<芦ノ湖>
緑陰を楽しむ箱根;大涌谷・仙石原周遊
(OM先生グループ)
2014年7月26日(土) 晴猛暑
<ルート地図>
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<まずは大涌谷>
■今日も蒸し暑そうだ
ここ数日はえらく蒸し暑い日が続いている.今日は元勤務先の同僚であったOM先生からの勧誘で入会した散策グループの定例会がある.今回は箱根大涌谷から仙石原まで歩く予定である.
私がこのグループの定例会に参加するのは今回で3回目.まだ,この会の雰囲気が良く分からないままである.それはともかく,いくら標高が高い箱根でも,今日は多分蒸し暑いだろうなと覚悟する.というのも,箱根より大分標高が高い塔ノ岳山頂でも,この時期は随分と暑いからである.
■小田原駅集合
本日の集合は,小田原駅,9時00分,何時もの塔ノ岳詣でだったら,多分,萱場平辺りを登っている時間である.私は,当然,朝の時間を持て余す.自宅近くのバス停から多く名駅行一番バスが出る6時30分まで,待ちに待って,乗車する.6時40分,早々と大船駅到着する.このまま東海道本線の電車に乗ったら,7時40分頃,小田原駅に到着してしまう,それでは,いくら何でも早すぎる.私は大船駅前のマクドナルドに入り込んで,7時30分まで,コーヒーを飲みながら時間を潰す.
まだ早いなと思いながら,7時40分頃の電車に乗車する.案の定,8時20分頃,小田原駅に到着してしまう.まだ早すぎるので,新幹線乗り場辺りをウロウロ.やっと時間を潰して,8時45分,集合場所に顔を出す.間もなくリーダーのKGさん他本日の参加予定者全員が揃う.
お見受けしたところ,参加者の平均年令は随分と高そうである.皆さんが元気そうなのは何よりである.
■バスで大涌谷へ
小田原駅10時10分発の伊豆箱根バスに乗車する.今日は土曜日なのにバスはよそうより空いている.本日の参加者は10名.肝心のOM先生が所用があるとかで不参加.したがって,私にとってやっと顔を覚えた程度の方が2〜3人居られるだけの寂しい旅である.でもこれも縁(えにし)である.参加者10名の内,9名が男性,女性は1人だけという,超男性優位のグループである.
10時02分,バスは大涌谷に到着する.ここで下車.
大涌谷は国際的にも有名な観光地である.沢山の観光客で賑わっている.中国語の話し声があちらこちらから聞こえてくる.一瞬,ここは日本かなと訝るほど国際的である.
■箱根ジオミュージアム
KGリーダーから,
「まずは,ミュージアムに入りましょう…見学時間は30分ぐらい…」
ということで,全員で箱根ジオミュージアに入館する.結構混雑している.
沢山の観光客に混じって,館内を一通り見学する.
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<箱根ジオミュージアム見学>
<遊歩道を辿って芦ノ湖へ>
■緑のトンネルのような小径
10時40分頃,箱根ジオミュージアムを出発して,芦ノ湖へ向かう遊歩道に入る.
これまで,私は箱根の山しか歩いたことがないので,遊歩道を歩くのは初めての経験である.
すぐに深い樹林帯に入る.緑陰の中を緩やかに下る土道に入る.よく整備されているので歩き易い.爽やかな緑の木の枝が頭上をすっぽりと覆っている.正に緑のトンネルである.
私は手許に縮尺25,000分の1の地形図を持ちながら,歩いている現在地を確認しようと思うが,地形図に記載されていない小径が沢山あるために,何処を歩いているのか今ひとつはっきりしない.
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<緑豊かな遊歩道に入る>
■大涌谷園地
10時45分,緑のトンネルがいきなり途絶える.道路脇に「大涌谷園地」と書いてある案内杭が立っている.
進行方向左手の視界が突然開ける.どうやら崩落地のようである.目の前に冠ヶ岳が聳えている.つい1〜2ヶ月前に,新老人倶楽部山の会で,冠山の山麓を通ったことを思い出す.
