<信越トレイル最高地点付近のブナ林>
信越トレイル(セクション4~6):第2日目(2);野々海峠からへ幻の池まで
(アルパインツアー)
2017年10月14日(土)~16日(月)
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第2日目;2017年10月15日(日) 雨 (つづき)
<ルート地図>
■第2日目全体図
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■詳細図(野々海峠→宇津ノ俣峠)
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<野々海峠から歩き出す>
■ブナの森を行く
専用車で,ムーンベイ25から,2日目の出発点の野々海峠に到着した私たちは,現地ガイドのMSさんの音頭で軽るめのウォームアップストレッチを済ませ,8時13分に野々海峠から歩き出す.
2日目はせめて雨田だけは降らずにいてくれよと天を拝むが,どうやら今日は終日ぐずついた天気になりそうである.私はできることなら雨具など着たくない.もし真夏ならば雨具など着ても蒸し暑くて汗をかいてしまうので,結局,汗で濡れてしまう.だから滅多に雨具など着ないようにしている.
とはいえ今はもう10月.動かずにジッとしていると,ちょっと寒い時期になっている.
ツアーリーダーが,盛んに雨具を着るように勧めるので,まだたいしたことない雨だなと思ったが,素直に雨具を装着している.
今日は小さな上り下りが実に沢山連続するコースのようである.雨が降っているので足下は泥んこで滑りやすい.
ぬかるんだ上り下りに悪戦苦闘しながら歩き続ける.周囲には実に沢山のブナが自生している.
MSガイドから,ブナの樹齢と幹の太さの関係を表す式を教えて貰ったが,ノートに書き留める前に全てを忘れてしまう.ただ,唯一,頭に残ったのは直径40センチメートルのブナの樹齢は約200年になるということだけである.
”この概算は丹沢のブナでも適用できるかな…”
と疑問になる.
MSさんの意見では,丹沢のブナは,こことは違う種類のブナなので,この計算しkが適合できるかどうか分からないとのことである.
<広大なブナの森が続く>
■木のお社
小さな上り下りが絶え間なく連続する.
8時34分,進行方向右手に,気で作ったお社のようなものがあるのに気がつく.
”これ,一体,難だろう?”
ちょっと気になるが,後ろの方に付いて歩いているので,現地ガイドに質問することができない.まあ,いいか.木のお社ということにしておこう.
<木のお社>
■菱ヶ岳遠望
8時37分,右手前方の木の間からに山が見える.地図で確かめると菱ヶ岳(標高1,129メートル)のようである.もし腫れていれば眺望が良さそうだが,残念ながら今は雲が掛かっていて遠くの風景はほとんど見えない.
菱ヶ岳の山麓に,何か施設のような建物が見えている.
<菱ヶ岳遠望>
<西マド湿原から信越トレイル最高地点へ>
■西マド湿原
8時43分,西マド湿原に到着する.
進行方向左手に,湿原が広がっている.近くに「植生保護のために立入り禁止」という趣旨の案内板が立っている.しっとりとした木々や,湿原に生えているみずみずしい草木を見ていると,
”この湿原には,今日のような天気がお似合いなのかも知れない…”
と思い始めるから不思議である.
”それにしても「マド」ってどういう意味なんだろう…”
<西マド湿原>
■菱ヶ丘キャンプ場分岐
8時54分,「菱ヶ丘テントサイト」の方向を示す案内板と,「信越トレイル伏野峠」の方向を示す案内板が立っている場所に到着する.ここが菱ヶ丘テントサイトへ向かう登山道との分岐である.地図には「分岐注意」と描かれている.
私たちはここで8時58分まで休憩を取る.
小雨がずっと降り続いている.
<菱ヶ丘キャンプ場案内杭> <伏野峠案内杭>
■美しい紅葉が続く
休憩を終えて分岐点から歩き出す.
相変わらず登山道は下り坂と上り坂が絶え間なく続いている.登山道は灌木の中.人がかがんでやっと通れるほどにしか樹木の下枝が駆られていないので,ちょっと油断すると頭を木の枝にぶつけてしまう.
あいにくの雨で足下はぐしゃぐしゃで滑りやすい.それに平らなところなどほとんどなく,下り坂か上り坂を絶えず歩いている感じである.足下に注意をすれば木の枝に頭をぶつける.木の枝に注意していると足下がおろそかになるといった具合である.その結果,どんなに注意していても,何回も,何回も木の枝に頭をぶつけてしまう.
”今度,信越トレイルを歩く機会があったら,絶対にヘルメットを持ってくるぞ…”
と思う.
