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Channel: 中高年の山旅三昧(その2)
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何となく快調で3時間以内で登った丹沢;塔ノ岳(2019年8回目)

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                                        <塔ノ岳山頂から富士山を望む>

               何となく快調で3時間以内で登った丹沢;塔ノ岳(2019年8回目)
                           (単独山行)
                        2019年3月2日(土) 曇

▇もう3月だ
 ついこの間,新年を迎えたばかりだと思っていたのに,今日はもう3月最初の土曜日である.このところ,気候も春めいてきたのか,西高東低の冬型気圧配置も大分崩れ,お天気も結構雨の日が多くなり始めている.それに杉の花粉も大分飛散し始めているようである.
 3月最初の土曜日,天気予報では日中良く晴れるだろうということだったので,なんの躊躇もなく丹沢塔ノ岳に出掛けることにする.
 3時半頃,出発準備開始.ザックの中を調べると,水曜日の半沢高取山へ登ったときに,OTさんから運搬を依頼されたピーナッツ1袋がそのままリュックに入っていることに気がつく.高取山へ登っている間に,リュックの一番上に入れたはずのピーナッツの袋が重いためにリュックの底へ落ちてしまったためである.
 ”これはイカン! 早速,常連の皆様にお分けしなければ…”
 …ということで,今日はこのピーナッツの袋を,このまま持参し,下山後,居合わせた常連の皆様で分けてしまおうと思う.
 何時もの通り,4時過ぎに自宅を出発.犬が吠える家を迂回して大船駅へ向かう.3月ともなると,早朝寒いとはいえ,一時期のような肌を突き刺すような寒さとは違い,大分,しのぎやすくなっている.

▇バス停大倉から歩き出す
 大船駅から何時ものように東海道本線下り初電に乗車する.陽気が良くなってきたためか何時もの土曜日よりはいくらか混雑しているようである.小田原で小田急線に乗り換えて,6時11分に渋沢駅に到着する.大倉行バス乗り場には一番乗りである.
 6時45分,大倉行臨時バスが出る.混雑.乗り合わせた常連は毎日登山のTGさん,ISIさん,KM夫妻,AIさん,KMさん,YMさん,IWIさん,ONさん他.バスは7時少し前に大倉に到着する.そそくさと登山の準備をして,7時00分,何人かの常連の皆さんと前後して,大倉から歩き出す.
 歩き出して直ぐに,
 ”何だか分からないが,今日は体調が良いな…!”
と思う.
 何時もながら歩き出して暫くの間は,物凄くユックリ歩かないと,直ぐに息切れがするので,歩き出しの30分ぐらいは,とてもではないが常連さんと一緒には歩けない.ところが今回はYMさん達と,一緒のペースで歩き続けて7時06分,登山口を通過する.

▇日の当たる坂道
 7時16分,丹沢ベースを通過する.ここまで同行していたYMさんが,マイペースで登るので先にいってくれとのこと,
 ”では…また,先でお会いしましょう…”
ということで,ここからは独り登山になる.
 ほどなく日の当たる坂道に差し掛かる.何時ものように進行方向右手から朝の日光が射し込んでいる.右手には朝靄で幾分おぼろな表尾根の山々が見えている.

<日の当たる坂道>

▇観音茶屋
 7時24分,観音茶屋を通過する.
 ここからはジグザグの登り坂である.ここをあまり調子よく登ってしまうと,後でバテるのが必定.ごくゆっくりペースで登って,7時39分,雑事場ノ平を通過する.

<観音茶屋>

▇見晴茶屋
 7時41分,朝日を浴びている見晴茶屋に到着する.
 見晴茶屋の前でちょっと立ち止まって,相模湾の展望を眺める.下界には靄が掛かっていて,海と陸との区別が付かないが,秦野の市街地だけは良く見えている.

<見晴茶屋>

▇見晴階段
 見晴階段に差し掛かる.何時ものように階段下から坂を見上げた写真を撮る.進行方向右手から朝日が射し込んでいる.
 階段の上の方に数人の登山者の後ろ姿が見えている.
 何時ものように,登攀速度をセーブしながらユックリと登り続ける.

<見晴階段>

▇一本松を通過
 9時59分,一本松を通過する.
 大倉から一本松までの所要時間は59分.たった1分とはいえ,所要時間が1時間を切ったのは本当に久々のことである.ごく些細なことかもしれないが,何となく嬉しくなる.

