<塔ノ岳山頂からの富士山>
ずいぶんと蒸し暑くなった丹沢;塔ノ岳(今年16回目)
TGさん誕生会開催
(単独山行)
2017年5月20日(土) 晴
■富士山と矢倉岳
5月も下旬ともなれば,夜明けが随分と早くなり,早朝でも暖かいので,抵抗感なく早起きができるようになった.
何時ものように,4時10分に自宅を出発して,2キロメートル余り離れた所にある大船駅を目指す.まだ,こんなに早い時間なのに,もう東の空は白み始めている.中天に三日月と明けの明星が光り輝いている.今日もお天気は上々のようである.
大船駅から東海道本線下り初電に乗車する.あたりはとっくに明るくなっている.こころなしか,初電に乗り合わせた乗客は,何時もの土曜日より少なめのようである.
小田原で小田急新宿行急行に乗り換える.今日は天気も上々なので,例の富士山と矢倉岳の写真が撮れそうだなと期待する.
その結果が下の写真である.
春霞に朧な富士山は5合目付近まで残雪で真っ白である.富士山を見ている限りでは春は未だ遠いなという感じである.
<富士山と矢倉岳>
■緑深まる登山道
渋沢駅に到着する.
6時44分,大倉行臨時バスが発車する.乗り合わせた常連はバス停1番乗りのYSさん,毎日登山のTGさん,TNさん,YDさん,AKさん.KMさん,ISIさん,IIJさん,IIさん他.臨時バスは大混雑である.今日も登山客が多そうである.
7時頃,バスは大倉に到着する.
1番バスの到着を待って,何人かの常連と一緒に,7時07分,大倉バス停から歩き出す.何人かの常連の方々は私達より早く歩き出している.
7時01分,登山口に到着する,どうやら路面はほどほどに乾いているので,山ヒルに出会う心配は少なそうである.周囲の新緑が一層深まってきたようである.
歩き出しが速く歩けない私は,ずるずると常連の集団から後れはじめる.
<私の先を行く常連の集団>
■見晴階段
やがて常連の集団も最速組,遅速組にバラケ始める.私はその真ん中あたりを歩き続ける.
7時32分,観音茶屋を通過して,ジグザグの山道に入る.
7時37分,分岐を通過して大きく右に曲がる.ジグザグ道の下を見ると私より20~30メートル後ろに何人かの常連が一緒に歩いているのが見える.
8時48分,見晴茶屋を通過して,見晴階段に差し掛かる.
ここは緑とトンネル.でも,風が通らないので,かなり蒸し暑く感じる.
例によって定点観測の写真を撮る.今日も沢山の登山客の後ろ姿が点々と続いている..
<見晴階段>
■一本松を皆で通過
8時04分,一本松を通過する.この辺りで先発のKIさん,MTさんが先行集団の一角に合流する.KIさんは何に使うのか良く分からない長い棒を担いでいる.
駒止階段付近までは,私も何とか先行集団にくっついて登ったが,駒止階段を登っている間に引き離される.
駒止階段に差し掛かるところで,下ってくるKSさんとすれ違う.例によって,
「やあ,やあ,…」
と握手.
「今日は蒸し暑いので,注意して下さい…」
との助言を頂戴する.
KSさんから勇気をもらって,登り続ける.
<一本松付近を登る常連の集団>
■緑陰の駒止茶屋
駒止階段を登っている内に,先行の常連グループから置いて行かれる.8時24分,駒止茶屋を通過する.
大倉からの所要時間は1時間17分.今の私にはこの程度のラップが適当だろうと自分で判断する.
この辺りからほぼ独り旅になる.
<駒止茶屋>
■写真に写らない富士山
やがて堀山の尾根道に到着する.
富士山が良く見える場所に到着する.肉眼では春の朧の富士山が薄らと見えている.ななかな風情のある風景である.
さっそく馬鹿デジカメを構えて数枚の写真を撮る…が,何故か富士山は全く写っていない.
”この馬鹿かカメラめ…!”
私は馬鹿カメラに平手打ちを喰わせたくなるが,そんなことをしても自分の手が痛いだけで,カメラの馬鹿さ加減は治らない.
