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Channel: 中高年の山旅三昧(その2)
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ずるずると山頂へ;素晴らしい富士山の眺望を堪能した丹沢;塔ノ岳(2019年33回目)

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                                         <塔ノ岳山頂から富士山を望む>

    ずるずると山頂へ;素晴らしい富士山の眺望を堪能した丹沢;塔ノ岳(2019年33回目)
                   (単独山行)
              2019年11月9日(土) 晴
<ルートマップ>

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■外はちょっと寒い
 4時過ぎに自宅を出発.今週は月曜日に塔ノ岳に登ったので,今日は6日目の塔ノ岳である.いつものように大船発5時10分の東海道本線下り初電に乗車する.今日はどうやら何時もの土曜日より乗客が少し多いようである.
 ”この分だと今日の塔ノ岳は大分混雑しそうだな・・・”
 小田原で小田急電車に乗り換える.まだ辺りは真っ暗.たった1週間の間に,随分と夜明けが遅くなったなと実感する.6時11分,渋沢駅に到着.この頃,ようやく辺りが明るくなり始める.真っ直ぐ大倉行バス停へ.何時もの土曜日なら,この時間,前から2~3番目だが今日は7~8番目.やっぱり今日の塔ノ岳は混雑しそうである.先客の中に常連のYSさんが居られる.
 臨時バスが出るかと期待したが,乗り込んだバスは定時のバス.例により混雑.乗り合わせた常連はKMさん,カメラのMMさん他顔見知りが数名.バスは7時少し前に大倉に到着する. 

▆三々五々大倉から歩き出す
 7時02分,バス停大倉から,三々五々,歩き出す.
 例によって,大半の常連と若い登山者が次々と私を追い越していく.自分が十分に年配者で,そう速くは歩けないことは重々承知はしている.でも次々に追い抜かれると,正直なところ.気分は穏やかではない.たちまちの内に戦意喪失する.
 ”今日は堀山の家辺りで,登るの止めようかな・・・”
と思いはじめる.
 7時32分,丹沢ベースに到着する.なんだか蒸し暑い感じがするので,ここで衣服調整.ロスタイム1分.
 丹沢ベースから表尾根の山々を望む.山頂付近にガスが掛かっている.この分だと塔ノ岳の山頂も多分霧の中だろうな,富士山も見えないだろうなと勝手に予想する.

<丹沢ベース>

▆観音茶屋
 礫を敷き詰めた歩きにくい山道が終わって,日の当たる坂道付近から普通の土道に変わる.毎度のことながらこの辺りまで登ると少しはホッとした気分になる.
 沢山の常連から置いてきぼりを食いながらノソノソと登り続けて,7時53分,観音茶屋に到着する.先週の日曜日に観音茶屋に立ち寄ったときに,今日明日の2日間は観音茶屋が臨時休業になると聞いていたので,今日は下山時のお汁粉はなしだなと思いながら観音茶屋を通過する.

<観音茶屋>

■見晴茶屋からの眺望
 観音茶屋からのジグザグの登り階段を通過して,7時51分,雑事場ノ平を通過する.ここから水平な尾根道を通過して,見晴茶屋に到着する.見晴茶屋からの眺望を例によってデジカメに収める.太陽の光が海に反射している.この光る海は丹沢冬の風物詩の一つである.
 写真を撮っている間に,後から来た女流韋駄天のYDさんが私を追い抜いていく.

<見晴茶屋からの眺望>

■見晴階段
 見晴階段に差し掛かる.例によって階段下から階段を見上げた写真を撮る.遙か上の方に先ほど私を追い越していったYDさんの後ろ姿が見えている.
 ”もうこんなに離れちゃった・・・!”
 ちょっとした情けなさ,絶望感,繊維喪失.どっと出る疲労感.
 ”でも,まあ,折角出てきたんだから,せめて堀山の家辺りまでは登ろうかな・・・”
<見晴階段>

■一本松
 やっとのことで見晴階段を登り切って,モミジ坂に差し掛かる.だらだらと単調な登り坂が連続する.相変わらす次から次へと沢山の登山客に追い抜かれるが,中には余りにも勢いよく登りすぎたために,途中でへばっている登山者も何人か見かける.
 8時14分,やっと一本松を通過する.大倉からの所要時間は1時間12分.思ったほどひどいラップでもないなと思う.ひきつづき,駒止階段までの水平道散策を楽しむ.
<一本松>

■駒止茶屋
 一本松から,山頂に霧が掛かっている表尾根の風景を眺めながら,のんびりペースでほぼ平らな尾根道歩きを楽しんだ後,駒止階段に差し掛かる.ここでちょっとでも無理をすると後の方で登れなくなるのが必定.とにかく焦らずに一段,一段,噛みしめるような気分で登り続ける.
 先週までは馬ノ背辺りの紅葉が見頃だったが,たった1週間の間に,紅葉前線が駒止茶屋辺りまで下ってきている.
 9時33分,ようやく駒止茶屋前を通過する.大倉からの所要時間は1時間31分.かなり時間が掛かっているがやむを得ない.
<駒止茶屋>

