<グッテンベルクハウス小屋が見える>
オーストリアの山旅:第3日目(4);シュラードミング(4);
グッテンベルクハウス小屋;第3日目の纏め
(アルパインツアー)
2014年6月26日(木)〜7月7日(日)
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http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/5f779058e0cfdb539c1103d18ce7ed15
第3日目;2014年6月28日(水) (つづき)
<ルート地図>
<グッテンベルクハウス小屋を目指して>
■展望を楽しみながら下山開始
展望休憩を終えた私たちは,13時56分に,山麓に見えているグッテンベルクハウス小屋を目指して歩き始める.
直ぐ近くに小屋が見えているので,WGさんに,
「小屋までは,まだまだ遠いですよ…」
と言われても,何となく実感が湧かない.
「途中から急な下り坂になりますから,十分に注意して歩いて下さい…」
という注意を繰り返し受ける.
とはいえ,歩き出しは長閑な山道である.眼下に広がる壮大な風景を眺めながら,ルンルン気分で下り続ける.
<展望を楽しみながら下山開始>
■予想以上の急坂を下る
しばらく下り続けると,やがて九十九折りの急な下り坂となる.
列の最後尾に居られるツアーリーダーが盛んに,
「ゆっくり注意して歩いて下さい.前の人との間隔を空けて下さい…」
と繰り返し注意する.
結構,厳しい岩稜の下り坂が連続する.予想以上の厳しい下り坂である.それでも,全員が問題なく下山し続ける.
下り坂の途中で雪渓を渡る.
<急な岩稜の下り坂>
■坂道を登り返してグッテンベルクハウス小屋に到着
先ほど休憩した場所から,標高差で約100メートル下ったところで小川に架かる小さな橋を渡る.小川の名前は残念ながら分からない.
橋を渡ると,今度は登り坂である.それほどの距離はないが,九十九折りの結構な登り坂である.
なるほど,この小屋は近くに見えているが,辿り着くのが結構大変なことが,実際に歩いてみて良く分かる.
14時07分,ようやくグッテンベルクハウス小屋に到着する.
<グッテンベルクハウス小屋に到着>
<グッテンベルクハウス小屋>
■クールダウンストレッチ
現地ガイドのWGさんが宿泊手続きをしている間に,ツアーリーダーの音頭で,クールダウンストレッチを入念に行う.こういうところで手を抜かないのが,今回のツアーリーダーの良い所だと私は思っている.
<グッテンベルクハウス小屋に到着> <ツアーリーダーの音頭でストレッチ開始>
■私たちの部屋
女性は2階,男性は3階(現地風に言えば2階)の部屋が割り当てられる.
私たち男性群に割り当てられた部屋は定員6人部屋である.この部屋を4人で使用するのだから贅沢は言えない.木の香りがしそうな趣のある部屋である.
ただ何となく屋根裏部屋の雰囲気がある.部屋の真ん中に明かり取りの窓がある.窓の両脇は天井が斜めになっている.多分,斜めの天井の上は屋根になっているんだろう.
私は何となく陣取り合戦に負けて,隅っこの席は取れず,真ん中の場所になってしまう.でも,まあ,寝てしまえば何処でも同じだと考えることにしよう.
<男性群に割り当てられた部屋>
■部屋の平面図
下の図は,私たちが割り当てられた部屋の平面図である.
廊下から部屋に入ると,突き当たりの6人分のマットレスが隙間なく並べてある.1人当たり毛布3枚と枕が割り当てられている.
ベッド手前の広間には机,椅子が並んでいる.
■シャワーとトイレ
1階にシャワーとトイレがある.トイレと洗面所は男女別になっている.勿論水洗トイレである.
シャワーは,ここも有料.料金は昨日宿泊した山小屋より少し高い.
連日シャワーを浴びるのも面倒なので,私は今日のシャワーは省略する.
■気怠い一時
まずは部屋に入って,ベッドに横になる.
夕食は18時からである.まだタップリ時間がある.ベッドに横になりながら,暫くの間雑談.その内に,お一人が持参したウイスキーを取り出して,
「ちょっと,飲みませんか…」
と誘ってくれる.
私は下戸なので,丁重にお断りするが,結局,お二人でアルコールを楽しんでいる.
雑談をしている内に,眠くなってくる.私は,成り行きで暫くの間,昼寝をすることにする.まで,時差の影響がしつこく残っているようである.
16時30分頃,急に雨が降り出す.屋根裏部屋なので,雨が屋根に当たる音がすぐに聞こえてくる.明日からのお天気が少々心配である.
