Quantcast
Channel: 中高年の山旅三昧(その2)
Viewing all articles
Browse latest Browse all 2690

初冬の鎌倉展望散策;名越切通・披露山・大崎公園周遊

$
0
0

                                 <披露山からの眺望>

    初冬の鎌倉展望散策;名越切通・披露山・大崎公園周遊
           (五十三次洛遊会定例会)
      2013年12月13日(金) 晴・強風

<ルート地図>



<名越を目指して>

■鎌倉駅から本覚寺・妙本寺へ
 久々の五十三次定例会である.鎌倉駅に9時30分に集合する.参加者は12名.盛況である.今回は名越から逗子市の披露山,大崎公園を目指しての水平距離9.2キロメートル.多少長めのハイキングである.
 9時30分,鎌倉駅前を出発した私たちは,まずは本覚寺を参拝する.境内を通り抜け,夷堂橋を渡り,妙本寺前から,常栄寺方面へ向かう.
 
<本覚寺>                                   <妙本寺>

■別願寺から安養院
 妙本寺前から常栄寺,八雲神社前を経由して,逗子へ向かうバス通りに出る.
 9時49分,まずは別願寺に立ち寄る.この寺の見所は足利持氏の供養塔である.
 続いて,9時54分,安養院の前から,裏道に入る.大町から妙法寺,安国論寺前を通過して,横須賀線の踏切を渡る.
 
<別願寺足利持氏供養塔>                         <安養院>

<長勝寺界隈>

■銚子ノ井と日蓮乞水
 10時10分,銚子ノ井に到着する.この井戸は鎌倉十井の一つである.ここで左折して民家の間の狭い道を抜けて裏道に入る.裏道を突き当たって右に曲がる.
 10時13分,日蓮乞水に到着する.
 
<銚子ノ井>                                 <日蓮乞水>

■坂道を登る
 再び横須賀線の踏切を渡る.線路沿いに急坂を登る.坂道を登るにつれて,次第に視界が開ける.
 名越切り通しに至る山道の手前で,暫く休憩を取る.

<急坂を登る>

■長勝寺と富士山の眺望
 坂道を登り切ったところにある空き地で,10分ほど休憩を取る.素晴らしい天気で,長勝寺と富士山の展望が素晴らしい. 

<長勝寺と富士山の展望>

<名越切通>

■名越の峠道
 横須賀線トンネル脇から山道に入る.急な上り階段が連続する.10時32分,「国指定史跡名越切り通」の案内杭が立っている峠に到着する.

<名越切通案内杭>

■名越切通
 10時37分,名越切通に到着する.ここは鎌倉七切通の一つである.
 切通を通過する.見上げるような岩壁を眺めながら,切通の上に回る.一番高いところにある展望台に到着する.ここで一休み.枯木の間から海が見えている.
 展望台で地元にお住まいのご婦人に会う.
 「地元の方ですか…良いところにお住まいですね…」
と挨拶する.この方からこの辺りの見所を教えて頂く.

<名越切通>

■切通の野良ネコ
 切通から峠に戻る途中で,2匹の野良ネコに会う.ネコに会ったら写真を撮ることにしている私は,すぐにネコの写真を撮る.
 野良ネコの習性だろうか,どことなくオドオドしている.誰かが絵付けしているらしく,人の姿を見るとオドオドしながらも寄ってくる.

<オドオドしたネコ2匹>

<法性寺>

■急坂を下る
 まんだら堂脇を通って,法性寺に向かう急坂の階段道を下る.足許に注意して,お互いの間隔を空けて歩くようにお願いする.
 10時58分,法性寺境内に入る.

<法性寺に向けて急坂を下る>

■大切岸
 法性寺墓地から大切岸を見上げる.この切岸は300メートルほど続いている.見上げると正に圧巻である.
 参加者のお一人が,
 「石切場の跡ですか…」
と質問する.確かに石切場のようにも見えるが,これは人工の防岸である.

<大切岸>

■法性寺本堂
 かなり急な坂道を下って,13時11分,法性寺本堂に到着する.本堂前の駐車場で,10分ほど休憩を取る.
 インターネットの記事によると,「日蓮が鎌倉の松葉ヶ谷に草庵を結び,布教活動を行うがさまざまな法難に逢い草庵を焼き討ちされる.この寺の山号は猿畠山.日蓮を導いた白い猿に由来する」ようである(出所;).

