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もうすぐ展覧会だ;やっと出品作品の目鼻が付いた
(神奈美会員展会員展)
2018年10月1日(月)
昨夜の湘南地方は夜明けまで台風24号が吹き荒れた.私はぼろ屋の2階に閑居している.強風でグラグラと揺れるのに耐えきれずに,まだまだ夜明けには大分間があるにもかかわらずノコノコと起床してしまう.
昔から怖いものといえは「地震,雷,火事,親父」だったが,今では確実に圏外遠くに落後してしまったのが親父.その代わりに台風が目出度く上位入選している.
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ここ数ヶ月は,なかなか思うような絵が描けなくて,イライラの毎日が続いていた.でも,繰り返し塗りたくっている内に,まあナントカ展覧会に出品してもいいかなと思える代物が2枚ほぼ完成した.
夜中に起床してしまったので,とりあえずはこの2枚の絵を額に入れてみる.この絵を8畳の部屋に並べて,暫くの間,しげしげと眺める.そのうちに,
”この絵のあそこはもう少し塗りたくった方が良いかな…,こっちは空をもう少し濃くした方が良いかな…”
と際限なくいろいろな焦れったさがわき出てくる.
こんなことを繰り返していると,透明水彩なのでだんだんと色が濁ってしまう.そこがまたジレンマである.
…ま,ともかく,この秋の展覧会には,次の2作品を出展することにした.
作品1;『大日小屋から剣岳を望む』(水彩;F40)
作品2;『北穂高岳から奥穂高岳を望む』(水彩;F40)
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まだ出展前なので,ここで作品を披露するわけにはいかないが,今回は会員展ということもあって,いろいろ新しいことを試みた.多分,ギャラリートークでいろいろと批判されることは承知で…
その試みの幾つかをメモしておこう.
1.写真の真似はしない.
対象を写真のように忠実に描写しようとはしなかった.意識的に行ったのは降り注ぐ光の方向を決めなかった.…というのもある一瞬を描くのは面白くない.例えば大日小屋から剣岳を仰ぎ見ているのは,この小屋に到着した午後から,翌朝,小屋を出発するまで,幾度となく畏怖の念を持ちながら長時間にわたって剣岳を仰ぎ見ていたからである.その間に太陽の射し込む方向がいろいろと変わっている.それなのに写真のように特定の方向からだけ日の光を当てて描くのは私の心情に反するからである.
”多分,辛辣な批評を受けるだろうな…でも,それがたのしみだ”
2.空気遠近法を意識した
いささか古典じみているが,空気遠近法に興味がある.
北アルプスの風景を表現するには透明感のある空気遠近法を使うのが一番適しているなと思っている.そこで,作品1では空気遠近法を意識した.
3.構図に自分の半生を載せたい
作品1では「奥行き」に,作品2では「左下から右上」への対角線に自分の半生の時間軸を合わせた.
私の人生(半生?)も随分長くなった.ぐうたらではかないけれど…
その人生を絵の時間軸に当てはめ,喜怒哀楽の積み重ねを,作品1では幾重にも重なる山波に,作品2では対角線に投影したつもりである.
”多分,何を戯言を言っているんだ.そんな情景は全くないぞ…”
という辛辣な批評があるだろう.でも,それでも良いなと思っている.
なお,展覧会が開催されたら,このブログでも当該作品の披露と自己評価を具体的に記述したいと思っている.
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来る10月7日に,搬入業者に絵の搬入を依頼することに決定.大げさに言えば”賽は投げられた”
展覧会は冒頭の案内のとおり,横浜市民ギャラリーで10月9日から14日まで開催される.
私の下手くそな絵はともかく,プロの先生方の素敵な絵も沢山出品されることと思う.横浜に来られたら是非この展覧会にも足を運んで頂ければ幸いである.
また絵を描かれる方,来春の公募展に応募頂ければ望外の幸せである.
(おわり)
「閑話休題;セピア色の画集」の前回の記事
https://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/2ac90d0c3df6f232dae1b0386436218d
「閑話休題;セピア色の画集」の次回の記事
(なし)
お断り;
これらの記事は,私の趣味仲間を読者対象としたものであり,一般の読者を対象としていません,したがって,まったく個人的なものです.また十分に時間を掛けて編集していませんので,記事は正確とは言えないし,誤字脱字転換ミスも多々あると思います.このことを前提にしてご覧下さい.
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