<北陸新幹線あさま号;佐久平駅にて>
大雨の信州;小諸・佐久平へ憂鬱な日帰り旅
(わびしい1人旅行)
2017年6月21日(水) 豪雨
つい先週,山旅スクール同期会で1泊2日の旅を楽しんだばかりなのに,所用があって,また,信州小諸と佐久平を一周する.
2~3日前から,6月21日の関東地方は強い風雨になる可能性があるとの予報が出ていたので,旅行日程を変えたいなと思っていたが,何しろ多忙な皆様との打合せの予定は感歎に変更することはできない.
”ひょっとしたら,信州で足止めになるかもしれないな…”
と覚悟を決めて,早朝,鎌倉のわが家を出発する.
まずは満員の通勤電車に揉まれながら東京へ.別に座席に座れなくても構わないが,45分ほどジッと動かずに立っているのが辛い.私も,サラリーマン時代は,毎日,超満員電車に乗って通勤していたが,大変な重労働だったなとしみじみ思う.若い頃は,よくも,まあ,性懲りもなく通ったものだと改めて思う.
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■降りしきる雨
6時頃,自宅を出発する.
尾根筋にある自宅近くは,どうやら雨雲の中に入っているらしく,濃い霧が掛かっていて,傘を差さずには居られない程度の雨が降っている.
東京駅から北陸新幹線あさま号に乗車する.勿論,私は自由席.東京駅を発車したときは,ガラ空きだったが,上野から大宮を過ぎる頃から満席になる.
<激しく雨が当たる新幹線の窓>
■朝食はパン1個
早朝,あまり食欲がなかったので,朝食を摂らないまま自宅を出発したが,何か少しぐらい食べないといけないなと思って,あさま号の列車に乗る前に,新幹線ホームのKIOSKで,パン1個と飲み物を購入した.
列車が大宮を過ぎて,車内が何となく落ち着いてきた頃,このパンを食べ始める.侘しい朝食である.
フトペットボトルのラベルを見ると「午後の紅茶」と書いてある.
”ありゃ~っ…! 未だ午前中なのに…”
何だか不思議な感じがするが,
”もし,「午前の紅茶」があったとしたら,この「午後の紅茶」の味とどう差別化したらいいんだろうか…”
と余計なことが気になりはじめる.
購入したパンも,飲み物も,私にはヤケに甘みが強く感じてしまい,なかなか食が進まない.
”こんなに甘みが濃厚に感じるとは…オレの味覚がおかしくなったのかな…?”
<私の朝食>
■雨の軽井沢
高崎駅で沢山の乗客が下車する.仕事で新幹線を利用する人が多いなという印象を受ける.
高崎から長いトンネルを幾つか通り抜けて,軽井沢に到着する.軽井沢でも沢山の乗客が下車する.軽井沢でもかなり強い雨が降っている.
佐久平駅で下車する.
駅改札口で,取引先の方と待ち合わせて,小諸へ向かう.
<雨の軽井沢>
■小諸でも浅間は見えない
午後,レートアフタヌーン,仕事が終わる.
雨の中,ウロウロするのも考え物だが,かといって,特に急いで帰宅する必要もないので,一人になってから,小諸郊外にある東山道の遺跡を見物する.
東山道の痕跡が畑の中に少し残っている.路肩の石垣が少し崩れている道幅1メートルほどの草道がちょっとの間続いている.
傘を差しながら草道を歩く内に,島崎藤村の詩を連想する.”旅人の群れは幾つか,畑中の道を急ぎぬ(うろ覚えなので間違っているかな?)”って.こんな感じなんだろうか.でも,”暮れゆけば浅間も見えず…”って続くから,多分,晴れていたんだろうなと勝手に連想する.
それにしても,折角ここまで来たのに浅間が見えないのはとても残念である.
<東山道遺跡から小諸市郊外を望む>
■路傍の石塔
東山道沿いに2基の石塔が並んで祀られている.石塔に結ばれている注連縄がまだ新しい.
どなたがこの石塔を護っているのか,旅人に過ぎない私には全く分からないが,古い石塔がきちんと管理されているのが,とにかく嬉しい.
<東山道に残る石塔>
■佐久平でも浅間は見えず…
1時間ほど彷徨いた後,再び佐久平駅に戻る.本当は小諸在住の親族のところに立ち寄ってから帰ろうかと思ったが,そうなるとやっぱり一晩泊まることになるのが目に見えている.今,私は6月末納期の仕事を抱えているので,余りユックリもしていられない.残念ながら親族に会うのは2~3週間後ということにする.
佐久平駅から,未練がましく,浅間山方面を望むが,やっぱり浅間山は分厚い雨雲の中である.実に残念.
<佐久平駅でも浅間は見えず…>
■昼食はオニギリ2個
佐久平駅に着いてから,昼食を摂っていないことに気が付く.なにかちょっとでも食べなければ…ということで佐久平駅のKIOSKで,オニギリ2個を購入する.
佐久平駅から新幹線あさま号に乗車する.
軽井沢から沢山の乗客が乗り込んでくる.車内が静けさを取り戻したところで,オニギリを食べ始める.
”今日は,これまでに菓子パン1個,オニギリ2個しか食べていないな…これでは栄養不良で食べ物に偏りがあるな…1日ぐらい,まあ,いいか”
<遅い昼食>
■上野駅で下車
上野東京ラインの電車に乗車するために,上野駅で新幹線から下車する.
新幹線ホームから在来線ホームへ.
このところ,かなり頻繁に上野まで来ているので,勝手知ったる構内である.新幹線ホームから地上にあがったところにある本屋で立ち読みしたり,各方面に発車する列車の様子を眺めながら,ゆっくりと上野東京ラインのホームへ向かう.
上野東京ラインの電車に乗ってしまえば,そのまま大船駅まで居眠りしながら乗っていられるのでラクチンだ.
<間もなく上野>
■大雨強風でダイヤが乱れている
ところが…である.
大雨の影響で上野東京間相互乗り入れは中止になっている.構内アナウンスで,山手線か京浜東北線で東京まで言ってくれと言うアナウンスが流れている.
”な~ぁんだ…! そんなら東京駅まで新幹線で行けば良かったナ…”
京浜東北線の桜木町行に乗車する.席に座った途端に,東京駅で乗り換えるのが面倒になる.
”橫浜駅まで居眠りしていこう…”
ところが橫浜駅でも下車するのが億劫になり,そのまま終点の桜木町へ.
桜木町では4分の待ち合わせで大船行の電車が来るはずだったが,今日に限って,この電車が5分ほど遅延する.
”今日は,ついていないなあ…”
(おわり)
「関東・伊豆箱根・上信越の山旅」の前回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/f23ec1e1d383eca3aa3f386c576ebaa1
「関東・伊豆箱根・上信越の山旅」の次回の記事
(なし)
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