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Channel: 中高年の山旅三昧(その2)
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山麓から山頂まで雪景色を堪能した丹沢:塔ノ岳(今年5回目)

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                           <塔ノ岳山頂付近からの眺望>

   山麓から山頂まで雪景色を堪能した丹沢:塔ノ岳(今年5回目)
       (上り単独山行・下り常連と一緒)
       2014年2月5日(水) 晴・寒し

■“寒い!”の予報にびびる
 2月4日の天気予報では,
 “今夜まで雪が続きます.明日,2月5日は風が強く厳しい寒さになります…”
と盛んに言っている.
 私は都合の付く限り,毎週水曜日と土曜日には塔ノ岳に行きたいと思っている.ところが“明日の水曜日は偉く寒い”と聞くと,塔ノ岳に登るぞという意気込みも随分と萎えてしまう.
 “塔ノ岳には行きたいが,寒いときには外へ出掛けたくないなぁ…”
私の心中では,“行く”,“行かない”が目まぐるしく入れ替わる,
 “まあ…迷っていても仕方がない.どうするかは明日の朝のなり行き次第”
ということで,4日の夜は,すっかり山用の衣服に着替えてから,寝袋に入って就寝する.前夜の内に山用の衣服を着込んで寝るなんて,全く常軌を逸しているかもしれないが,まあ,こうした方が,山へ行こうと決断が出やすくなる.
 5日朝,つまり今朝,何時ものように3時半頃起床する.窓から外を眺めると,真っ暗ながら,どうやら雪はなく,風も吹いていないようだ.
 “…ならば,塔ノ岳へ出掛けるか…”
 念のため血圧を調べる.120,73.脈拍48.
 “…ん,まあ,血圧OKだな…”
ということで,4時10分に家を出発する.外は少し寒い.
 自宅から大船駅までの下り坂約2.5キロメートルは,昨夜の雨で路面が濡れているが,凍結はしていない.

■渋沢駅前の雪化粧にビックリ!
 大船から東海道本線で小田原に向かう.
 小田原から寒々とした小田急電車に乗り換える.電車が新松田を過ぎる頃から外が少し明るくなり始める.電車はどうやら大変な雪景色の中を走っているようである.
 “こりゃあ…大変なところへ来ちゃったな…”
と少しばかり後悔する.
 私が住んでいる海沿いの地域と,内陸(と言っては語弊があるが…)のこの辺りとの気候の違いを改めて実感する.
 6時20分頃渋沢駅に到着する.駅前のロータリーに植えられている木が見事な樹氷になっている.駅前広場の向こうには雪を被った丹沢の山並みが見えている.
 ”今日は樹氷が見えるかな…”
と期待しながら大倉行1番バスの到着を待ち続ける.
 1番バスには,パラパラと空席がある程度の乗客.乗り合わせたご常連はNMさん,STさん,TGさん,TDさん,TZさん,HNさん,MT女史,NM女史.
 バスは6時58分に大倉に到着する.超韋駄天組のNMさん,STさんは,バスが到着と同時に,塔ノ岳山頂に向けて歩き出す.
 
<渋沢駅前の樹氷>                        <大倉付近から完全な雪景色>

■登山口からもう銀世界だ
 7時07分,大倉から歩き出す.
 たまたま登山の準備を終えたTGさんとNMさんと一緒である.その他のご常連は,私たち3人より少し先に大倉を出発している.
 辺りは一面の銀世界である.大倉バス停から登山口までの舗装道路は融雪が夜間に凍結していて極めて滑りやすい.こんなところで転倒したら元も子もないので慎重に歩き続ける.
 私たちのすぐ前を歩いているキャベツのTZさんの後ろ姿が見えている.
 7時13分,登山口に到着する.沿道の木の枝にはタップリと雪が残っている.相変わらず路面は新雪で真っ白である.
 私たちのすぐ前に三角髭のTDさんの後ろ姿が見えているが,歩き進むにつれて,TDさんの後ろ姿は次第に遠ざかっていく.

<登山口>

■谷間の秘境を見下ろす
 私はNMさんの直ぐ後に付いて歩き続ける.
 7時23分,丹沢ベースに到着する.丹沢ベースの空き地にちょっと立ち寄って,目の前の谷間を覗き込む.
 眼下には,雪に覆われた集落が見えている.雪で真っ白な屋根が見下ろせる.何とも美しい風景である.