■小草平(堀山の家)
 8時43分,堀山の道標を通過する.
 この辺りから尾根道の両側の紅葉を眺めながら,緩やかな下り坂を通過し,ちょっとした登り返しを通過して,8時53分,小草平(堀山の家)に到着する.気温6.5℃.登山には丁度良い気温である.
 大倉からの所要時間は1時間51分.
 居合わせたKIさんと,しばし雑談.
 「もう一寸上まで行ってきます・・・」
と挨拶して,8時54分,小草平を出発する.
 何時の間にか,重いなと感じていた体調が,軽くなっている.やっと体が山登りになれてきた感じである.この調子が長続きするように気を付けながら登り続ける.<紅葉が見頃を迎え始めた大倉の尾根道>

■紅葉を眺めながら・・・
 小草平から先は紅葉を眺めながらの登り坂である.てきとうに何十枚もの紅葉の写真を撮りながら,ごくゆっくりペースで登り続ける.沢山の駄作の写真の中から記録のために数枚投稿しておこう.



<大倉尾根の紅葉>

■萱場平
 9時20分,ようやく萱場平に到着する.前方の空はすっかり雲に覆われている.
 ”この調子だと,今日は終日富士山は見えないな・・・”
と観念する.
 今回は,登ってもせいぜい萱場平までにしておこうかと思っていたが,今は萱場平でオシマイにする気はなくなっている.
 ”とにかく,花立山荘までは登ってみようか・・・”
という気分になる.
 萱場平でちょっとだけ行動食を口に入れてから,すぐに歩き続ける.
 萱場平を過ぎて暫く登ったところで,下山してくるチャンピョンとすれ違う.チャンピョンから,
 「・・・頑張っていますね」
とエールを頂戴する.チャンピョンが,
 「今年,(うん十)5?」
と私に聞く.若く言いたいところだが,ウソをついても始まらないので正直に自分の年齢を答える.
 「すごいね! ますます頑張ってね」
 「どうも有り難う!」

<萱場平>

■花立山荘
 流れるような汗をかかないように注意しながら登り続ける.あともう少しで花立階段というところで,MMさんが私に追いつく.その後,暫くの間,前後しながら登り続ける.
 花立階段に差し掛かる.花立階段下は富士山のビューポイントだが,あいにく富士山は雲の中である.
 花立階段を登り始める.意外に体調が良いのでまあまあの調子で登り続ける.階段1段を1秒で登れば,7分で花立階段を登ることが出来る.つい数年前までは確かに7分で登れたが,現在の私の所要時間は9~10分.7時48分,ようやく花立山荘に到着する.上空は真っ青な空一杯だが,あいにく富士山は見えない.花立山荘の気温は8.0℃.大倉からの所要時間は2時間46分.2年前なら塔ノ岳に到着しているラップである.
 ”まあ,これも仕方がないさ・・・ここまで登れただけで良しとしなければ”
ということで,休憩は取らずにそのまま登り続ける.

<花立山荘>

■鍋割山稜を望む
 花立山荘から先は,さらに階段道が続く.ここが結構シンドイ.やっと階段道が終わって視界が開ける.花立山手前で鍋割山稜の写真を撮る.本来ならば富士山が見えるはずだが,何となく辺りが霞んでいて富士山は見えない.でも,ちょっと見えているかな?
 空気は透明.太陽の光が眩しい.富士山は見えないが気分は最高.鍋割山稜が紅葉している.

<鍋割り山稜を望む>

■富士山が顔を出す
 9時58分,花立山山頂に到着する.
 丁度このとき,急に富士山が顔を出す.山麓には雲が残っているが,その雲が返って富士山を引き立たせ散る.ラッキー.当然立ち止まって沢山の写真を撮る.気がつくと今日は無風.暑くも寒くもなく絶好な登山日和である.

<花立山山頂から富士山を望む>

■雲間の丹沢山稜
 花立山山頂から,雲間に,蛭ヶ岳など丹沢の山々が見えている.これがまた下界では味わえないなかなかの風景である.
 当然,この方向の風景もデジカメに何枚も収める.

<花立山から蛭ヶ岳方面を望む>

■鍋割山稜の紅葉
 馬ノ背付近から鍋割山稜の紅葉が見事に見えている.ここでも道草.沢山の写真を撮るが,どうも実際に目で見た感激が写真では伝えられない.
 10時05分,金冷シを通過する.

