<ファイブフィンガーズ>
オーストリアの山旅:第2日目(5):ファイブフィンガーズ
(アルパインツアー)
2014年6月26日(木)〜7月7日(日)
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第2日目;2014年6月27日(火) (つづき)
<ルート地図>
■ホーハークリッペンシュタイン地図
※再掲 ↓
拡大図
■展望台とファイブフィンガーズ
<クリッペンシュタイン展望台>
■午後の散策
昼食を終えた私たちは,13時38分頃から,現地ガイドのWGさんを先頭に,午後の散策に歩き出す.
まずはなだらかな登り坂になる.私たちの他にもチラホラと観光客が散策を楽しんでいる.
上空を見上げると,午前中より少し雲が沢山湧いているようである.また,気温は正確には分からないが,暑からず寒からずで心地よい.
<昼食を終えてロッジを出発する>
■氷河と残雪の素晴らしい展望
ロッジから北の方向に向かう.なだらかな高原沿いの道である.進行方向左手に氷河や雪渓が残る山並みがとても良く見えている.
今は7月,夏の季節である.それにもかかわらず,この辺りの雰囲気は,日本の高山の早春に似た雰囲気がある.
私たちは壮大な風景を眺めながら,ノンビリとハイキングを楽しむ.
<素晴らしい展望>
■ハングライダーが大空へ
13時55分頃,沢山の人集りができているところに到着する.ここはハングライダーの出発点のようである.ハングライダーは,近くで見ると意外に大きなものだと,私は始めて実感を持つ.
うまい具合の風が吹き上げてくると.その風を受けるような感じて,ハングライダーがふんわりと空中に浮き上がる・私は高い所が嫌いなので,ハングライダーなどには,全く乗りたくないが,同行者の中には,ハングライダーを羨ましそうに見ている人も居る.
私たちもしばらく立ち止まって,次から次へと浮かび上がっていくハングライダーを見送る.
<ハングライダーの出発地点>
■クリッペンシュタイン展望台へ
現地ガイドのWGさんが,三叉路の所で.
「…では,最初にファイブフィンガーズへ行きましょう…」
と言って,左側の散策路を歩くように一同を促す.
私たちはWGさんの後ろに付いて,左側の道に入る.なだらかな下り坂である.
およそ200メートルほど下ったところで,メンバーの人数が足りないことに気がつく.
「あれ…どうしたんだろう…」
と全員で辺りを見舞わず.
すると,私たちのグループのお一人が,先ほどの三叉路の右側の道を歩いているのを発見する.右側の道は登り坂になっているので,もう私たちよりかなり高い所を歩いている.
「そうですね…仕方ないですね.私たちもファイブフィンガーズは後にして,まずは展望台に登りましょう…」
とWGさんが行き先を変更する.
それこそ仕方なく,これまで下ってきた道を三叉路まで登り返して.展望台に向かう右側の道に入る.今度はなだらかな登り坂である.そして,13時52分頃.展望台の建物の階段を登り切って.展望台の屋上にある頂上に到着する.展望台には,数名の先客が景色を楽しんでいる.
<展望台の建物>
■展望台からの眺望
展望台からの眺望は実に雄大である.眼下には先ほどまで私たちが散策を楽しんだハルシュタット湖が見下ろせる.
”なんとまあ…山が多いお国柄だろう…”
これが,私のオーストラリアにおける第一印象である.
<展望台からの眺望>
<ファイブフィンガーズ>
■ファイブフィンガーズが見える
14時頃,クリッペンシュタイン展望台を出発する.往路を辿って三叉路まで坂道を下る.そして,三叉路から先ほど引き返した左側の道に入る.なだらかな下り坂が続く.やがて前方にファイブフィンガーズが見え始める.
14時13分,ファイブフィンガーズに到着する.
ファイブフィンガーズは,眺望の良い断崖の上に作られた手の平型の展望台である.
“よくもまあ…こんな飛んでもないところに奇妙な展望台を作ったものだ…”
というのが私の率直な印象である.
<ファイブフィンガース>
■ファイブフィンガーズの構造
ファイブフィンガーズに乗ってみる.
なるほど,手の指のように手の平の部分から5本の金属製の展望台が断崖に向けて突き出すように作られている.指の先へ進むと自分の身体が空中に飛び出している感じで,少々スリルがある.
私たち以外にも観光客が訪れている.
私たちも交代で指の先まで行って,記念写真を撮る.
<ファイブフィンガーズの構造>
■ファイブフィンガーズからの眺望
ファイブフィンガーズからの眺望は,文字通り素晴らしい.眼下の湖に突き出るような位置から湖を見下ろすので,自分がまるで鳥にでもなったような気分になる.
ファイブフィンガーズの手の平の部分に2本の幟旗た立っているが,これは一体何だろう.私は後でWGさんに,あの幟旗に何が書いてあるのか伺おうと思っていたが聞き忘れた.
<ケーブルでクリッペンネック駅へ>
■再びクリッペンシュタイン駅
ファイブフィンガーズの見物を終えて,14時30分頃,往路を引き返す.今度はなだらかな登り坂がメインである.
14時50分,再びクリッペンシュタイン駅に戻る.
今度は,先ほど乗車したケーブルとは反対側に向かうケーブルに乗車する予定である.
<クリッペンシュタイン駅>
■ケーブルに乗車
13時03分発のケーブルに乗車する.
ケーブルの車体はばかでかくて,ガランとした印象を受ける.何とも殺風景な車内である.自分が荷物扱いされているような気分になる.
何時の間にか雲が低く垂れ込めていて,下界の風景は殆ど見えなくなっている.
ケーブルには腰掛けがないので,全員が立ったままである.立っているのに何の抵抗感もないが,つり革の位置がヤケに高くて,ちんちくりんの私は背伸びしないと届かないのには閉口する.そういえば現地ガイドのWGさんも大男である.東京で在職中,電車に乗るときに頭をぶつけそうになったとこぼしていた.
余談で尾籠な話だが…
そういえば,トイレの便器の位置も高い.ちんちくりん男には度し難い高さである.
<ケーブルに乗車>
■クリッペンネック駅に到着
ケーブルの係員が乗車して,すぐにケーブルが発車する.
日本の観光地のケーブルのように,観光案内のような放送は全くない.
風景を楽しむ間もなく.15時08分にクリッペンネック駅(Kippennnegg,標高1,788メートル)に到着する.
クリッペンネック駅とクリッペンシュタイン駅の標高差はマイナス312メートル,水平距離は1.7キロメートル,所要時間は約3分である.
したがって,
下降速度 312メートル÷3分 =104メートル/分
水平速度 1.7キロメートル÷3分=567メートル/分
である.
<クリッペンネック駅に到着>
■山小屋が見える
駅前から盆地のような牧場を見下ろすことができる.この牧場の片隅に,今日宿泊する山小屋ギャイトアルム小屋(Gjaidalm)が見えている.
坂道を下る.見た目よりは意外に急な下り坂である.しかも礫や小石が散乱していて結構歩きにくい.
「明日は,最初に湖野道を登ります…」
とWGさんがいう.
私は内心で,
“この登りは結構きついな…”
と思っている.
15時23分,私たちは無事にギャイトアルム小屋(標高1739メートル)に到着する.
<ギャイトアルム小屋が見える>
(つづく)
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(編集中)
「オーストリア山岳トレッキング」の索引
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