<一本松を通過;ここまで1時間で登れれば,まあ,OK>

▇心地よい尾根道
 一本松の少し上にあるベンチの脇を通過する.ここから暫くの間,心地よい平坦な尾根道が続く.
 長くて辛い坂道を登ってから後,この平坦道に入ると,実にホッとした気分になるが,この開放感が実に良い.

<一本松の上の尾根道>

▇駒止茶屋
 平坦道が終わって,8時08分,駒止階段に差し掛かる.ここは大倉尾根を登り始めて2番目に遭遇する難所である.この難所を無理のない速度で登って,8時16分,駒止茶屋に到着する.大倉から駒止茶山での所要時間は,1時間16分.
 ”ちょっと,時間の掛けすぎかな…”

<駒止茶屋>

▇堀山の標識
 駒止茶屋を通過して,堀山の尾根道に入る.暫くの間,ほぼ平坦で心地の良い尾根道が続く.
 進行方向左手には,枯れ枝の間から時々富士山が見えている.右手には淡い春の日光を浴びる表尾根の山々が見えている.
 軽快に歩いて,8時25分,堀山の標識の前を通過する.ここから先,ほんのちょっとの間,緩やかな下り坂が続く.

<堀山の標識>

▇小草平
 下り坂から鞍部を通過すると,ちょっとした登り坂になる.この坂道を登って,8時33分,小草平に到着する.小草平の「堀山の家」の温度計は,5℃を指している.登山には,ほんのちょっと高めの気温かなと思う.
 大倉から小草平までの所要時間は1時間33分.
 ”まあ,まあ,…こんなところかな”
で納得.
 本当は無理せずに登って,1時間30分ぐらいで小草平に到着するのが理想である.
 小草平から真っ白な富士山が見えている.でも,写真に撮ると,富士山が空に溶け込んしまいほとんど写らない.多分,露出オーバーんだろうと思うが,わざわざ露出を補正して撮り直す気にもなれない.

<小草平からの富士山は見えるような見えないような…>

▇小草平上のガレ場から富士山を眺める
 小草平は写真を撮っただけで,休憩を取らずにそのまま長い坂道を登り始める.小草平を出発しててすぐのところで下山してくるKSさんとバッタリ.
 「やあ,やあ,FHさん…」
と言いながら,何時ものように握手.
 「…今日の山頂は1℃でしたよ…とても登りやすかったです…」
とのこと.
 KSさんから元気を頂戴してから,引き続き急坂を登り続ける.
 ガレ場の途中で,富士山がとても良く見える場所がある.そこで立ち止まって富士山の写真を撮る.ここからの富士山は何とか写真に写っているようだ.

<小草平上からの富士山>

▇萱場平
 ガレ場を過ぎて長い階段道になる.極力,無理せず同じ速度で登るように心掛ける.
 8時55分,萱場平に到着する.この辺りの路面が少し濡れているのが気になる.萱場平の平坦道を歩いている間に,呼吸を整えて,これから先の長い坂道を登れるだけの体力回復に努める.

<萱場平>

▇花立山荘
 萱場平から先も階段道が連続する.
 何人もの若者に追い越されながら,私は,ノソノソ登りを続ける.
 9時04分,YDさん,AIさん,それに次のバスで来られたMGさんが次々に私を追い越していく.追い越されるのは口惜しいけれども,これは歴然たる実力の差でありやむを得ない.
 9時11分,花立階段に到着する.ここは富士山のビューポイントだが,今日は何時の間にか富士山が白い雲に覆われてしまった.富士山が見えないのは残念だが,儀式として,見えない富士山の写真を撮ってから,やおら花立階段を登り始める.
 花立階段を半分ほど登ったところで,下山してくるチャンピョンとすれ違う.
 私のすぐ前に,AIさん,YDさん,MGさんのお三方の後ろ姿が見えているが,階段を登っている間に,お三方の後ろ姿はだんだんと遠のいてしまう.
 9時19分,花立山荘に到着する.大倉からの所要時間は2時間19分.花立階段を8分で登ったことになる.
 山荘前のベンチで,私達より先に大倉から歩き出したSSKさんが休憩を取っている.私より一足先に到着したお三方がSSKさんと立ち話をしている.私も合流.

<花立山荘に到着>

▇花立山
 花立山荘でも休憩を取らずに,そのままお三方と一緒に花立山に向かう階段道を登り続ける.しかし体力の差は歴然.MGさん,YDさんと私の間は次第に広がっていく.
 花立山付近で富士山の写真が撮れるかなと思ったが,残念ながら,肝心の富士山は白い雲の中に隠れてしまった.でも全く写真を撮らないのも癪なので,鍋割山稜だけの写真を数枚撮る.
 9時29分,花立山山頂を通過する.花立山荘から花立山山頂までの所要時間は10分.ちょっとユックリしてしまったようである.

