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Channel: 中高年の山旅三昧(その2)
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初冬の鎌倉:大船北西部の社寺史跡と紅葉を楽しむ

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                                 <龍宝寺の紅葉>

     初冬の鎌倉:大船北西部の社寺史跡と紅葉を楽しむ
          (山旅スクール5期同期会)
        2013年12月16日(月) 晴

<ルート地図>



<谷戸池>

■大船駅から歩き出す
 12月中旬ともなると,朝晩はめっきり寒くなり,夜が明ける時間も随分と遅くなっている.そうなると,何だかんだと理屈を付けて家の中に籠もっていたくなるが,うまい具合に外出しなければならない行事で日程が埋まってくる.
 2日前の土曜日に,塔ノ岳を往復したばかりなので,本来ならば今日辺りは家の中でゴロゴロしていたいところだが,今日は山旅スクール5期同期生の定例会開催日である.勿論,鎌倉在住の私が案内役だが,このところすっかり手抜きをしていて,あらかじめ計画を立てることは殆どしなくなった.そして,当日集まった方に,東西南北のどちらの方向に行きたいかということと,終点を何処にするかだけを決めて頂くことにしている.後は散策中に時計を見ながら適当にルートを選ぶという出たとこ勝負の案内に徹している.
 今日は大船駅9時30分集合ということだけが決まっている.参加予定者は6名.お一人が,乗車したバスが,途中の道路混雑に巻き込まれたとやらで,かなり大幅な遅刻をしたために,予定時間を20分ばかり遅れて,9時50分に大船駅から歩き出す.
 今日は大船北西部の社寺,遺構を中心に散策することに決まる.

■谷戸池に到着
 最初に黙泉寺境内を通り抜けて岡本の高台に向かおうとしたが,参道の一部に土砂崩れがあったとかで,境内の通り抜けは遠慮するように注意される.やむを得ないので,ルートを換えて,大船観音下のバス停脇から北へ向かう.途中から路地に入って,10時14分,谷戸池に到着する.

<谷戸池>

■可愛い幼児と水仙の花
 谷戸池に面した公園で,谷戸池を眺めながら休憩を取る.
 どこかの保育園の幼児達が保母さんに連れられて来ている.幼児達が実に可愛いので,思わず見とれる.
 湖畔の水仙がもう咲き始めている.これから寒い冬を迎えるというのに,もう春がそこまで来ていることを実感させられる.
 
<可愛い幼児を相手に…>                         <もう咲き始めたぞ>

<玉縄台地>

■玉縄さくらんぼ公園から尾根に登る
 10時21分,谷戸池を出発する.池の近くにある子育地蔵から玉縄さくらんぼ公園脇の上り坂の舗装道路を北へ向かう.進むにつれて,次第に坂が急になり,まるでサンフランシスコを彷彿させるような風景になる.
 やがて舗装道路は途絶えて,道幅が狭い山道になる.喘ぎながら山道を登って,10時30分頃,玉縄6丁目付近の台地に到着する.ここで衣服調整のために休憩を取る.
 
<子育地蔵>                               <玉縄さくらんぼ公園>

■玉縄6丁目付近からの眺望
 玉縄の台地に登ると,視界が開ける.折角,絶景が見える場所に来たので,風景を堪能しながら,暫くの間,休憩をとる.
 周囲には新しい住宅が建ち並んでいるが,まだ,畠も少し残っている.

<玉縄6丁目からの眺望>

■紅葉が美しい公園
 玉縄の住宅地に入る.何処を通らなければいけないということもないので,それこそ適当にあちこちの角を曲がりながら,高い所を目指して登る.
 10時51分,名称は分からないが,一寸広い公園に到着する.ブランコの脇にベンチがあるのを幸いに,またここで休憩を取る.
 公園の木々は見事に紅葉していて,なかなか見応えがある.ついつい何枚もの写真を撮る.

<紅葉が美しい公園>

■金剛寺
 公園での休憩を終えて,適当な曲がり角から坂道を下る.この坂道は直ぐにバス通りにT字型交差点に突き当たる.
 交差点の角に「浄土真宗本願寺派大船山金剛寺」という案内板がある.
 “金剛寺…? そんな寺,あったかな?”
 私は寡聞にして知らない名前の寺である.
 「何だか,聞いたことのない寺だな…でも浄土真宗本覚寺派と書いてある以上,怪しげな寺ではなさそうだ…覗いてみようかな…」
と思案していると,何人かの方々が,
 「行ってみましょう」
と私を庇うように言ってくれる.
 案内板に沿って,酒見とを登って見る.すると,この寺の概観は普通の住宅風で,建物だけ見たらお寺らしくない雰囲気である.勿論,この寺の由来などは分からない.
 ※帰宅後,インターネットで金剛寺(鎌倉)を調べると沢山の記事が見つかる.
   ただ,この寺の由来などについての記事は今のところ見つけられない.

