<忍野八海寸景>
富士山すそ野一周ウォーキング(全17回);1回目(5);忍野八海散策
(クラブツーリズム)
2018年4月12日(木) 晴れ
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https://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/b8858644134572cedd7a8aa41d4265fa
<ルート地図>
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※現地のパンフレットから引用
<忍野八海に到着>
▇素晴らしい富士山が見える
私たちを乗せた専用車は,13時55分,忍野八海駐車場に到着する.
専用車から下車した私たちは,高越量の多い道路を横断して,忍野八海に入る.駐車場の向こうに大きな富士山が見えている.頂上付近に雲がちょっと掛かっているが威風堂々の構えである.
こんな富士山を見上げるとどうしても写真が撮りたくなる,私はおんぼろデジカメを構え,いろいろと露出を変えて何枚かの写真を撮る.でも結果はどれもこれも満足のいく写真ではない.でもその中で”マア,マア”の写真が下の写真である.
<駐車場付近で富士山を眺める>
▇散策開始
講師の先導で,忍野八海の観光が始まる.
手許に簡単なイラスト地図を一応持っているが,歩き出した途端にどこを歩いているのか良く分からなくなる.
”まあ,(どこを歩いているのか)気にすることもないな.どうせ,狭いところを歩いているんだから…”
と開き直る.
最初に満開の桜を眺めながら,川の畔を歩く.もちろん,忍野八海のどの辺りを歩いているのか私には余り良く分からない.でも,とにかく川の流れと桜が見事である.
<忍野八海の散策開始>
▇満開の桜が素晴らしい
講師から忍野八海にまつわるお話をガイディングレシーバーを通じて伺いながら,忍野八海内の道を歩き続ける.沿道の桜が丁度見頃を迎えている.
私たちは満開の桜をうっとりと見上げながら,講師の説明を伺う.ただ,折角のお話だが,私は聞いた側から忘れてしまい,ちっとも頭に残らない.わざわざ参加費を支払って,ツアーに参加しているのに,講師の話を聞き飛ばすとは…本当に勿体ないことである.
<満開の桜にうっとり>
▇狭い路地を抜ける
いきなり狭い路地のような所に入り込む.
昨年,塔ノ岳グループの方々と一緒に忍野八海に来たことがある.そのときあちこちとくまなく歩いたつもりだったが,こんな狭い路地のような所は歩いた記憶がない.
さすがに地元の講師である.この路地だけは観光客が居ない.大げさに言えば正に穴場である.
<人気のない路地を行く>
▇桜の木の下の橋
路地を抜けて広いところに出る.
地図で現在地を確かめるのを諦めたので,何処へ出たのか良く分からないが,橋を渡って賑やかなところに入り込む.
どこかあちらの国から来られた方々が沢山居られる.大声を出したり,めったやたらにポーズを取って写真を撮っているので,日本人でないことが一見して分かる.
「郷に入っては郷に従へ」という諺があるが,もう少しお行儀良く振る舞って頂ければウエルカムだがと内心で思っている.
<桜の木の下の橋を渡って賑やかなところへ…>
▇銚子池と湧池の案内杭
何だか賑やかな場所にある橋を渡る.
橋の袂には「調子池,湧池」の案内杭が立っている.
”そういえば,前回,ここへ来たときも,この橋を渡ったな…”
と周囲の景色を見ながら,かすかに思い出す.
<賑やかな場所に架かる橋を渡る>
▇銚子池半周
調子池の周りを半周する.
池の中には誰が投げ込んだのか,かなりの数の1円玉が転がっている.綺麗な池の中に貨幣を投げ込むなんて…! ローマじゃあるまいし,私の常識ではあり得ないと感じる…が,これ常識的に許されることなのだろうか.すっかり観光地化してしまった世界遺産の忍野八海が悲しいと私には思える.
<調子池>
▇賑やかな中心街
彼方此方を歩いている内に,沢山の食堂や土産店が建ち並ぶ一角に到着する.
”なるほど! ここは一大観光地だな…”
信州の片田舎に育った私には,ちょっとシンドイ気分になる.喧噪の街に化している風景に一種の幻滅みたいなものを感じる.
”もう少し静かに自然を楽しみたいな…”
と思うが,そういう自分自身が観光に来て騒がしくなる原因になっているではないかという矛盾に気がつく.
”やっぱり,観光地が有名になると俗化はやむを得ないんだろうな…”
族化の加害者でもある自分の立ち位置に気がついて動揺する.
<賑やかな中心街>
▇満開の桜と水車小屋
川の畔に水車小屋が建っている.その小屋の周りは満開の桜である.いかにも日本らしい風景である.
水車小屋を見て,幼少時代のことを思い出す.私が幼児だった頃は,まだ水車は現役だった.祖母に連れられて水車小屋に行ったことを思い出す.木で造られた大きな歯車が廻って木の杵を持ち上げてゴットン突き落とす…そんな姿を怖々と見ていたことをはっきりと思い出す.
