<海蔵寺>
東日本大震災追悼の日;鎌倉の化粧坂・海蔵寺・鶴岡八幡宮を訪れる(前編)
(独り散策)
2020年3月11日(水) 晴れ
<ルート地図>
■ルート全体図
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■源氏山公園
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※現地案内板を撮影
※図中の「葛原ヶ岡神社」は誤り,「葛原岡神社」が正しい
<まずは葛原岡神社へ>
■鎌倉中央公園清水塚口から歩き出す
新型コロナウィルスのおかげで,混雑する乗り物に乗るのを避けているので,全く遠出ができない毎日が続いている.全く困ったものだがこればかりは致し方ない,そんなわけで,雨さえ降らなければ,毎日,午後になると鎌倉・藤沢あたりの近場を5~10キロメートルばかり彷徨き回っている.そんな毎日を過ごしていると,たちまちの内に,あちこち歩き回ってしまうので,特に行きたいという場所がなくなってくるので困ったものだ.
今日も,いつものようにお散歩の出発点,鎌倉中央公園清水塚口で,さてどっちへ行こうかとしばらく迷う,中央公園を横断するのも飽たし…深沢方面も毎日のように歩いているし,困ったな.
そんなわけで,とりあえずは源氏山公園方面へ行ってみようかな,そして歩いている内にどこを回るか考えようということにする.いずれにしても今回も10キロメートル程度は歩きたいなと思う.
13時20分,中央公園清水塚口から歩き出す.
いつものように山の上ロータリーで左折.日当公園方面に向かう.このあたりのことは,毎度,当ブログでも記述しているので,冗長を避けることにしよう.
13時38分,山ノ内配水池の隣に建設中の建物に到着する.まだ中には入れないが,完成間近のようである.一体,この建物は何なんだろう? たぶん,このあたりの公園の事務所ではないかと思うが見当違いかもしれない.
<完成間近の建物>
■葛原ヶ岡に到着
銭洗弁天入口の案内板を見ながら,葛原ヶ岡へ抜ける枝道に入る.
13時44分,源氏山公園(葛原ヶ岡)に到着する.新コロナウイルス騒動で,いつもよりは大分人手は少ないが,それでもここは鎌倉を代表する観光地とあって,結構訪れている人が多い.
<源氏山公園(葛原ヶ岡)に到着>
<葛原岡神社>
■葛原岡神社に到着
13時47分,葛原岡神社に到着する.
また,少々鳥居談義.
葛原岡神社の鳥居には反り増しがないので,この鳥居は神明鳥居系であろう(間違っていたらゴメンナサイである).額束なし,笠木が丸太状,貫も丸太状で柱までしかない.ここまで推測できるが,素材が木でないこと,それに台石があるという素人の私にはよく分からない鳥居である.まあ,ざっくり言って靖国鳥居によく似ている鳥居ということになるだろう.
ちょっと本題からずれたが,神社前のこぼれ日広場で,給水休憩を取る.
<葛原岡神社>
■こぼれ日広場から天園を望む
こぼれ日広場からの天園の山々の眺望を堪能する.昨年の台風被害の復旧はどうなっているんだろう?
そろそろ入山可能かな?
<天園ハイキングコースのある山々を望む>
<源頼朝座像と化粧坂>
■源頼朝座像
葛原岡神社からあじさい小径を経由して,14時01分,源頼朝座像の前に到着する.
新コロナウイルスの影響のため,このあたりを散策している人の人数はかなり少ない.
<源頼朝座像>
■化粧坂を下る
往路を少し戻って,14時07分,化粧坂(ケワイザカ)を下り始める.この坂道はかなり荒れている.ところによっては30~40センチメートルの段差があったり,濡れていたりで変化に富んでいる.平素,山を楽しんでいる人には,特にどうという程のところではないが,そうでない人は大分苦労している.化粧坂を下り始めると,下の方でわいわい騒いでいる人の声がする.近づいてみると,男性1人,女性4人のグループである.
”何でそんな滑りやすそうなところをわざわざを歩いているの…”
と不思議になる.歩き方をガイドしたくなるが,そんなことをしたら,多分,リーダーの男性の沽券に関わることになるので,軽く会釈しただけで追い越させてもらう.
私? そこは登山が趣味の人間だ.私は加齢により大分体力は弱くなっているが,そこは腐っても鯛の骨,荒れた山道でも下り坂ならどうということもない.さっさと先に行かせてもらう.
<化粧坂はあれた坂道だ>
■景清の牢跡
14時12分,進行方向右手にある景清の牢跡の前に到着する.半分壊れたやぐらが牢跡である.ここに平景清が幽閉されていたという(『かまくら子ども風土記』P.117).景清は「屋島や壇ノ浦の合戦で源氏と戦った平家方の侍大将」であった.「建久6年(1195年),東大寺の大仏開眼供養に源頼朝が参列したときに景清が頼朝の命を狙ったが失敗,とらえられて和田義盛に預けられた」が,景清は「自ら断食をして落命した」という.