<丹沢ベースからの風景>

■見晴階段
 7時32分,観音茶屋を通過する.
 この辺りで,私は自分の体調が本調子ではないことに気が付く.何時もより,幾分,身体が重いようである.そういえば,小田原駅でホームの階段を登っているときに,何時もよりちょっと身体が重い感じがした.
 私はMNさんより少し歩行速度を落とすことにする.すぐに先頭を行くNMさんとの間がジワリジワリと広がり始める.そして,雑事場ノ平を過ぎる頃には,NMさんは,もう見晴山荘の少し手前を歩いている.
 私は,
 “今ならまだNMさんに追いつけるかもしれない…どうしよう…”
と迷うが,ここは安全第一,敢えて無理をせずにユックリ登ろう…と,自分のはやる心を抑える.
 7時47分,見晴山荘を通過し,大倉尾根最初の難関である見晴階段に差し掛かる.例により定点観測の写真を撮る.先ほどまで一緒に歩いていたNMさんの後ろ姿が小さく写っている.
 階段のガレた石ころに新雪が降り積もっていて,足許は少々滑りやすくなっている.こんな所で転倒したら百年目,私は’御身大切’とばかり慎重に登り続ける.

<見晴階段> ※この石の表情は絵になるな.

■雪のモミジ坂
 8時06分,漸く一本松を通過して,モミジ坂に差し掛かる.
 標高が高くなるにつれて積雪が次第に多くなる.新雪を踏む度に,雪が“きゅっ,きゅっ,”と軋んだような音を立てる.この音を聞きながら登るのが実に楽しい.あれほど,今朝は出掛けるのに躊躇していたのに,何時の間にか,
 “やっぱり,今日は丹沢に出てきて良かったナ…”
に気持ちが変わっている.
 もう,前を見てもNMさんの後ろ姿は見えなくなっている.NMさんに付いて行けないのが,かなり悔しいが致し方ない.でも,一方では,私より後に居られたTZさんやHNさんの姿も見えなくなっている.その結果,今はもう,完全な一人旅になっている.
 山仲間と雑談しながら一緒に登るのも良し,一人旅もまた良しの心境である.私は前後に人に気を遣うことなしに,全く気儘に登り続ける.
 登山道を登る間に度々出会う階段には新雪が降り積もっていて,結構,滑りやすくなっている.
 やがて,難所の駒止階段に差し掛かる.何時ものことながらこの急坂を登るのは,結構,シンドイ.私が階段をシンドイ思いをしながら登っていると,1人の中年男性が後ろから迫ってくる.私はこの男性に素直に先を譲る.
 8時22分,ようやく駒止茶屋を通過する.大倉からの所要時間は1時間15分.
 “ちょっと遅いな…でも,まあ,この位のラップなら,まあ,許せるか…いやダメだ”
と思いながらも,
 “遅くても良いじゃないか…安全第一って言っているんだから…”
と負け惜しみのようなことも同時に考えている.

<新雪のモミジ坂>

■雪タップリの堀山の尾根道
 堀山の尾根道に差し掛かる.
 新雪タップリの尾根道を歩くのは実に楽しい.私の前方にはさきほど私を追い越した男性の後ろ姿が見えている.
 歩く旅に,”きゅっ,きゅっ,…”と鳴る足音を楽しみながら快調に平坦道を先へ進む.

<堀山の尾根道は雪タップリである>

■山麓まで雪化粧した富士山
 8時30分,富士山が見える場所に到着する.山麓まで雪で真っ白な富士山が良く見えている.
 今日持参しているカメラは,ちょっと上等なもの.シャッターを押しただけで,バッチリ富士山が写っている.これは率直に嬉しい.
 富士山の手前には丹沢の山並みが凛とした姿で見えている.実に良い眺めである.
 8時32分,堀山の道標前を通過して下り坂に入る.ここで先ほど私を追い越した男性に追い付く.男性から道を譲られる.
 「では,お先に…でも,私,登り坂はダメなので,また,追い越して下さい」
と挨拶して,先に行かせてもらう.

<堀山の尾根からの富士山>

■光る海を楽しむ
 堀山の道標を過ぎると,下り坂になる.気分良く歩けるところである.進行方向右側を見ると,枯れ木の間から,光る海が良く見える.これも見逃せない冬の風物詩である.
 “何時か,こんな風景を絵に描いてみたいな…”
と思いながら先へ進む.

