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Channel: 中高年の山旅三昧(その2)
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師走の鎌倉;葛原岡神社・源氏山山頂・鶴岡八幡宮一巡り

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      師走の鎌倉;葛原岡神社・源氏山山頂・鶴岡八幡宮一巡り
                (単独お散歩)
            2017年12月27日(水) 快晴

<ルート地図>


→クリック拡大

<鎌倉中央公園清水塚口から山ノ内へ>

■年の瀬は落ち着かない
 年の瀬も押し迫った.
 今日は水曜日.本来ならば塔ノ岳詣でをしたがったが,暮れが近づくと平々凡々ののんきな生活を常としている私でも,何かと気ぜわしい.
 ”ああ,また年賀状の季節か!”
 正直なところ,年を取るにしたがって年賀状の用意するのがだんだんとしんどくなってくる.同年配の多くの友人知人から「年賀状は今年でお終いにします」というお知らせを頂戴している.
 毎年,この時期になると,私も,
 ”今年を以て年賀のご挨拶はお終いにいたします”
のⅰ行を年賀状に書き加えるかどうかで迷うが,まあ,今年は書き加えるのをやめておこうということにする.
 1年にたった1回の年賀状である.遠方に住まいする方々や懐かしい故郷の方々と年に一回ぐらいはお互いに年賀状を交換し合うのも悪くはない.現に元日の朝は年賀状が配達されるのを楽しみにしているではないか.
 そんなこんなで,過半数は「ギリネン」ながら,ウン百枚の年賀状を,やっとこさ,投函し終えた.
 これで胸のつかえも,ちょっとなくなり,ホッとした気分になる.
 さて,今度は家の大掃除が待っている.まずは自分の部屋からだ…
 とてもではないが,塔ノ岳までは行っていられない.今日一日は家庭サービスだと張り切り始める.
 でも,午前中,がたがたやっている内に,何となく飽きが来る.こうなると続かない.もう駄目ダ!
 ”折角,塔ノ岳詣でを諦めて,雑務に専念するつもりだったのに…”
 でも,こうなったら,もう,どうにもならない.
 ”ならば…”
ということで,午後からちょっと近場を散策することにする.

■ちょっとお散歩
 …で,昼食を終えて,13時58分,何時ものように鎌倉中央公園清水塚口から歩き出す.今日はどこへ行こうかと少々迷うが,久々に年の瀬間近な鶴岡八幡宮にでも行ってみようかという気になる,
 持ち物はデジカメと小銭だけ.気楽なものである.
 まずはバス通りを山の上ロータリー方面に向かう.大船行バス停には,いかにも年末らしく,何時もより沢山の乗客が列を作ってバスを待っている.

<鎌倉中央公園清水塚口>

■日当公園
 14時03分,山の上ロータリーを左折,山の上通りに沿って,でれでれ気分で歩きを続ける.
 14時10分,日当公園を通過する.S字坂を右手に見送って,北鎌倉方面へ抜ける道路へ,桜並木のあるやや急な上り坂である.

<日当公園>

■老木の桜並木
 進行方向右手には桜並木が続く,かなりの老木である.台峰緑地に自生する”おろち桜”には,とても敵わないが威風堂々の桜が立ち並んでいる.
 ”鎌倉市内の桜の老木の写真を撮りまくるのも面白いな…”
と余計なことを考え始める.
 こんな余計な思いつきが,また私を忙しくさせ苦しめるのである.
 ”ヤメタ,ヤメタ~ッ!”
 私はすぐに頭の中から,こんな思いつきを消去しようと努力する.

<山ノ内の老桜>

■春の兆し
 路傍の水仙が見頃である.
 まだ冬が始まったばかりだと思っていたのに,もう春の兆しが感じられる.

<春の兆し>

<葛原岡神社>

■源氏山公園入口
 山ノ内配水池を通過する.
 14時19分,源氏山公園入口に到着する.ここで右折し北鎌倉方面に向かう自動車道から枝道に入る.
 枝道の角の崖に「銭洗弁天」と墨書した板きれが取り付けられている.ここから先は谷沿いのトラバース道である.進行方向左手には民家が切れ目なく続いている.

<源氏山公園入口>

■葛原岡神社
 14時24分,葛原岡神社に到着する.
 ここまで来ると,急に沢山の観光客と出会うようになる.神社前の広場で立ち休憩を取る,
 そういえば,以前,葛原岡神社で良く見かけたネコたちが何時の間にか居なくなっている.一体どうしたんだろう?

<葛原岡神社>

■天園展望
 葛原岡神社前の「こもれび広場」から天園ハイキングコース沿いの山々が見える.なかなかの展望である.
 今頃,天園ハイキングコースもハイカーで賑わっているだろうなと想像しながら,数枚の写真を撮る.