<景清の牢跡>
<海蔵寺>
■三叉路を左折して海蔵寺へ
14時15分,道路に突き当たる.ここで急に海蔵寺を訪れたくなり,この三叉路を左折する.ごく揺るなかな上り坂を100~150メートル歩いて,14時17分,海蔵寺山門前に到着する.
海蔵寺は臨済宗の寺.山号は扇谷山.前掲書(p.115)によれば,ここはもともと真言宗の寺だったという.
<海蔵寺に到着>
■底抜けの井
境内に入ってすぐ右手に,鎌倉十井のひとつに数えられる底抜けの井がある.前掲書(p.117)には,「上杉氏の娘の尼が修業時代,ここで水を汲んだとき,桶の底がすっぽり抜けてしまった.それを見て心中のモヤモヤが解けて悟った」という伝説が紹介されている.
<底抜けの井>
■鐘楼と庫裏
山門を潜って,100円を志納,境内に入る.鐘楼の前の梅が咲いている.その左に庫裏が建っている.美しい風景なので,暫くの間,この風景に見入る.そして何枚かの写真を撮ってから,左手奥の本堂へ向かう.
<境内の梅>
■本堂(龍護殿)
本堂前で合掌(冒頭の写真).
前掲書(p.115によれば,本堂は龍護殿とも呼ばれ,関東大震災の時に倒壊したが,大正14年(1925年)に再建しされたものだという.
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※現地案内板を撮影
■十六の井
山門前から本堂に向かって左側に路地がある.十六の井に向かう路地である.路地の入口には拝観料100円を支払ってから路地に入るように促す立て看板がある.
路地の右側は断崖,鬱蒼としジメジメした感じのする道が曲がりくねりながら続く.小さなトンネルを潜ると左側に数軒の建屋が建ち並ぶ.突き当たり右手の一段高いところにある洞窟の中に十六の井がある.井戸の奥に観音菩薩像が祀られている.
この井は弘法大師が薬を煎じたところだという(前掲書p.116).
<十六の井>
■文学案内板
海蔵寺入口付近に文学案内板がある.なるほど味わい深そうである.とりあえずは写真を撮っておこう.
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※現地掲示板を撮影
<宝泉寺ヶ谷から巌小路へ>
■宝泉寺ヶ谷を下って鶴岡八幡宮へ
14時27分,海蔵寺の参拝を終えて往路を戻る.この辺りの谷間は関東十刹の一つ宝泉寺があったところである.先ほど下ってきた化粧坂の入口を通過する.さらに横須賀線のガード下を潜って,14時33分,岩船地蔵に到着する.
この地蔵堂に祀られている地蔵は2体の童子立像を従えているという.これらは源頼朝に斬首された木曽義高と大姫を表しているという(前掲書,pp.112-113)
<岩船地蔵>
■巌堂(岩窟不動尊)
岩船地蔵から横須賀線沿いの路地を南へ向かう.この路地は,14時38分,寿福寺前の横須賀線踏切のところで巌小路に突き当たって終わりになる.左折して巌小路に入るが,ここは道幅の狭い道なのに自動車が頻繁に通るので,たちまちの内にイライラしてしまう.できれば通りたくない道だが,他に適当な道がないので,やむを得すここをおっかなびっくり歩くことにする.
14時40分,巌堂(巌不動尊)参道入口に到着する.参道の突き当たりに巌堂があるが,そこまで行くのが面倒なので,入口で軽く頭を下げてお参りしたことにする.
<巌堂>
■川喜多映画記念館
14時41分,川喜多映画記念館に到着する.
交通量の多い巌小路から記念館の敷地に入ると,ホッとした気分になる.記念館の敷地内にあるベンチに暫時座って静かな雰囲気を味わう.目の前の一段と高いところに立派な日本家屋がある.この家屋は和辻哲郎が住んでいたことで有名である.
記念館の入口に行ってみる.新型コロナウイルス流行のために休館中という張り紙が出ている.
<川喜多映画記念館>
■鶴岡八幡宮に到着
14時45分,小町通りに突き当たる.左折して小町通りへ.そのすぐ先にある鉄の井に到着する.ここで巌小路は終わりになる.この辺りまで来ると,いくら新コロナウイルス騒動でもさすがに人通りが多くなる.
14時48分,若宮大路に面した鶴岡八幡宮前の信号を渡って,鶴岡八幡宮に到着する.花オンチの私には花の名称は分からないが早咲きの桜が見頃である.境内は平素より空いているとはいえ,たくさんの参拝客で賑わっている.新コロナのためか,極東からの外国人は大分少ないようで,辺りからは日本語しか聞こえてこない.
<鶴岡八幡宮に到着>
(後編につづく)
後編の記事
↓
(執筆中)
「鎌倉あれこれ」の前回の記事
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