閑話休題;日々雑感;さびた頭は美食で癒やそう
(某研究プロジェクトの打ち上げ会)
2018年4月20日(金) 晴れ
私は去る3月31日付をもって神奈川県にある某大学研究所客員研究員の3年間の任期がおわり完全なフリーになった.
3年間の間,当該大学専任教員のHZ先生の指揮下で私も著としたお仕事をさせて頂いた.その成果が3月に印刷物として出版された.研究所から研究報告書と担当部分の抜刷を頂戴して当該プロジェクトもジ・エンドとなった.そして,今日はその打上げ会である.
成果物を目の前にして,感慨一入(しお)だが,同時にこれで終わりかという寂寥感も付きまとう.
打上げ会の会場は,横浜高島屋8階にある無国籍料理の某有名店である.参加者は3人.当該プロジェクト発足時には4人だったが,途中で,最年長だったNG先生が急逝されてしまった.今日はプロジェクトの打上げとNG先生の追悼も兼ねている.一緒に仕事をしていたメンバーが突然不帰の人になってしまうとは…実に残念である.
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▇Becker'sのブレンドコーヒー
さて,当該打上げ会の会場は,横浜駅前高島屋の8階にある.
例によりセッカチで,間際でバタバタするのが嫌いな私は,40~50分もあれば悠々と会場に到着するのに,集合時間より3時間も前に出発してしまう.
ところが大船駅に着いてから当惑する.
このまま横浜に向かったら2時間もあちこちをブラブラしていなければならない.それもたまらない.
”ああ,そうだ!…五十三次洛遊会のAKさんから頂戴したBecker'sの割引券があったな…”
と思い出す.この割引券は大変有難い.私は早速大船駅コンコースのBecker'sに入り込む.
「ブレンドホット,お願いします…」
1杯240円のコーヒーが割引券のお陰で190円に…
えらく得をした気分になる.
私はコンコースに面した席に座って,コンコースを往来する人達を眺めながら,熱々のコーヒーを賞味する.
コンコースは行き交う人々で活気に満ちている.さまざまな服装をした人達,若い人もお年寄りの人も入り乱れて歩いている.学生さんらしい集団が通っていったかと思うと,今度はリュックを背負った年配の女性数名が愉しそうに雑談をしながら通過していく.その内に,自転車を押して通る買い物客も通過する.
面白い!
いつかこのコンコースの様子を絵にしてみたいな…私は出来もしない大恐れたことを考え始める.
<Becker'sのブレンドコーヒー>
▇うっかり会場を間違える
”そろそろ横浜へ行かなければ…”
ということで,Becker'Sから改札口へ…
どうせ時間がたっぷりあるので,混雑する東海道本線の電車は敬遠して横須賀線の電車を利用する.
ところが私は馬鹿者!
会場は高島屋と聞いているのに,なんとなく「そごう」の方へ…
食堂街は「そごう」だけという間違った先入観が私の”水っぽい信州味噌”に染みこんでいる.
”それにしても,時間がありすぎるな…”
私は駅ビル9階(…8階だったかな)にある画材専門店「世界堂」に入り込む.買いたいものが沢山有るがじっと我慢の子である.
集合時間の30分前になる.
”そろそろ良い時間になったな…”
私は地下の案内所に行って,案内係の若い女性に伺う
「高島屋の〇〇というレストランは何回でしょうか…」
応対してくれた女性が,私を哀れむような仕草で,私に地図を見せながら,
「お客様…高島屋は,このエスカレーターを登って突き当たりまで歩いて頂いてから,さらにエレベータでのぼった所の左手にあります…」
と言う.
私は,”ハッ”とする.
”なんだ! 高島屋じゃないか!”
もちろん,私がいくら田舎者でも,高島屋が何処にあるかぐらいは知っている.
「あっ…! そうでした高島屋でした,どうもすみませんでした.分かります,分かります」
私は案内係にお礼を言ってから,急いで高島屋に向かう.
▇やっと会場に
横浜駅前は大変な雑踏である(冒頭の写真).
”まいったな…これは!”
今度が時間がタイトである.
とにかく高島屋に入って,案内係に,
「レストラン〇〇は,どこにありますか…」
と伺う.
「9階にあります.あちらのエレベータをお使い下さい…」
平素,高島屋のような高級なところに入ったことがない.エレベーター案内の女性に,丁重に
「いらっしゃいませ…」
と挨拶されて,どぎまぎする.
”今日は背広を着て来てよかったなあ~…”
店内がこんなに大きいとは知らなかった.なにやら催し物会場の中を通り抜ける.沢山の買い物客が訪れている,目的のレストラン〇〇が言った何処にあるのか,方向音痴になってしまった私にはなかなか分からない.でも,その内分かるだろうと多寡くくってメチャメチャ歩きをしている内に,なんとか見つける.ちょうどこのとき集合時間の10分前である.
”なんだか入りにくいなあ…”
と思いながらも,とにかく店内に入る.
「いらっしゃいませ…」
と丁重に迎え入れてくれる.
定刻に参加予定の3人が揃う.
<素晴らしい料理>
▇まずはシャンペンで乾杯
まずはシャンペングラスを掲げて乾杯.
ついでながら,このパン.オリーブオイルに浸して食べる.オリーブオイルに浸すなんで,私にとって初めての経験である.なにしろこのレストランは無国籍料理とのこと,
とにかく,パンがとても美味しい.
下戸の私は,乾杯のシャンペンでほろ酔い気分になってしまう.
▇コース料理;まずは前菜とスープ
いくつかのメニューの中から自分の好きなものを選ぶ.
ウエイトレスが,
「こちらは,ナントカの”スベッタ,コロンダ”でございます…」
と丁寧に説明してくれる…が,いつもコンビニで「おむすび」ばっかり買っている私にはチンプウカンプン.料理のことは伺ってもサッパリ分からない.
”こういうのを「馬の耳に念仏」って言うんだな…”
などと連想しながら,
「ああそうですか,なるほど!」
と適当に相づちを打つ.そして,”エイヤッ”とデタラメに選ぶ.その結果が,下の写真の2品である.
▇メインディッシュ
メインディッシュもいくつかのメニューから選ぶ方式である.
こちらもデタラメ,適当に”エイヤッ…”で選ぶ.その結果出てきた料理が下の写真の通りである.
何を食べているのか,良く分からないが,とにかく美味しい.
▇仕上げはデザートとホットコーヒー
デザートは,予想以上に多くて3品である.右側のスプーンに入っているタマゴのような感じのものは,イチゴのシャーベットである.
甘いものは別腹というが,とにかく食べ過ぎ感がある.満腹.もうダメ.
<これで3年間の作業は終わり>
▇何となく寂寥感
食後,21時頃まで雑談にふける.3時間もこのレストランで粘る.
いずれにしても,今回で3年間の作業は終わりである.成果物については,すでに当ブログで紹介墨だ”再掲”して締めくくりにしよう.
▇何だか暇だなあ
「糸の切れた凧」って今の私のような状態のことを言うのかも知れない.
今日で,プロジェクトもジ・エンド.
展覧会もつい先日終わった.
それで,今まで,何時も追い立てられているような気分で過ごしていた「重し」がなくなった.
”…ん,じゃあ~…,これから何するの”
それがまだはっきりしない.追い立てられるものがなくなった途端に,気分が不安定になる.
”まあ…,その内,また何かをしでかすんだろうな…”
という淡い予感がしている.
”まあ,なるようになるさ…!”
(おわり)
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「閑話休題;日々雑感」の次回の記事
(なし)
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