<光る海を楽しむ>

■小草平
 8時42分,堀山の家に到着する.私より少し先に堀山の家に到着したTGさんは,山頂まで登らずに,ここから下山される.TGさんと一言二言挨拶を交わしてからお別れする.
 小草平から富士山が良く見えている.今日持参しているカメラなら,多分,富士山が写るだろうと,シャッターを押す.結果は下の写真の通りである.
 そうこうしている内に,先ほどの男性が私に追い付く.
 「お先にどうぞ…私はユックリ登りますので…」
と私はこの男性に先を譲るが,
 「いえ,いえ,…どうぞお先に」
という.
 「それでは…」
と私が先に,小草平からの急坂を登り始める.

<小草平からの富士山>

■萱場平
 小草平からの坂道は,正直なところ,結構シンドイ.
 “そうだなぁ〜…今日は雪道だし…堀山の家まで45分ほど掛けて登るか…”
と自分の目標を立てる.
 まずは,私は絶対にマイペースを守るぞと自分に諭す.ところが,これを守るのが,私にとって,至難の業なのである.目の前に登山者が居られるとどうしても追い越したくなるし,後ろから登山者が迫ってくると負けるものかという気持ちがどうしても湧いてきたしまうからである.そこをグッと堪えて,マイペースを守るのが私の修行である.
 私の後ろに件(くだん)の男性が居られるので気になるが,まあ,そんなわけで,マイペースを守りながら登り続ける.でも,しばらく登っている内に,何時の間にかこの男性の姿が見えなくなっているのに気が付く.
 9時01分,戸沢分岐を通過する.そして,その2分後,萱場平に到着する.積雪はそれほどないが,萱場平は一面の雪景色である.数ヶ月前まで,ここを通る度に顔合わせをしていたアザミは降り積もる雪の中で跡形もない.
 フト前方を見ると,YUさんの後ろ姿が小さく見えるのに気が付く.

<萱場平>

■後7分坂からの富士山
 萱場平を過ぎると,積雪がますます深くなる.歩く度にギシギシと軋む新雪の音を楽しみながら,私は随分と満ち足りた気分で登り続ける.今はもう私の前後には殆ど人影は見当たらない.全く自分の意思で好き勝手な速度で登り続けることに,なんともいえない爽快感を覚える.
 やがて,後7分坂(見晴階段)の下に到着する.ここからも素晴らしい富士山が見えている.強い風が吹き上げているのか,富士山の中腹には雪嵐のような雲が湧いている.素晴らしい富士山の光景にある種の気高さすら感じる.
 写真を数枚撮ってから,雪が降り積もった後7分坂をゆっくりと登る.

<見晴階段下からの富士山>

■花立山荘
 そろそろ後7分坂を登りきる頃,上から下ってくる超韋駄天のNMさんとすれ違う.今日は,何時もすれ違う場所より,少々上の地点ですれ違った.これは多分私が思ったより速く登っているのか,あるいはNMさんが何時もより遅いのかのどちらかである.
 “どっちだろう…?”
と気にはなるが,まあ,どうでもいいか.
 「今日は,随分と寒いですね…(塔ノ岳山頂の)気温はマイナス12℃でしたよ…」
とNMさんが私に教えてくれる.
 9時28分,やっと花立山荘に到着する.
 山荘前の広場は新雪で真っ白である.相変わらず凛とした富士山が見えている.
 広場でソソクサと写真を撮っただけで,ノンストップで花立山を目指す.
 大倉から花立山荘までの所要時間は2時間11分である.雪道なので所要時間が多少長くなるのは仕方がないが,脂汗をかかない速度で2時間04〜05分程度で登れる体力が欲しいものだ.
 堀山の家からの所要時間は46分.平素は40分で登っている所.雪道だったことを考慮しても,もう少し良いラップで登りたいものである.でも,まあ,いいか…

<花立山荘>

■花立山
 花立山に近付くと視界が一気に広がる.私はときどき後ろを振り返りながら,素晴らしい眺望を楽しむ.
 花立山山頂付近で,下山してくる韋駄天のSTさんとすれ違う.
 9時38分,花立山山頂を通過する.山頂から富士山と南アルプスの写真を何枚か撮る.今日は空気が澄んでいるので,南アルプスが手に取るように見えている.この景色には,毎度のことながら感激する.空には多少雲が湧いているものの,素晴らしい青空である.
 今日の花立山荘から,花立山までの所要時間は10分.まあ,まあだ.

