<塔ノ岳山頂からの富士山>
富士山を眺めながら不安を抱えて登る丹沢;塔ノ岳(2018年27回目)
(単独山行)
2018年9月28日(金) 晴
<ルート地図>
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▇車窓からの富士山
台風24号が接近している.土曜日からは激しい風が予想されるというので,天気の良い金曜日の今日,塔ノ岳を往復してしまおうと決める.
9月も下旬ともなると,さすがに日ノ出も遅くなり,4時10分に家を出るときは真っ暗.それについ1週間前までは結構暑い日があったが,今朝はいかにも秋らしく冷え込んでいる.ただ,天気予報では日中気温があがって蒸し暑くなると言っているので油断ならないぞと気を引き締める.
何時ものように大船5時10分発東海道本線下り初電に乗車する.今日は平日.土曜日に比較して電車は空き空きである.小田原で小田急線快速急行新宿行に乗り換える.車窓から富士山と矢倉岳がバッチリ見えている.久々に富士山を拝むことができて,大変,ラッキーである.
<富士山と矢倉岳が重なって見える(小田急車窓)>
▇大倉から歩き出す
渋沢から大倉行一番バスに乗車する.平日にもかかわらずバスに乗りきれないほどの登山者である.同じバスに乗り合わせた常連は毎日登山のTGさん,NGさん,MNさん,それに久々にお会いするキャベツのTZさん他.
7時08分,三々五々,大倉から登山開始する.ここ2回ばかり塔ノ岳山頂まで登らずに途中で登山を中止している私は,今日果たして山頂までたどり着けるかが心配である.
”今日は終始無理をせずにユックリ登るぞ…!”
と自分自身に言い聞かせる.
私よりちょっと後から登り始めたキャベツのTZさんが私に追いつく.暫くの間はTZさんと一緒に登り続ける.
<大倉から歩き出す(韋駄天組)>
▇見晴茶屋からの眺望
それには出だしを極力ゆっくり歩かなければ…ということで出だしは特に慎重である.
沢山の登山者に追い抜かれながら,7時38分,観音茶屋を通過する.そして,7時57分,見晴茶屋に到着する.
今日の見晴茶屋からの眺望は,雨上がりのこともあって下界がスッキリと見えている.もう少し季節が進むと太陽の光が海で全反射して輝いて見えるようになるが,まだそこまでは季節が進んでいないことが分かる.
<今日は下界がスッキリ見えている>
▇見晴階段
見晴階段に差し掛かる.
私は老骨が軋まないように注意をしながら,一段,また一段と実にゆっくりペースで登り続ける.情けないほどである.
ようやく見晴階段を登り切って,モミジ坂に差し掛かる.ここも疲労しないように実にユックリ登り続けて,8時21分,やっと一本松を通過する.大倉からの所要時間は1時間17分.絶望的.
<見晴階段>
▇駒止茶屋山
つづいて,駒止階段を登って,8時42分,漸く駒止茶屋を通過する.大倉からの所要時間は1時間34分.本来ならば小草平を通過していても良い時間である.
駒止階段で下山してくるKSさんとバッタリ.
「…今日は素晴らしいですよ.山頂から富士山がバッチリ見えましたよ…」
とのこと.KSさんから勇気を貰う.
堀山の尾根道に入る.元気の良いときならば,ここは歩行速度を全開にして歩くところだが今日は自重してユックリと歩く.
<駒止茶屋>
▇堀山の尾根道
富士山が良く見える(見えた?)場所で,木の枝の間にほんの少し見える富士山の写真を撮る.ここ数年手前の木が大きくなってしまい富士山が殆ど見えなくなったのが残念である.
8時55分,堀山の標識を通過する.
<木の枝の向こうに富士山>
▇小草平(堀山の家)
9時05分,小草平に到着する.大倉からの所要時間は1時間57分.自分でもビックリするほどのスローペースである.
小草平からも富士山が良く見えている.
堀山の家の温度計は18℃を指している.登山にはまだ蒸し暑い気温である.
ここまで同行のTZさんが,小草平で休憩を取るとのことなので,私は,
「…ユックリ登っています」
と挨拶して,そのまま休憩を取らずに登り続ける.
<小草平からの富士山>
▇萱場平
歩き出しをゆっくり歩いていたので,疲労感は全くなしで登り続ける.ただ少々蒸し暑いが…
9時31分,漸く萱場平に到着する.ここで下山してくるNMさんとすれ違う.