<馬ノ背から鍋割山稜の紅葉を眺める>

■塔ノ岳山頂
 金冷シから最初の階段を登っているときに,下山してくるMGさん,YDさんとすれ違う.さらに2番目の階段でTDさんとすれ違う.そして山頂直下の木道でKM夫妻とすれ違う.
 山頂に繋がる木の階段が一番辛いが,やっとこさ登って,10時24分,塔ノ岳山頂に到着する.
 山頂の気温は9.5℃.ちょっと高め.無風.
 大倉からの所要時間は3時間21分.標準コースタイムが3時間30分なので,そう悪くもないラップだが,ここ数年の自分のラップの悪化は目に余るものがある・・・が,これも致し方ない.
 つい2~3日前の定期検診で,この頃体力が落ちたと愚痴ると,ドクターが,自分の過去と較べるのも良いけど,同年配の方々と比較してみなさいと諭される.ギャフン.何れにしても無理をしない山登りは健康に良いと太鼓判を貰ったばかり.

<塔ノ岳山頂;若い人ばかり>

■山頂からの富士山
 富士山がとても良く見えている(冒頭の写真も).
 山麓に棚引く雲の風合いが何とも言えない味わいを醸し出している.

<塔ノ岳山頂からの富士山>

■大山の勇姿
 大山方面の眺めもなかなかなもの.さすが信仰の山だけあって,威風堂々としている.斜めに横切る雲がなんとなく大山を引き立てているように見える.
 そういえば,今年は一度も大山に登っていないなあ.

<塔ノ岳から大山を望む>

■沢山の登山者とすれ違う
 10時33分,山頂に居合わせたYSさんと前後しながら下山開始.
 ”ひょっとして,大倉発12時38分のバスに間に合うかな・・・”
と思いながら下山し続けるが,登ってくる多数の登山者とのすれ違いに時間か掛かりすぎて,38分のバスは到底無理だなとということになる.
 ”ならば井即必要もないな・・・”
ということで,ユックリと下り始める.
 11時29分,堀山の家を通過する.
 その直後,大きな丸太を背負って坂道を登ってくるKM奧さんとすれ違ってビックリ.
 下り坂から登り返し始めたところで,作業中の堀山の家の面々とKMさんに会う.数分見物.薪運びもなかなか大変である.戦時中の幼少の頃,よく薪運びをやらされたことを,懐かしくも苦々しく思い出す.背中に食い込む背負い紐の痛さを今でも鮮明に覚えている.

<作業中の面々>

■久々のコーヒーブレーク
 12時43分,予定通りにバス停大倉に下山する. 下り所要時間は2時間10分.
 まずはバスの場所取り.一番前.よかった.
 渋沢駅1階のミスタードーナッツでコーヒーブレーク.写真を撮り忘れたので,写真なし.
 参加者は常連8名.うまい具合に男性4人,女性4人.この頃,コーヒーがちょっと値上げしてホット1杯が内税で308円.お替わりして1杯151円也.暫くの間,コーヒーを賞味しながら雑談に興じる.
 ”やっぱり,この他愛のない雑談が塔ノ岳に登る楽しさの一つだな”
とつくづく思う. 
 コーヒーブレークの写真,撮り忘れたのが残念.

■無事帰着
 他の方々より一足早くお暇をして,渋沢14時03分発急行新松田行に乗車する.新松田から各駅停車に乗り換えて小田原へ.小田原14時35分発は快速アクティに乗車する.大船でもうまい具合の時間に路線バスがある.実にラッキーな接続.15時半前に無事帰宅する.
気分スッキリ.

<ラップタイム>

  7:02   大倉歩き出し
  7:10  観音茶屋
  7:53  見晴茶屋
  8:33  駒止茶屋
  8:53  堀山の家
  9:20  萱場平
  9:48  花立山荘
  9:58   花立山
10:05  金冷シ
10:23  塔ノ岳着
10:33    〃 発
10:45  金冷シ
10:51  花立山
11:58  花立山荘
12:15  萱場平
11:29  堀山の家
11:45  駒止茶屋
12:07  見晴茶屋
12:22  観音茶屋
12:43  大倉着

[山行記録]

▇水平歩行距離     7.0km

▇累積登攀下降高度   1,269m

▆上り所要時間(休憩時間込み)
 大倉発         7:02
 塔ノ岳着        10:23
 (所要時間)     3時間21分(3.35h)
  水平歩行速度  7.0km÷3.35h=2.09km/h
  登攀速度    1,269m÷3.35h=379m/h

▇下り所要時間(休憩時間込み)
    塔ノ岳発         10:33
   大倉着            12:43
     (所要時間)    2時間10分(2.17h)
  水平歩行速度      7.0km÷2.17h=3.22km/h
  下降速度    1,269m÷2.17h=585m/h 
                           (おわり)
「丹沢の山旅」の前回の記事
https://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/a865e3037e731ed0f9ab4d97c7b973fc 
「丹沢の山旅」の次回の記事
(なし)

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 これらの記事は,私の趣味仲間を読者対象としたものであり,一般の読者を対象としていません,したがって,まったく個人的なものです.また十分に時間を掛けて編集していませんので,記事は正確とは言えないし,誤字脱字転換ミスも多々あると思います.このことを前提にしてご覧下さい.
 また,当ブログ記事を読んで,不快になられた方は,以後,当ブログへアクセスされないようにお願い致します.



 


 

 


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