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Channel: 中高年の山旅三昧(その2)
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味覚の秋;丹沢山麓;四十八瀬川散策と落花生収穫祭を楽しむ(後編)

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                                 <収穫した落花生1人前>

    味覚の秋;丹沢山麓四十八瀬川散策と落花生収穫祭を楽しむ(後編)
               四十八瀬川散策
            (五十三次洛遊会定例会)
          2017年9月5日(火) 晴れ

前編の記事
  ↓
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/95d3e79ad524852d94f46fbd8949289e

<大倉で昼食>

■路線バスで大倉へ
 バス停堀川から12時40分発大倉行路線バスに乗車する.
 私たちのグループ10数人が,突然,バスに乗り込んだので,バスの乗客がビックリしている.それもリュックを背負ったジジババの春暖.ビックリするのが当然である.でも,さすがに私たちのグループはお行儀が良い,お互いに大声で話し合うこともなく粛々とバスの旅を楽しむ.
 私は毎週塔ノ岳に登るときに,この路線のバスを利用しているが,いつもなら,もう帰りのバスに乗る時間である.それが今日は何時もとは反対側へ向かうバスに乗車しているので,なんとも珍妙な違和感がある.

<路線バス>

■芝生で昼食
 私たちを乗せた路線バスは,12時48分,バス停大倉に到着する.このバスは折り返し12時五十二分発大倉行のバスになる. 平日塔ノ岳に登ったときは,このバスに乗って渋沢へ戻ることが多い.火曜日に塔ノ岳に登る顔見知りの常連は何時も少ないので,この折り返しバスに乗車する方々の中には顔見知りは居ない.
 案内役のTNさんが,
 「…あずま屋で食事をしましょう…」
と私たちを誘導する.
 「…吾妻屋は太陽が当たっていて熱そうなので,ここで食事をしましょう…」
ということで,日陰のある芝生に座り込む.

<芝生で食事>

■蚊に刺されて…塔ノ岳常連に会う
 一同,車座になって,雑談をしながら,しばらくの間,昼食を楽しむ…が,気がつくとあちこち蚊に刺されている.
 一旦,蚊に刺されたことに気がつくと,あちこちがかゆくなる.私はたまらず芝生から離れて,バス停近くの植え込みの縁に移動する.
 丁度そのとき,大倉発13時25分渋沢行のバス到着する.
 三人の登山者がこのバスに乗車する.遠目でちょっと見覚えがあるので,バスを覗いてみる.そこには,毎日登山のTGさん,ベテランの登山家YMさん他である.
 お三方が,怪訝そうな顔で,私に,
 「…あれ! FHさん! 今日は何ですか…?」
 「このバスに乗らないんですか…?」
と質問する.
 「今日は街道歩きの皆さんと一緒なんです…これから落花生の収穫祭に行きます…」
と説明する.
 私の説明が終わってすぐに,バスは大倉から発車する.
 私はバスを見送って,皆さんが休憩を取っている場所に戻る.
 程なく,案内役のTNさんが,
 「そろそろ出かけましょう.14時に’畑のオーナーと)落ち合うように約束してあります…」
と私たちを促す.

<収穫祭会場へ>

■会場入口
 バス停大倉前に「はたの さつまいも 落花生掘り取り」と白抜きされている赤い幟旗が立っている.
 これまで,毎週一回,バス停大倉に来ているのに,このような幟旗があるのに全く気がつかなかった.
 私たちは,幟旗に誘い込まれるようにして,鍋割山登山口方面に向かう路に入る.
 歩き出して百メートルほど歩いたところで左折して,道幅の狭い農道風の路に入る.ここから先は緩やかな下り坂になっている.坂道の向こうには秦野の市街地とその先に相模湾が見渡せる.なかなかの景勝地である.

<掘り取りの幟旗>

■収穫祭会場に到着
 農道風の路を2~300メートル下ったところで右折して草道に入る,この草道の山側が今日の収穫祭の開催場所である.
 ほどなく農地のオーナー夫妻が畑に到着する.
 畑にはすでに人数分の収穫場所が区分けされている.私たちは参加費1人五百円也を支払って,指定された範囲内の任意の場所を確保する.
 考えるのが面倒な私は,たまたま自分が立っている場所に一番近いところを選ぶ.

<収穫祭会場に到着>

<さあ! 落花生の収穫だ>

■まずは掘り起こし
 まずは自分が選んだ場所に植えられている落花生を掘り起こす.
 掘り起こすといっても,落花生の枝を引っ張れば簡単に抜ける.畑の持ち主が丹精込めて育てた落花生を,収穫する段になって,よそ者の私が引き抜くなんて…私はなんだか知らないがちょっと後ろめたい気分になる.
 私以外のじいちゃんばあちゃんも機器として落花生掘り起こしを楽しんでいる.
 私はこの様子を見ながら,
 ”なるほど! 年に一回ぐらい,収穫祭をやるのも良いな…”
と改めて思う.
 畑のオーナーが,
 「今年は天候不順で,巳の付き方が例年より悪いんで…皆さんに申し訳ないな…」
と独り言のように言っている.

<落花生の収穫>

■収穫を終える
 どのくらい時間が掛かったかは記録していないが,10~20分の間に,落花生の掘り起こしは終わる.
 それぞれが,自分が収穫した落花生を,自分の前に山積みする.
 どなたかが,
 「こんなに沢山,持ち帰れませんよ…」
と悲鳴のような感想を言う.
 それを聞いた畑のオーナーが,
 「落花生だけを取ればたいした量にはならないよ…」
と言う.