ただ,登山道の周囲は雨でしっとりと濡れた紅葉が生き生きとしていてとても美しい.
<雨に濡れて生き生きとした紅葉が美しい>
■見事な紅葉
9時00分,進行方向左手の視界が開けたところを通過する.
トレイル全体が雨雲の中なので遠くは全く見えないが.腫れていれば多分素晴らしい展望が楽しめるんだろうなと思いながら通過する.
でも,目の前の森が見事に紅葉しているのが見える.
”やっぱり,紅葉が綺麗なところだな…”
<見事な紅葉>
■信越トレイルの最高地点
9時23分,標高約1,100メートルの所を歩く.現地ガイドの説明によると,この辺りが信越トレイルでは標高が一番高いところだという.
信越トレイルは終始尾根道である.尾根の両側には美しいブナの紅葉が連続する.
”ブナの木には癒やされるな…”
と思いながら歩き続ける.
<ブナの紅葉を楽しむ>
<須川峠から伏野峠へ>
■須川峠
信越トレイルの最高地点を通過する頃から,雨足が一段と激しくなる.雨粒がばたばたと音を立てるほどになる.本降りの雨の間はメモを取ることもできないし,写真を撮ることもできない.
私は観念して,メモ帳とデジカメを雨合羽の中に仕舞い込む.そして,ひたすら雨が小降りになるのを期待しながら,黙々と歩き続ける.坂道はますます滑りやすくなるし,雨合羽で頭上が良く見えないしで,足は滑るし頭をぶつけるしで,正に難行苦行の連続である.
9時59分,須川峠(標高約1,000メートル)に到着する.
雨の中,ここで休憩を取る.
地図によると,ここから伏野峠までの所要時間は約45分程度らしい.でも,伏野峠は今日歩く予定の行程のせいぜい4分の1程度である.まだまだ先が長い.
<巣川峠で休憩>
■伏野峠
巣川峠での休憩を終えて,10時12分に須川峠から歩き出す.
本降りの雨が降り続いている.これではメモを取ることもできないし,デジカメで写真を撮ることもできない.ただひたすら,この雨何とかならないかなと思いながら歩き続ける.
リュックや雨具に当たる雨音が耳元でバタバタとうるさい.ただひたすら”雨は嫌だ”と思いながら歩き続ける.
須川峠から三つほど小ピークを登り下りするジグザグ道を歩き続けて,10時49分,やっと舗装道路に突き当たる.ここが伏野峠である.
地図を見ると伏野峠に出る前に標高1,094メートルの見晴らしの良い小ピークを通過したらしいが,この雨では見晴どころではない.
私たちは舗装道路の路肩で斜面にへばりつくようにして,10分ほど立ち休憩を取る.
まだまだ先は長い.
<伏野峠で休憩>
<セクション5へ>
■いきなりの急坂
休憩を終えて,11時02分,伏野峠から歩き出す.
伏野峠でセクション6が終わって,ここから先はセクション5に入る.
「宇津ノ俣峠4.5km」と描いてある道標の脇からいきなりの急登が始まる.そんなに長い坂道ではないが,結構シンドイ.
ここからは泥んこの上り下りが連続する.
”こりゃあ…バカ尾根どころの話じゃないな…”
と内心で思いながら上り下りを繰り返す.木の枝で頭ゴツンはいくら注意をしていても何回も繰り返してしまう.
<休憩後いきなりの急坂だ>
■急な上り下りの連続だ
一山越えたかと思うと,また急な下り坂になる.更にその先はまた急な上り坂が繰り返す.
上り坂はシンドイ.下り坂は滑りそうで怖い.
”いったい何回登る下りを繰り返すの…!”
途中で,雨の中の上り下りがイヤになるが.ここは歩くしかない.
頭を何回も,何回も,木の枝にぶつける.そのうちに頭の中に絶えず鈍痛が残っているような感じになる.
”これはまずいな…”
ということで,頭に手ぬぐいを巻いて,少しでも「ゴツン」の衝撃を和らげようとする.たいした効果はないが…
<急な上り下りの連続>
■幻の池で昼食
12時18分,幻の池に到着する.
ここに立っている標識によると,伏野峠から3.1キロメートルの地点に居るようである.宇津ノ俣峠まであと1.4キロメートルである.
ガイドのMSさんが,ここで昼食にしましょうという.
雨の中,私たちは立ったまま昼食を摂る.
”惨めだなぁ~…”
<幻の池>
(つづく)
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信越トレイル(セクション1~3)
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信越トレイル(セクション4~6)
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信越トレイル(セクション4~6):第2日目(2);野々海峠から幻の池まで
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