<法性寺>

<披露山公園>

■尾崎行雄碑
 法性寺から横須賀線沿いの道を逗子駅方面に歩く.今日のコースの中で一番単調なところである.
 逗子駅手前にある小さな踏切を渡る.信号小坪入口で右折する.途中で少々道に迷うが,坂道を登って,途中で左折して,披露山公園に向かう.さらに坂の途中から左折して狭い路地道に入る.やがてこの道は三叉路に突き当たる.右折してほんの少し登ると,披露山公園の駐車場に突き当たる.
 駐車場の隅に尾崎行雄の碑が立っている.
 資料2には「尾崎 行雄(おざき ゆきお,安政5年11月20日(1858年12月24日) -1954年(昭和29年10 月6日)は,日本の政治家.日本の議会政治の黎明期から戦後に至るまで衆議院議員を務め,当選回数・議員勤続年数・最高齢議員記録と複数の日本記録を有することから「憲政の神様」「議会政治の父」と呼ばれる.正三位勲一等(1946年(昭和21年)5月4日付返上).伊勢神宮内宮前・合格神社の祭神.号は咢堂(がくどう.最初学堂.愕堂を経て咢堂).称号は衆議院名誉議員,東京都名誉都民.世界連邦建設同盟(現,世界連邦運動協会)初代会長」と紹介されている.

<尾崎行雄碑>

■光る海を眺めながら披露山公園へ
 駐車場脇から光る海が見下ろせる.美しい眺めである.
 駐車場から緩やかな坂道を登ると披露山公園である.海から強い風が轟轟と吹き上げてくる.公園のどこかで昼食を摂ろうかと思っていたが,強風が吹き荒れているので,とても,とても外で休憩を取るわけにはいかない.
 まずは休憩舎に入ることにする.
 
<浪子不動ハイキングコースの光る海>                  <休憩舎へ>

■休憩舎で昼食
 12時05分,休憩舎の中で昼食を摂ることにする.建物の中は小さな子供を連れた母親が何組も訪れている.久々に赤ん坊の啼き声を聞いて,なんとなく嬉しくなる.人様の赤ん坊でも,文句なしに可愛い.
 私たちは,日当たりの良い一角に陣取る.私の昼食は,大船駅構内で衝動買いした弁当である.
 
<私の昼食>                               <日当たりの良い場所>

<大崎公園>

■披露山公園住宅地を通り抜ける
 12時30分,昼食を終える.
 披露山公園展望台に登って風景を楽しむ(冒頭の写真).猛烈な海風が吹き上げてくるので,とても長居はできないので,直ぐに展望台から降りる.
 披露山公園から披露山公園住宅に下山する.
 この辺りは,私などの家とは比較するのも烏滸がましいほどの立派な邸宅が並んでいる別世界である.指をくわえ涎を垂らしながら,広々とした住宅地を抜ける.

<披露山公園住宅地を抜ける>

■逗子マリーナと江の島の眺望
 12時55分,大崎公園に到着する.
 眼下に逗子マリーナと江の島が見えている.その遙か先にうっすらと富士山が見えている.
 絶えず轟轟と音を立てながら,強い海風が吹き上げてくる.

<大崎公園からの眺望>

■展望台から葉山方面を望む
 13時01分,大崎公園の先端にある展望台に到着する.ここからは葉山マリーナや森戸海岸が見下ろせる.
 相変わらず海から強風が吹き上げてくる.できればユックリと風景を眺めていたいが,とにかく寒い.とても長居はできないので,ほんの5分ほどの休憩で展望台から往路を戻る.


<大崎公園から葉山マリーナ方面を望む>

<六角ノ井と和賀江島>

■荒々しい波しぶき
 大崎公園入口付近から狭い草道を下る.断崖を下る急傾斜の道である.畠を通り過ぎると民家の玄関脇をすり抜けるような迷路道になる.湖野道を下ると小坪港に到着する.
 道すがら,小坪の魚市場をちょっと覗く.
 ついで,逗子マリーナの中を抜けて,海岸沿いの道を鎌倉方面に向けて歩く.
 逗子マリーナの一番西側にある公園で一休みする.公園からは材木座海岸,由比ヶ浜海岸,稲村ヶ崎が見渡せる.
 足許に岩には,荒波が激しく押し寄せている.

<逗子マリーナから打ち寄せる荒波を眺める>

■六角ノ井
 13時34分,六角ノ井に到着する.別名矢の根ノ井とも言われる井戸である.ここも鎌倉十井の一つである.
 大島に流された源為朝が天照山目掛けて射た矢がこの井戸に落ちたという伝説で有名な井戸である.ちなみに,傍らの説明板によると,この井戸の断面は八角形,その内鎌倉側に六角があるので六角ノ井と呼ばれるようだ.

<六角ノ井>

■和賀江島展望
 六角ノ井から海岸沿いに和賀江島を望む海辺の公園に立ち寄る.
 今は潮が満ちている時間帯らしく,和賀江島は海中に沈んでいる.その上を強風に煽られた大きな波が次々に通り抜けている.傾きかけた日射しを反射して海が光っている.
 もともとはこのから材木座海岸を若宮大路まで歩くつもりだったが,この強風ではとても歩けないので,海岸の代わりに市街地を歩く事にする.

<和賀江島展望>

<光明寺から名刹を辿り鎌倉駅へ>

■光明寺
 海岸に沿って歩く事を諦めて,13時47分に光明寺に立ち寄る.ここで10分ほど休憩を取る.
 この春,観桜に訪れて以来,久々の光明寺である.ここは鎌倉駅から遠いためか,観光客の姿は疎らである.

