<山崎の芸術家「クモ」氏>
偉大なる建築家・芸術家;山崎の「クモ」氏の作品に魅せられる
(閑話休題;日々雑感)
2020年10月14日(水) 曇
秋の展覧会は無事終わった・・・が、瓶病床の私は、まだ、まだ、多忙。やらなければならないこと、やりたいこと、期限が迫っている種々の案件・・・もうすぐ米寿を迎えるこの老いぼれを何でこんなにセカセカさせるんだろう。でも、このセカセカの原因の大半は、趣味とやら言いながら自ら蒔いた種である.本当にやらなければならないのは納税や、毎年、誕生月にしなければならない役所への各種届けぐらいなもの。そんなこと、百も承知だが、この生世話な毎日がもう少し続く予定である。
でも、こんなときでも、ここ半年以上必ず続けているのが、毎日の鎌倉お散歩、10,000歩歩きである。今日も午後から2時間ほど、大船駅周回定番コースをぐるり一回りしてきた。今はもう10月も中旬。何時も散歩の時に通り抜けている鎌倉中央公園も大分秋めいてきた。これから秋の素晴らしい紅葉が待っていると思うと気分もだんだんと高揚してくる。
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・・・で、今回はお散歩の話ではなく、散歩の途中で思わず立ち止まって見とれてしまった山崎の芸術家「クモ」氏の作品を紹介したいと思う。そして、お散歩の話はまた次回ということにしよう。
何時ものように、私のお散歩の出発点は鎌倉中央公園清水塚口である。公園内を横断して山崎口から山崎の集落に入る。進行方向左手には小川が流れている。川の左岸は石垣、右岸には鉄製の柵が設けられている。
ふと見ると、どでかい蜘蛛の巣が張られている。
小川を挟んで、欄干、対岸の護岸壁、それに川を覆っている数本の木の枝を利用して、実に巧みに巣が作られている。
欄干に取り付けられている糸にそっと触ってみる。ピンと張ってあり丈夫そうである。しかも欄干の手前2~3戦地のところで3本に枝分かれさせ、それぞれを欄干にしっかりと取り付けてある。木造建築に例えるならば「通し柱」に匹敵する太い糸が、川を挟んで上下左右に数本張られている。道路に例えるならこれらは幹線の高速道路である。その幹線道路の間をさらに準幹線とも言うべき太めの糸が張り巡らされている。さらに方と目の糸の間をいくつもの間道がもうけられていて、そこに大小様々な蚊取り線香のようなスパイダーが何面も張り巡らされている。さらに驚くことに、このスパイダーは実にいろいろな方向を向いていて、どちらから風が吹いても餌となる昆虫が引っかかりそうな構造になっている。
私のおんぼろカメラでは、この立派な作品を精密かつきれいに撮ることは不可能だが、まあ雰囲気ぐらいは分かるだろと期待して、数枚披露させていただく。
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さて、この偉大なる構造物を設計・製造した建築家兼芸術家は何処に鎮座しているんだろう。蜘蛛の巣に落ち葉などが引っかかっていて、一瞬何処に居るのか分かりにくいが、
”居た! 居た!”
この偉大な建築士は、体長2センチメートルほどの大きなクモだった。私は昆虫の名前などほとんど分からないので、このクモの名称など知らないが、とにかく偉大なる建築家、偉大なる芸術家である。
私は巨大なクモの巣を眺めながら、この偉大なる建築家・芸術家は、
(1)どのような視点からこの場所に巣を作ろうと決断したんだろうか?
気象条件、設置場所の環境、設置場所の形状など何を基準にして、巣の位置はここだと決断したんだろう?
(2)このクモの巣の設計図をどうやって作ったんだろう?
(3)建築の作業手順をどうやって決めたんだろう?
(4)日程計画など頭の中にあったんだろうか?
など次から次へと疑問が沸いてくる。
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もし私がクモだったら、
こんな複雑な設計など、絶対、不可能だ
こんな造形美を創り出すなんてむりだ。
同じ材料を与えられても、
たとえ設計図をもらっても
私には絶対に作れない
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偉大なる建築家、偉大なる芸術家!
恐れ入りました。
<山崎の建築家・芸術家>
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(なし)
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