<小草平>
▇花立階段下からの富士山
ユックリ登りながらも,やがて花立階段下に到着する.
ここからの富士山の眺めのなかなかなので,ここで富士山の写真を数枚撮る.写真を撮ってから,花立階段をユックリ登って,9時51分,花立山荘に到着する.ここからも富士山が良く見えている.
大倉からの所要時間は2時間43分.なんとも情けないラップだが仕方がない.
花立山荘の気温は16.5℃.登山には,まだ少々高温である.
<花立階段下からの富士山>
<花立山荘からの富士山>
▇富士山の写真を撮りながら花立山へ
花立山荘でも休憩は取らずに,そのまま登り続ける.ここまで慎重に登ってきたので,有難いことに疲労感は全くない.この調子ならば全く問題なく塔ノ岳山頂まで登れるなと確信する.
山裾に雲が湧いてきたが,まだ富士山が良く見えている.富士山の写真を撮りながらガレ場を登って,10時12分,花立山山頂に到着する.
<花立山山頂からの富士山;雲が出てきた>
▇紅葉が始まった馬瀬付近
馬瀬付近を通過中に,周囲の木々が幾分紅葉し始めているのに気がつく.早速,紅葉の写真を撮りながらの登山となる.
10時19分,金冷シを通過する.
<馬の背;少し紅葉してきた>
▇塔ノ岳山頂
山頂の木階段は何時も青息吐息で登るが,今日はここまでユックリ登ってきた甲斐があって,快調に登れる.
階段がもう少しで終わりになる所で,下山してくるTGさんとすれ違う.
「ゆっくり下山するので,先に降りています…」
とのこと.
10時38分,やっと塔ノ岳山頂に到着する.大倉からの所要時間は,なんとまあ3時間30分.実に情けないラップだが,とにかく山頂まで安全に登れたのでよしとしておこう.それにしても,昨年の今頃は2時間50分程度で登れていたので,ここ1年で急激に体力が弱くなったのは否めない.
山頂の気温は18.5℃.
儀式としてまずは山頂からの景色を写真に収める.
富士山は見えてはいるものの随分と雲が湧いてきている.
<爽やかな山頂>
▇早々と下山
山頂で長居をしていても仕方がないので,オニギリを1個食べただけで,10時52分,下山開始.次から次へと登ってくる登山者とすれ違いながらの下山である.
山頂直下の階段で,小草平まで一緒だったキャベツのTZさんとすれ違う.
11時17分,花立山荘に到着する.
先ほど山頂付近ですれ違ったTGさんが花立山荘のベンチで休憩を取っている.私は,
「…先にユックリ下山しています」
と挨拶してから下山を続ける.
今日は平日.途中の山小屋は全てお休みなので,気兼ねなく通過して,13時00分,無事,大倉に下山する.下山所要時間は2時間08分.下りはそれほどの体力は要らないのでまずまずのラップで下山することができた.
とにもかくにも,無事,塔ノ岳を往復できただけで良しとしなければ…
…と,言うわけで今日も目出度し目出度しである.
<ラップタイム>
7:08 大倉歩き出し
7:38 観音茶屋
7:57 見晴茶屋
8:42 駒止茶屋
9:05 堀山の家
9:51 花立山荘
10:19 金冷シ
10:38 塔ノ岳着
10:52 〃 発
11:05 金冷シ
11:17 花立山荘
11:47 堀山の家
12:03 駒止茶屋
12:24 見晴茶屋
12:40 観音茶屋
13:00 大倉着
[山行記録]
▇水平歩行距離 7.0km(片道)
▇累積登攀下降高度 1,269m
▇上り所要時間(休憩時間込み)
大倉発 7:08
塔ノ岳着 10:38
(所要時間) 3時間30分(3.50h)
水平歩行速度 7.0km/3.50 h=2.00 km/h
登攀速度 1,269/3.50h=362m/h
▇下り所要時間(休憩時間込み)
塔ノ岳発 10:52
大倉着 13:00
(所要時間) 2時間05分(2.08h)
水平歩行速度 7.0km/2.08h=3.36 km/h
下降速度 1,269m/2.08h=610m/h
(おわり)
「丹沢の山旅」の前回の記事
https://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/ec48b842b7f17b8b4d92534c99b203c5
「丹沢の山旅」の次回の記事
(なし)
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富士山を眺めながら不安を抱えて登る丹沢;塔ノ岳(2018年27回目)
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