<東日本大震災追悼・復興祈願祭会場>
東日本大震災追悼の日;鶴岡八幡宮;宗派を超えた追悼・復興祈願祭(後編)
(独り散策)
2020年3月11日(水) 晴れ
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<ルート地図>
■ルート全体図
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<鶴岡八幡宮に到着>
■賑やかな鶴岡八幡宮
14時48分,鶴岡八幡宮に到着する.
相変わらず沢山の観光客が訪れているが,新コロナウイルスの影響があることは明らかで,何時もに比較すると人出はかなり少ないようである.何時もなら参道を沢山の人が歩いているが,今日は下の写真のように何となく空いているように見える.
舞殿に向かって参道を歩く.今日は何か舞殿で催し物があるらしく,沢山の人々が舞殿周辺に集まっている.結婚式かな?
<鶴岡八幡宮に到着>
■とりあえずは休憩だ
私は歩き出してから鶴岡八幡宮に到着するまで,休憩らしい休憩はほとんど取らず歩き回っていたので,まずは休憩所で一息入れようと思う.休憩所に入る.案の定,休憩所もすいている.広い休憩所の中にせいぜい10名程度の人がバラバラに座っている.
そんなに厚着をしているわけでもないのに,体が火照っている.ついつい冷たいものがほしくなる.誘惑に負けて下の写真の通りの結果となる,
<ついついこんなものに手が出る>
<宗派を超えた追悼・復興祈願祭>
■舞殿へ
休憩を終えて舞殿に向かう.結婚式なら花嫁の艶姿でも見ようかぐらいとつもりである.でも,どうも結婚式とは様子が違って,何となく厳粛な空気に包まれている.
”一体,何がはじまっているんだろう…?”
私は訝りながら舞殿に近づく.
<舞殿に近づく.>
■今日は東日本大震災があった日だ!
舞殿に近づくと,係員らしい女性からA3見開きの印刷物を手渡される.印刷物の表紙には
「東日本大震災追悼・復興祈願祭 鎌倉宗教者会議」
と書いてある.
その下に.「犠牲者を追悼し,被災者のみなさまに思いを寄せて,鎌倉の神道,仏教,キリスト教が合同祈願を執り行います・・・」
と書いてある.
そうだ!!
今日は東日本大震災があった日だった!
それにしても神道,仏教,キリスト教が宗派を超えて合同祈願するとは! こんな素晴らしいことはないとしみじみ思う.できればこの印刷物の全貌をここで披露したいところだが,著作権の問題もあるので,それはやめておこう.ただちょっと匂いだけ披露することにしよう.
表紙をめくって2ページ目にはキリスト教の「主の祈り」と賛美歌「いつくしみふかき」が書かれている.その下に仏教の「ご回向」が掲載されている.3ページ目は神道の「台祓詞」,4ページ目は「妙法蓮華経」の一部が印刷されている.すばらしい印刷物だ.
<会場で配られた印刷物>
■式は神道から始まる
舞殿の前に,沢山の椅子が並んでいる.まずは神道の白装束の神官が舞殿に登って,大祓詞を唱える.先ほど頂いた印刷物を目で追いながら拝聴する.大祓詞の文言はもちろん古風だが意味はちゃんと分かる.韻を踏んだ文言には感動する.
舞殿の前の席には舞伝に向かって右側に仏教,左側にキリスト教の方々が座っている.
<神道の大祓詞が唱えられる>
■続いて仏教の法華経
神道に続いて仏教の法華経.円覚寺の高僧(名前覚えられなかった)が代表して唱える.
先ほどの神道のときと同じように印刷物を開いて,お経を目で追うが,ときどきどこを唱えているか分からなくなる.漢字5文字ずつの行が沢山並んでいる.浅学の私には,お経の内容がよく分からない.ただ最後のご回向だけは,およその意味を理解することができた.