<花立山から富士山と南アルプスを望む> ※こういう景色を眺めると,心が弾む.

■雪化粧した塔ノ岳
 花立山山頂で,この先,軽アイゼンを装着しようかと迷うが,今日は新雪,少なくとも上りはアイゼンなしで良かろうと判断する.ただ,問題は馬の背付近の下り坂が凍結しているかである.まあ,とにかく,もう少しアイゼンなしで歩いてみようと思う.
 懸念していた馬の背付近の下りも,新雪のお陰で,アイゼンなしで全く問題なく通過する.そして.9時44分に金冷シに到着する.
 ここまで来れば,もう山頂も間近である.前方を見上げると,これから登る塔ノ岳山頂が聳えている.降り積もった雪で,何時もより凛とした姿に見える.
 “さあ! あそこまで登るぞ!”

<金冷シ付近から塔ノ岳山頂を見上げる>

■雪化粧が美しい
 金冷シを通過すると,積雪がますます深くなる.枯れ枝に積もった残雪が,まるで満開の花のように見える.
 私は,もうこうなったらラップタイムなどクソ喰らえという心境になる.雪景色を愛でながら,何枚も,何枚も写真を撮る.
 “いや〜…素晴らしい!”
 雪,青空,雲,太陽の光…まさに美の極致である.

<枯れ枝に沢山の残雪>

■塔ノ岳山頂
 塔ノ岳山頂付近の木道で,下山し始めた三角髭のTDさんとすれ違う.
 10時02分,私も漸く塔ノ岳山頂に到着する.山頂の気温はマイナス9℃.幸いなことに無風なので,体感温度はそれほど低いとは感じない.
 山頂東側斜面の見事な樹氷を堪能する.樹氷の向こうに,寒々とした表尾根の山々と大山が見えている.
 山麓から雲が沸き上がり始めている.
 私は,暫くの間,山頂からの360度の絶景を楽しむ.
 大倉からの所要時間は2時間56分.辛うじて3時間を切っている.花立山荘からは35分,金冷シからは18分かかっている.私の標準時間より.それぞれ5分,および3分余計に掛かっていることになる.

<塔ノ岳山頂から大山を望む>

■美しい樹氷
 尊仏山荘に入る前に,山荘の東側斜面を覗いてみる.そこには実に見事な樹氷の森が広がっている.
 “これは見事だ…!”
 私は夢中になって何枚もの写真を撮る.それにしても,今日の塔ノ岳は景観絶佳,このまま尊仏山荘に入り込んでしまうのは如何にも惜しい.
 “山頂を少し散策してみよう…”
ということで,深雪に足を取られながら,暫く山頂をウロウロする.

<尊仏山荘東側斜面の樹氷>

■富士山と南アルプスの眺望
 山頂を少し歩き回った後,尊仏山荘入口付近に戻る.
 昨日の雨(雪かな?)で空中の塵芥がすっかり洗い流されたのか,空気が限りなく透明である.もし高倍率の望遠鏡を持っていたら,南アルプスの峰々に立つ登山者の姿が見えそうな程,透明感のある素晴らしい眺めである.
 太平洋側からの風に煽られてか,南から富士山の中腹に掛けて白い雲が棚引いている.これがまたダイナミックな印象になっている.
 “素晴らしい! 実に素晴らしい!”
私は感動してしまう.
 “これだから塔ノ岳詣でが止められないのだ.”

<塔ノ岳山頂から富士山,南アルプスを望む>

■尊仏山荘
 塔ノ岳山頂を一回りしてから尊仏山荘に向かう.
 深雪の中を歩き回ったので,膝から下のスパッツや靴にモッコリと雪がくっついている.山荘入口にぶら下げてあるタワシで,足許に付着した雪を払い落としてから,山荘に入る.
 先客はご常連が若干名.途中から私を振り切るようにしてドンドン先へ登って行ったNMさんがストーブ前で華伊達美弥雄さん(猫のミャ〜君のこと)と並んで座っている.同じく私より先に到着したMTさんが,所定の場所に座っている.私は内心で,
 “私がいくら頑張っても,このお二人には到底追いつけないな…”
とガッカリしている.
 すかさず私の心の中に巣喰っているもう一人の私が,
 “なんだ! お前さんが思って居ることは矛盾しているぞ…ついさっきは,安全第一で歩行速度など気にしないと言っていたじゃないか…”
 “いや.ご尤も!”
 今日の小屋番は,猫の世話を良くしているWDさんである.私は例によって300円也のお茶を所望する.