<光明寺>

■光明寺のネコ
 光明寺の境内には沢山のネコが居る.飼い猫なのか野良ちゃんなのかはっきりしないが,どのネコも人に馴れていて可愛い.
 例によって,早速ネコの写真を撮る.
 
光明寺のネコ>                                                           <愛想の良いネコ>

実相寺と来迎寺
 13時58分,光明寺を出る.材木座の住宅地内を抜けて,14時12分,実相寺前を通過する.つづいて五所神社入口を通過.14時17分,来迎寺に到着する.今回はこの辺りの社寺は全て通過する積もりだったが,三浦大介家来の墓だけはお参りしたかったので,来迎寺だけは立ち寄る.
 
<実相寺>                                   <来迎寺>

■市場で道草
 水道道を斜めに横切って裏路地に入る.横須賀線の踏切を渡って,線路沿いの草道を歩き,辻ノ薬師堂に突き当たる.右折して北へ進み,大町の交差点に出る.ここで私たちと同じ年格好の団体とすれ違う.
 実相寺を参道入口から覗いただけで通過する.さらによこし河川踏切手前で右折,若宮大路に突き当たる.
 14時44分,鎌倉野菜が売り物の市場に立ち寄る.同行者には主婦が多いので,何人かの方々がここで買い物をする.
 
市場で買い物>

<今年の行事も無事終わった>

■強風で倒れた足場
 14時52分,鎌倉駅前に到着する.
 辺りが物々しい雰囲気である.一瞬,何が起きたのかと驚く.今日は強風が吹き荒れているために,建物の周囲に組まれていた足場が倒壊したようである.警察が現場検証を行っている.そして,作業員が後片付けに取りかかろうとしている.
 その他のことは不明.
 私たちは,現場を避けるように恐る恐る通過する.

<強風で足場が崩れた>

■鎌倉駅で解散
 14時53分,鎌倉駅前でリーダーからの挨拶を終えて解散する…が,全員が今年度最期の懇親会に出席するとのこと.
 来年は,1月17日に初定例会の予定である.それまでは,暫しお別れと言うことになる.

<鎌倉駅前で解散>

■小町通り「モア」で懇親会
 何時ものように,小町通り「モア」で軽く懇親会を開催する.ここでの他愛のない語らいも楽しいことの一つである.何と言っても,東海道,中山道,日光街道,甲州街道などを,同じ釜の飯を食べながら,一緒に歩いた仲間達の集いである.
 話が盛り上がらないわけはない.
 私は,柄にもなく,ついつい周りの方に引きずられて,写真のような甘くてベタベタしたものを注文する.紅茶付きで600円也の代物である.でも,凄い甘みに多少閉口したが,とても美味しかった.

<ベタベタした甘いもの;名前忘れた>

■無事帰宅
 私は,15時50分,一足先に懇親会を失礼する.外は相変わらず寒風が吹き荒れていて寒い.
 鎌倉市役所前で,16時10分発鎌倉中央公園行のバスを待っているが,こんな寒い碑に限って,バスが10分以上遅延する.寒い所で,いつ来るか分からないバスを待っているのは実に辛い.
 でも,まあ,16時40分頃,無事,帰宅する.
 今日一日,強風には悩まされたものの,仲間達と一緒に楽しい散策ができて良かったナ…結局は,良かった.良かったの一日だった.
 明日は,水曜日定例の塔ノ岳登りの日である.明日が楽しみである.

<ラップタイム>

 9:30  鎌倉駅歩きだし
 9:41  妙本寺入口
 9:54  安養院
10:10  銚子ノ井
10:13  日蓮乞水
10:32  名越切通峠
10:58  法性寺墓地
11:11  法性寺本堂
11:33  信号小坪入口
11:56  尾崎行雄碑
12:00  披露山公園(12:30まで昼食)
12:54  大崎公園
13:01  展望台
13:16  小坪
13:34  六角ノ井
13:47  光明寺(13:58まで休憩)
14:31  辻ノ薬師堂
14:52  鎌倉駅前(解散)

[散策記録]

■水平歩行距離     9 .1km

■累積登攀下降高度  241m

■所要時間(休憩時間込み)
   鎌倉駅発    9:30  
     〃 着       14:52
  (所要時間)  5時間22分(5.37h)
  水平歩行速度   9.1km/5.3h=1.72km/h

[参考資料]
資料1;http://www.e/ohara.com/detail/id1212658520-952540.html
資料2;http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B0%BE%E5%B4%8E%E8%A1%8C%E9%9B%84
                                 (おわり)
「鎌倉あれこれ」の前回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/a8ddd2c58bd6f9adba001ba93b632f27
「鎌倉あれこれ」の次回の記事
(なし)


Viewing all articles
Browse latest Browse all 2690

Trending Articles