<金剛寺>

<岡本神社と伏見稲荷>

■岡本神社
 一旦自動車道を大船駅方面に下る.途中から右折して玉縄1丁目をフラワーセンターに向けて数分歩く,さらに右折して,住宅の間の路地に入る.路地は直ぐに山裾に突き当たる.その先の立派な階段を数十段上ると,11時26分,岡本神社に到着する.
 境内入口に岡本神社の由来が書かれている.このブログでも岡本神社については,以前何回も紹介しているので,今回は省略する.
 社殿は,それほど大きくはないがとても立派である.
 境内のベンチに座って,暫くの間,休憩を取る.

<岡本神社>

■伏見稲荷
 11時40分,岡本神社を出発する.石段を下りてから右折して山道に入る.山道に入って直ぐ左手にある伏見稲荷を参拝する.
 ここには,以前朽ち果てた社だったが,つい最近,立派な社殿に建て替えられた.この神社の由来は私には分からない.

<伏見稲荷>

<龍宝寺>

■北条三代供養塔跡
 伏見稲荷から,落ち葉が降り積もっている切通の道を登る.やや急な登り道である.
 山道が峠に達したところで,進行方向左側の踏み跡道を尾根沿いに登る.さらに,稜線を辿ると,素晴らしい紅葉を眺めながら,玉縄城縁の北条三代供養塔跡に到着する.ついこの間まで,ここに供養塔があったが,今は龍宝寺本堂隣に移設されている.
 ここで参拝を兼ねて立ち休憩を取る.
 
<山間の紅葉>                               <北条三代供養塔跡>

■素晴らしい紅葉
 尾根道から龍宝寺境内に急な下り坂の道を降りる.
 本堂が見え隠れするところまで降りると,日射しが暖かい空き地に到着する.頭上には紅葉したモミジが一面に広がっている.
 “モミジが凄いな…それに,日射しが暖かい.ここで一休みしましょう”

<頭上はモミジで覆われている>

■モミジの中で一休み
 空き地に腰を下ろす.目の前も一面のモミジである.モミジの間からお寺の建物がほんの少し見えている.ときどきお寺を訪ねている人の話し声が微かに聞こえてくる.
 座っていると日射しが暖かくて実に居心地が良い.
 陽だまりの中で,昼食を撮る.例によって野菜漬物さんから,多種多様なネーベンの提供がある.

<モミジの中で一休み>

■北条三代供養塔
 休憩後,龍宝寺を詣でる.
 本堂脇には,山から移設した北条三代供養塔がある.立派な五輪塔である.傍らに説明文がある.

<北条三代供養塔>

■早咲きの桜
 昼食を済ませて,境内を散策する.
 これまで,数え切れないほど龍宝寺を訪れているが,今回は何時もと違って,何だか奇妙に静かである.すぐに,境内の幼稚園から,子供達の声が全く聞こえないことに気がつく.今日は平日.しかも昼下がりの時間だが,何故か幼稚園はお休みのようである.
 本堂近くの桜がチラホラと咲いている.同行のお一人が,
 「これは○○という桜ですよ,年に2回咲きますよ…」
と教えてくれるが,○○のところは聞いた途端に忘れてしまう.

<サクラが咲いている>

<大船駅へ>

■玉縄首塚
 13時過ぎに龍宝寺を出る.
 折角,ここまで来たのだから円光寺辺りを一回りしてからフラワーセンター大船にでも入ろうかなとボンヤリ考えていたが,今日は月曜日.フラワーセンターは休園日である.
 “休園日か! シマッタ!”
 その内に,
 「今日は来年の打ち合わせがあるので,少し早く14時頃には大船駅に戻りましょうよ…そしてお茶をしながら次回のことなど決めましょう」
ということになる.
 “それでは…”
ということで,湘南鎌倉総合病院の建物が見える所から,踵を返して,フラワーセンター沿いの道を大船駅に向けて歩く.
 13時55分,玉縄首塚に到着する.