崩落地を通過すると,再び緑のトンネルの道になる.
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<大涌谷園地>
■案内板を確認
緑のトンネル道を下り続ける.すれ違う人はほとんど居ない.
11時06分,荒れた舗装道路を横断する.傍らに立っている案内杭で「姥子・湖尻」を確認する.
緑陰の道はまだまだ続く.
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<緑陰の十字路>
■梵字仏像
見通しの利かない緑陰の中を歩いているので,いくら地形図を見ていても,自分たちはどの辺りを歩いているのか正確には分からない.
11時09分,梵字仏像に到着する.
傍らの大きな岩に梵字が書かれているのが分かるが,浅学の私には残念ながら何が書いてあるのか全く分からない.
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<梵字仏像>
■弘法の硯石
11時10分,弘法の硯石に到着する.予備知識のない私には,弘法の硯石などと言われても,何のことか全く分からないが,直ぐ近くにある枯れた川の中に転がっている巨石のどれかが,弘法の硯石だという.
私は,
“まあ,どの石も同じようなものだな…どれでもいいや”
と内心で思いながら適当に写真を撮る.
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<弘法の硯石>
■ロープウェー姥子駅の看板
道なりに歩いて,11時16分,「箱根ロープウェー姥子駅」と書いてある立派な案内板の前に到着する.ここから3分ほどの所に姥子駅があるらしい.
これまでの山道とは違って,この辺りは舗装道路になっている.看板のある三叉路で左折する.そして看板の側に立っている案内地図を眺めながら現在地を確認する.
やがて道路は広い駐車場に突き当たる,進行方向左手には何かの施設らしい建物が見えている.
駐車場を横切って,ふたたび道幅の狭い山道に入る.
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<ロープウェー姥子駅の案内板>
■ロープウェーを潜る
道なりに進んで,11時30分,ロープウェーの下を潜る.ここで,25,000分の1の地図上で,今居る自分たちの位置を正確に確認する.その結果,私たちが芦ノ湖の湖畔に大分近付いていることを確認する.
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<ロープウェーの下を潜る>
■金太郎岩分岐
11時32分,金太郎岩分岐に到着する.分岐点にある案内標識を見ると,ここを右折すると,3分ほどで桃太郎岩に到着するようである.
リーダーのKGさんが,
「…3分なら許容範囲ですね…行ってみましょう…」
ということになる.
分岐を右折して金太郎岩に向かう.しばらく緩やかな登りが続いたかと思っている内に長い登り階段になる.内心では,
「…長い登り階段があるなんて!…こんな筈ではなかった…」
と思ったが後の祭りである.
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<桃太郎岩分岐>
■金太郎岩に到着
進むにつれて階段道の勾配が次第に急になる.
11時37分,またY字型分岐に到着する.この分岐を今度は左折する.道の勾配はさらの
急になる.
11時41分,金太郎岩に到着する.ここには巨石が累々と重なっている.
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<金太郎岩>
■広い駐車場の一角へ
金太郎岩の前で10分ほど休憩を取った後,往路をもどる.
再び遊歩道を下って,11時52分,広い駐車場の一角に出る.芦ノ湖に出るのも後僅かのようである.
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<広い駐車場の一角へ>
■路傍の草花
遊歩道の途中で沢山の草花を見かけた.私には正確な花の名前が分からないので,花の名前は書かないでおこう.
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<路傍で見かけた花>
<芦ノ湖の湖畔にて>
■芦ノ湖キャンプ場
12時12分,芦ノ湖キャンプ場に到着する.
キャンプ場の看板を通過してからの道順は,正確にはフォローできなかったが,深い森林の中の散策路を辿る.路傍には相変わらず沢山の花が咲いている.
いかにも観光地らしく,ときどき観光客とすれ違う.
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<芦ノ湖キャンプ場に到着>
■芦ノ湖湖畔に出る
12時20分,水門を渡って芦ノ湖湖畔に出る.目の前に芦ノ湖が広がっている.遙か向こうの対岸が霞んで見えている.観光船が数隻ユックリと走っている.