<雪の中の尊仏山荘>

■ストーブの前のネコ
 小屋番がWDさんのときは,ミャ〜君も安心して客席に現れるようである.ミャ〜君も人見知りするようである.ミャ〜君は,今日もストーブの前の特等席で気持ちよさそうに居眠りをしている.NMさんが,
 「ネコちゃんの毛は暖かくて気持ちが良いね…」
と言いながらネコちゃんの背中をソッと撫でる.私も釣られてネコの背中を撫でてみる.何となく日向の香りがしそうな毛触りである.
 ミャ〜君は撫でられても全く無反応で睡り続ける.この悟りきったような仕草が“ネコがネコたる所以(ゆえん)”である.
 こうして睡っているだけのネコでも,その姿を見ているだけで,こちらが癒されるから“ネコ力”は大したものである.
 私たちは40〜50分程,雑談をしながら尊仏山荘で過ごすが,その間,ミャ〜君は,ずっとこのままの姿勢で居眠り続けている.
 “良いネコ生(人生?)を送っているな…”
とネコに話しかける…が,ネコは無反応.
 10時41分,ネコに“さよなら”を言って,NMさん,MTさんと一緒に下山開始.

<ストーブの前で気持ちよさそうに睡るミャ〜君>

■ノーアイゼンで下山
 今日は気温が低いので,念のためヤッケを着込んでの下山である.ただ,どうやらノーアイゼンで下山できそうである.
 下山開始直後,山頂直下の階段道で,同じバスに乗り合わせていたキャベツのTんとすれ違う.さらに数分下ったところで,やっぱり同じバスに乗っていたHNさんとすれ違う.
 途中,結構滑りやすいところもあるが,慎重に下山し続ける.
 11時08分,花立山荘に到着する.MNさんと私は,ここでヤッケを脱いでリュックに収める.その間にMTさんはどんどん先に行ってしまう.
 私たちが花立山荘から後7分坂を下りはじめたときには,MTさんの後ろ姿は,もう見えなくなっている.
 今日は随分と寒い日だ.それでも,標高が下がると,あちらこちらが泥んこ道になっている.
 山麓に近付くにつれて,木の枝に付着した残雪の量が多くなっている.今回の雪は,どうやら山頂より山麓の方に余計に降り積もったようである.
 一本松上のベンチでアイゼンを脱着しているYUさんに追い付く.ここからは三人旅で下山し続け,13時05分,バス停大倉に無事下山する.
 塔ノ岳山頂からの下山所要時間は2時間14分.結構なユックリ下山であった.
 正直なところ,今回は一寸ばかり身体が重い感じがしていたので,下山後も多少の疲労感が残っている.
 大倉発13時22分渋沢駅行のバスに乗車する.渋沢駅,小田原駅ともに待ち時間が少なく,15時頃,無事帰宅する.
 今日も良かった! 良かった!

<ラップタイム>

 7:07  大倉歩き出し
 7:32  観音茶屋
 7:49  見晴山荘
 8:22  駒止茶屋
 8:42  堀山の家
 9:28  花立山荘
 9:44  金冷シ
10:02  塔ノ岳山頂着(-9.0℃)
10:41      〃  発
10:50  金冷シ
11:08  花立山荘
11:43  堀山の家
12:03  駒止茶屋
12:31  見晴山荘
12:45  観音茶屋
13:05  大倉着

 [山行記録]

■水平距離       7.0km(片道)

■累積登攀下降高度   1269m

■登攀所要時間(雑談時間を含む)
  大倉   発       7:07
  塔ノ岳  着      10:03
  (所要時間)      2時間56分(2.93h)
  水平歩行速度     7.0km/2.93h=2.39km/h
  登攀速度        1269m/2.93h=433.1m/h

■下降所要時間(休憩時間を含む)
  塔ノ岳  発      10:41
  大倉   着      13:05
  (所要時間)      2時間14分(2.23h)
  水平歩行速度     7.0km/2.23h=3.13km/h
  下降速度        1269m/2.23h=569.1m/h
                              (おわり)


丹沢の山旅」の前回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/076f7a6b0a6ded7bf851af307350f23b
「丹沢の山旅」の次回の記事
(なし)


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