<花立山から鍋割山稜を望む>

▇金冷シ
 花立山山頂から先はやや痩せた尾根道が続く.尾根の斜面が崩落し続ける馬の背を通過して,9時34分,金冷シを通過する.ここから塔ノ岳山頂までの所要時間は約15分である.このまま登れば9時50分には塔ノ岳山頂に間違いなく到着するなと胸算用.改めて.
 ”ありゃ~! 今日は(大倉から)3時間かからずに塔ノ岳山頂に到着できそうだな…!”
 大倉から塔ノ岳山頂まで,3時間以内に登るなんて!…最近の私にはちょっと珍しいことである.
 ”では,この調子を維持しながら,登りつづけることにしよう!”
 私は俄に張り切り始める.

<金冷シ>

▇塔ノ岳山頂
 順調に登李続けて,9時49分,塔ノ岳山頂に到着する.大倉からの所要時間は2時間49分.金冷シからの所要時間は予定通り15分.今回は当初3時間10分で塔ノ岳山頂まで登るつもりだった,想定より20分も早く山頂に到着した.これは私にとってもちょっと意外であった.多分,水曜日に高取山へ登っていたので,体調が維持できたのが原因かと思う.
 山頂の気温は2℃.まあ,それほど寒いこともないが,決して暖かくはない.
 山頂の儀式として,山頂からの風景を数枚の写真に収める.
 …が,肝心の富士山は,雲間にちょっと顔を出しただけ(冒頭の写真).

<塔ノ岳山頂から富士山を望む>

▇常連の皆さんとすれ違いながら下山開始
 山頂は寒いので長居は無用.9時54分,早々にMGさん,YDさんと一緒に下山開始.
 下山開始直後,私に先に行けとのことなので,お言葉に甘えて,ジャストマイペースで下山し続ける.
 塔ノ岳山頂から下山し始めたときに,汗びっしょりのHIさんが山頂に到着する.
 「あれ,今日は随分と早いですね,気を付けて…」
と私に挨拶.
 山頂からほんのちょっと下で,KIさん,少し下でYDさん,TTさんとすれ違う.さらに下って,韋駄天のMMさんとバッタリ.
 「今日は随分と早いですね…」
 さらに,ISIさん,SSKさん,カメラマンのMMさんとすれ違いながら下山し続ける.

▇花立山荘で道草
 10時22分,花立山荘に到着する.
 フトベンチを見ると,HMさんとONさんが座っておられる.立ち止まってお二人と雑談.その内に私より少し後に居られたMGさん,YDさんも合流.1~2分立ち話をした後,MGさんが先頭になり再び下山再開.
 花立階段の途中で,登ってくるキャベツのTZさんとすれ違う.TZさんは,丹沢山まで行ってくるとのこと.TZさんの凄い馬力に感心する.
 10時38分,萱場平を通過する.相変わらず,TZさん,YDさんの後に付いて下り続けて,小草平手前で,TGさんに追いつく.TGさんが,先に降りろとのこと.
 10時47分,小草平に到着する.堀山の家に立ち寄ろうかとも思ったが,今日の所は通過.ここまで一緒に下ってきたお二人から,私に先に下山するよう言われる.お言葉に従って,ここから先はマイペースということで,地球の重力に逆らわないように,歩行速度を上げる.

▇観音茶屋のお汁粉
 順調に下り続けて,11時08分,駒止茶屋を通過する.この調子だと12時頃,バス停大倉に到着してしまう.それではいくら何でも早すぎる.
 ”…ん,じゃあ,今日は,観音茶屋でお汁粉を賞味しよう…”
ということに…途端に下山が一層楽しくなる.
 11時29分,見晴茶屋を通過する.あとは順調に下り続けて,11時43分,観音茶屋に到着する.
 早速,茶屋に入って300円也のお汁粉を所望する.

