<三兄弟岩>
[復刻版]
アパチャ山登頂記;第7日目(2);アパチャ湾クルース
(アルパインツアー)
2004年8月10日(火)〜8月17日(火)
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第7日目:2004年8月16日(月)
<ルート地図>
※この地図は見取り図(正確ではありません)
<観光船でアパチャ湾へ>
■小さな観光船で出港
私たちはペテロパブロフスカムチャッキー市内観光を終えて,13時05分に船着場に到着する.
私たちは,これから100ドルのオプショナルツアー「アパチャ湾クルーズ」に出掛ける.
13時08分,船着場に邸泊している小さな遊覧船に乗船する.そして,13時20分頃,遊覧船は船着場から出航する.
残念ながら天気は余り良くない.上空を鉛色の分厚い雲が覆っている.海は鉛色.凪いでいる.何とも憂鬱な気分になりそうな雲行きである.
<観光船に乗船>
■オヤツ
置きに向かって走る観光船の甲板から,暫くの間,湾内の風景を楽しんだ後,甲板下のキャビンへ降りてみる.
キャビンには下の写真のように.飲み物とおつまみが用意されている,トマト,キュウリ,サラミソーセージ,チーズが机の上に並べてある.
<キャビン> <おつまみ>
■甲板に出て風景を楽しむ
キャビンの中に燻っていても仕方がないので,温かいスープを持ったまま甲板に出る.
甲板の上は冷たい風が吹き抜けていて,とても寒く感じる.ウインドブレーカーを着込んで,寒い風から身体を守る.
<甲板で寒い風を除けながらクルーズを楽しむ>
■船上からの風景
やがて,14時を過ぎる.
遊覧船は大分沖の方まで進んでいる.振り返ると.山の斜面に広がるペテロパブロフスカムチャッキーの市街地が広がっているのが見える.
私たちが乗った専用車は.この写真の左手から,高台をトラバースしながら写真の右手に進み,展望台付近から海岸まで降りてきたことが,この風景を見ていると良く分かる.
<船上からペテロパブロフスカムチャッキー市街地を望む>
<奇妙な岩;三兄弟岩と婆さん岩>
■三兄弟岩
私たちが乗船している遊覧船は,どうやら南の方向に向かっているようである.湾内の並は穏やかで,船の揺れも少ない.
14時49分頃,左舷前方に尖った岩が3個水面から突き出ているのが見え出す(冒頭の写真).
現地ガイドが,
「…あそこの三つの岩を『三兄弟岩』といいます…」
と説明する.
すかさず参加者のだれかが,
「男の子ですか? それとも女の子? どの岩が年長者ですか?…」
と混ぜ返すように質問する.
結局,その辺りはハッキリしない.
遊覧船は,三兄弟岩を左手に見ながら,直ぐ近くを通過する.
<三兄弟岩>
注;この絵は,帰国後,パソコン(PowerPoint)で悪戯画きしたもの.
■婆さん岩
三兄弟岩を通過してから遊覧船は進路を大きく右に回る.
冷たい微風が吹いていて,少々寒いが,私たちは甲板で辺りの風景を眺めながら過ごす.
15時19分,私たちは左舷から大きな岩を眺めながら北の方向へ向かっている.
現地ガイドが,
「…あの岩が『婆さん岩』です…」
と私たちに説明する.
私は,一瞬,
“ならば,お父さん岩.お母さん岩は無いのかな?”
と思ったが,そんな馬鹿なことをわざわざ聞くには及ばないと思って,そのままにしておく.
そういえば,婆さん岩は何となく腰を曲げて杖を突いて歩くおばあさんに似ているような気がしてくる.
<婆さん岩>
<ゴムボートでユラユラ>
■ゴムボートに乗る
16時31分,遊覧船はペテロパブロフスカムチャッキー市街地と反対側の岬近くに到着する.岬の周囲を急峻な岩が周囲を囲んでいる.
この辺りは岬が陰になって,冷たい海風が幾分弱まっている.
突然,現地ガイドが,
「…ゴムボートに乗って下さい…1艘に3〜4人ずつです…」
という.
各ゴムボートにスタッフが1人ずつ乗り込むので,私たちは2〜3人ずつということになる.スタッフがゴムボートの漕ぎ手になる.
私たちは救命胴衣を身につけて,順番にゴムボートに乗り込む.