<気の利いた素晴らしい夕食>
■角のテーブルに座る
18時00分から朝食である.男部屋の4人は18時少し前に1階(つまりグランドフロアー)の食堂に移動する.
食堂では,すでにWGさんが待っている.そして,食堂の片隅にあるL字型のテーブルに座るように,私たちに指示する.
WGさんは,流暢な日本語で,夕食のメインディッシュには,何種類か有るので希望のものを選ぶように言う.メニューはややこしいので,メモを取らなかったが,私は焼きそばに似たものを選ぶ.
アルコール類は,勿論,各自払いである.下戸の私は当然アルコールは抜きである.
<丁寧に説明するWGさん:右側で建っている方>
■スープと前菜
まずはスープと前菜.
スープはカボチャ.真ん中に浮かんでいる茶色いものはカボチャの種から採って油とのこと.勿論スープは美味.
野菜サラダは,まるで日本で食べるものと全く同じである.
どなたかが,
「日本のレストランで食べるのと同じですね…」
と感想を言うと,WGさんが,
「日本の人たちが,良く野菜や果物を食べるので.予め山小屋に送っておきました…」
とのこと.
さすが日本に3年半もの長い間滞在経験のあるWGさんである.WGさんの細かい気遣いに感謝! 感謝!
<カボチャスープ> <野菜サラダ>
■焼きそば風のメインディッシュ
続いてメインディッシュ.私が選んだのは焼きそば風のもの.正式な料理名は聞いた途端に分からなくなった.
お味は…?
正に焼きそばである.違和感は全くない.量は少し多いが,ウンザリするほどの量ではない.ベリーグッド! これもWGさんが配慮したメニューのようである.
外国の山小屋…ということで少々口に会わない料理でも構わないと覚悟していた私だが,今日の山小屋の夕食は実に良い.
WGさんに感謝! 感謝!
<メインディッシュ>
■デザート
コース料理の最後は下の写真のデザートである.
甘いものは別腹.とても美味しく頂戴する.味には全く違和感はない.
<デザート>
■山盛りの果物にビックリ
これで夕食は終わりかと思ったら,おおきなお皿に山盛りの果物が出てくる.これもWGさんが,私たち日本人のためにわざわざ特別に手配したものである.
もう憎いほどに良く気が利くWGさんである.
果物は冷たく冷やしてある.勿論,美味しく頂戴する.リンゴは日本のものに比較すると小振りだが食べてみると甘くて結構美味しい.
結局,食べきれないので,かなりの量の果物が残る.
WGさんが,
「果物は山小屋とは関係がありませんので,どうぞ持ち帰って下さい…」
と私たちに促す.
「それでは…」
ということで,私はリンゴ1個を持ち帰ることにする.
<果物がタップリ>
<今日も無事平穏だった>
■明日の行動予定
夕食終了後,ツアーリーダーから明日の行動予定の確認がある.
6時00分 朝食
6時45分 歩き出し
コースは北ルート
とのこと.
さらに明日の準備について,若干のコメントがある.
洗面所の水は飲料水としては適さないとのことなので,1リットル1ユーロの飲料水を購入する.
■無事3日目も終わる
19時50分お開きになる.
特段やることもないので,3階の男部屋に戻る.もう,お互いに敢えて雑談する話題もないので,早々と就寝.
こうして,3日目も節終わった.
相変わらずの時差ボケに今日も惑わされたが,まあ,それでも大過なく一日が過ごせたことを神仏に感謝しなければ…
…ということで,今日も良かった! 良かった!
<第3日目のラップタイム>
8:02 ギャイトアルム小屋発
8:50 標高1,800メートル地点(9:00まで休憩)
9:15 立派な道標
9:45 標高1,940メートル地点(9:55まで休憩)
10:45 標高2,080メートル地点(11:07まで休憩)
11:54 最初の雪渓を渡る
12:04 峠近くの道標
12:05 コル到着(12:15まで休憩)
13:11 標高2,193メートル見晴の良い峠(13:21まで休憩)
13:45 テラス状の台地(13:56まで休憩)
14:07 グッテンベルクハウス小屋着
[トレッキング記録]
■水平歩行距離 8.7km
■累積登攀高度 約500m
■累積下降高度 約150m
■所要時間(休憩時間を含む)
ギャイトアルム小屋発 8:02
グッテンベルクハウス小屋着 14:07
(所要時間) 6時間05分(6.08h)
水平歩行速度 8.7km/6.08h=1.43km/h
(第3日目終わり)
(第4日目に続く)
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(編集中)
「オーストリア山岳トレッキング」の索引
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「オーストリア山岳トレッキング」の目次
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