<天園展望>

■あじさい小径
 こぼれ日広場からあじさい小径に入る.
 あじさい小径は鬱蒼とした森の中を抜ける道である.しばらく歩くと銭洗弁天から化粧坂に抜ける道に突き当たる.
 14時31分,化粧坂入口を通過する.

<あ化粧坂入口付近>

■源頼朝像
 14時33分,源頼朝像の前に到着する.源頼朝に敬意を表しながら,数枚の写真を撮る.
 もう時間が遅くなったためか,頼朝像付近の広場の人影はまばらである.

<源頼朝像>

<源氏山山頂>

■源氏山登山道入口
 14時35分,源氏山山頂に登る階段を登り始める.例年,この辺りの紅葉が綺麗な筈だが今年の秋は見逃した.
 階段を一気に登る.

<源氏山への登り口>

■源氏山山頂
 14時36分,源氏山山頂(標高92.6メートル)に到着する.
 源氏山は標高こそ低いが,鎌倉を代表する名山のひとつである.
 後三年の役で八幡太郎義家がこの山頂で白旗を立てて先勝を祈ったと言われている.
 この山の裾にある公園には沢山の観光客が訪れているが,僅かしか離れていない山頂まで登ってくる人はとても少ない.静かな山頂で聞こえるのは,風の音だけである.
 その昔,八幡太郎義家もこの山頂から眼下の景色を眺めたに違いない.多分,義家が見た風景と,今の風景にはそれほど大きな違いはないだろう.そんなことを思いながら,眼下の風景を楽しむ.
 山頂には数基の石塔が並んでいる.五輪塔の断片や祠のようなものである.一体,何時の時代に誰が設置したものか,それにこれらは一体何なんだろうか?

<源氏山山頂>

■六国見山遠望
 源氏山山頂から六国見山(標高147メートル)が良く見える.六国見山は鎌倉で3番目の高山である.
 今,淡い薄茶色に見えているのは山桜であろう.春になると全山が山桜の花で一杯になる.山桜の眺望を楽しむのは,もう少し先のことだなと思いながら,源氏山山頂から歩き出して山麓へ向かい.

<源氏山山頂から六国見山を望む>

<源氏山公園から英勝寺裏山へ>

■了得院殿の墓
 14時40分,源氏山山頂から階段を降りて英勝寺寄りの散策路に合流する.
 散策路は英勝寺墓地に突き当たって右折する.
 墓地との境界はバラ線の柵で仕切られている.バラ線越しに墓地をのぞき込む.竹藪で覆われた墓地の一角に了得院殿の墓があるはずだが,ここ数年,機会がある度に目を凝らして探しているが見当たらない.数年前には容易に見つけることができたので,了得院殿の墓の写真も何枚か撮っている.
 ”一体どこへ行っちゃったんだろうか.それとも探し方が悪いのかな…”
 私はここを通るたびに,この了得院殿の墓が気になって仕方がない.

■太田道灌墓
 14時45分,太田道灌墓に到着する.
 数年前まで,この墓は荒れ果てていたが,今は綺麗整備されている.整備された墓を見て,安堵したような嬉しいような気分である.
 また以前は何もなかったのに,今は立派な案内板も立っている.

<太田道灌の墓>

■山道を下る
 太田道灌墓から先は野趣豊かな山道が続く.ここを歩いているときは気分最高である.
  ”ちょっと,時間が押しているな…”
 帰りの時間が気になり始める.

<寿福寺に下る山道>

<寿福寺>

■デベッカ家の墓
 14時51分,寿福寺境内の入口にあるデベッカ家墓に到着する.
 某大学の公開講座で,デベッカ家と大佛次郎の関係などを教えて頂いたが,この講義内容を思い起こしながらデベッカ家墓の前を通り過ぎて寿福寺境内に入る.

<デベッカ家墓>

■名残の紅葉
 寿福寺にはいろいろと見学したいところがあるが,時間が押しているので,見学は省略する.
 短いトンネルを潜って鎌倉駅への近道に入る.
 トンネルを潜った先に,まだ英勝寺の土地がある.ここは立ち入り禁止で残念だが,立派なヤグラが見えている.ヤグラの手前の紅葉がまだまだびっくりするほど見事である(冒頭の写真).

<英勝寺の紅葉>

<刃稲荷から鉄の井へ>

■刃稲荷
 14時58分,刃稲荷に到着する.別名正宗稲荷.ここは正宗の屋敷跡.正宗が刀に焼きを入れるときにこの神社に祈願したという(『かまくら子ども風土記』,p.106).
 昔を偲びつつ刃稲荷の前を通過する.