リーダーのKGさんが,
「どこか適当なところで,昼食にしましょう…」
と言う.
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<水門を渡って湖畔へ>
■湖畔で昼食
湖畔の砂浜近くの日陰を選んで,腰を下ろす.そして昼食.湖畔に打ち寄せる波の音が絶えずザワザワと聞こえてくる.何とも気持ちが良い.
日向は少々暑いが,日陰に入るととても涼しい.湖の向こうには,つい先日登った冠ヶ岳,神山の山並みが見えている.
私も今朝方コンビニで購入したオニギリなどをユックリと食べる.
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<芦ノ湖の向こうに冠ヶ岳,神山が見える>
<自然探勝歩道を歩く>
■仙石原〜湖尻自然探勝歩道地図
湖尻で昼食を終えた私たちは自然探勝ほどを通って仙石原に向かう.途中で見かけた自然探勝歩道の地図を冒頭に収録しておこう.
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■仙石原に向けて歩き出す
13時03分,湖尻の湖畔で昼食を終えた私たちは,自然探勝歩道に沿って歩き出す.
湖畔から自動車道を横切る付近にある「湖尻 仙石原」の案内標識を確認しながら,遊歩道の入る.
これから先,長い遊歩道の所々で,「湖尻 仙石原」の道標を沢山見かけることになる.
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<遊歩道の案内標識>
■ゴルフ場沿いの散策路
私はゴルフをしないので,ゴルフ場のことは全く分からないが,仙石原付近には沢山のゴルフ場があるとのことである.
私たちが,今,歩いている遊歩道からも広々としたゴルフ場が見渡せる.
私の近くを歩いている方から,ゴルフをするのかという質問を受ける.
「私は近代五種はからっきしダメなんです…」
と言い訳をする.
以前,当ブログ記事のどこかで記した覚えがあるが,近代五種とは,「酒,たばこ,麻雀,カラオケ,ゴルフ」のことである.
私はサラリーマン時代の一時,関西出身の上司の許で仕事をしていたことがある.その上司から,
「サラリーマンたる者,近代五種を駆使して,お客様とのコミュニケーションを図れ…」
と盛んに発破をかけられた.私は近代五種の全てがダメ.先は殆ど飲めない,たばこは一口も吸ったことがない,麻雀は覚えられない,ゴルフは多少努力はしたが,すぐに嫌気が射してしまった…という訳で落第サラリーマンだった…
こんなつまらないことを思い出しながら,殆ど起伏のない散策路をひたすら歩き続ける.
■須永君碑
13時43分,須永君碑に到着する.
大きくて立派な石碑である.私には「須永」と言われる人物のことは全く分からないが,こんな大きな石碑を立てて貰える人物なら,さぞかし勲功のあった方だろうと想像する.
石碑には,細々とした沢山の文字が刻まれている.多分,「須永」という人物の偉業を讃えた文章だとは思うが,余りに細々と書かれているので,最初から読む気がしない.…で,読むのはパス.
“せめて,数行で簡潔に書いてくれれば読むのに…”
私は心の中で,
“過ぎたるは及ばざるがごとし…”
と思っている.すると私の心の中に巣喰っているもう一人の私が,
“お前さんだって,毎日長たらしいブログ記事を書いているじゃないか…数少ない読者もお前さんの長たらしくてクドクドした文章に辟易として居るぞ…!”
“ハイ…ご尤も! お前さんの言うとおりだよ”
私は素直に自分の困った特性を,もう一人の私に謝る.
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<須永君碑>
■延々と続く散策路
散策路は平坦な道だが,実に長い,殆どが未舗装の砂利道である.この長い道のりをひたすら歩きつづめる.その内に道路の両側がゴルフ場になっている場所を通過する.折から今日は土曜日からだろうか,ゴルフ場は沢山のゴルファーで賑わっている.時々ゴルフ場のゴーカートが散策路を横切る.
