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Channel: 中高年の山旅三昧(その2)
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グランドキャニョン谷底往復;第3日目(3);トレッキング1日目(3);谷底のコロラド川に到着

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                               <谷底のコロラド川まで後僅か>

    グランドキャニョン谷底往復;第3日目(3);トレッキング1日目(3);
                       谷底のコロラド川に到着
              (アルパインツアー)
     2017年2月28日(火)~3月7日(火)
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 ↓
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/1b21c9b9e68bf750b3704da7f4958b4d

<ルート地図>


(再掲)

<次の休憩はチップオフ>

■高巻きのトラバース道
 スケルトンポイントで昼食を終えた私達は,12時25分,午後の部を開始する.相変わらず先頭は現地ガイドのADMさん,最後部はツアーリーダーのHDである.私は後ろの方で写真を撮りながらノンビリペースである.
 いままで歩いていた稜線から外れて,斜面を高巻きしながらトラバースする道を歩く.ここが谷の中だとは思えないほど広々とした風景が広がっている.
 この辺りの標高は,推定で約1,500メートル.標高が低くなったためか,あるいは谷特有の気象条件のためかは良く分からないが,先ほどに比較すると,気温は随分と暖かくなっている.まさにそぞろ歩きには絶好の気温である.

<高巻きのトラバース道>

■チップオフへ到着
 13時40分,チップオフに到着する.
 ここには目印になるような,案内板はなさそうである.見晴の良い高台といったところである.
 AMDさんが,
 「ここで休憩を取ります…」
と私達を促す,
 ガイドマップを見ると,下山口から標高差で1,000メートル下ったことになる,水平距離では7.1キロメートル歩いている.
 下山口を出発したのが9時05分.したがって,チップオフまでの所要時間は休憩時間込みで4時間35分(4.58h)である.
 したがって,
    歩行速度        7.1km/4.58h=1.55km/h
         下降速度             1,000m/4.58h=218m/h
ということになる.
 かなりユックリペースだといえよう.
 休憩を終えて,13時58分,チップオフから歩き出す.
 なだらかな坂道を下り続ける.
 14時頃から,谷を進行方向左手に見ながら,なだらかな道を歩き続ける.空は雲一つなく晴れ渡っている.何とも広大でのどかな雰囲気である.
 ”良いな,実に良いな…”
 私は心の中で,そんなことを思いながら,写真を撮り続ける.

<谷を左手に見ながら長閑な雰囲気の道を下る>

<眼下にコロラド川>

■谷底が見え始める
 14時05分,眼下にコロラド川が見え始める.
 私達が歩いている登山道とほぼ並行して流れていたコロラド川が,下の写真のように.この辺りで大きく左へ蛇行している.
 写真の上の方が上流である.したがって私達は今までコロラド川の左岸の岩壁を高巻きしてきたことになる.
 ”やっとコロラド川が見える所まで降りたぞ…気分最高!”

<谷底のコロラド川が見えたぞ!>

■断崖のジグザグ道
 14時07分頃から登山道の様相が一変する.これまでの広い展望の道から,断崖沿いの急坂になる.
 進行方向右手は断崖,左手はコロラド川である.
 ただ道幅は2~3メートルほどもあり,よく整備された階段道なので,とても歩き易い.



<断崖沿いのジグザグ道>

■切通を通過する
 14時09分,切通のような所を通過する.この切通が天然のものか,人の手で掘り下げられた物かは良く分からないが,
 ”凄いところだな…”
という印象を受ける.
 両側の岩肌から,今にも石ころが落ちてきそうな雰囲気の所である.

<切通を通過する>

<ジグザグ道を下る>

■赤褐色のジグザグ右
 切通を過ぎる辺りから,ジグザグ道になる.やや急な下り勾配の道が連続する.
 地面は酸化鉄の赤土である.岩肌に自制する苔のような植物をこころなしか酸化鉄のような色をしているように見える.
 道路の所々でミュールの糞が落ちているが,この糞も酸化鉄色を含んだ緑色をしている.
 路面はカラカラに乾いているので,靴も赤褐色の泥とほこりで汚れきっている.

<赤褐色のジグザグ道>

■周囲の岩の色が変わる
 相変わらずジグザグ道を下り続ける.
 途中で,足許の土の色が,これまでの赤褐色から褐色に変わっているのに気がつく.私には地質のことは良く分からないが,先ほどの赤褐色の層の時代より.さらに昔の地層の中に入り込んでいるのを実感する.

<ジグザクの下り坂>

<コロラド川の橋>

■眼下に橋が見える
 15時17分,進行方向左手前方に大きな吊り橋が見え始める.谷底に架かる大きな橋である.
 一行の誰かが.感極まったような調子で,
 「あつ,橋が見えるぞ…あれを渡るんだ!」
という,
 ”なるほど,ここがグランドキャニョンの谷底か…!”
 断崖の下を蛇行しているコロラド川をこんなに身近に眺めるのは初めての経験である.

<橋が見える>

■切通を通過
 15時19分,突然目の前に切通が現れる.岩の間を人の手で切り開いたもののようである.ちょっと,凄いなと思いながら切通を通過する.

<切通を通過する>

■続いてトンネル
 切り岸のすぐ先に,素掘りのトンネルが現れる.
 ”ありゃ,りゃ…”
と思いながらトンネルに入る.もちろん照明などはないが,短いトンネルなので,安心する.

<不気味な切通>

■コロラド川の吊り橋を渡る
 トンネルを抜けると目の前が吊り橋である.
 15時22分,吊り橋を渡り始める.眼下のコロラド川の流れを見ながら,ゆっくり吊り橋を渡る.
 ”ついにコロラド川まで来たぞ…”
 吊り橋は揺れるなと心配していたが,とてもガッチリした橋で,私達善人が乗っても全く揺れることがない.
 吊り橋の下には大河,コロラド川が滔々と流れている.

<吊り橋を渡る>

■コロラド川に到着
 吊り橋の上からコロラド川を写す.
 私達は,ついにグラントキャニョンの谷底を流れるコロラド川まで到着した.これが夢見ていたコロラド川なんだ.万歳!
 ここから今夜の幕営地までは,川沿いの平坦道をもう少し歩くだけだ.

<コロラド川>
                                        (つづく)
つづきの記事
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(執筆中)

「グランドキャニョン谷底往復」の目次
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/5af65f36dc434f32b7f18600720f25c7
「グランドキャニョン谷底往復」の索引
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/c18667bacc5d6d7634fb6ebe265177b2

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