<玉縄首塚>

■大船軒
 そろそろ大船駅である.どこかお茶をするのに適当な所があったら入ろう…ということで,最初に思いついたのが大船軒.私も鎌倉に住んでいる以上,話の種に,1回は入って見たいなと思っていたところだ.ここは,以前,テレビでも紹介されたこともある.ここで出来たての押し寿司を一寸だけつまむのも乙だな…
 でも,店内に入るのに靴を脱いでスリッパに履き替えなければならない.トレッキングシューズを脱ぐのは面倒なので,ここはパス.でも,やっぱり一寸残念な気もする.
 
<大船軒>

■大船観音
 大船駅バス停から巨大な陸橋に昇る.
 陸橋から巨大な大船観音を真ん前から拝むことができる.今日は良く晴れている.紺碧の青空をバックに大船観音が聳えている.これは何とも凄い風景である.

<大船観音>

■ルノアールでコーヒーブレーク
 14時少し過ぎに,予定通り大船駅に到着する.
 どこかでお茶でも…と思って駅構内のコーヒーショップを覗くがどこも盛況.とても6名全員が一箇所に座れる店など,がなかなか見つからない.それならば,大船界隈では少々お値段の高いが,ルノアールへでも行ってみようかと思いつく.
 14時20分,ルノアールに入る.
 案の定,6人全員が座れる.私は例によってブレンドコーヒーを所望する.さすがにお高いコーヒーだけあって,なかなか美味である.
 コーヒーを味わいながら,来春の大山初詣,鎌倉七福神巡りなどの日程を決める.
 このグループのお喋りは何時も長時間である.私はそろそろ先に失礼しようかと思った矢先に,お茶のサービスがある.
 “そういえば,ルノアールでは,お茶のサービスがあったな…”
 私も,現役時代には,今より懐具合に余裕があったので,大船のルノアールにも良く立ち寄っていた.お茶を見た途端に現役時代のことを懐かしく思い出す.
 
<ルノアールのコーヒー>                         <サービスのお茶>

<今日も無事に終わった>

■長居をしてお開き
 15時37分,お開き.
 コーヒー一杯で,実に1時間17分も長居をしたことになる.これも,このグループの親密さを表す指標だろう.お店を出ながら,私は,
 “1年だけ鎌倉を案内するという約束で始めたグループだが,もう何年続いているんだろう…”
と頭の中で振り返る…が,直ぐには計算できないほど長い.多分,5〜6年,いやもっと長く続いている.
 そう言えば,五十三次洛遊会の鎌倉案内を,とりあえず1年程度…ということで始めたが,こちらも数年は経過している.
 どちらのグループも,これだけ長く続けられるのは,鎌倉の街に魅力があるからだろう.

■日々是好日
 皆さんを大船駅まで見送ってから,私は大船駅15時45分発のバスに乗車して,16時頃無事帰宅する. 
 今日はノンビリユックリの歩きだったので,歩行距離はたったの5.5キロメートルに過ぎなかった.でも,ある程度の距離を散策できたから満足である.
 明日は塔ノ岳常連の鎌倉案内である.これから明日の案内地図を作らなければ…
 夕食後,私は眠くて瞼が引っ付きそうになるのを,ジッと堪えてPCの前に座る.そしてカシミールという有料ソフトを使って,
 “全部歩くのは無理かな…”
と思いながら,水平歩行距離17キロメートルの少々ハードなルートを設定する.内心では,せいぜい12〜13キロメートル歩ければいいなと思いながら…
 明日も鎌倉案内,鎌倉の連チャンである.一寸シンドイ感じもするが,日々是好日.ハッピー,ハッピーな毎日である.

<ラップタイム>

 9:50  大船駅歩きだし
10:14  谷戸池(10:21まで休憩)
10:30  玉縄台地
11:08  金剛寺
11:26  岡本神社(11:40まで休憩)
11:41  伏見稲荷
11:58  北条三代供養塔跡
12:05  龍宝寺(13:02まで参拝・昼食休憩)
13:55  玉縄首塚
14:10  大船駅着

[散策記録]

■水平歩行距離      5.5km

■累積登攀高度      155m

■累積下降高度      150m

■所要時間
   大船駅発       9:50
     〃 着         14:10
    (所要時間)   4時間20分(4.33h)
  水平歩行速度   5.5km/4.44h=1.24km/h
                                                                                      (おわり)

「鎌倉あれこれ」の前回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/9987d3ec884e5f0091aa764a9cb8ba7f
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