私は手持ちの地図で現在地を確認するのも面倒になってくる.ただ,ひたすらKGリーダーの後ろに付いて歩き続ける.
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<延々と続く散策路>
■箱根湿性花園へ
14時28分,「箱根湿性花園1.2km」の案内標識の前に到着する.
長い道のりを歩いている内に,グループの先頭と末尾の間が随分と開いてしまう.先頭グループは後のグループが到着するのを待つ.そして,案内標識にしたがって右折する.
ここから湿性花園まで,後1.2キロメートルである.まだ,1.2キロメートルもあるの,という気持ちと,もう1.2キロメートルで終わりか,という気持ちが複雑に交差する.
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<湿性花園の道標>
■湿原通りでお別れ
14時37分,湿原通りの交差点に到着する(下の写真).ここを右折すれば湿性花園である.このグループのこれからの予定は湿性花園を見物してから,懇親会と入浴を楽しむことになっている.
私は明日(7月27日)に某登山グループの鎌倉案内の予定がある.案内をするには,もう少し下調べも必要である.そんなことから,私はここでグループから離脱して,一人で帰宅することにする.
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<湿原通り交差点>
<バスとJRを乗り継いで帰宅>
■バスの走る方向が変だ!
私は田舎者だから,箱根の地図には不案内である.KGリーダーから,
「この道を一寸行ったところに小田原行のバス停がありますよ…」
と教えて頂く.
その通り歩いて,三叉路を渡って,14時44分にバス停に到着する.私はてっきり小田原から長尾峠に抜けるバス通りに出たと思い込んでいる.でもそれにしてはどうも方向が180度違うように思える.頭の中の地図が混乱する.
仕方なく近くの案内所に入り込んで,小田原行のバス停がどこかを聞く.
「道路のあちら側のバス停です…」
と係員が教えてくれる.
“変だな…妙だな…”
とキツネに化かされたような気分で,小田原行のバスを待つ.
14時49分,小田原行のバスに乗車する.バスは意外に空いている.バスは発車して間もなく,2回ほど大きく右にカーブする.これで万事が分かった.私は長尾小田原線の道路ではなく隣の道路にある案内所前というバス停からバスに乗車したのだ.
■車内で居眠りをしながら帰宅する
バスに乗車して間もなく居眠りし始める.
ふと目が覚めると箱根湯本に到着したところである.ここで下車しようかと思ったが間に合わない.そのままバスで小田原駅へ.
バスは,15時35分に小田原に到着する.電車への接続が良くて,小田原15時42分発東京行電車に間に合う.電車は空いている.空いている席に座った途端にまた居眠りである.
7時頃,無事帰宅する.程なく何の前触れもなく,?浜に住んでいる次女一家が我が家を訪れる.ジジババが生きているかを確かめに来たのかな.まあ,そんなこと,どうでもいや.とにかく子供達が頻繁に我が家を訪れてくれるのが有り難い.
シャワーを浴びて汗を洗い流す.サッパリした気分で乾いた衣類に着替える.ホッとした気分になる.今日一日も無事だった.良かった! 良かった! である.
<ラップタイム>
10:02 バス停大涌谷(10:40までジオミュージアム見学)
11:09 梵字仏像
11:10 弘法の硯石
11:16 姥子駅案内板
11:30 箱根ロープウェー下を通過
11:37 金太郎岩(11時40分まで休憩)
12;12 芦ノ湖キャンプ場
12:20 芦ノ湖湖畔(13:03まで昼食)
13:43 須永君碑
14;37 湿原通り(グループから離脱)
[ハイキング記録]
■水平歩行距離 10.0km
■累積登攀高度 80m
■累積下降高度 468m
■所要時間(休憩時間を含む)
大涌谷発 10:40
湿原通り着 14:37
(所要時間) 3時間57分(3.95h)
水平歩行速度 10.0km/3.95h=2.53km/h
(おわり)
「伊豆箱根の山旅」の前回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/925514b7250f363c839376793e436113
「伊豆箱根の山旅」の次回の記事
(なし)
※誤字脱字転換ミスご容赦