”オマエのカメラ技術が下手なだけだよ…”
と私の体内に救っているもう一人の私が,高笑いしている.
”くそっ…!!”
<木の間に富士山が見えているが…>
■小草平に到着
8時43分,小草平に到着する.
堀山の家はまだ開店していない.山荘の入口に吊り下げてある温度計は19.5℃を指している.今日はやっぱり蒸し暑いなと思う.
小草平では休憩を取らずに,そのまま通過する.
<小草平の「堀山の家」>
■萱場平
8時45分,後のバスで来られたMGさんに追い抜かれる.
標高が高まるにつれて,いくらか涼しくなるが,それでも急坂を登っていると汗が滴り落ちてくる.意識的に小刻みに水分を補給しながら,速度を落として登り続ける.
9時01分,萱場平を通過する.萱場平にはムンムンと強い日射しが照りつけている.私は息を整えながら萱場平の水平道を歩く.
<萱場平>
■花立階段下からの富士山
9時19分,後七分坂(花立階段のこと)に到着する.
ここからも富士山が良く見えている.早速,先ほどの馬鹿カメラを取り出して,富士山の写真を撮る.
今度は富士山がまあまあ良く撮れている.
なんでだろう?
勿論,理由は良く分かっている.要するにここでは青空の明るさに露出合っているからである.
まあともかく,今回は,一枚だけでも富士山の写真が撮れたのでこれで良しとしよう.
<花立階段下からの富士山>
■花立山荘
後七分坂を9分掛かけて登って,9時29分に花立山荘に到着する.山荘の後ろには真っ青な空が広がっている.
山荘前のベンチでは数名の登山者が休憩を取っている.
大倉からの所要時間は2時間22分.小草平らは44分も掛かっている.全く不愉快なラップだが,まあここまで登ってきただけで良しとしなければ…あまり多くは望まないことだと,自分に言い聞かせる.
それにしても蒸し暑い.熱射病ならないか気になる.
<堀山の家>
■花立山
花立山荘から花立山までの階段道が私には一番シンドイ.
私は汗まみれになるのがイヤだし,何よりも熱射病になるのが怖いので,かんかん照りの花立山付近は一層歩行速度を落として登り続ける.
階段の途中で,後ろから来たMTさんに追い抜かれる.
「…FHさんは速いので追い付くのが大変…」
とのこと,
私は,追い付いた人に「速い」と言われた矛盾が頭の中に引っかかる.
”速ければ追い付かれるはずがないのに…どうも矛盾しているな…”
生来,技術系出身者である私はこういうのがどうも気になるが…まあ,いいか.
9時41分,花立山山頂を通過する.
<花立山から塔ノ岳を望む>
■塔ノ岳山頂
9時46分,金冷シを通過する.
”ありゃ~ぁ…,10時前に塔ノ岳山頂に到着するのは無理だな…”
私は10時前に山頂に到着するのを早々と諦める.そうなると一層のノソノソ歩きになるが,それでOK.
山頂直下の階段道で下ってくるYDさん,YSさん,MGさんと次々にすれ違う.
10時05分,ようやく塔ノ岳山頂に到着する.山頂の気温は21℃.もう本格的な夏の気温である.
大倉から山頂までの所要時間は2時間58分.辛うじて3時間の壁以内だったが,不甲斐ない記録である.とはいえ一回も滑ったり転んだりしなかったことで良しとしよう.
山頂からの眺望を儀式としてデジカメに収める(冒頭の写真).
山頂では,MNさん他数名の常連が屯している.私も数分の間,この輪に入り込む.
雑談の中で,
「…私,853Hを合い言葉にしているんです…」
とついつい洩らす.この意味は「満85歳の誕生日まで大倉から大倉尾根経由で塔ノ岳まで3時間で登る」という意味である.
こんなことを言っていると,近くに居た男性が聞き耳をたてて,
「えっ…!」
というような顔をしている.
<塔ノ岳山頂>
■緑陰の尾根道を下る
10時17分,塔ノ岳山頂から下山開始.下りは何と言っても楽である.