<自分で採った落花生を山積みにする>

■落花生のみを摘み取る
 私の取り分は,下の写真の通りである.
 さてこれからが大変.
 落花生の実だけをもぎ取って,枝葉を捨てる作業をしなければならない.これが結構大変で時間が掛かる.
 私が不器用に実を採っていると,オーナーが私の近くに来て,
 「…こうやって採れば簡単ですよ…」
と指導してくれる.
 要するに豆の鞘を持ったら茎の方へヒョイと引っ張るちうまくとれるという.
 オーナーが私の目前で実演してくれる.
 「余り取り過ぎると,『せっかく取るのを楽しみにしていたのに…』と叱られるから,この辺りにしておきましょう…」
と笑う.
 私,内心では,
 ”ついでにもっと取ってくれれば良いのに…”
と思っている.
 落花生をもぎ取るのに随分と時間が掛かる.
 もぎ取った落花生を,大きなビニール袋に入れる.ずっしりと重い.
 現在の私は家内と二人暮らしである.こんなに沢山の落花生を持ち帰っても,とてもではないが二人では食べきれない.もちろん,採りたての落花生だから新鮮そのもの.美味しいに決まっているが,形状が不揃いなままである.このままでは余所様にお裾分けするわけにも行かない.正直なところ,こんなに沢山の落花生どうしようと迷いながら,自分のリュックに入れる.
 
  <落花生の実は大きなビニール袋いっぱいになる>

■収穫祭を終えてバス通りへ
 15時05分,全員が自分の落花生の始末を終え,収穫祭も無事終わる.
 ふと丹沢山塊を見上げると,分厚い雲が山頂を覆っている.どうやら天気は下り坂のようである.
 それぞれが自分の収穫物をリュックに入れて,バス通りに向かう.
 一旦,舗装された農道に出る.右折して坂道を少し下ると,この農道は畑に突き当たって左に曲がる.道なりに進んで,すぐにバス通りに突き当たる.
 突き当たった場所は.バス停大倉から一つ手前のバス停近くである.

<採った落花生をリュックにしまい込む>

<渋沢駅で懇親会>

■路線バスで渋沢駅へ
 15時10分頃,大倉から一つ目のバス停近くに到着する.
 大倉発15時22分発路線バスに乗車する.私たち全員が座れるほどの混雑である.先客の中に,丹沢山塊に登山された人たちも居る.念のため登山者の中に知人が居るかどうか確かめる.やっぱり,この遅い時間には知人は居ない.
 16時34分,バスは渋沢駅に到着する.
 渋沢駅前で,案内人のTNさんから解散の挨拶がある.

<渋沢駅前で解散>

■喫茶・軽食店ドリアン
 希望者だけ…と言っても全員だが,渋沢駅近くの喫茶店で,軽く懇親会を開催することになる.
 開催場所は,今回の案内人のTNさんが,地元在住なので,この辺りのことに詳しい.すでにYNさんが渋沢駅南口近くの喫茶・軽食店”ドリアン”を予約していた.渋沢駅南口直近のお店である.
 ドリアンに入る.2階の個室に案内される.私たち以外の客は居ない.つまり私たち専用である.これは有難い.
 どういう訳か,このグループは男性と女性が別れて座ることが多い.今回もいつも通りである.
 それぞれが,自分の好みのものを注文する.

<喫茶店ドリアンで落ち着く>

■私はホットコーヒー
 私は,色々考えるのが面倒なので,四百円也のホットコーヒーを所望する.ミスタードーナッツの270円也のコーヒーより大分高いコーヒーだが,落ち着いた雰囲気がとてもよかった.
 雑談をしながら,私から街道歩きと塔ノ岳堀山の家までの登山を提案する.とりあえずは10月に希望者だけで堀山の家往復を催行することが決まる.
 高齢者が元気に暮らすには,毎日適度に歩くことがプラスになる.その意味で,天候が良い時期に毎日7~8キロメートルずつ歩く街道歩きを提案したいなとも思っている.
 和やかに雑談をしているうちに小一時間が瞬く間に過ぎる.

<400円也のコーヒー>

<無事帰宅>

■小田原周りで帰宅
 懇親会終了後,私以外は小田急線の上り電車,私1人寂しく下り電車に乗車する.渋沢駅でひとりぼっちになるのも,何時ものパターンである.
 小田原駅で上野東京ラインの電車に乗り換える.ラッシュアワー直前の時間帯だが,まだそれほど混雑していない.でも,平塚を過ぎる頃には立ち席の乗客が増え始める.
 大船駅で下車,路線バスを利用して,夕方,無事に帰宅する.

■大量の落花生
 収穫した大量の落花生を家で披露する.
 「こんなに沢山,食べきれませんよ…」
が第一声.
 まずは泥を洗い落とし,ゴミや傷ついたものを取り除く.そして,とりあえずはひとつかみほどの落花生を茹でてみる.取り立てだけの落花生なので新鮮で美味である.
 さて,余った落花生,どうしよう?
 隣近所に配るには,見た目がちょっと不揃いである.市販されている落花生は,姿形の良いものだけを選んでいることが良くわかる,
 いずれにしても,久々に童心に返った楽しい一日であった.

<収穫した落花生の一部>
                                            (おわり)
「丹沢の山旅」の次回の記事
(なし)

お断り;
 これらの記事は,私の趣味仲間を読者対象としたものであり,一般の読者を対象としていません,したがって,まったく個人的なものです.また十分に時間を掛けて編集していませんので,記事は正確とは言えないし,誤字脱字転換ミスも多々あると思います.このことを前提にしてご覧下さい.
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