<ウンタータルドルフから残雪の山を望む>
オーストリアの山旅:第7日目(4);シュラートミンク縦走(12)
バス停ウンタータルドルフ
(アルパインツアー)
2014年6月26日(木)〜7月7日(日)
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第7日目;2014年7月2日(水) (つづき)
<ルート地図>
■第7日目全行程
↓
■ウィルドバッサー→ウンタータルドルフ 拡大図
<バス停ウンタータルドルフ到着>
■バス停ウンタータルドルフ
路線バスに乗って,11時05分にウィルドバッサー(標高1,070メートル)を出発した私たちは,11時21分にバス停ウンタータルドルフ(Untertal Dorf;標高869メートル)に到着する.水平移動距離約10キロメートル,標高差211メートル,所要時間16分(0.27h)のバスの旅である.
平均速度は,
10km/0.27h=37km/h
である.
“さすがに速いな…”
というのが率直な感想である.交通渋滞もないし,途中での乗り降りもそれほど多くないので当たり前と言ってしまえばそれまでだが…
バス停周辺は,清潔感溢れる保養地という雰囲気である.綺麗な針葉樹林の向こうに山が見えている.
現地ガイドのWGさんが,
「ここで昼食にしましょう…」
と言って,私たちを近くのレストランに案内する.
<バス停ウンタードルフ>
■ウンタードルフの集落
バス停の周辺には見事な林が連なっている.林の中にホテルや住居が建っている.目の前に大きな建物が見えている.この建物の1階が,何となくレストランのように見えたので,多分あそこへ行くんだろうと思う.
「あそこですか…?」
とWGさんに伺う,
「いえ…違います.」
と言いながら,WGさんは,この建物とは道を挟んで反対側に建っている建物を目指す.
<ウンタータルドルフの集落>
<近くのレストランでランチ>
■レストラン「ホテルビタレルランダウエル」
11時24分,ホテルビタレルランダウエル(Hotel vitaler Landauer)という舌を噛みそうなややこしい名前のレストランに到着する.
古風な木造の建物.ただ1階(つまりグランドフロア)の一角が真っ白なモルタル(かな?)造りになっている.
屋根の軒下のこの店の名前が書いてあるらしいが,すっかりはげ落ちていて,ほとんど読めない.
<レストラン「ホテルビタレルランダウエル」>
■シックな雰囲気の店内
レストランに入る.
私たちは,窓際の一角に纏まって座る.重厚なカーテンが掛かった窓が受光な雰囲気を醸し出している.
“これは…これは,,,中々良い雰囲気だな”
私は一人悦に入っている.
”久々にまともな昼食が摂れるぞ…”
<窓際の一隅に着席>
■裸電球が良いな…
物見高い私は辺りをキョロキョロと見回す.
添乗から裸電球がぶら下がっている.この雰囲気が堪らなく良い,早速ノートを広げて,店内の雰囲気をスケッチする.
<店内の雰囲気>
■レストランの名前を確かめる
三角形に畳んだ紙ナプキンを広げて膝の上に乗せる.
紙ナプキンの片隅にレストランの名前が印刷されている.念のために写真を撮っておく.
<紙ナプキンに印刷されているホテル名>
<昼食のメニュー>
■まずはスープ
WGさんがランチメニューの説明をする.メインディッシュにはいろいろな選択肢があるようだが,もともと料理には疎い私は,説明を聞いても,余りよく分からない.どうしても具体的なイメージが湧いてこないので,分からないまま適当に選ぶことになる.したがって,目の前に並べられた料理が,果たして自分が選んだものかどうか確かめようがない.出てきたものを見てから,
”ああ,これがオレが頼んだものか…”
と思うだけである.
折角のランチも,まあ,こんな具合で食べているので,気の利いたコメントを残すことはできないが,まずは最初に,下の写真のようなスープが出てくる.
<スープ>
■メインディッシュ
ついでメインディッシュ.
料理の名前は,聞いた途端に忘れた.牛肉.茸とトマトが添えられている.味はどう表現して良いか分からないが,とにかく美味.
下の写真の左上にパンが見える.さすがに,ここはレストランである.あの茶色で固い感ではなく,小麦のシットリとしたパンが食べられる.これだけで大満足である.
WGさんは,私たち日本人が小食であることを良く知っているので,このメインディッシュだけで昼食はお仕舞いになる.これで十分である.
<メインディッシュ>
<自由時間を気儘に過ごす>
■散策地図
■何処を散歩しようか
12時40分に昼食を終える.これから13時05分まで25分間の自由時間がある.もちろん,このままレストランの中で休憩していても構わない.
もともと私は好奇心が強いのか,ただレストランでジッとして居るのでは勿体ないので,ちょっとだけでもレストラン周辺を散策してみようと思う.それも一人気儘に…
まずはレストランから外に出る.
暗いレストランの中から外を眺めると,木々の緑が一層爽やかに見える.
“これはもう,外を彷徨くしかない…”
<レストラン入口から外を眺める>
■清流サクサク
レストランを出ると川の音が聞こえてくる.その音に引き寄せられるようにレストランを出て右手に向かって歩く.
白い綺麗な花の向こうに白波が立つ小川を見付ける.多分ウンタータル川(Untertal B)であろう.川幅は狭いが水量は豊富である.水の色から,多分,上流に氷河があるだろうと勝手に想像する.
<ウンタータル川>
■屋根付きの木橋
ウンタータル川に木橋が架かっている.それも屋根付きである.ゴッホの跳ね橋の絵を連想させるが,ここの木橋は跳ね橋ではない.
周囲の道に屋根が付いているわけでもないのに,どうして木橋にだけ屋根が付いているのか私には分からない.むしろ橋に屋根が付いているなんて奇妙な感じがするが,これも土地柄であろう.もっともヨーロッパのどこかの国の橋は屋根付きどころか橋が商店街になっているところもあると聞いている.
木橋の中央付近に立ち止まって,ウンタータル川の上流を長めながら写真を撮る.気ほど見た白い花が川の左岸で咲いている.眼下に白波を逆立てるように豊富な水が流下している.
<屋根付きの橋から急流を望む>
■閑静な散策路
橋を渡って,右岸沿いの道に入る.道路と川の間は牧場になっているようである.閑静な道路が川の上流方向に続いている,前方には数軒の住宅が見えている.
ここはどこかの山へ通じる登山道らしく,街灯の下にトレッキングコースの案内板が立っている.
前方に見えている建物を目指して,この道をほんの少しだけ登ってみる.
この辺りは,閑静で素晴らしい所である.
”ここは,閑静で風景が綺麗だ,こんなところで暮らしたいなぁ…”
と思いながら散策を続ける.
<閑静な散策路>
<バス停に戻る>
■再びバス停ウンタータルドルフへ
13時丁度にバス停ウンタータルドルフに戻る.集合時間の5分前である.ほぼ同じ時刻に全員が戻ってくる.なかなかパンクチュアルでよろしい.
13時10分,時刻表通りの時間にバスが到着する.
何処へ行くバスか分からないが,WGさんの後に付いて,バスに乗り込む.どうやら私たち以外に,ここから乗車する客は居ないようである.
<バスに乗車>
■エスシャッハを目指して…
バスは,私たちが乗車するとすぐに発車する.
私たちを乗せたバスは,1車線の狭い谷間の道を,バス停エスシャッハ(標高1,213メートル)に向けて走り出す.
<路線バスの車内>
(つづく)
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