膝を痛めたことがある私は,足場の悪い下りのガレ道は,足に変な力が加わらないように慎重に歩く必要がある.とても一般の登山者のようにスタスタと下ることは無理.ついつい遅くなる.
当初,YMさんとほぼ一緒に下山し続けたが大石のところで,YMに軽々と追い抜かれる.
11時丁度に萱場平を通過する.萱場平は実に沢山の登山者で賑わっている.
ツツドリ(?)の「ボウ,ボウ,…」という啼き声が谷の方から聞こえてくる.
11時17分,小草平に到着する.ベンチで鈴なりの登山者が休憩を取っている.堀山の家に立ち寄ろうかとも思ったが,先週末に立ち寄ったばかりなので,今日は通過する.
その後,緑陰の尾根道の散策を楽しみながら下山し続ける.
12時32分,無事,大倉へ下山する.
塔ノ岳山頂から大倉までの所要時間は2時間17分だった.
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<緑陰の尾根道>
<TGさん誕生会>
■東海大学前駅へ
大倉13時11分発路線バスに乗車する.
渋沢駅から東海大学前駅まで小田急電車に移動する.
東海大学前から,海上まで,ちょっとした登り坂をブラブラと歩く.塔ノ岳を往復した直後なので,ちょっと辛い坂道である.
<渋沢駅にて>
■会場のカフカ
同会大学駅前から5分ほど歩いたところにあるレストラン「カフカ」に到着する.ここは,これまでにも何回となく来たことのあるお店である.
早速中に入る.
今回の世話役はISIさん,
私たちの席は窓側にリザーブされていた.
<カフカで和気藹々>
■美味い料理
毎度のことながら,ここの料理の味は天下一品.とくに餃子は実に美味しい.
出された料理,全部の写真を撮りたかったが,食べる方が先になって撮るのを忘れてしまった料理も沢山ある.
いつも通りにコンビニで買ったオニギリを食べた上に,また,ここの美味しい料理を食べてしまう.これではブロイラーまっしぐらである.
<美味しい料理>
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■帰宅したら,また大宴会
15時過ぎにカフカでの誕生会が無事終わる.
私は東海大学前駅から小田急で小田原駅へ,小田原駅で東海道本線上り電車に乗り換えて大船駅で下車,路全バスを利用して,17時少し前に,無事,帰宅する.
私が塔ノ岳に行っている間に,長男一家が来訪している.
「…今日は焼き肉だよ…」
と,孫娘が嬉しそうに私に報告する.
カフカで美味しいものをたらふく食べてしまった私は,内心では,
”うぇ~…,またか”
と思うが,孫娘を囲んでの食事なら,「うぇ~」も「へったくり」もない.ひたすら嬉しいのである.
でも,さすがにお腹はやり繰りがつかなくて,ほとんど食べられレ亡い.これまた残念である.
こうして,今日一日は無事終わった.「めでたし,めでたし.」である.
<ラップタイム>
7:07 大倉歩きだし
7:32 観音茶屋
7:48 見晴茶屋
8:24 駒止茶屋
8:43 堀山の家
9:29 花立山荘
9:48 金冷シ
10:05 塔ノ岳山頂着
10:17 〃 発
10:30 金冷シ
10:43 花立山荘
11:18 堀山の家
11:37 駒止茶屋
12:01 見晴茶屋
12:14 観音茶屋
12:32 大倉着
[山行記録]
■水平歩行距離 7.0km(片道)
■累積登攀下降高度 1,269m
■上り所要時間(休憩時間込み)
大倉発 7:07
塔ノ岳山頂着 10:05
(所要時間) 2時間58分(2.97h)
水平歩行速度 7.0km/2.97h=2.36km/h
登攀速度 1,269m/2.97h=427m/h
■下り所要時間(休憩時間込み)
塔ノ岳発 10:17
大倉着 12:32
(所要時間) 2時間15分(2.25h)
水平歩行速度 7.0km/2.25h=3.11km/h
下降速度 1,269m/2.25h=564m/h
(おわり)
「丹沢の山旅」の前回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/bb126e763060d99878af67e5770f8c22
「丹沢の山旅」の次回の記事
なし