85km/h
                               (おわり)
「鎌倉あれこれ」の前回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/d66c3a7356b537efb27f2e5cbf9726b5
「鎌倉あれこれ」の次回の記事
(なし) 

※誤字脱字転換ミスご容赦






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