<仏教の祈願>
■キリスト教の「主の祈り」
最後に白装束のキリスト教牧師が舞殿に登場する.先ほどは黒色の坊さんと鮮烈な対比を感じる.どちらの神父か聞きそびれたが「主の祈り」を奉唱する.続いて賛美歌「いつくしみふかき」を見物している人も一緒に歌う.
私は臨済宗宗徒だが,定年後キリスト教の学校に勤務していたことがあるので,この歌はなじみ深い良い歌だと思っている.あまり大きな声を出すとオンチがばれるので,口の中に含むように小さな声で(気持ちだけは大声で)合掌する.
<キリスト教の祈り>
<夕方が迫る>
■日が傾く
そうこうしているうちに日が傾く.
散歩をし始めたときには,11~12キロメートルほど歩くつもりだったが,東日本大震災追悼・復興祈願祭会場で随分と長い時間を費やしてしまった.これからあちらこちらを歩き回るだけの時間がないので,今回のお散歩はここで打ち止めにして,真っ直ぐ鎌倉駅に向かうことにする.
15時30分,鶴岡八幡宮から鎌倉駅に向かって歩き出す.
<夕方の鶴岡八幡宮>
■鎌倉駅からバス停鎌倉市役所前へ
若宮大路から小町通りに入り,15時51分,鎌倉駅に到着する.横須賀線ガードを潜って,15時54分,バス停鎌倉市役所前に到着する・
時間があれば,鎌倉駅前から源氏山公園を抜けて自宅まで歩いて帰りたいところだが,残念ながら時間が押している.帰宅時間をあまり遅くすることもできないので,やむを得ず路線バスを使って帰宅することにする.
それにしても,今回は東日本大震災追悼・復興祈願祭に参加できてとても良かった.幸いなことに私の親類縁者には被災者はいないが,私の出身大学では建物や施設にかなりの被害があったようである.
それにしても,鶴岡八幡宮の拝殿の前で,仏教,キリスト教の方々が合同で祈願祭を行うとは,実に麗しい風景だなと思う.キリスト教というと排他的というイメージがあるが,キリスト教の牧師が八幡様の前で祈りを捧げるとは! 私にとって大変な驚きであり,嬉しさでもある.今回の歩行距離は大したことなかったが,この祈願祭に参加できたのは望外の幸いであった.
なお,昨日は東京大空襲のあった日である.この日のことも忘れてはならないなと自戒しながら,路線バスに乗り込む.
<鎌倉駅>
<ラップタイム>
13:20 鎌倉中央公園清水塚口歩きだし
13:38 山ノ内配水池
13:44 源氏山公園(葛原ヶ岡)
13:47 葛原岡神社
14:01 源頼朝座像
14:08 化粧坂
14:12 景清牢跡
14:17 海蔵寺(14:27まで)
14:27 岩船地蔵
14:40 巌堂
14:41 川喜多映画記念館
14:48 鶴岡八幡宮(15:30まで)
15:51 鎌倉駅
[散策記録]
■水平距離 5.78km
■鉛面距離 5.80km
■累積標高(+) 113m
■累積標高(-) 159m
■所要時間 (休憩時間込み)
鎌倉中央公園清水塚口歩きだし 13:20
バス停鎌倉市役所前着 15:54
(所要時間) 2時間34分(2.57h)
水平歩行速度 5.78km÷2.57h=2.22 km/h
(おわり)
「鎌倉あれこれ」の次回の記事
(なし)
お断り;
これらの記事は,私のボケ防止と趣味仲間を読者対象としたものであり,一般の読者を対象としていません,したがって,まったく個人的なものです.また十分に時間を掛けて編集していませんので,記事は正確とは言えないし,誤字脱字転換ミスも多々あると思います.このことを前提にしてご覧下さい.
また,当ブログ記事を読んで,不快になられた方は,以後,当ブログへのアクセスはご遠慮下さい.
なお,古い記事には顔写真が掲載されていますが,すべてご本人の了承を得た上で掲載したものです.
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東日本大震災追悼の日;鶴岡八幡宮;宗派を超えた追悼・復興祈願祭(後編)
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