<観音茶屋のお汁粉>

▇無事下山
 観音茶屋の女主人と雑談しながらお汁粉を賞味する.登山の後の甘味は実に美味しい.
 ”観音茶屋のお汁粉は絶品だな…”
と思いながら美味しく頂戴する.
 丁度,お汁粉を食べ終わる頃,先ほどまで一緒だったMGさんとYDさんが観音茶屋の前を通過する.
 お二人が観音茶屋を通過した2分後の11時51分,お汁粉を食べ終えて,観音茶屋から下山開始.日の当たる坂道を通過して,丹沢ベースに差し掛かる頃,MGさんとYDさんの後ろ姿が見え始める.礫と石の道が終わって舗装道路になる辺りでお二方に追いつく.ここから先はお二方と一緒に下山し続けて,12時11分,無事,バス停大倉に到着する.
 下山所要時間はお汁粉時間を含めて2時間17分.
 私達は12時40分のバスに十分間に合ったのに,わざとバス2本見送って,大倉発13時11分のバスに乗車するつもりである.
 まだ,1時間近くの待ち時間がある.近くのコンビニに立ち寄ったり,野菜市場を覗いたりしながら,待ち時間を楽しむ.そして,何時もの常連が揃ったところで,OTさんのピーナッツを山分けする.半沢高取山に参加しながら,今日,塔ノ岳に来られなかった方々にはピーナッツが行き渡らなかったがご容赦.でも,山分けが終わったので,私はいくらかホッとした気分になる.

▇ミスタードーナッツでコーヒーブレーク
 大倉発13時11分のバスに乗車する.
 今朝,1番バスに乗車していた常連の殆どがこのバスに乗車する.バスは帰りの登山客でほぼ満席になる.
 13時25分,渋沢駅に到着.何時ものように常連の皆様と一緒にミスタードーナッツに立ち寄る.勿論,目的は270円也のコーヒーである.雑談をしながらコーヒーのお代わりをする.その結果,1杯135円(みみっちいが…).
 ”水曜日,本厚木のミスタードーナッツで賞味した紙コップのコーヒーより,やっぱりちゃんと咲いたコーヒーカップで飲むコーヒーの方が落ち着くな…”
と勝手に思う.

<ミスタードーナッツのコーヒー>

▇無事帰宅
 渋沢13時52分発快速急行小田原行に乗車するために,一同よりも先にミスタードーナッツを後にする.この電車に乗車すると小田原での東海道線への接続が良く,また,大船に到着してからの路全バスへの接続もなかなか円滑である.
 乗り物の中での睡魔と戦いながら15時少し過ぎに無事帰宅する.
 今日は何と言っても,登り所要時間が3時間を切ったのが嬉しいし,帰宅後も疲労感が全くない.帰宅直後の風呂も昼寝も今日は止めにしておこう.
 今日の塔ノ岳は,十分に満足できる山行だった.

<ラップタイム>

  7:00   大倉歩き出し
  7:24  観音茶屋
  7:41  見晴茶屋
  8:16  駒止茶屋
  8:33  堀山の家
  8:55  萱場平
  9:20  花立山荘
  9:34  金冷シ
  9:49  塔ノ岳着
  9:54     〃 発
10:02    金冷シ
10:22    花立山荘(10:24まで雑談)
10:49  堀山の家
11:08  駒止茶屋
11:25  見晴茶屋
11:43  観音茶屋(11:51まで休憩)
12:11   大倉着

[山行記録]

▇水平歩行距離        7.0km(片道)

▇累積登攀下降高度        1,269m

▇上り所要時間(休憩時間込み)
 大倉発           7:00
   塔ノ岳着               9:49 
    (所要時間)         2時間49分(2.82h)
  水平歩行速度       7.0km/2.82h=2.48 km/h
  登攀速度         1,269/2.82h=450m/h

▇下り所要時間(休憩時間込み)
  塔ノ岳発            9:54  
  大倉着             12:11
   (所要時間)         2時間17分(2.28h)
 水平歩行速度         7.0km/2.28h=3.07 km/h
 下降速度          1,269m/2.28h=557m/h
                           (おわり)
「丹沢の山旅」の前回の記事
(塔ノ岳)
https://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/8df5a080bf5f01deffe32760fe1b0479
(半沢高取山)
https://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/8249c187c3f15bb9602c78b0dc7e961c
「丹沢の山旅」の次回の記事
なし

お断り;
 これらの記事は,私の趣味仲間を読者対象としたものであり,一般の読者を対象としていません,したがって,まったく個人的なものです.また十分に時間を掛けて編集していませんので,記事は正確とは言えないし,誤字脱字転換ミスも多々あると思います.このことを前提にしてご覧下さい.
 また,当ブログ記事を読んで,不快になられた方は,以後,当ブログへアクセスされないようにお願い致します


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