あらためて,
”オレも,随分と永く生きちゃったなぁ~”
としみじみ思う.
<水車小屋のある風景>
<自由行動>
▇有名なうどん屋
14時05分,うどん屋の前で,これから14時30分まで自由行動にするとのお達しがガイディングレシーバーを通じて伝えられる.最集合場所は,このうどん屋の前とのこと.
なお,講師からこのうどん屋は太平有名なところなので,是非,賞味してみなさいとのことだが,まだ,昼食を終えてからいくらも時間が経っていない.私は遠慮する.
<うどん屋の前で自由行動のため一旦解散>
▇ずらりとお店が並ぶ商店街
自由行動と言っても,辺りは観光客で一杯である.
なんだか都会のど真ん中に来てしまったような気分になってしまい,何となく気乗りがしない.特にあちこちで大声を出す外国からの人達が気になってしまい,のんびりお散歩という気分にはなれない.でも,ボンヤリと突っ立ったままで居るわけにも行かないので,何人かの仲間の後に付いて無目的のまま時間を過ごす.
<賑やかな商店街をぼんやり歩く>
▇100円也の草餅が美味しい
その内に,草餅を売る店の前に到着する.エプロン姿の年配の女性が,店先で草餅を焼いている.
”これは旨そうだ…”
幼少の頃,草餅は大ご馳走だった.草餅を見ると郷愁を誘う.こうこうなると一も二もなく草餅である.私は反射的に1個100円也の草餅を所望する(うどんはパスしたのに…).
「お持ち帰りですか? それとも今食べますか?」
「いま,すぐ食べます…」
小さな紙に包んだ焼きたての草餅を頂戴する.熱くて,ちょっと柔らかで,ドッシリとした重みを感じる.
早速,一口ほおばる.ほどよい甘みと草の香りで体中が染まっていく.
”う~ん…実に美味しい! 実に良いな! これは…”
私は立て続けに2~3個食べたいなという衝動に駆られるが,ここは1個だけでジッと”我慢の子”である.
でも,外で立ち食いなんて…ちょっと下品で気が引ける感じがする.
<街中で草餅をほおばる>
▇人混みはもう沢山
ほんの10分ほど,雑踏の中を歩いただけで,集合場所に戻ってしまう.
私よりまだ上手の人も何人か居て,集合場所近くの道端に座り込んでいる.私は座り込むことはしなかったが,目の前を往来する観光客をボンヤリ眺めながら集合時間が来るのを待つ.
本音は早く人混みから抜け出したい.
<人混みをボンヤリ眺めながら…>
<ストレッチをして専用車へ戻る>
▇相変わらずの富士山
集合場所に集まってから,14時35分,また講師を先頭に歩き出す.もちろんガイディングレシーバーのスイッチをONにして…
少し薄雲が広がり始めたが,目の前にはドッシリとした富士山が見えている.
<相変わらず富士山が良く見えている>
▇鏡池
どこを通っているのか良く分からないが,鏡池の湖畔を通過する.すぐ先に夥しい数の観光客が歩いているのが見える.
<鏡池>
▇私有地のような所を抜ける
鏡池を通過してから,私有地のような所に入っていく.講師が,
「…見たところ民家の庭先のように見えるかも知れませんが,私有地ではありません.堂々と歩いて下さい…」
と私たちを促す.
この道に入った途端に観光客は一人も居なくなる.
もし地元の案内人が居なければ,ここへは絶対に入らないだろうなという雰囲気のところである.
<私有地の庭先のような所に入る>
▇あずま屋のある広場でストレッチ
私有地のような所を抜けると菖蒲池に到着する.
菖蒲池の畔を通過して,14時35分,大きなかやぶき屋根のあずま屋に到着する.やすらぎ里というらしい.
「…ここなら人が来なくて,ゆっくりストレッチができます.長い間歩いた後のストレッチは大切です.是非,やりましょう…!」
ということで講師が音頭を取って,あずま屋のある空き地でストレッチを行う.
ストレッチの内容が,登山学校で習った内容とかなり違うので,少々戸惑いながら,講師が指導するとおりに素直にストレッチを行う.
<やすらぎ里でストレッチ>
▇専用車に乗車する
ストレッチを終えて,14時44分,やすらぎ里から歩き出す.
道順は良く分からないが.14時50分,私たちの専用車が停まっている駐車場に到着する.
これで今日一日の旅は終わりである.
<専用車に戻る>
(つづく)
つづきの記事
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(執筆中)
「富士山すそ野一周ウォーキング」の目次
https://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/8e5951273a0b396d3b3d0f180c72e619
「富士山すそ野一周ウォーキング」の索引
https://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/210a8c83dd3a264ceb474ac6fe94a290
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