<刃稲荷>

■横須賀線踏切
 15時00分,横須賀線踏切に到着.警報が鳴って遮断機が下りる.
 やがて上り電車が通過する.電車の写真を撮る.グッドタイミング.上り電車が通過した後,踏切が空かない.しばらくすると,下り電車だ.当然下り電車の写真も撮る(掲載省略).

<横須賀線上り電車>

■川喜多映画記念館
 踏切を渡ってすぐに左折して川沿いの路地を北へ向かう.
 15時04分,川喜多映画記念館に到着する.記念館敷地内の散策路を抜ける.
 ここは和辻哲郎が住んでいたところでもある.
 ”そうだ! 和辻哲郎と鎌倉の関係を調べてみよう…”
と,すぐその気になるが,どうせ帰宅したら,そんな気は全くなくなるだろうな.

<川喜多映画記念館>

■鉄の井
 16時08分,小町に突き当たる.ここで左折,すぐに鉄(くろがね)の井の前で,今度は右折する.
 小町通りに入ると沢山の観光客に遭遇する.鉄の井から先は溢れんばかりの人である.

<鉄の井>

<鶴岡八幡宮>

■旧鎌代美術館
 15時10分,鶴岡八幡宮前に到着する.
 沢山の観光客と一緒に横断歩道を渡って境内に入る.極東地区の国々から来られた観光客がとても多いように見受けられる.
 源平池に架かる橋を渡って,旧近代美術館の建物を見上げる.
 ”懐かしい!”
 私は何十回となくこの美術館を訪れていた.そして,2階の喫茶店テラスから,この池を眺めながら,コーヒーを賞味していた.実にゆったりと落ち着いた雰囲気だった.
 ”今はもう昔の夢だな…”

<旧近代美術館>

■賑わう境内
 参道を歩く.
 途中で拝殿を見上げた定番の写真を撮る.
 でも,長い石段を登ってまで,お参りする元気はない.この階段,手すりがないので,登のは良いとして,下りが怖い.
 お参りする代わりに,休憩所に入って一休みする.

<鶴岡八幡宮>

<若宮大路から鎌倉駅へ>

■若宮大路
 休憩をしながら時計を見る.
 ”オッ…路線バスに間に合うぞ…”
 私は急いで鎌倉駅まで歩くことにする.
 15時20分,鶴岡八幡宮を出発.
 段葛を急ぎ足で歩く.
 途中から小町通りの裏道へ…

<段葛>

■鎌倉駅
 15時33分,鎌倉駅に到着する.
 夕方の鎌倉駅は観光を終えて帰宅する人達で混雑している.
 こうして私の気ままな散策も無事終わった.

<鎌倉駅>

<無事帰宅>

■路線バスで…
 日が長ければ,鎌倉駅から自宅までブラブラと散策を続けるつもりだが,今は日暮れが短いので路線バスを利用することにしよう.
 16時頃無事帰宅.

■さあてっ~lと…
 本日の歩行距離は5.3キロメートル.ある国してはとても物足りないが,この時期,いろいろあるのでこの程度でも仕方がないかと,自分自身を説得する.
 それにしても,自分の体力を維持するって,なかなか大変なことだなとつくづく思う.
 年末までに,しておかなければと思っていることが,まだまだ沢山ある.
 さて,どうしたものか.
 まあ,いいや,明日考えよう.

<ラップタイム>

13:58  鎌倉中央公園清水塚口歩き出し
14:03  山の上ロータリー
14:10  日当公園
14:19  源氏山公園入口
14:24  葛原岡神社
14:31  化粧坂入口
14:33  源頼朝像
14:26  源氏山山頂
14:45  太田道灌墓
14:51  寿福寺
14:58  刃稲荷
15:04  川喜多映画記念館
15:08  鉄の井
15:10  鶴岡八幡宮
15:33  鎌倉駅着

[お散歩記録]

■水平歩行距離                   5.3km

■累積標高(+)                                114m

■累積標高(-)                              159m

■所要時間 (休憩時間込み)
 清水塚口歩き出し             13:58
 鎌倉市役所前着              15:33
 (所要時間)                                 2時間25分(2.42h)
 水平歩行速度             5.3km/2.42h=2.19km/h
                                                                      (おわり)
「鎌倉あれこれ」の前回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/01b9f3d8da31ebfc702f1297f544b81c
「鎌倉あれこれ」の次回の記事
(なし)

お断り;
 これらの記事は,私の趣味仲間を読者対象としたものであり,一般の読者を対象としていません,したがって,まったく個人的なものです.また十分に時間を掛けて編集していませんので,記事は正確とは言えないし,誤字脱字転換ミスも多々あると思います.このことを前提にしてご覧下さい.
 また,当ブログ記事を読んで,不快になられた方は,以後,当ブログへアクセスされないようにお願い致します

 


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