Quantcast
Channel: 中高年の山旅三昧(その2)
Viewing all articles
Browse latest Browse all 2690

オーストリアの山旅:第7日目(5);シュラートミンク縦走(13)オベルタル川沿いの渓谷を遡る

$
0
0

                               <もうすぐ山小屋だ>

    オーストリアの山旅:第7日目(5);シュラートミンク縦走(13)
                    オベルタル川沿いの渓谷を遡る
             (アルパインツアー)
      2014年6月26日(木)〜7月7日(日)
前の記事
 ↓
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/0f83fe43abd7762b37d4d9da62a95326

第7日目;2014年7月2日(水) (つづき)

<ルート地図>

■第7日目全行程

                                          ↓
■ルート地図(バス停エスシャッハ→カインプレヒト小屋)拡大図


■プロフィールマップ

<バス停エスシャッハから歩き出す>

■ウンタータルドルフからエスシャッハへ
 私たちが乗車した路線バスは,13時10分バス停ウンタータルドルフを発車する.バスはオベルタル川(Obertal B.)の右岸沿いにぼ南へ向かって走る.谷間の1車線道路である.
 この辺りでハイキングを楽しむ人達だろうか,同じバスに数名のハイカーと乗り合わせる.
 ゆっくり寛ぐ間もなく,13時32分に終点のエスシャッハに到着する.
 乗客が全員下車すると,入れ代わりに下山するハイカーが数名,同じバスに乗り込む.

<バス停エスシャッハに到着>

■バス停から歩き出す
 13時37分,現地ガイドのWGさんを先頭に,バス停エスシャッハから,カインプレヒト小屋を目指して歩き出す.
 バス停の廻りにはちょっとした休憩所や子供用の遊具のある広場がある.その向こうには残雪の高山が聳えている.

<バス停エスシャッハから歩き出す>

■砂利道を何回もショートカット
 暫くの間,緩やかな上り勾配の砂利道を進む.
 13時49分砂利道から,やや急な登り坂の草道に入る.どうやらハイキング道らしく,大きな石が敷き詰めてある.草道はまた元の砂利道に突き当たる.
 どうやら蛇行する砂利道を何回かショートカットしているようである.
 13時58分,小川を渡る.地図で確かめると,どうやら,オベルタル川の支流のようである.
 14時05分,標高約1,300メートル地点で,2分間ほど衣服調整のために立ち休憩を取る.

<砂利道をショートカットしながら高度を上げる>

<オベルタル川に沿って>

■オベルタル川の右岸沿いに…
 暫くの間,オベルタル側の右岸沿いの道を登り続ける.緩やかな上り勾配の道である.辺りは鬱蒼とした針葉樹林帯が続く.
 川の水の音が,絶えずザワザワと聞こえてくる.

<川沿いの道を遡る>

■サクサクと流れる川
 登るにつれて,段々と深山幽谷の趣が増す.
 林道風の砂利道から,滝のように激しい音を立てながら水が流下するオベルタル川が見え隠れする.
 川というよりは,まるで連続する滝のような趣がある.
 14時28分,標高約1,400メートル地点で,10分ほど休憩を取る.辺りは林の中のちょっとした広場という感じである.
 14時36分,休憩を終える.

<滝のような急流>

<牧場を横切る>

■広々とした牧場に入る
 15時07分,牧場のゲートを通過する.一寸目には,このゲートのどちら側が牧場なのかちょっと分からないが,とにかく私たちは何時の間にか牧場の中らしいところを歩いている.

<ゲートを開けて牧場に入る>

■小さな滝
 歩き進むにつれて,上り勾配がきつくなり始める.
 15時10分頃,小さな滝の脇を通過する.“小さな滝”と言っても,一昨日見た巨大な滝に比較したら小さいというだけで,岩を噛みながら何段にも流下するこの滝も中々の壮観である.
 ここで一寸写真タイムが欲しいな…
 写真タイムというよりは,30秒だけスケッチする時間が欲しいが,そのまま通過する.ちと残念!

<なかなか見応えのある滝だ>

■New A?
 15時11分,前方の視界が開ける.
 前方に小屋が2軒建っている.多分,地図に「New A」と書いてある所だろうと推定する.手前には小川が流れている.橋がないので,石伝いに徒渉するようである.
 いよいよ小川に到着する.近くで小川を見ると,結構水量が多くて勢いよく流れている.流れる水を見ていると目が廻りそうである.
 “こういうところ,苦手だな…”
と思いながら,少々緊張して川を渡る.

<徒渉>

■景色の良いところで休憩
 15時39分,標高約1,670メートルの所で休憩を取る.
 WGさんが,
 「ここが最後の休憩です…次はカインプレヒト小屋まで休憩は摂らない予定です…」
という.
 私たちは,何時の間にか,谷の中腹のトラバース道を歩いている.前方にはギザギザと鋭く尖った山並みが見えている.

<標高1,670メートル地点で休憩>


<標高1,670メートル地点から尖鋒を見上げる>

<もうすぐカインプレヒト小屋だ>

■牛に凝視されながら…
 休憩を終えて,15時50分,また歩き出す.
 歩き出して間もなく,前方にカインプレヒト小屋が見え始める.
 16時頃,沢山の牛が群れている場所に入り込む.素っ頓狂な顔つきの牛が私たちをジッと見つめている.
 ”なんだ…こいつ! なんでオレ達にガンを付けるんだ…”
 近くで大きな牛を見ると,少々怖いが,実にユーモラスでもある.
 “こいつら…一体,何を考えているんだろう…”
 私も一度牛と頭の中を交換して,牛が何を考えているのか体験してみたいなという衝動に駆られる.
 牛を興奮させて頭突きを喰らっても困るので,なるべく牛を刺激しないように,抜き足差し足で牛の側を通り過ぎる.
 言うまでもなく,先程来,登山道は牛の糞だらけである.

<大きな牛の側を通過>

■分岐点
 17時08分,賑やかな道標の前に到着する.目と鼻の先にカインプレヒト小屋が見えている.
 賑やかな道標の一番上に「カインプレヒト小屋(Keinprechithhhutte)」と書いてある.
 “万歳…!”

<賑やかな道標>

■雨が降り出す
 16時08分,カインプレヒト小屋近くにある小さな湖を見下ろしながら,最後の曲がりくねった道を登る.
 もう少しで小屋というときに小雨が降り出す.雨を避けるために幾分急ぎ足で最後の坂道を登る.

<小さな湖>

■カインプレヒト小屋に到着
 14時10分,小雨の中,カインプレヒト小屋に到着する.
 小屋に到着すると同時に,雨脚が強まる.ツアーリーダーのYDさんが,
 「雨が降ってきたので,みんなで一緒のクールダウンストレッチはしません…各自,自分でストレッチをして下さい」
という.
 早速,WGさんが宿泊手続きをする.手続きが済むまで,小屋の軒下で雨宿りである.

<カインプレヒト小屋に到着>
                                           (つづく)
次の記事
  ↓
(編集中)

「オーストリア山岳トレッキング」の索引
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/057c1f13884ed3e55ed78019294833dd
「オーストリア山岳トレッキング」の目次
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/7cbebff6666c1ee86eab07561e3cf5ad


【お願い】
 このブログ記事は仲間内の連絡を目的に記述している私的なものです.正確さは全く保証しません.また,誤字,脱字.転換ミスなどを目障りに感じられる方が居られましたら,どうぞ当ブログへのアクセスはご遠慮下さい.


Viewing all articles
Browse latest Browse all 2690

Trending Articles