波は殆どないが,それでもゴムボートが上下に揺れるので,ボートに乗り移るのは一寸怖い.救命胴衣をつけても,こんな冷たい海に落ちたらイヤだなと思いながらゴムボートに乗り移る.
<ゴムボートに乗ってユラユラ>
■洞窟探検
ゴムボートに乗って,近くにある洞窟の中まで入り込む.
洞窟に入ると,波は全くなくなり,不気味なほど静かになる.この洞窟の奥行きがどの位有るのか分からないが,私たちは洞窟の入口から,ほんの一寸入ったところで留まる.洞窟探検というのは烏滸がましいが,まあ洞窟探検をしているんだということにしておこう.
入口からほんの一寸しか入らなかったためかどうか分からないが,洞窟内でコーモリのような生き物は見当たらない.
洞窟から外を見ると,あの陰鬱な曇り空も,明るく見えるから不思議である.
数分,洞窟の中で留まった後,ゴムボートを洞窟の外へ漕ぎ出す.
<この洞窟に漕ぎ入れる>
<シャケとウニの昼食>
■温かいスープ
ゴムボートの体験は30分ほどで終わる.
遊覧船に戻って,遅めの昼食となる.
まずはスープ.スープは塩味.大きなシャケの切り身が這入っている.なかなか贅沢だが.ちょっと生臭さがあって残念.醤油を数滴,スープに掛ければ,多分,味が激変してコクのある美味しいスープになるだろうなと想像する.でも,寒さで冷えている身体には,暖かいスープが何よりである.実に美味しく頂く.
<シャケのスープ>
■食べ放題のウニ
昼食を終えて甲板に戻る.
現地スタッフがバケツ一杯のウニを甲板のど真ん中に,ドンと置く.
「…さあ,ドンドン食べて…」
という仕草をして,ナイフでウニを開けて私たちに手渡す.
私たちがゴムボートに乗って遊んでいる間に,スタッフが海に潜って採取したウニだという.
新鮮なウニが食べ放題である.これにはさすがの私も大感激である.
実はウニの体内がどんな構造になっているのか,私は知らなかった.ナイフで開けたウニを見るのは勿論初めての経験である.
小さなスプーンで,内臓を掬って食べる.実に美味.でも1匹のウニから取れる量は実に少ないことに気が付く.なるほど,これだからウニは希少で高級食材なのだと合点.
「ドンドン食べて下さい…」
と言われるが,2〜3個のウニを食べると,さすがに
“もう沢山たべました…”
という気分になる.
実に贅沢なウニの食べ方をしているなと実感する.
<バケツ一杯のウニ> <ナイフで開いたウニ>
<船着場から山の手へ>
■船着場に戻る
アパチャ湾内の旅を十分に堪能した後,私たちを乗せた観光船は,出発地のペテロパブロフスカムチャッキーの船着場を目指して航行を続ける.
船着場に近付くと,沢山の起重機が林立しているのが目に付き始める.
18時30分,遊覧船は,無事,ペテロパブロフスカムチャッキー船着場に到着する.
こうして,約3時間半のオプショナルツアー「アパチャ湾クルーズ」は無事終わる.
3時間半は分に直せば210分.したがって,オプショナルツアーの単価は,
100ドル/210分=0.48ドル/分
ということになる.ザッと言えば毎分約50円(1時間約3,000円)の旅をしたことになる(ただし食事付き).単価はマッサージ代と同じぐらいだろうか(私はマッサージをしたことはないが…).
食事付きなので,なかなか安価な旅だったと思う.
<ペテロパブロフスカムチャッキー船着場を目指して>
■再度展望台へ
もう18時30分を回っているが,まだまだ明るい.これから,私たちは,少し回り道をしながら今日の宿泊ホテルへ向かう予定である.回り道の,途中で夕食を済ませるようである.
私たちは再び専用車に乗り込む.直ぐに発車.往路を辿って,再び展望台に向かう.専用車は急な坂道を登って,18時36分頃,展望台に到着する.
先ほど展望台に立ち寄ったときは霧が深くて殆ど眺望がなかったが,この時間になると雲は多いものの見通しがとても良くなっている.
眼下にはペテロパブロフスカムチャッキーの市街地が広がっているのが見える.港の入江が明るい空を反射して光っている.なかなか素晴らしいパノラマである.
私たちは,展望台のパノラマを楽しみながら,暫くの間,休憩を取る.
<展望台からの眺望>
(つづく)
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